もぐりん。 さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

好みが分かれる作品、とりあえず若干のグロ耐性は必要

マンガ原作　未読　　監督：森田修平さん　　全12話
キャラデザ：三輪和宏さん　製作：studioぴえろ


人間のみを捕食する人のようで別の生物の【喰種(グール)】と、その脅威に
抗う人類との血みどろの戦いの物語。

主人公は本を読むのが好きないたって普通の青年【金木研】彼は好意を寄せる
女性が実はグールで、捕食されそうになった際に事故に遭い生死をさまよう
重症を負ったが、損傷した部位を一緒にいて死亡したグールのものを移植され
人間ながらグールになってしまったために、人間の心を保ったまま人間を捕食
しなければ生きてゆけないといった、自分に置き換えると狂ってしまいそうな
境遇になってしまいつつも、グールの集まる喫茶店「あんてぃく」に保護され
つつ、人とグールの中間の種を認識して生きていくことに・・・

どちら側の意見や見解も理解できてしまうことへの苦しみに葛藤する姿が
鬼気迫った迫真の演技で描かれています、金木くん以外のキャラの演技も
熱がこもっていて迫力があります、最初とラストの一部しか出てきません
でしたがはなざーさんの演技は妖艶で色気もあって良かったです＾＾

グールと人間のバトルシーンもよく動いていて迫力があって及第点です！


このお話、グールも人類も内にある狂気はまったく同じでどっちもどっちって
感じです、善良な人間からしてみれば捕食される側ってことで喰われるのは嫌だし、
怖い、　でもグールの中でも生きている人間を捕食するのに抵抗がある者もいて、
人間の自殺者を食しているスカベンジャー主義もいるワケです、そういった向きは
人間にとっては無害で、むしろ友好的でもあるんですが、人間側の当局者はグールの
【種】自体を敵として駆逐しようとしていて、それはもう無差別の虐殺としか思えない。

グールがグールを料理して食べてしまうとか、異端種の狂気にスポットがあたって
この作品の中での人間とグールの違いみたいなものも描かれているようですが、
人間でも人を食す「カニバリズム」ってのがあるので、実はグールは人間の狂気を
具現化した存在を描いているのでは？？って思って見ていました(´･ω･`)

人間と人間、人間とグール、グールとグール、それぞれが、殺し、殺されて、
友情や愛情、憎悪や狂気、生き物の３大欲求である食欲が絡んで複雑に展開していき、
毎回次がどうなるのか、この戦いがどんな終末を迎えるのか気になってみてましたが・・・・

ラストはあまりにも中途半端(￣Д￣；；　２話つづけた金木くんの拷問シーン、
助けがくると希望を持ちつつ絶望を与えられた彼がグールとしての本能を覚醒して
しまってOPに出てきた白髪のキャラは彼だったにしても、その後が知りたいのに！！

ホントに２期あるんだろうな！オイ！

いや、近いウチお願いしますよｗ　ホント(;^_^A　(弱腰ｗ)