「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ天使たち~(アニメ映画)」

総合得点
64.2
感想・評価
62
棚に入れた
313
ランキング
3950
★★★★☆ 3.8 (62)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私だけでしょうか....?

とにかく商業的な成功を狙いたかったという感じがします。
リメイク作品は、多少の相違点があっても、それは同じものを視聴者に観せて、飽きられると困るから、アレンジしているだけなのは分かっています。
しかし、リメイク前の鉄人兵団と比べると、ちょっと表現方法が違いすぎて、私はあまり感動出来ませんでした。


旧作品は、少し渋くて大人っぽい演出がとても良かったのです。しかし、本作は、現代向けに演出の雰囲気が変わってしまいました。
確かに、ぷにぷにと動く作画は凄く良かったですし、エンタメ的な要素が凄く加わった感じがします。
でも、旧作は、あの臭いような大人っぽい演出が、ロボットの儚さやどうしようもない絶望感、まるで昔のSF映画を観ているような感覚、などを生み出していました。
ですが、本作は、演出の雰囲気が変わったことによって、味わう感覚が全く違うベクトルに変わってしまった、と思うのです。確かに映画としてはよくまとまっていましたし、子供の顧客層の受けも良いでしょう。
でも、私はこれを鉄人兵団だとは認めません。


ロボットの儚さやどうしようもない絶望感、この二つについては旧作の方が上でした。ラストについても、旧作の方が遥かに凄い衝撃を受けました。
私個人の感覚ですいませんが、本作は旧作に比べて、この二つについては劣っていると思います。

本作のラストのシーンは、ぷにぷにの作画が場の緊張感を無くしているような気がするのです。
ぷにぷにの作画が、ここはファンタジーの世界だということを表現していて、戦闘シーンが可愛らしい印象になっているんです。
私は、ここがとても気に入らないのです。旧作は、ちょっと荒い、汚い、古い作画がどうしようもない絶望感を生み出していました。
時代が発展したから仕方がないのでしょうか。それとも、これが古いアニメと新しいアニメの違いなのでしょうか。
ぷにぷにしすぎて、新しくなりすぎて、どうも味わう感情のベクトルが違う気がしたんですよね。
本作については、私は旧作の方が良かったと感じています。大衆受けについていけないのでしょうか...。
作画が、汚いからこそ、素朴だからこそ、ラストシーンがどこかの絵画を眺めているように見えて、とても感動したのです。本作の演出は、ちょっと単純すぎた印象を受けました。
ストーリーについても、旧作に比べて、描写不足が目立つ...。

というわけで、個人的な評価は低いです。

投稿 : 2014/08/05
閲覧 : 479

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