どらむろ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
意思を持った変形ロボットの群集劇の先駆け。古き良き子供向けアニメの良作
1981~82年に放送された、タツノコプロのロボットアニメ。全52話。
ガンダムのような搭乗兵器ではなくロボット自身に人格があるタイプの先駆けといえる。
異次元からの侵略者イバルダ大王の軍団を、普段はちっちゃいけど巨大化出来るライタン軍団が、人間の少年ヒロ君達と友達になって一緒に立ち向かう!
少年達とロボット達との友情や絆重視のストーリーで面白かった。
※ちなみに私はニコニコ動画のタツノコ劇場で初視聴しました。
当時物心付いて無かったのでリアルタイムでは観て無いので。
{netabare}『物語』
トランスフォーマーより昔の、人格型ロボットと少年少女達の交流作品。
古き良き子供向けアニメであり、子供達の溌剌とした活躍や冒険のスリルに満ちた展開で毎回飽きさせない。
現代のアニメには失われた「大人の理想を押し付けられていない等身大の子供」達が、時にケンカもしたり、一緒に危機に立ち向かったりする。
ケンカの理由や経緯、仲直りの仕方が、現代っ子からみると、些か理屈に合わないように感じる事も。
しかし、それは我々現代っ子が「大人に都合の良い倫理感」に縛られているからなのでは?
子供同士で本気でケンカして、本気で仲直り出来るのなら、それは素晴らしい事なのだと思う。
割と怪奇路線の話が多く、ホラーめいた怖い展開も。
それでもライタン軍団とヒロ君達(特にヒロ君は人間の子供なのにメチャクチャ強い!タツノコ特有の若者の人間離れであるw)が団結して危機を乗り越えられるという安心感があり、割と気楽に観ていられるのが良い。
ここら辺のヒロ君の大活躍は、タツノコアニメのお家芸であろうか。
イバルダ軍団の侵略やバトルは些かワンパターン気味で、流石に52話ともなるとネタが尽きてくる感も。
それでも、ヒロ君達の協力がカギになる展開は熱いし、毎回の見せ場もしっかりある。
ニコニコ動画で週3話ペースで視聴した際、最後まで飽きずに楽しめた。
『作画』
流石に昔のアニメ、現代の綺麗さには遠く及ばない。
とはいえ、ライタン軍団のバトルは十分な迫力がある。
決め技のゴールドクラッシュ(ニコ動ではモツ抜きと言われてたw)が地味だったり、バトルは単調かも。
キャラ作画はこの時代らしい味があるし、おヒナちゃんは美少女には程遠いけれど可愛い。
エミーは今見ても結構美少女かも。
『声優』
ヒロ君役の井上瑤さんが溌剌としたワンパク少年な好演。
島津冴子さんや二又一成さんら声優陣は豪華。
役の被りが多いのがやや残念だが、演じ分けが上手いのであまり気にならない。
『音楽』
この時代らしいナイスなロボットアニメソング。
作中BGMも十分に盛り上げてくれる。
『キャラ』
ライタンはやや優等生的なキャラで印象が弱い(無論、好きなキャラではあるが)
ヒロ君のワンパクっぷりが魅力か。
ヒロ君とライタンの友情が本作の肝なので、ヒロ君の勇気や友情は大事。
ワンパクレンジャーの子供達が個性的。エミーちゃんは可愛い。
アブラゼミ先生ら大人達の存在感にも注目。
大人が大人としての役割を果たしている事が、子供達のワンパクな冒険に安心感与える為、見逃せない。
敵のイバルダ軍団は典型的な悪の組織。
イバルダ大王様は、割と寛大な良い上司だと思うw{/netabare}