どらむろ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
過度に期待した程では無かったが、面白かった。後半パートのが好き
原作未読。ネットゲームが題材の大人気ライトノベル原作のアニメ。
「ゲームで死ねば現実でも死ぬ」というショッキングな設定の本格派ストーリー!…を期待していたが、正直拍子抜けだった感。
それでも王道冒険ファンタジーとしては正統派な魅力があった。
(過度な期待はできないが)人気があるのも十分頷ける良作か。
※かなり酷評してますが、普通に楽しめるアニメという認識です。
追記。正直なところ、当初は本作に対する偏見がありました。
2期を視聴した今、当初よりは本作への評価は好転しております。
{netabare}『物語』
2クールのうち、前半と後半でストーリーが二分されているが、個人的に後半パートの方が好きです。
後半の方が、ストーリーやキャラ(主人公キリトの妹の直葉・リーファ)の心情や視点に一貫性があって、分かり易い。
前半は時系列やキャラ(主人公のキリト)の心情やキャラクターが今一つ分からなかった。
前半2.5、後半3.5、総合で3点とした。
前半パート、序盤は「ゲーム世界に閉じ込められた!ゲームで死ねば実際に死ぬ!」という衝撃の舞台設定に、物語に引き込まれた。
しかしその衝撃も序盤まで。
ゲーム内で知り合った少女(サチ)との死別は心に刺さる良エピソードだったが、以降、死の恐怖の中で攻略目指す姿勢が、今一つ希薄に思えた。
全般的に、命の重みが軽視されている雰囲気が鼻に付き、作品の雰囲気が好きになれなかった。
また、原作知らずに本作に密かに期待していた「ゲームならではの攻略法や戦術を駆使してデスゲーム攻略目指す」要素が殆ど無く、普通の冒険ファンタジーに終始していたのも残念。
主人公が無双するのは別に悪く無いのだが、1クールのラスボス戦など、ゲーム設定を無視しての主人公補正でゴリ押した感が強かった。
※他作品との比較は不適切かもだが、ログ・ホライズンみたいな感じの戦略や戦術性を期待していた。
後半パートはデスゲームのペナルティーの無い別ゲームで、囚われのヒロイン(アスナ)を救うべくキリトと、妹の(だとキリトは知らなかった)リーファが頑張るストーリー。
ネットの評判を見るに前半の方が後半より評価高いっぽいが、私的には後半の方が好き。
理由は前述の通り、一貫性があるから。
キリトの目的が明確で、真っすぐにアスナ救出を目指す、敵が明確に憎たらしい、直葉のキリトへの想いが一貫して丁寧に描かれていて好感持てる。
デスゲームペナルティーの有無は、あまり問題とは思わない。
前半も序盤以外はあまり効果的に活かされていなかったし、後半とて負けられないのは同じ。
(むしろ、後半の方が、アスナの為に負けたくない気持ちが伝わってくる)
「負ければ実際死ぬゲーム世界舞台の本格派」としての過度な期待が、本作をネガティブに見てしまった要因かも。
しかし、王道冒険ファンタジーとして見るならば、決して悪くは無い内容。
第二期も楽しく視聴中です。
『作画』
期待の人気作品に相応しい良作画。
アスナやリーファらの女子陣は皆かなり可愛い。
余談だがリーファ、聖剣伝説3のリースっぽいと思った。
ゲーム世界の風景描写も中々。
戦闘シーンがイマイチ盛り上がらないのは、作画の責任ではないと思う。
『声優』
主人公キリトは松岡禎丞さんの代表的キャラクターであるが、さほど強い印象は無い。
(マンガ家さんとアシスタントさん、ノーゲームノーライフ等、後の作品で評価見直した)
むしろ女性陣が優秀。
『音楽』
作中BGMは中々。
主題歌は覚えてない。
『キャラ』
キリトは模範的な主人公だった。アスナ一筋なので、別にハーレム主人公ではない。
アスナ初めヒロイン勢が可愛く魅力があった。
妹の直葉ちゃんは非常に可愛い!
また前半の茅場、後半の(名前忘れた)外道婚約者のムカつく敵役っぷりがナイス。
エギルやクライン等の男性陣の層もそこそこ厚い。
カマセ敵キャラが無能で、主人公無双する為に周囲を下げている感が否めなかった。
まあそれ除いても、人気作品としてキャラクターの層は厚いだろう。{/netabare}