Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
阿良々木君や戦場ヶ原さんのいない私立直江津高校は、少し寂しく感じました^^;
この物語の主人公は、私立直江津高校の3年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。
彼女の怪異にまつわる物語が繰り広げられるのですが・・・「化物語」の後日談となっているので、化物語を未視聴の方は、そちらからの視聴をお薦めします。
幼い頃、叶えたい願いを成就させるために「力」を使ってみたら身体能力が著しく向上した・・・
高校生になり、憧れの先輩を取り戻すために再び「力」を使ってみると、願いの裏側に潜む無意識も願望を叶えようとして無意識のまま暴走・・・
それ以降、左手と左腕を包帯でぐるぐるまきにした容姿・・・このスタイルの定着までが前作である化物語で記されています。
そんな神原が3年生になったある日のこと・・・何でも願いを聞いてくれる悪魔様の存在を神原が耳にし・・・物語が動いていきます。
まず、神原が3年に進級したという事は、阿良々木君、戦場ヶ原さんや羽川さんがもう学校には居ない・・・という事に自動的になる訳ですが、何か寂しさを感じちゃいました^^;
今までずっとそこにあったモノが急に無くなったら違和感を感じる・・・これに似た感覚でしょうか^^;
特にこの作品はキャラが際立っているので、誰か一人でも欠けると寂しさを感じるのかもしれません・・・
そんな中、神原は中学生の頃から自分の一生懸命を知っている人物と遭遇します。
それは神原の一生懸命に対する宿敵でもあった沼地 蠟花(ぬまち ろうか)でした。
最初はお互いに純粋な強さ・・・技術力の向上を求めていただけだと思います。
コートの中を駆け抜け、一秒でも多くボールに触れていたい・・・
きっと頑張っている二人は輝いていたのだと思います。
その輝きは・・・ずっと変わらずに発していたいもの・・・なのですが、時として運命の神さまは残酷です。
自ら「力」を使った代償として離れなければならなくなった・・・
自分の気持ちに身体が悲鳴を上げて・・・壊れてしまった・・・
決して自ら離れることを望んだ訳じゃない・・・それなのに・・・
そして、物語はここから一気に加速していきます。
神原と沼地の自分と相手を思う気持ちが均衡を保ちながら展開していくのですが、その均衡はずっと保つことのできない均衡でした・・・
そしてその後に広がったのは・・・寂しさと、それを包み込む温かさだったと思います^^
悪魔様の存在はきっかけでしかなく、きっと二人の出会いは必然だったんでしょうね。
そんな良い感じの物語なのですが1点だけ気になった事が^^;
セカンドシーズンの視聴を経てこの作品を見ると、登場人物の中で一人だけ違和感のある方がいらっしゃるんですよね・・・
でも・・・それを含めて今回の作品に繋がっているのなら良いのですが・・・^^
原作はファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズンの3つに
分かれており、今回の花物語でセカンドシーズンのアニメ化は完結となります。
残るはファーストシーズンの傷物語とファイナルシーズンです。
今のところ、傷物語の劇場公開が予定されているようですけれど・・・
しっかり待って良い作品を視聴させて頂ければ・・・と思っています♪