「とらドラ！」で長井龍雪さんを知って、すごく上手な方だなと思いました。たしか今、長井さんの新しい作品「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」がノイタミナで放送中ですよね。是非観たいなと思っています。
それから、スタジオジブリの宮崎吾朗さんが気になりますね。『ゲド戦記』は、劇場でももちろん観ましたし、DVDでも何度も繰り返し観ています。
『ゲド戦記』に関しては有名作品だけに様々な方が様々な意見を言っていますが、僕はすごく誠実に作った秀作だと思います。宮崎さんの問題意識というものがまっすぐ出ている作品だと思うんです。次回作『コクリコ坂から』も楽しみですね。
一昨年に「フミコの告白」という作品がネットを中心に話題になりましたよね。「あぁ、すごい人がいるなぁ」と思いながら観ました。たしか大学生の方が作られたとか。
そういうふうに、新しいクリエーターさんがどんどん出てきていて、みなさん自分のホームページや動画サイトに作品をアップしているということは知っているので、時々楽しませてもらっていますが、特に自主制作の作品だけを注目して観ているというわけでもなくて……あまり詳しくなくてごめんなさい。
自主制作のクリエーターといっていいか分かりませんが、「踊ってみた」のムービーはよく見ています（笑）。特に愛川こずえちゃんとか。こずえちゃんの「踊ってみた」は、楽しそうに踊っている彼女の姿を見てこちらも元気が出ますね。
自主制作に限った話ではありませんが、僕はやはり「この作品をどうしても作りたくて作ったんだ」とか「この作品を作ることが本当に楽しい」というクリエイターの情熱や想いが画面から透けて伝わってくるような、愛のある作品が好きですね。
アニメーションには、良いところもたくさんありますけど、でも生きていく上で衣食住みたいに必須なものではないですよね。生きる上で優先順位が高いものは他にもたくさんあるでしょう。
だけど、僕個人としてはアニメーションを作ることもアニメーション自体も好きだから、ずっと作り続けていきたいと思っています。
この先、日本のアニメーション、自主制作アニメ業界というものがどうなっていくのか、僕にはわかりません。「アニメーション業界はこうあるべきだ」というような気持ちも全くないですね。ただ、自分が作りたいから作る、という気持ちです。
でも、逆に、「こうあるべきだ」って、僕がいろんな人から言われたりすることもあるんですよ。自主制作のころもそうですし、商業作品を作り始めてからもそうです。「新海さんは、そういう方向じゃなくて、こういう方向に行くべきなんじゃないの？」って言われたりするんです。
それはとてもありがたいことなんですが、皆さんもそれぞれお忙しいでしょうになぜそこまで他人に対して善意を発揮できるのか、不思議な気持ちになることもあります。
僕としては、「こうあるべき」「こうするべき」という言い方はあまり好きではないんです。それぞれの人が、自分で考えて、自分のやりたい方向に進んでいけばいいんじゃないかなと思っています。
今回あにこれβで初の試みとして、新海誠さんにインタビューしてきました。
これ、おもしろかった？
もしこれでサイトのアクセスや、Twitterでのつぶやきが増えたら、
また別の人にインタビューしてみようと思ってます。
あまり反響がなければサイト改善を優先するので、インタビューは辞めますね。
■ このインタビュー（#shinkai）をTwitterでつぶやいた人
■ 5月中にあにこれβで『星を追う子ども』の感想を書いた人
■ 6月中にあにこれβで『星を追う子ども』の感想を書いた人
当選した人には、Twitterやメールなど、あらゆる手段で住所を聞いてみようかなと思ってます。
一般企業と異なり、マジであげるのでやってみてください。
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