さらそうじゅ さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

途中、泣きそうになったな

様々な批評サイト等でみられるように後半の展開が急すぎますね。
私は　原作の方を読んでおり、１クール全12話でどうまとめるのか
という点で視聴していましたので、あまり気にはなりませんでしたが
初見の方は、少し展開が分かりづらいかもしれませんね。

昨今、こと深夜枠アニメに関しては、制作期間や予算等の諸事情もあり
１クールないしは、分割２クール編成が多く見受けられますが
伏線が多い当作品では、ぶち抜き２クールで制作してほしかったと感じます。

同原作者ですでにアニメ化された作品があり
今作も前作同様、メインヒロインを中心に置いたとき過去の記憶が
ストーリー上、大きく関わってきます。
記憶のすれ違い（有無）が大きなポイントとなっており
そこを軸に伏線は張り巡らされていきます。
魔法（超能力？）という概念があり、軽度な人体改造をされたヒロイン達と
限られた時間のなかで、死というものに向き合うという
なんともやりきれない思いで物語は進んでいきます。
しかしながら、絶対にあきらめないという強い意志を持ち
たとえその肉体が滅びようとも　心のなかに記憶がある限り
私たちは決して死ぬことはないと、お互いの心の結びつきを
大きく捉えた展開へと変化していきます。

死の宣告を受けているヒロインたちを助け、時には助けられ
仲間同士の絆を深め、言葉や行動とは裏腹な　やさしさや思いやり　のある
一面がとくによかったと感じました。


前作みたいな残虐なシーンはそこそこ抑えており、どちらかといえば
お色気シーンを増やした印象がありました。
作画の方は、全話通して安定していたと思います。
冒頭でも書きましたが、終盤のストーリーに無理が出ているので
原作が落ち着いたとこで　是非とも続きを制作してほしい作品だと思います。

最後に気になる点としては、ねこの性格が途中から変わったかな？