OZ さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
4話目で断念 未評価
原作のライトノベルは未読だが
第4話で断念する事になった2014夏アニメ
■ツッコミ所が多くて脱線■
国鉄でのOJTを認められた高校生
主人公 高山 直人と同じ班になった3人の同僚を軸に
鉄道公安隊の日々が展開される『RAIL WARS!』
キャラクターデザインが柔らかく
序盤 メインキャラ4人の研修生時代を背景に
燃焼効率の話を用いたりした
機関車を動かす実習の掴みは悪くなかったが
良かった点はここまで。
それ以外になると良い所はなく
脚本と構成の雑さが浮き彫りとなり
ツッコミ所が非常に多くなっている。
まず気になったのは主人公達が独断で動き過ぎる事だ。
事件が起きた際に上司の指示を仰がず
好き勝手にやってしまっている。
指示待ちばかりでは物語にならなくとも
組織として機能を果たしていない行動は如何なものか。
何をメインにしていきたいのかが右往左往しており
エロに関してもとりあえず出しておきました程度の有様である。
せめて鉄道ファンに向けてコアな作りにするか
人情系で温かみのある話に絞った方が
観ている側の心を掴めたのかもしれない。
■シリアスなの?ギャグなの??■
設定なので仕方ないにしても
いち高校生や新人が扱う事件にしては規模が大きい。
第1話ではナイフを持ったひったくり犯と格闘
第2話 1億円を要求する東京駅爆破テロ事件で爆弾解体
第3話 誘拐犯を追跡したら実は違法薬物の取引をしているグループを摘発
第4話 アイドルを脅迫する犯人と格闘する等
本来の鉄道公安隊は何しているのかと
ツッコミを入れたくなる事が毎話ある。
特に第2話の東京駅爆破テロ事件では
爆弾処理専門でもない同僚の桜井 あおいが突然
「お父さんに聞いた事がある」と
それだけの知識で勝手に爆弾を解体し始めるから驚きだ。
爆発するまで15分の猶予があっても
勿論 上司に報告しない。
解体する為にコードを切っていく場面では
「赤とピンク どっちを切るか賭けね」と尋ねる桜井 あおいに
「桜井さんだからピンクにすれば?」と返す高山。
シリアスなのかギャグなのか良く分からない。
最終的に液体窒素を吹きかけ
凍らす事で爆弾が止まるのだけれど
何故最初からその選択をしないで
聞いた知識だけで解体を始めるのだろうか。
爆弾犯ものこのこ1億円受け渡し場所に現れ難なく御用と
緊張感が全く伝わってこないので
実に雑な構成である。
■警四班長 飯田 奈々の存在■
今作品を断念する事になった理由に
高山達の上司である飯田 奈々班長の存在も大きい。
構成が雑と言いつつも
序盤は事件を解決し
まだ一つの話として出来上がってはいたが
彼女が登場してから一気にしまらなくなった。
第4話のアイドル乃亜を警備するエピソードでは
乃亜を守ろうと高山は犯人にステージ上にてナイフで刺されているにも関わらず
これもイベントの一環としてステージを続ける。
真っ先に助けに来たのは同僚のあおいで
終始ニコニコしているだけの班長。
結果 手帳を胸に仕込んでいた為
それが盾となり一命を取り留めるのだけれど
運が悪ければあの世への特急列車は免れないだろう。
確かに仕事をする上で親近感のある上司は理想だが
客を守る事が第一の職場にて
身を案ずる言葉を一つも口にしないのは
威厳を感じさせないので好印象と程遠い。
今作品において彼女はユルさの象徴でもあるけれど
反対に真剣さが薄れてしまうので
必要性があるのか今一つ曖昧な存在である。
■あとがき■
ハッキリ言って脚本と構成が雑の一言でした。
とってつけた展開は悪い意味で頭一つ抜けてたね。
これだと原作を読みたいとはなれないかな。
エロ以外に力を入れてる所は感じられず
このまま観続けても評価が変わる事無さそうなので
第4話を経て早々に途中下車する事にしました。