tao_hiro さんの感想・評価

3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

青春ラブコメの最高峰！

＜追記：2015/4/25＞

３００本近くアニメ作品を視聴してきましたが、この作品に勝るラブコメは未だ出てきません。ところが最近、総合得点ランキングが大きく落ちてしまいました。これは我慢なりません。応援のためにレビュー更新します。

『
この世界の誰一人、見たことがないものがある。
それは優しくて、とても甘い。
多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ、世界はそれを隠したのだ。
そう簡単に手に入れられないように。
だけどいつかは、誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。

そういうふうにできている。
』

この言葉が、この作品のテーマの全てを示しています。

「見えないけど誰もが欲しがるもの」、皆さんはいくつ考え付きますか？

たぶん筆頭に挙がるのは「愛」でしょう。この作品も当然それがメインのテーマになっています。しかし他にも「絆」とか「縁」とか「魂」とか「善」とかも挙げることができると思います。この作品は、それらについても取り上げています。

「愛？友情？信頼？正義？etc...そんなものは幻想だ！２次元の世界にしかありえない。３次元、すなわち現実の世界にはそんなものは存在しない。」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに現実は辛く苦しい事の方が多いと思います。しかし私は「２次元は３次元の投影」と考えます。「２次元で描かれたものは３次元でも存在するし、３次元で存在するから２次元で表現されている」と信じています。

皆さんも信じてみませんか？

さて、この作品は、主人公と、親友同士の２人の女の子との三角関係を軸に話が進みます。女の子たちは、自分の気持ち≒主人公への恋心と、親友への気持ち≒友人への思いやり、との間で慰め合い傷つけ合います。その姿は、とても切なく映ります。

この三角関係は、周囲の友人たちの働きかけによって、最後はそれぞれ自分の気持ちに整理を付けて納まるところに納まります。とても感動的なラストです。視聴後はしばらく優しい気持ちになれます！

この作品は、２００８年の秋アニメです。ラブコメというジャンルは毎クールに多数の作品が生み出されるので、もう古臭い感じがするかもしれません。

しかし、この作品ほど登場人物たちの心情を深く描いた作品は無いと思います。厚くお願いします。ぜひ一度視聴してみてください。
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「この作品を超える青春ラブコメは、
この先あらわれるだろうか？」と思わ
せる、青春ラブコメの最高峰。

お互いがお互いの親友との恋を応援する
共同戦線がもたらすドタバタコメディー
の裏に、互いが互いを思うがゆえに傷つけ
合ってしまう悲しいストーリーが流れる。

観終わった後は、しばらく優しい気持ちに
浸れます！(笑)

是非、ご鑑賞を！