buon さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
向かい方、捉え方
問題、
それは金のなる木。
仕事をすれば、それが必ず在る。
在る、見つける、提示する、対策を練る、対応する、解決する。
立場によってお金を払うかもらうかの違いはあるが、
それとの向き合い方が人の価値、能力と等しい。
金に変えているのが貝木だろう。
今回の話はお金に変えていない人たちの話。
{netabare}沼地は「悪魔様」と名乗り人の相談に乗ることで不幸を集め、それを利益にしていた。
人の不幸は蜜の味と。
沼地は問題を解決することはなかった。
ただ聞いて、話は分かった、と言うだけ。
時間が解決するから勘違いしていると。
神原は問題を解決する「悪魔様」と猿の手を重ね、探ることにした。
{/netabare}
地味におもしろかったよ♪♪♪
神原は『偽物語』までで言えば、撫子の次ぐらいにどうでもいいキャラでした。
ただの変態要員だと。
この作品を通してがらりと印象が変わった。
優しい真っ直ぐな子なんだなぁって。結構、好きに入ってしまいました♪
{netabare}貝木さんももっと気に入っちゃいましたwwwww{/netabare}
って言うか、神原についてちゃんと触れた話ってなかったんじゃない。
金にならない問題ってのは、まず問題として捉えられるかで分かれる。
捉えた後は対応するか否かで分かれる。
対応するなら何をするかで地が出る。
神原は、
{netabare}・自分と重ねている
・自分と同じ境遇の人間を救ったことに感謝している
・優しい子を放っておけない{/netabare}
辺りを動機に行動したのかな。
沼地は大いに勘違いしているけど、
{netabare}悩みってのは相談すること自体が解決に繋がる。
まず人に話すと整理ができる。
悩みをより具体的な問題として捉えられる。あるいは問題ではないと判断できる(解消)。
具体的になると対応が決まる。
そして警察や裁判所に行く必要がない問題は割となんとかなる(解決)。
それは「時間が解決する」と言う文字通りの意味とは明らかに違う。
何となく、沼地は自分がしていることの後ろめたさから気づかないフリをしている気がする。
無意識かも知れんが。
傾聴するだけの{/netabare}相談役ってのは非常に価値がある。
神原と沼地は知り合いではあったが友人ではない。
{netabare}最後の最後で友達になったんだと思う。
「友達が欲しい」ってのが沼地の後悔だったんじゃないかな。
それが原因で怪異になった。
しかし不幸を糧に思わせることでそれを一番困難にさせ、
人間と怪異の間にいた時期に、
たまたま「猿の左足」を持った、自分と同じ左足を失った人を「助けたい」と願い、
それを「悪魔のパーツを集めたい」と曲解したのが「猿の左足」。
沼地を乗っ取るどころか、自分を集めさせて完全な形で蘇ろうとしていた。
怪異となった沼地は「本当の悩みを相談できる」という親友のようなことをしながら、
それが持つ感情から一番遠いものを抱いてしまう。後悔が呪いとなってしまった。
「猿の左足」は呪いを利用して収集活動を続けさせる。
まさにドロ沼だな。{/netabare}
経験談だけど、致命的な結果に至らなければ「やって後悔する」こと自体は悪くない。
ただ、その結果が致命的なのか軽傷なのか判断が付かないから二の足を踏んでしまう。
というか、やること自体が、時間か肉体か精神の、傷になるから基本めんどい。
だからオレは言う。
「やれやれー、やっちまえ~、オレじゃないし」wwwww
さて、勘違いを大いにはらむ「オレは分かっているよ感想(笑)」はまだ続くwwww
この作品の登場人物って{netabare}自分を卑下し、仲間を過大評価するよね。
怪異になった、なるような原因、怪異になってしたことが刻まれているんだろうな。
{/netabare}魅力的なのにね。
けど今の時代「オレつえー」ってのは結果はそうあれ、中身までは受け入れられてないと思う。
・・・多分。
誰かさんの外見や言動に触れずに、この長ったらしい感想をあと一言で終わらせます。
{netabare}ポニテ最高!!!!!!!!!!!!!!!w ・・・♪{/netabare}