2022年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画一覧 16

あにこれの全ユーザーが2022年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月18日の時点で一番の2022年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

81.1 1 2022年冬(1月~3月)アニメランキング1位
劇場版 呪術廻戦 0(アニメ映画)

2021年12月24日
★★★★★ 4.1 (346)
1441人が棚に入れました
『呪術廻戦』原点 愛と呪いの物語-。

集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の、芥見下々による漫画作品「呪術廻戦」。2018年3月から連載が開始され、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、既刊16巻にしてシリーズ累計発行部数は驚異の5000万部を突破。2020年10月から2021年3月までは毎日放送・TBS系列にてテレビアニメが放送され、深夜アニメ枠ながら、高視聴率を獲得。定額制動画配信サービス全体の視聴者数週間ランキングでも約2カ月に渡って1位を記録し続けるなど、一大ムーブメントを巻き起こした。(GEMランキングクラブ調べ/2021年1月23日~3月20日の毎週土曜に過去1週間の視聴作品を調査)

そして、2021年12月24日。『呪術廻戦』は映画となって新たなステージを迎える。劇場版で描かれるのは、既刊単行本の中でも人気のストーリーの一つである『呪術廻戦』の前日譚、「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」。通称“0巻”。

『劇場版 呪術廻戦 0』―これは、呪術廻戦の原点の物語であり、“愛と呪いの物語”。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

呪いの子

MAPPA制作。

本編主人公虎杖が呪術高専入学前の、
呪術廻戦の原点にして愛と呪いの物語。
乙骨と里香の純愛は世界を救うのか!?

迫真の映像表現、音楽と魅力で溢れている。

乙骨の声の演技が緒方恵美だけに、
否応なしに碇シンジを想起させますが、
人を傷つけることを怖れて、必要以上に、
他者との交流を避ける分、結果は同じでも、
その向き合い方は真逆なのかも知れない。

乙骨がどうにか、人生を能動的に、
その生きる意義を見出す物語なのです。

後半になるほど、面白さは加速されていく。

対する夏油が、仕掛けた殲滅戦には、
{netabare}強力な特級過呪怨霊である祈本里香を、
我が物にしようと意図するものだが、
そこには彼なりの人の在り方、生存戦略がある。
夏油は強者が弱者に適応するという、
矛盾が成立してしまっている世界を、
底なしの呪力で破壊し見直そうとしている。{/netabare}

呪術師の楽園はそこにあるのか!?

楽しみに続報を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 34
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

未だに消化しきれない特級濃度の前日譚

原作コミック『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』は未読。

2021年末公開後まもなく劇場鑑賞済。

原作シリーズ未見状態で鑑賞するとスッキリしない感じがあって、
長らくレビュー書きあぐねていました。

乙骨の“純愛”は本作だけでもある程度理解はできるのですが、
対峙する夏油(げとう)の“大義”については映画だけだと、
非術者を“猿”と見下す典型的な人類見下し型イカれボスキャラという表層しかすくえなくて。

それでいて夏油の大義形成の経緯を示唆するカットもあったりするので、
こりゃ夏油の真意を知るまではレビュー書けないなとサボりを正当化して約1年半w

TVアニメ2期「懐玉・玉折」にて正義漢だった夏油が最悪の呪詛師に転落していくいきさつを共有できたので、
2期が閑話に入っている合間を縫って本作を配信で再視聴しました。


【物語 4.0点】
節目節目で振り返る価値のある濃厚な前日譚。

1回目鑑賞時は、TVアニメ1期にて頻出した、呪いこそ人間らしいとの作品の主張を補強する視点で。
{netabare} 「愛ほど歪んだ呪いはない」{/netabare} との五条悟先生の持論も噛み締めた上で。

2回目鑑賞時は、非術師の人類鏖殺(おうさつ)を正当化する夏油一味の視点も交えた上で。
悟ならやれるのに何故やらない?との夏油の苛立ちも考慮した上で。

角度を変えたら違った味わいが滲み出て来る。
骨太の世界観に支えられたシナリオには噛み応えがあります。


2度の鑑賞を経ても尚、整理し切れないのが五条悟と呪術協会との関係とその真意について。

悟が協会の“おじいちゃんたち”の何に苛立っているのかは、
{netabare} 「若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ。何人たりともね。」{/netabare}
との発言からもある程度推察できます。
人類が呪いを生み出すからと言って、禁忌を増やし過ぎたら人間性の否定ですからね。

ただ悟や協会が人類と呪いの管理について、どの辺りを落とし所にしているのか?論点は未だおぼろげ。
TVアニメでの虎杖悠仁の取り扱い方針の違いから、悟の方が呪いや人類の活動に関してある程度寛容なのだろうか?とは思いますが。

