おぬごん さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
可愛い9人の少女による、アイドルモノの皮を被った部活モノ
この作品の魅力は大きくまとめると
☆キャラが可愛くて表情が豊か
☆目標に向かってブレずに努力を続けるキャラたち
☆テンポの良さ
☆音楽やライブシーンを含めた演出の素晴らしさ
といった点です。
逆に欠点は、☆経験不足な声優陣と、最終回がやや駆け足なところです。
総じて非常によくできた作品で、
アイドルモノ、萌えアニメと敬遠せずに見てほしい良作です!
以下で☆の部分について詳しく書いたので、興味があればどうぞ。
☆キャラが可愛くて表情が豊か
絵としてのキャラの可愛さは見た通りですが、ギャグシーンでは大きく顔が崩れ、
また真面目なシーンでも表情の描写に非常に力が入っていて、キャラの魅力を引き出しています。
またキャラ自体もみんな個性的で、魅力に溢れています。
2期を含めた視聴後、私は9人全員が大好きになりました。
☆目標に向かってブレずに努力を続けるキャラたち
この作品は流行りのアイドルモノではあるものの、その実は部活モノです。
主人公を中心に「廃校の阻止」のために、アイドルの頂点を競う大会「ラブライブを目指す」という
明確な目標が設定されていて、メンバーたちはその目標に向け努力を重ね、絆を深めます。
こうした目標に向かい頑張る直向きな姿から元気をもらえる、というのがこの作品の大きな魅力だと思います。
作中で歌われる楽曲も「夢に向かって頑張る」曲がほとんどです。
{netabare}
また作品終盤は「目標を失ったμ'sの存在意義」と「μ'sが9人であることの意義」が描かれます。
この2つのテーマを通し、決してへこたれなかった主人公の穂乃果は大きな挫折を経験しますが、
こうしたシリアスの組み込み方の上手さも良かったと思います。
ただしラストは尺が足りなかった感があり、後者のテーマは2期の最大のテーマとして引き継がれることになります。
{/netabare}
☆テンポの良さ
このラブライブ1期は非常にテンポが良く、
物語上無駄な回も無いなど構成がとてもしっかりしています(最終回がやや駆け足ではありますが)。
テンポの良さはギャグシーンや会話シーンも同様で、その点でも後述する演出の妙が光ります。
☆音楽やライブシーンを含めた演出の素晴らしさ
アニメオリジナルや既存の楽曲の素晴らしさはもちろん、劇中BGMも名曲揃いで、作品を盛り上げています。
ライブシーンでは全てのキャラクターが可愛く魅力的に描かれており、
またCGと手描きの融合による、細かくリアルなダンスシーンも魅力です。
日常シーンでは、光、天気、立ち位置などを使った演出が多く見られます。
また、過去のシーン(過去のミュージックビデオ)と重ね合わせるような演出も、この作品の大きな特徴です。
☆経験不足な声優陣
メインのμ'sメンバー9人の声優の多くが
TVアニメの声優としての経験が浅い(一部は皆無)点が一番目立つ欠点でしょう。
実際、真姫ちゃんの声を初めて聞いたら驚くと思いますw
ただしメイン声優陣はプロジェクト発足からずっとキャラクターを演じているため、
慣れてくれば「この子はこの声以外は考えられない!」と思うようになる人も多いと思います。
またその分、同級生には若手の人気声優、大人にはベテラン声優が起用されていて、作品を引き締めています。