kwm さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ツンデレ好きドM専用アニメ
異世界の魔術師が放った召喚魔法によって使い魔として呼び出されてしまった主人公『さいと』が、アニメ界最強とも言えるツンデレヒロイン『ルイズ』にひたすら罵倒される作品。
別世界からの脱出を目指して物語が進んでいく所謂異世界ファンタジーもの。
声優さんの名前にちなんだ『釘宮病』と言われる病気を患う作品の一つであり、ツンデレを語るうえで必ず見なければならない作品の一つでもある。
今となっては一般的となったツンデレだが、ルイズのそれは他の多くの作品と違ってツンとデレの振り幅がとてつもない。
特に序盤は召喚された主人公の身分が平民扱いでルイズが貴族というのも相まって、ツンなルイズがひたすら主人公を罵倒するのだが、それがドM専用アニメと勘違いしそうになるほどひどい。
主人公はベッドで寝ることはおろか、食事すらテーブルの上で取ることを許されず、その内容も床に置かれた皿の上のパン一つのみ。
部屋に戻れば首輪をはめられ、脱ぎたての下着を含めたルイズの洋服全てを洗うよう命じられる。
少しでも反抗すれば調馬用の鞭で引っぱたかれ、『この使い魔の犬風情が』と罵倒される。
ここまでで大体1,2話程度だが、これらを見て『ありがとうございます』と思ってしまったら、貴方も立派な釘宮病だ。
きっと最後まで、いや4期まで楽しめることだろう。
そうでなくともここまで露骨なのは序盤のみなので、ストーリーが進むごとにツンツンだったルイズも徐々にデレ始め、終盤になってやっと一般的なツンデレ並みに落ち着いていく。
ストーリーそのものは非常にしっかりとした作りなので、奇抜な作品が多数存在する今となってはキャラと声優さん以外で目立った部分はないものの、安定して見れる作品。