「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ(アニメ映画)」

総合得点
89.2
感想・評価
2608
棚に入れた
13645
ランキング
88
★★★★★ 4.1 (2608)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジョシュタインズ・ゲート!?

テレビアニメ『STEINS;GATE』が
お気に入りの作品となったので
是非観ておきたかった劇場版作品

■牧瀬紅莉栖の憂鬱と岡部倫太郎の消失■
本編が綺麗に幕を閉じたので
観る前から「蛇足になるかも」と不安を抱いていたが
当たらずとも遠からずであった劇場版。

やはり期待が大きい為に
本編と比べて見劣りするのは否めないけれど
89分の限られた枠では形になっている。

だが 満足出来るかは別問題で
ファン向けに傾いた内容は
キャラクター頼りの構成と言ってもいいだろう。

肝心のストーリーとなると説明不足が大きな足枷だ。
本編では偶発的な事象に対し
裏打ちされた理論が施されていたけれど
今作品では頷くまでに至らず
ハッキリ言えば納得させる理由が弱いの一言。


例えば岡部はリーディング・シュタイナーの使い過ぎにより
シュタインズ・ゲート世界線に留まれなくなるのだが
負荷が掛かると何故
別の世界線(R世界線)に飛ばされなくてはならないのか?

どうやら複数の世界線に移動した記憶を持ち続けている事が災いし
別の世界線で体験した出来事を思い出すと
シュタインズ・ゲート世界線を現実だと認識出来なくなるらしい。
したがって R世界線に飛ばされるとの事。

理由が明かされても
取って付けた様な理屈なので
説明不充分に感じてしまう。

次に鈴羽は何故やってきたのか?
本編で彼女が過去に飛んで来た理由は
第三次世界大戦やSERNによる実効支配を阻止する事であったけれど
今作品における未来の紅莉栖は
消えてしまった岡部を想い続け
ずっとウジウジ悩んでいるそうだ。

それを見かねて過去に飛んで来たとの事だが
とりあえず鈴羽を出しておきました程度の扱いなので
理由としてはこれも弱い。

他にも岡部にシュタインズ・ゲート世界線を認識させる為
強烈な記憶を植え付け様と
紅莉栖が過去にタイムリープし
少年時代の岡部にキスする等
「それだけなの?」と
説明不足気味の場面が目立つ。


振り返ると本編の完成度が高かった証明になるのだが
『STEINS;GATE』の名前を背負う以上
なるほど!と頷ける説明は果たしてもらいたかったかな。

今作品を大まかに言うと
牧瀬紅莉栖の憂鬱と岡部倫太郎の消失
そんな感じである。

涼宮○○○を連想してしまいそうだが
細かい事は禁則事項でお願いします。

■ジョシュタインズ・ゲート!?■
ここまで厳しめに書いているが
あくまでシナリオにおいて気になった点であり
楽しめたのは岡部と紅莉栖
二人のイチャラブ具合。

本編では見られなかったサービスカットありと
作り手側からあざとさを感じるけれど
乙女の牧瀬 紅莉栖が堪能出来たのである。

中でも印象に残るのは
バーベキューで酔っ払った紅莉栖が
岡部に「抱っこ♥」とせがむ場面。

アルコールが回っているとはいえ
科学者としての顔ではなく
一人の恋する女性に変貌し
今までの紅莉栖と大きく印象が変わったものだ。

紅莉栖の可愛さが堪能出来るので
劇場版は"助手タインズゲート"とひっそり呼ぶ事にしたのである。

■あとがき■
観る前に賛否が分かれると聞いていたので
ある程度の覚悟はしていたけれど
意外に悪くなかったな。
改めて本編は完成された作品だと思い知らされたよ。

劇場版用に新しい事件を起こすなら
序盤で見せたバーベキューシーンの様に
ラボメンでワイワイやるだけの日常風景だけでも良かったな。
それだとOVAっぽくなってしまうかもしれないけれど
本編の岡部と紅莉栖を入れ替えただけにも見えてしまったから
もっと冒険して欲しかったのが本音だね。

とはいえキャラクターはやっぱり魅力的なので
再びラボメンを目にする事が出来て嬉しかったよ。
これでまたドクペを飲む日々が続きそうだ。

満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6)

投稿 : 2014/08/23
閲覧 : 362
サンキュー:

63

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