どらむろ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
コンセプトの勝利。無邪気に楽しめる萌えファンタジーの傑作
異世界召喚バトル&美少女アニメだが、ネガティブな対立やシリアスに繋がるバトルの危険性を徹底的に排除した独特の世界観。
悪意の無い優しい世界で、ケモ耳の美少女達と思いっきり派手に「バトルごっこ」するのは無茶苦茶楽しそう。
正に、深夜アニメ視聴層が求める萌えファンタジーの要素を凝縮した快作である。
{netabare}『物語』
国家間の対立(といってもほぼ形骸化してる)を「戦(いくさ)興行」というアスレチックめいた模擬戦で勝敗付ける異世界「フロニャルド」は、ネガティブな争いやバトルの痛みが皆無な、優しい世界。
主人公シンクが勇者としてド派手にバトルしてモブ兵を蹴散らしても、誰も傷つかないので、安心して楽しく見ていられる。
この舞台設定が実に秀逸で、無邪気に萌えやバトルを楽しめる最高のシチュエーションといえよう。
フロニャルドも魅力的なファンタジー世界で、皆が優しく、美少女大勢!
街を案内されたり、空を飛んだりするだけで、ワクワクする。
本当に、是非行ってみたい異世界の一つに違いない。
終盤に本物の危機や主人公のフロニャルドでの記憶消えるかも!?といったシリアス要素あり、賛否があるようだが、個人的に、終盤のシリアスがあったからこそ、ストーリー全体が締まってより印象的になったと好評価。
シンクの記憶が残らない、永遠の別れになるかも…という寂しさや辛さは、逆にフロニャルドでの日々の輝きや、人々との強い絆があればこそ。
ミルヒオーレ姫とシンクのラブコメは微笑ましく、丁寧に絆が深まる過程が描かれている。
だからこそ終盤はシンクがいかに愛されていたかを見せてくれるし、ラストは記憶も消えずにハッピーエンドなのだから、全く問題あるまい。
最終回の展開は、本気で感動した。
これぞ、王道萌えファンタジー極まれり!!!!
※二期は一期のシリアスへの批判を受けてか、完全にシリアスを廃してしまったが、個々の話は楽しめても、全体としての印象は一期を超える事が無かった。
やはり、スパイスとして若干のシリアスは必要なのだと思った。
『作画』
萌え的に、文句無しの可愛さ。
二期に比べ、エロが露骨じゃない辺りがむしろ好印象。
ファンタジーバトルもド派手で見所タップリ。
異世界フロニャルドの風景描写、人々(庶民含めて)の生活感も細かい描き込みで、異世界フロニャルドに行ってみたい気持ちにさせてくれる。
キャラ作画の萌えに注目しがちだが、ファンタジー異世界の描写もまた本作の魅力だと思う。
『声優』
豪華。全員しっかりキャラが立っている。
『音楽』
主題歌がかっこいい。
BGMも優秀。
『キャラ』
ケモ耳美少女たちが非常に可愛い。
ミルヒオーレ姫かわいい。
悪意の無い世界で皆良い人ばかりで和む。
シンクは模範的主人公。
安定して萌えられるが、抜きん出て好きという程のキャラは居ない。{/netabare}