tao_hiro さんの感想・評価
3.8
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高傑作!
<追記:2015/4/25>
300本近くアニメ作品を視聴してきましたが、この作品に勝るものは未だ出てきません。私の最高の逸品です。ところが最近、総合得点ランキングが大きく落ちてしまいました。これは我慢なりません。応援のためにレビュー更新します。
この作品は、『スペースデブリ(宇宙空間を漂うゴミ)というそれまで発想されなかったテーマを軸に、デブリの処理を職業とする人々とその周囲の人間模様を描く。リアリティ溢れる国家間の軍事戦略や西暦2070年前後の社会風俗などをエンターテイメント性たっぷりに描きながらも、「宇宙とは何か」「人とは何か」「社会とは何か」という普遍的なテーマにまで描き及んだ』壮大な作品です。
人生に必要なものが全て描かれていると言っても過言ではないでしょう。
「萌え」とか「ゆるふわ」とかを求めている方や「作画がどうのこうの」とおっしゃる方には不向きですが、骨太の物語を観たい方には最適だと思います。
さまざまなテーマがタペストリのように織り込まれているので、その一つ一つを取り出すのは困難なのですが、「愛」に関する名シーンを紹介しておきます。
最終回、主人公とヒロインが、美しい地球を眺めながら「しりとり」をします。{netabare}ヒロインはなぜか「け」で終わる言葉ばかりを選びます。しばらく珍妙なやりとりが続いた後、主人公はその意味が分かります。そしてゆっくり答えます。主人公「結婚しよう。”う”だよ。」、ヒロイン「うん」、主人公「よっしゃ!お前の負け!」{/netabare}
アニメに限らず、小説・漫画・映画・ドラマでこれ以上美しい{netabare}プロポーズシーン{/netabare}を私は知りません。
2003年の秋アニメですから、放映から10年以上が経ってしまいました。すでに「懐かしのアニメ」になってしまっているかもしれません。しかし、この作品は「不朽の名作」だと思います。この作品で描かれた未来に、現代は確実に近付いていると思います。
この作品の総合得点ランキングは、アニメファンの質を問うているかもしれませんよ。厚くお願いします。一度、ご視聴してみてください。
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200本近くアニメ作品を観てきましたが、
この作品に勝るものは未だでてきません。
アニメのあらゆる要素を渾然一体とし、
骨太のヒューマンドラマを作り上げた。
作画や音楽なども上質に作られていて
隙がない。
「宇宙空間では音は伝わらない」という
演出に代表される徹底したリアリティ。
この作品の素晴らしさをうまく文章にする
ことができないのでもどかしいですが、
とにかく不朽の名作であることは疑いありません。
是非、ご鑑賞を!