westkage。 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ココ・ヘクマティアルの目的が明らかになる、注目の第2期!
本作は高橋慶太郎の漫画を原作とする作品です。
2期ということで前期よりも各キャラに焦点をあてており、ストーリー性が高くなっています。1期を観てないと楽しめない仕様ですので注意が必要です。武器商人でありながらどうにもトラブルに巻き込まれがちなココ・ヘクマティアルですが、今作も相変わらず銃弾が飛びまくるガンアクションは健在です。
淡白な絵柄のキャラクター達ですが今期はより深いところまで各キャラの性格を描写しているので、より感情移入がし易い仕上がりになっています。総評としては前期に引き続き高評価を付けれる作品ですね。
前期ではココ・ヘクマティアルが武器商人をやる理由として「世界平和のため」というセリフがありましたが、実際のところは彼女の目的や意思は伏せられたままでした。今期ではついにココの目的やこの物語の主軸となる部分が開示されます。内容については正直賛否両論となるような物語ですが、正しい答えが無い問題である事も事実です。私自身はココの考えには賛同できないですが、作品としては良い仕上がりです。むしろ…
「戦争とは何か?」
「平和とは何か?」
など、目をそむけてはならない部分にスポットをあてて描写している作品には好感が持てます。3期があるのかは解りませんが、続きがあるなら是非視聴を続けたい作品です。
*以下ネタバレレビューにて注意
{netabare} ~
ココは最終的に「自らの手で世界平和を実現する」という行動に出ます。ただそのためには「70万人の最低限の犠牲が必要」という結果が導き出されています。
ココいわく、自分たちが行動を起こさない事で「人間は多くの戦争を起こし結果70万人以上の命が失われる。であれば今70万人を犠牲にしてでも世界平和を実現すべきだ」という理論のようです。
ヨナは最初このココの発言に抵抗し部隊を離れますが、結局最終話にはココに賛同し部隊に戻りました。
確かにココの考え方は的を得ています。自身も武器商人として活動する中で多くの死線を越えて育っているので、考え方としても理想主義者ではなく現実を見つめて正論を発言しているとも思います。
ただ、自分が思うのは「正論は正論であって、だが決してそれが最良の答えでは無い」と思うのです。確かに戦争を起こせばより多くの人間が死ぬ事になるでしょう。そしてそれは理想をいくら歌った所で解決できる問題ではありません。しかし、いくらそうであったとしても「人一人の勝手な願いで消されるべき命も存在しない」と思うのです。平和とは・正義とは「決して最後まで犠牲を一人でも出してはならない」「罪のない人達を1人でも多く守らねばならない」という願いと行動の末に導かれるべき1つの結果であるからです。
世の中結果がすべて…だと私も思います。
ただ、結果から逆算して動く行動が全て正解であるとは限りません。
皆さんはココの考えをどう感じましたか?
こういう問題は何が正しいのか、なんて絶対に導き出せない答えです。何故なら人類自体がまだ導いて・実践出来てない答えですからね。だけどそんな議題だからこそ議論し甲斐がある。私はそう思います。
{/netabare}