animeneko さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
痛快ガンアクションが最後に夢見たものは
兵器や軍用メカ、銃器などの表現に拘った痛快ガンアクションアニメ
武器商人を営むココと武器を憎む少年兵ヨナやその他の兵士たちのお話
脚本は黒田洋介さんだけあって、本当に軽快にどんどんストーリーが進み、会話は濃厚で高度、子どもは拒否されているかのような大人の会話が続く。
ときどき、会話の内容が高度すぎてついていけない人がいたかもしれないか。
戦闘アクションはリアルで迫力があった。実際の武器、兵器がたくさん出演、戦争する舞台も世界中だ。武器商人になって戦争しながら世界旅行している気分である。
両親を戦争で殺され武器を憎むといいながら少年兵として働くヨナは矛盾しているというかよく理解できなかったな。ココがその矛盾を包み込む形で愛しているわけだけど。
このアニメではやたらとすぐ戦闘になり銃撃戦が展開されるが味方の弾は敵にあたるが敵の弾は味方にめったにあたらず、昔の戦争映画と同じで味方はめったに死なない。敵は殺しまくっていたが。ガンアクション特有のご都合主義。
サブキャラの兵士達の過去エピソードはいろいろと語られたのに、なぜか主人公のココの過去だけは時々出てくる一枚絵程度で、なぜ武器商人をやるのか、父親との確執などについても描かれることはなかった。ココの子ども時代も描かれなかったのは残念というか片手落ちだろう。
武器商人は悪党と自らを規定しているココなのに、やっぱり良心がとがめていたのか第二期からは世界平和のためのプロジェクトなるものをやりはじめる。このプロジェクト別にやる必要ないじゃないとは思った。実現性なさそうだし、無用な犠牲者たくさん出しそうだし。
ラストでヨナはココの考えを受け入れられず、離れていってしまう。が、結局最終回でヨナ、武器を捨てることができないでココ部隊に戻っちゃうんだよね。あれは余計なエピソードだよなあ。ヨナは武器を捨てて平和に三人の子どもと暮らして欲しかった。
ヨナを始めみんな兵士しかできない人たちばっかりだったが、武器をとり、戦闘することでしか行きられない兵士の悲しさが物語の中心にありそうで、あんまり描かれてなかったなあ。
ココって良心の呵責がないような振りをしながらも、ものすごく強いみたいだった。どうして武器商人になったのだろう?世界がキライとかいってたが、世界が好きになる過程とか描いていけなかったのだろうか?
ココの周辺の人物描写はたくさんあったが、ココ個人の描写は考えてみると少なくて不満ではあった。