たんぽぽの花 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
完成度の高さはピカイチです。
TVシリーズでは色々な男女問題や異星人との戦闘、ミンメイのマネージャーの話とかで、何か嫌な部分が目立ったマクロスでしたが、映画になったこの作品は完成度は、当時の中では1番だったのではないかと思います。
ガンダムの映画版よりも作画、音楽、構成が高いと思いました。
それは、やはり一条ヒカルの行動が優柔不断さが、映画版ではあまり感じられなく、ミンメイやリサもヒカルに対して一途な所でTVシリーズでは出せなかった物がいい感じに変化していたのと、やはり当時のロボットアニメでも
ヒカル達がのるバルキリーのデザインが映画でもダントツに高い完成度を持っていたと思います。TVでも少し登場したブースターパックも映画版で使われているが、背中のブースターが片方がキャノン砲になっていたり新たに独自のデザインで登場していました。そして、やはりマクロスの一番は「歌」です。当時のアニメの中でも挿入歌、主題歌ではこのマクロスがその常識を変えてしまったと言っても過言ではないと思います。
いい曲はドラマから、ではなく、アニメでも歌の必要性が高まった作品です。実際に、マクロス以降のアニメではアニメソングでも当時の売上で人気歌手と互角にまでいく勢いも有り、いまや、アニソンとまで独自の形態を持っています。もちろん、アニメ以外でも良い歌はたくさん有りましたが、子供達が当時のおこずかいで、レコード(懐かしいw)を買うと言う現象は凄い事と思います。値段は700~1000円程度でも当時のお金の価値と今の価値では違います。今で考えると子供の1ヶ月分のお小遣いぐらいの価値があったので、その金額の物を買うのは大人の方が多かったかも知れません。当時はレコードで聴くのが、今はパソコンでもCD、DVD時代もかわりましたが、この作品「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見て貰えればわかりますが、今見ても違和感が少なくとても何世代も前のアニメには
思えないほどの完成度だと思っています。
この映画が上映されていた時、まだこの世に生まれていなかった人も結構いると思います。その人たちでも違和感なく見れると保証します。
ぜひ、見てください。マクロスシリーズの火付けになった作品です。
TVよりもこちらをお勧めしたいぐらいです。