三崎鳴 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
魅力のない作品
スタジオジブリ16作目。人間に姿を見られてはいけない小人の話。ありふれた設定ながらに小人の視点から見た世界の描写は流石。蟻や団子蟲との対比や,人間の家から角砂糖などを調達する描写などはファンタジーとしての世界観をうまく引き立てている。更に矮小な世界での音響へのこだわりも垣間見える。やはり毎度のジブリ作品ながらにアニメーションとしての質は高い。ただ、内容に関しては一切の賛辞を送れない。率直に言えば単純につまらない作品だ。まず引き込みがない上、人物描写も薄く展開といえる展開もないままに終わる。特にコメントのしようがない、見せたい話があるわけではなく見せたい世界観があるだけの中身のない作品だが、これでも興行収入を稼ぎまくってる辺りジブリブランドは強いなと再認識せざるを得ない。