退会済のユーザー さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
タイトルなし
とても良い作品、なんだろう。自分にはとことん合わなかったというだけで……。
なんと言ってもヒロインの造形である。実に可愛い!
知り合う前は警戒心剥き出しでツンと突き放した態度をとるものの、打ち解けると素直で表情がコロコロ変わって、デートにも応じてくれるし気配りもできちゃう。
しかし、そんな彼女の姿を見れるのは二人きりの時だけで、学校では屋上以外で話しかけても相手にしてくれない……。
な ん と い う ツ ン デ レ 。
一週間で記憶リセット、という設定によって、ヒロインにあざとさのないツンデレ属性が備わっているのだ。これを長所に挙げずになんとする。
……が、自分が本作から感じた長所というのは、それぐらいだったりする。
まぁ、例えば一週間以内で知り合いから恋人まで一気に上り詰めないと強制コンティニューにさせられるという鬼畜難易度のヒロインを主人公がどう攻略するのか、という点で観ていけば面白いのかもしれない。
が、どうも僕は、この主人公がすごく苦手なようだ。
なんていうか、ヒロインの藤宮さんがあざとさを欠片も感じさせない一方、長谷君があざとすぎる。アザトス・ギル。
藤宮さんに興味をもったキッカケが「顔」って点だったり、下心丸出しで友達になろうとしたりなところはまぁいかにも男子って感じで嫌いじゃないんだけどさぁ。
こう、言動の節々と言うか全身から滲み出てると言うか、まぁとにかく、かまってちゃんオーラ全開なのが観ていてツライ。将吾に悩みを相談するシーンや、藤宮さんの前で自虐に走るシーンとか、もうね、寒い。「ひぃぃぃぃぃ」ってなる。
「僕を慰めて!」感全開。こういうところも含めて【男子】なんだろうけどさー。
それから、タイトルのワリに友達という題材があんまし関係ないという。
主人公が藤宮さんに興味をもったのって、恋じゃん。「友達になって欲しい」のも、恋心あってのことじゃん。友達になってからのやり取りに、友達っぽさがないじゃん。(将吾という、主人公の【友達】を用いて二人の様子を「なにこのふわふわした感じ」と強調させてるぐらいだし)
藤宮さんとの繋がりを強く求めるのも、藤宮さんがどれだけ魅力的な女の子かを知っているからだ。……捻くれたものの見方ということは承知している。
けどさ、観たいじゃん。恋愛感情抜きの男女の友情ってやつをよぉ!(血涙)
「なんだよー」って気分。
タイトルを見た時に「一週間ごとに描かれる、色んな友達との色んな関係」なお話と想像した自分が悪いんだろうけど。
それか、友達をつくれず孤独な主人公が記憶障害のヒロインと出会って、友達ってのがどんなものなのか二人で模索していくとか。なんかそういう妄想を掻き立てずにはいられなかった。(主人公のベースは将吾君でオナシャス)
思ってたよりも友達って題材への踏み込みがなかったのが残念。
女性視点での「男女の友情はあり得るのか?」って部分への切り込みとかもっとしてくれてもよかったのよ?