しかchan さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
トゥットゥルー
秋葉原を拠点とする小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである主人公の岡部倫太郎と研究所のメンバー(ラボメン)の身に起こる不思議な出来事を描いた作品である。
【良い】
・緻密に考えられた伏線と回収の仕方
1話の時点から既に重要な伏線が張られており、各回、見逃せない情報が多い。
そういう意味では再視聴する価値は十分にあり、先のストーリーが分かっていても新しい面白さを味わえる。
また、回収の仕方も上手く工夫されており、構成力の高さが伺える。
・岡部倫太郎の描き方
話の主軸であるため、ほとんどのシーンに彼を絡ませており、心理描写も徹底している。
終始、視聴者の目を主人公に向けさせていたのは巧妙であり、終盤での感動を引き起こす要因の1つである。
【悪い】
・インターネットスラング
キャラクター同士の会話にインターネットスラングが高頻度で登場する。
人によってはキャラクター達に嫌悪感を抱くことになるかもしれない。
インターネットスラングやヲタク文化を全く知らない、興味もない、という人に本作を勧めるのは難しい。
・序盤の展開
序盤の展開が表面的にはストーリーの動きがないように見えるので、退屈に感じる視聴者が多いと思う。
※悪い点と言うか、気になる点である。
【総評】
この『STEINS;GATE』という作品にどのような形であれ(原作のゲームや小説版等)にまだ触れたことがない人は本作の情報を仕入れないで視聴してほしい。
ネタバレが致命傷に成り得る作品なので、前知識のない状態での視聴をオススメする。
1話切りは推奨しない。
取り敢えず、どんなにつまらなくても13話辺りまでは見てほしい。
ネタバレ防止のため、あまり多くのことを語れないのが残念だが、あの興奮や余韻を一人でも多くの人に味わってほしいと思える傑作である。