HUMMER さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
短めの群像劇
「デュラララ」や「バッカーノ!」などと同じ群像劇タイプの作品。
特定の主人公の目線を軸にして話が進むのではなく、シーンによって複数の登場人物のそれぞれの視点に切り替わりながら話が進んでいく。
このタイプの作品は1話見ただけではまず意味がわからないので、面白くないかどうか判断するまでに少なくとも3話くらいは見た方が良いと思う。
この作品の場合、3話と8話で視聴者の物語の理解がグッと進むような構成になっている。
群像劇にしては12話完結というのは個人的には短めだと思うがそれなりに話がまとまっており良かった。群像劇は登場人物のそれぞれの視点をまとめて完結させるのが難しいところがあると思うけど良い感じにまとまって終わったと思う。
ちなみに先述の2作はそれぞれ20話以上ある。
群像劇はうまく話を考えないと登場人物が増えすぎてしまう嫌いがあると思うけどこの作品にはそういうこともなく、少な目の登場人物で語られている辺りが群像劇にしては話が理解しやすくて良いと思った。
アニメーションを「シャフト」が担当していることもあり絵風や描写が「化物語」にかなり似ていた。もちろん「シャフ度」も健在(笑)
このシャフトの若干おしゃれな感じの演出に要所要所で盛り上げるための挿入歌があって結構手が込んでいる。逆に気取った感じだとも思えたのでそういうのが気に入らない人もいるかもしれない。
総合的には結構面白いと思った。