runa21 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
光の描写
実はこの話、
もしかしたらありえたかもしれない世界
だったんだよなぁ。
韓国と北朝鮮、
東西ドイツ
戦後、
本来なら
同じ国なのに
すぐ隣にいるのに
世界のどこよりも
遠い国になってしまうことがある。
実は日本も
北方領土どころではなく
北海道持っていかれるところだったかもしれない
と学校の先生が話していた。
すごくよく覚えている。
すぐそこにあるのに
触れることができない
そんなうずうずした関係を
この話は
国と国
だけでなく
人間関係でもすごくよく表している。
お互いの存在を感じながらも、
それでも直接触れあえない
そんなむずむずを
きれいな絵で描いている。
特に光の描写が素晴らしい。
絵には全く詳しくはないが、
だからエラそうに「ここが素晴らしい」
なんて本来なら言えないのだが
この話は
本当に「光」が巧みに使われている。
女の子のことを好きな
男の子の視線で描かれているからか、
ワンシーンワンシーンが
とてもきれいで、
女の子がまぶしいくらい光っていた。
その女の子の存在が
どれだけ特別なものであるのか
映像だけでも伝わってきた。
逆に女の子と
離れるようになってからは
あんな光の描き方ではなかった。
どこか暗くて、閉鎖的だったり、
明るくても、部屋の中にずっといて
「きれいだ」という光ではなかった。
光の描写で
彼らの距離感とか
心情を現していたようにも感じる。
(↑えらそう)
それだけ、
この話の光の描き方はすごかった。
ただ、おバカな自分には
ちょっと難解な話でした。
なので、ネタバレOKの方は
ほかの方のレビューを読んで
「なるほどな」
っとあらかじめ理解してから
見ることをおすすめします。