テレビアニメで影響を受けた作品は、今までお話しした「赤毛のアン」や「バイファム」などですが、劇場版アニメだとやはり『風の谷のナウシカ』ですね。
映画が公開されるよりも前に『ナウシカ』のマンガの単行本が発売されていて、僕は先にマンガで知ったんです。それまでに見たことのないタッチの絵で、ものすごく絵がうまいし、物語も重厚で、すごく大きな影響を受けました。
『ナウシカ』が劇場公開されたのは僕が小学5年か6年の時でしたが、映画館が近くになかったので劇場で観ることができなかったんです。でも、どうしても『ナウシカ』が観たくて、どうやって手に入れたのか覚えていないんですがビデオテープで観ましたね。繰り返し繰り返し、すり切れるくらい何度も観ました。マンガも模写していました。
その後、中学2年の時に『天空の城ラピュタ』が公開され、電車で乗り継いで1時間くらいかけて映画館まで観に行きました。『ラピュタ』からも非常に影響を受けましたね。
でも、それ以降の宮崎駿監督の作品は、僕が受験などの時期に入って観なくなっていきました。だからリアルタイムで観たのは『ラピュタ』までで、『となりのトトロ』も当時は観ませんでしたし、『魔女の宅急便』は高校生の時に観たのですが、その頃はちょっとアニメから関心が離れてきていた時期だったので、あまり印象には残らなかったのかな。今観るとすごい作品だと思いますけどね。
『新世紀エヴァンゲリオン』は1997年の劇場版を観に行きました。インパクト、大きかったです。
18歳で長野から東京に上京して、大学の頃はアニメーション自体あまり観ていなかったんですが、たまたま買ったアニメージュに『庵野秀明の新しいアニメが始まる』と書いてあって。僕は「ナディア」が好きだったので、庵野さんのお名前は存じ上げていて、「なんかすごいものが始まるらしい」ということを知って「エヴァ」を観たんですよ。
とてもおもしろかったですね。テレビで「エヴァ」が放送されていた時、僕はもう大学4年だったので、このアニメを観て育ったというにはちょっと年齢が高過ぎるかも知れませんが、大人になってからのアニメ体験としてはすごく大きかったです。
「バイファム」は、1983年放送ですが、今観ても作品の持つテーマなどは古びていないなと感じます。登場人物たちと同世代の若い方が観るときっと何か感じるところがあるんじゃないかな。
「とらドラ!」もいいですよ。ああいう学生生活を送ってみたかったなあ(笑)。今でもちょくちょく観て、釘宮さんの声にいやされています(笑)。
恋愛アニメで学生生活……というジャンルですと、『耳をすませば』も好きですね。作品自体もすばらしいですが、英語の吹き替え版もいいですよ。雫役の吹き替えの声がかわいらしくて。
海外にいるときに英語の勉強も兼ねて、よく観ていました。「受験生だけどアニメも観たい!」という人は、英語の吹き替え版や英語字幕入りのアニメなどで勉強するといいんじゃないかなと思います。
えっ、自分の作品でですか??(笑) うーん……やっぱり今回の『星を追う子ども』を観てほしいですね。
今回は、主人公がアスナという小学生の女の子で、小学校高学年くらいから楽しめる作品だと思います。かといって子ども向けのお話かというと、実はそういう内容でもなくて、大人の方はまた別の視点で、いろいろなことを感じていただけるはずです。
ですので、広くいろんな世代の方に観ていただきたいですね。
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