しかchan さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
偽物のほうが圧倒的に価値がある、そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ
21世紀初頭、私立直江津高校の周辺に出没する「怪異」に関わった少年少女を描いた作品『化物語』の続編である。
【良い】
・演出
「会話劇」を売りにする原作をアニメ化するにあたり、長台詞をどうするかが重要になってくる。
今作は前作よりもキャラクターに独特なポーズをとらせる等で視聴者を視覚的に飽きさせない工夫が丁寧になされている。
それによって、台詞が長くても退屈せずに聞いていられる。
・音楽
BGMが前作のミニマル系ピアノ曲から一転し、音色や動きにバリエーションを持たせた曲になっており、聞き心地の良いものとなっている。
【悪い】
・貝木泥舟のキャラクターデザイン
原作でのイメージと大分違っているのが残念である。
『恋物語』まで読めば、絶対にあのキャラクターデザインは適していないと感じると思う。
個人的にはセミロングぐらいの髪の長さだとイメージしていた。
【総評】
完成度では前作に劣るが、新しいキャラクターの登場や既出のキャラクターのデザインを変えることで新鮮味を与えている。