kwm さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『萌えノミクス』萌え文化輸出アニメ
原作未読。大まかな展開はあらすじにお任せ。
異世界に出向いて萌え文化を輸出するという設定に魅かれて視聴しました。
結論としてかなりわかりやすい『萌えアニメ』で、大衆向けではないというのが正直な感想です。
一話を見ただけでわかるとてつもないラノベ臭は、決してネガティブな意味ではなく、後々になって視聴者を裏切る事のないよう、合わない人がすぐに引き返せるように配慮されているかのような、いかにもな雰囲気を漂わせていました。
この作品は異世界に存在する娯楽文化が発達していない王国に対して、主人公の男の子が日本を代表して萌え文化を輸出していく姿を描く、異世界モノとしては非常に個性的な作品に仕上がっています。
閉じ込められてしまった異世界でのサバイバルやバトルが中心の作品とは大きく異なり、両国間がゲートによる行き来が可能な点もこの作品の特徴の一つです。
ストーリーはあってないようなもので、終盤になって物語が大きく動くまでは完全に『萌えアニメ』であり、キャラ萌え前提の作りはストーリー重視の方には辛い、というか見続けるのは無理だと思います。
逆に萌えアニメ好きな方にとっては至福の時間がしばらく続く事になり、冒頭から一緒になる「ツインテメイド」を始めとし、様々なジャンルの女の子が主人公を囲んでいきます。
時間の経過と共にハーレム展開になっていくので、主人公を通してキャッキャウフフしたい方には非常にお勧めしたい作品です。
BL要素もなくはないのですが申し訳程度です。
また、作中にこれでもかというほど他のアニメ、ゲーム作品をパロっており、古い物ではときメモなどの懐かしいものもあれば、進撃などの比較的新しいネタもたくさんあり、知っている作品数が多ければ多いほど楽しめる作りになっているので、それを探すのも楽しみの一つです。
非常に斬新な設定に惹かれて見始めましたが、萌えアニメに終始してしまったのが凄くもったいない作品でした。
もう少しひねりがあっても良かったんじゃないかなと思います。