しかchan さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕は下着姿の猫耳女子高生に欲情しているだけなんだよ
吸血鬼の能力を持つ高校生の阿良々木暦とその同級生の羽川翼が猫の怪異に関わる事件を描いた作品である。
【良い】
・青春怪異譚
完璧なお助けキャラクターとしても描かれてきた羽川が抱える心の闇、そして、怪異性について触れたのが『化物語』でのつばさキャットであり、その原点を追求したのが本作『猫物語(黒)』である。
他のヒロインが抱えていた事件とは一線を画しており、だからこそ、「障り猫」がシリーズで複数回取り上げられたのだろう。
{netabare} 怪異に溺れ、闇に身を委ねる羽川。
それに向かい合う阿良々木。
何の解決にもならない本音をぶつけ合い、そして、自分達なりの道を見つける彼等の姿を見て、改めて青春の素晴らしさを感じた。{/netabare}
・エロ描写
官能的で素晴らしい。
変にテカったりしないので、自然なものとして受け入れることができると思う。
【悪い】
・マンネリズムを助長する展開
このシリーズの「怪異」というもののワンパターンぶりが目立つようになってきた。
正直、新鮮味に欠ける。
【総評】
前日譚にあたる作品なので、作品の世界観を把握する以上の意味を持たないと思う。
話の主軸はつまらないが、不愉快になる程でもない。