どらむろ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハーレム&退魔バトル。ラブコメとシリアスのバランスが良い佳作
妖退治の家系の主人公(初め自覚無し、普通のヘタレ少年)が、守護者的な妖怪美少女や他の退魔師美少女らと関わっていく、ハーレムアニメ。
中々のあざとさとエロさのハーレムラブコメだが、妖怪と人間の対立や共存を巡って結構シリアスな展開も。
{netabare}『物語』
あざとくエロい押し掛け女房ハーレムラブコメ。
主人公・優人が棚ボタ的にモテまくるのだが、メインヒロイン・緋鞠(ひまり)が優人を想う理由が次第に判明していき、ちゃんと説得力があった。
優人の記憶が戻るに従い二人の絆が深まっていく過程が丁寧で、ラブコメとして中々萌える。
主人公は実は名門退魔家系で、妖怪と人間との確執やバトルに巻き込まれヒロインと共闘する過程でも、しっかり絆が深まっていくのが好印象。
ストーリーは意外にシリアスで、人間と妖怪、また妖怪排斥派の退魔師や政府との対決や和解・共存を志す主人公の決意等が主軸に、ひまりの暴走や優人の覚醒、ラスボスとの対決に至る。
他の妖怪少女や退魔少女らとのハーレム展開が、最終的に主人公の信念(人間と妖怪との共存)にきちんと繋がっていくのが良かった。
退魔バトルとしては、そこそこ。
ラブコメとしても退魔バトルとしても安定して楽しめた。
層の厚い2010年度アニメの中ではイマイチ評価が低いが、個人的に中々の良作だと思うし、結構好きです。
『作画』
個人的に好みのキャラ作画、黒髪美少女のひまり可愛い。
お色気的にもあざとい。
退魔バトルも中々。
『声優』
ひまり役の小清水亜美さんがあざとい。暴走時や、次第に優人に心開いていく切なさ等、遺憾なく発揮していた。
神宮寺くえす役にはベテラン・松岡由貴さん。
しずく役の真堂圭さんもあざとい好演だった。
藤原啓治さんの、胡散臭い陰謀家っぷりも良かった。
『音楽』
OPはありがちなラブコメか。主題歌からは本編の主題を感じない。
BGMは、まずまずだったような。
『キャラ』
主人公の優人はありがちなハーレム主人公めいて優柔不断な男かと思いきや、次第に成長して能力開花したり、ちゃんと信念持ってヒロイン守ったり傷付きながら戦ったりするナイスガイ、好印象。
主人公に魅力ある(と思う)のは、ハーレム系では重要なポイント。
メインヒロインのひまりは強さと可愛さ兼ね備えた良ヒロイン、当初のあざといお色気よりも、関係深まるにつれて恥じらいや奥ゆかしさ出てくるのが可愛い。
幼馴染の凛子は普通の人間なので蚊帳の外になりがちかと思いきや、最後までしっかり存在感出していた。
蛇妖怪の幼女・しずくも可愛い。蛇で幼女♪
くえすも高飛車許嫁お嬢様かと思いきや、しっかりと秘めた想いがあった。
他の妖怪少女もそれぞれに皆可愛かった。
抜きん出て好きなキャラこそ居ないが、主人公・ヒロイン全員に一定の魅力がある良作。
英国の憑喪神ちゃんは…影が薄かった。{/netabare}