退会済のユーザー さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
突飛で奇怪なものや異常なものをどう受け止めるか
アニメーション制作は、『Production I.G』
「CLAMP」の作品。
猟奇的な戦闘シーンが特徴的。
何となく、キャラクターデザインに惹かれて、この作品を見てみたのですが、しばらく視聴を続けると、画面の中の場景が信じられないくらいのとんでもないショックを受けました。
血飛沫は、噴水のように飛び散り、腕は枝木のように容易く切られ、頭はピーナッツを貪るように、歪な形をした兎に食われます。
......
....これって何て言うのでしょうね....。
マッドアニメ....?
それくらい怖かったです。トマトをミキサーにかけて、テーブルの上にぶちまけて、それに赤紫色の絵の具をぶち込んだような...。
そういう怖さですね...。
終盤は、その絵の具で塗りたくれたばらばらになったトマトを、貪っている人を観るようなおぞましい光景が広がっていることでしょう...。
冗談は、さて置き。
この作品では、猟奇的なシーンが売りかの如く、そういうシーンを全面的に強調しています。作品5分の3が、猟奇的なシーンで占められています。
戦闘シーンは、必ずと言っていいほど、キャラクターから血が噴き出すと思っていてください。敵キャラクターも、味方キャラクターも、可愛らしいヒロインでさえ、容赦ないです。ちょっとキャラクターから目を離したら、バラバラのりんごのようになってしまいます。本当に一瞬で。
それを芸術だと思うのか、私のように気持ち悪くなって、おぞましいような恐怖を感じるかは、人の感性によって変わると思います。
奇怪なものや異常なものを観たいという方におすすめですね。血が飛んでいるのを観ると、思わず笑みをこぼしてしまう人には、とてもおすすめしたいです。
ストーリーについては、起承転結はしっかりしているものの盛り上がりが欠けていたり、何のドラマも描いていなかったりするので、あまり面白くありません。というか、そういうのを描けていないのに、猟奇的なシーンだけ凄いのですよね。多分、そういうのが作品の趣旨なのでしょうね。
私は、猟奇的なシーンに恐怖感を覚えてしまったので、あんまり合わなかったみたいです...。