tao_hiro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
永遠の・・・
この作品、息子たちと一緒に夕食を
食べながら毎週見ていました。
可愛い絵柄、ハートフルなストーリー、
笑いも豊富で、実にNHK教育にふさわ
しい作品だと思って観てました。
「こばと、頑張ります!」を微笑ましく
観てました。
ところが、話が進むうちに、いおりょぎさん
とか琥珀さんとかの異界・天界のキャラたち
の言動から、なんとなく大きなテーマの匂い
を感じてから目が離せなくなりました。
中盤以降は明らかに息子たちよりも私の
方が真剣に観てました。
ラスト2話では、涙を堪えられず、息子た
ちに見られないように何度もトイレで顔を
洗う羽目になりました。
あまり目立っていないようですが、たとえば
ベクトルは違いますが「Angel Beats! 」の
ラストシーンに心が動かされたような方であ
れば、感動できると思います。埋もれた名作
だと思います。
・・・以下の文章は、40代のおっさんが書くに
はちょっと恥ずかしいものですので伏せます(笑)
{netabare}この作品のテーマは、誰もが望むモノ、古今東西
のあらゆる表現者たちが繰り返し繰り返し説いてきたモノ、
そう、「永遠の愛」です。
最終話で琥珀さんの口からそれが説明されます。
「生まれ変わるたび、再びめぐり合い心が魅かれるのです。
たとえ前世の記憶は失ったとしても。同じ魂を持った人だから。
魂の赴くままに道を進む限り。何度でも。きっと。」
この作品が描いた愛は、「とらドラ!」や「クラナド」で
描かれた愛よりも、もっと深いものだったのかもしれません。
また、いおりょぎさんのこばとへの愛は「無償の愛」です。
「アイツは本当にドジ常識知らずで、いつだって自分のことは
後まわし、たのまれもしないのに他のやつのためにクタクタに
なるまで頑張って、けどな、あいつのしょうもねぇとこキライ
じゃねぇだよ」というセリフにそれが現れています。
{/netabare}
明らかに子供向けに作られたと思われるこの作品。
そのなかにこんなに大事なものを隠していたとは・・・
あなどれませんね(笑)