uppo さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
悪魔の子となるか希望となるか・・・
とりあえずキャストに世代の波を感じました。
たった13年でこうも変わるかと。
13年後はどうなってるやら。
完全に大人向けアニメですね。
エピソードの奥にあるテーマを考えながら見ないと何も面白くないです。
そういう意味で色んなテーマをぶち込んでくるこの作品は忘れる事のない作品になったと思います。
OP、EDはどっちもこの作品に哀愁漂ってる感じとか合っていると思います。
どっちもオススメです。
前半は1話完結。
で大体テーマが組み込まれてると思います。
にしても毎回後味の悪さは常軌を逸してたような気がする。(褒め言葉)
以下ネタバレ。
{netabare}
前半は主人公ロビンが狩る側、後半からは狩られる側に・・・。
前半で特に印象に残ったのは7,8話です。
7話は子供のウィッチが不遇過ぎてきつかったですね。
子供が大人へとなる為の「環境」があまりにも・・・。
それ故にかなり子供ながらぶっ飛んだ子になっちゃってましたよね。
銀行から盗んだ金を自分の金と言い、子供なら人殺そうがすぐ許されると思っちゃってるし、殺す事に罪悪感が微塵もない・・・。
もっと愛のある環境であればと思うと切なくなります。
この子もオルゴの材料になってるかと思うと余計にね。
8話はたまにあるテーマかな。
黒澤の能力は命を奪い、他の命を救うというもの。
それを運命と呼んでいた。
正直わからないでもないです。
急にそんな能力が芽生えたら使い方としては「そうするしかない」だろう。
ただ、罪のある命は簡単に切り捨てればいい。
罪のある人間でも生まれた時から悪ではない訳で少しでもそいつの人間ドラマに触れられないのかなと思うのが正直な所。
人間は感情で生きる生き物だから見方が変わる事があるかもしれません。
何だかんだ言って答えが出せないです、このテーマは。
ただ黒澤達の誰かを救いたいという想いが生かされた子供達に受け継がれている事を願うだけです。
そして「君は従うのか?自分の運命に・・・。」というロビンに投げかけた黒澤の言葉は終盤にロビンに返ってくる言葉だと思います。
こんな感じでたった一言ながら重みのある言葉が散らばってるのがこの作品の魅力の一つであると思います。
大きなテーマとして「純血」という存在がある。
ウィッチと人間の共存する世界、財前が考えたウィッチを排除した世界。
どっちが良いなんてのは正直わからない。
ただ、前者はロビンのような存在が必要なのだろう。
どっちが上だの下だの関係無くお互い歩みよれればいいんだけどね・・・。
最後はロビンと亜門で世直しの旅にでも出たと考えればいいのかな?
{/netabare}