watawata さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
幕の内弁当 (松) 一丁上がり‼︎ (注意、酷評レビューです。)
あらすじ
とある海難事故以降、他人の頭上に『フラグ』が見える様になり、又、操作(折る)する事が出来る様になった主人公、旗立颯太。
※フラグとは、作中では旗の形状をしており人の運命の分岐点を指し示すものです。
その能力ゆえ、ちょいと自閉症気味になった主人公に次々と能力に興味を示した女の子がうじゃうじゃと集まってくる、そんなお話。
さて、『フラグ』と言う作品のタイトルにも付けてある重要なキーワードをいかに上手く料理し、ストーリーに組み込むのが、ポイントであるはずなのだが、フラグでの駆け引きは冒頭の数話のみ。
出てくるフラグも、死亡フラグ、勝利フラグ、恋愛フラグ、友情フラグ、と在り来たりのものばかり・・・・もっと捻り出すことが出来なかったのか?
折る過程にも一工夫の微塵も無い。一定のルールがあり視聴者が類推して楽しみ、期待を心地よく裏切る展開があれば、もう少し楽しめたのですがね。
結局やりたかったのは、純粋なハーレムのみ、フラグに纏わる軸となるエピソードは後付けで無理矢理、背骨として押し込んだとしか考えられません。
蓋を開けてみれば、自分の苦手なコテコテのハーレムもの、しかも質が低いと来たからにゃあ、一層たちが悪い。(理由は後述します。)
ストーリーの肉付け部分も、体育祭回、デート回、温泉回、水着回、学園祭回、と
まあ、定番メニューをご丁寧に節操もなくあざとく放り込んで来ます。
フラグに纏わるエピソードもかなり強引、序盤から伏線を細かく張っているのだが、興味が沸く以前に、ピクリとも食指が動く事がありませんでした。伏線を収集するにあたって、電脳空間、パラレルワールドと此方も、無理矢理、捻じ込んで来ますが、傍から見て、視聴者が喜びそうなエッセンスを取り敢えず、並べてつなげただけであり、ナンセンスの一言につきます。
そして最終話、{netabare} 主人公及びヒロインズが、バトルしている光景は、{/netabare} 非常に滑稽で、嫌な意味合いで笑いが止まりませんでした。
自分だけでしょうか、過去に同じ悪夢の作品、シャイニング・ハーツ ~幸せのパン~ を思い出したのは。視聴者の予測を悪い意味で裏切った作品と言う意味合いですがね。
結論、何がしたかったんだ?この作品は、本当に。率直な感想は以上です。
以下、主人公に対する登場人物の相関関係及び属性を簡単に分類しました。(Wikipediaより名前のみ抜粋しましのでご了承下さいませ。)
1・菜波・K・ブレードフィールド(ななみ・ナイト・ブレードフィールド)
姫属性その1
{netabare}姉属性その1(実姉){/netabare}
↓
塩ジャケ
天ぷら えび
2・白亜・B・ブレードフィールド(はくあ・バーサーカー・ブレードフィールド)
姫属性その2
{netabare}妹属性その1(実妹){/netabare}
↓
サーモンのタルタルソース
鶏のから揚げ
3・魔法ヶ沢 茜(まほうがさわ あかね)
お嬢様属性
↓
かまぼこ
4・召喚寺 菊乃(しょうかんじ きくの)
幼馴染属性その1
姉属性その2(偽姉)
↓
イカリングフライ
天ぷら いか
5・盗賊山 恵(とうぞくやま めぐむ)
男の娘属性
↓
こんにゃく
6・龍騎士原 月麦(りゅうきしばら つむぎ)
婆様属性
↓
梅干し
7・聖帝小路 美森(せいていこうじ みもり)
生徒会長属性
↓
里芋の煮物
8・英雄崎 凜(えいゆうざき りん)
幼馴染属性その2
↓
オニオンリングフライ
9・忍者林 瑠璃(にんじゃばやし るり)
ロボ属性
↓
バラン(緑色のプラスチック製の葉)
10・深雪・マッケンシー(みゆき・マッケンシー)
女教師属性
↓
大根の煮物
11・大名侍 鳴(だいみょうざむらい めい)
謎属性
↓
キヌサヤ
12・大司教河 くるみ子(だいしきょうがわ くるみこ)
妹属性その2(偽妹)
↓
鶏の照り焼き
13・吟遊院 芹香(ぎんゆういん せりか)
アイドル属性
↓
玉子焼き
こうして並べてると、たかが1クール12話の作品に13人のヒロイン・・・1話につき1人以上の登場・・・まあよくも詰め込んだものだろうと、感心を通り越して呆れてしまうレベルです。
参考までに(全然参考ではありませんがw)
メインストーリー→白飯
体育祭回→おむすび
デート回→炊き込みご飯
温泉回→麦飯
水着回→キビ飯
学園祭回→赤飯
キャラクター(惣菜)の隙が無く且つ、あざとい配置。軸となるべきストーリー及びサイドストーリー(ご飯)から、さながら、綺麗に惣菜を並べられ、主菜(ご飯)も盛りだくさんな幕の内弁当の様である。
幕の内弁当は美味しく万人受けするのだが、毎日食するには難がある。単純に飽きてしまうからである。(この作品においては、惣菜及びご飯が過剰に重複している為輪をかけて飽きやすく、完食するのも一苦労)意図的にバランスが異常に調節されている料理は得てしてその様なものである。時にはストレスなく食べるジャンクフード、ファーストフードをおり混ぜる食生活の方が個人的には精神衛生上遥かに健全でしょう。
世間の一般的な幕の内弁当(梅)の相場が598円から類推すると、さながら声優陣のみ上質(豪華)である事から、幕の内弁当(松)798円と言った所でしょうか。
さて、ここまでレビューを読んで下さった皆様、
幕の内弁当 (松) 一丁上がり‼︎
ただし、一日ほど賞味期限が切れていますがね。
でわでわ