これは悟の真意を知った段階、或いは最後、{netabare} 悟が夏油に囁いたセリフが明らかになった{/netabare} 時点で3回目観ないとw
ただ色々なテーマを持って繰り返し挑むだけの価値のあるストーリーだとは思うので、
私は再々見の機会を楽しみにしております。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・MAPPA

相変わらず真っ正直にキャラを直線的に動かさない。
一つとしてパターン化された感じがしない複雑な動線で構築されたバトルアニメーションには傑出したエンタメ性が宿ります。
私のお気に入りは駒のようにクルクルと回りながら呪霊を切り刻む禪院真希のアクション。

近年、作画とCGの融合をビジョンとして掲げる同スタジオ。
1期で全て作画だった呪霊ですが、劇場版ではサソリと魚群はCGにしました。
というのは見ていればCGだよなと分かります。
が、呪術高専でのバトルシーンなどの背景にもCGが。
などというのは言われないと分かりません。

制作現場では、このカットは作画で行くか?CGで行くか?
判断が付かない場合は両方のパターンでパイロット映像作って比較検討したりしたそうで。
そういう意味でも本作は、当時の作画とCGがせめぎ合う最前線だったのだと思います。


そんな作画とCGの“つなぎ目”をスムーズにする上でも注目したい制作集団がsankaku。
本シリーズでも“帳(とばり)”が下りる映像などでお馴染みの同グループ。
3Dモデリングとアニメーションの架け橋として活躍するsankakuの名前。
スタッフ欄で発見する度に、遅れ気味な日本アニメのデジタル化の進展を確認して、嬉しくなるクレジットの一つです。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・乙骨優太。
気弱な少年だが、行動を共にする“特級過呪怨霊”折本里香の力により特級として呪術高専へ。
「生きる力」への渇望で一皮むけて行く乙骨の姿は、
「正しい死」を求めて呪術師になった本編主人公・虎杖(いたどり)悠仁とは志向性が対称的。
その生を求める乙骨の力こそが{netabare} 死んだ里香を呪った源泉。{/netabare}
生と呪いは表裏一体。本作の掲げるテーマは誠に悩ましくて中毒性があります。

禪院真希、狗巻棘、パンダ。
乙骨と同級の1年生つまりTVアニメ1期の2年生の先輩たちが格好良いのも高ポイント。
彼らの心情を理解すると1期「京都姉妹校交流会編」がまた観たくなります。


2期「懐玉・玉折」視聴前後で、ガラリと印象が変わるのが“百鬼夜行”を引き起こした夏油らの呪詛師グループ。
夏油が体術もイケる口というのも初見時は、手強いラスボスを演出する平凡なスパイスといった印象でしたが、
2期視聴後に再見すると{netabare} フィジカルお化けの伏黒に惨敗した{/netabare} 教訓も踏まえてメッチャ鍛錬したんだろうな?と妙な感慨を覚えます。

夏油配下の枷(はさ)場奈々子&美々子姉妹にしても、
気に食わないオヤジは狩って吊るす!けしからんギャルといった第一印象でしたが、
事情を知った上だと、{netabare} 術師に無理解な人間たちに迫害されていたあの幼い双子が、{/netabare}
よくぞここまで立派な呪詛師に育ったと、ちょっとだけ感動しちゃう不思議w


【声優 4.5点】
主人公・乙骨優太役には緒方 恵美さんを指名。
2021年は『シン・エヴァ』の碇シンジ役に続き、興行収入“100億の女”連発となった緒方さん。
自己否定感に苛まれる少年の鬱屈と、それが自己肯定感に転化した時の世界を揺るがす程の爆発的なエネルギー。
キャリアの中でこうした表現を積み重ねてきた方の主演はまさに適任でした。

そのCV.緒方さんと、呪いに成り果ててまで愛を語らう相手となった折本里香役には、
花澤香菜さんを選出。
定評のある可愛らしい少女ボイスから、禍々しい呪い溺愛ボイスまでカバーする流石の芸域の広さ。
クライマックスの{netabare} 乙骨の「いっしょに逝こう」に対する{/netabare} 狂喜の叫び声の演技には周りのキャスト、スタッフ陣も震撼したのだとか。
実際、何度聞いてもネジが飛んでいて凄まじいですw


天才・五条悟を足止めするアフリカンな呪詛師・ミゲル役には天才・山寺 宏一さんを起用。
時間稼ぎにしては豪華過ぎるバトルシーンをベテランの妙技が支える“百鬼夜行MVP”
ミゲルさん噛ませ犬で終わるかと思いきや、まだ先があるみたいなので、キャスト共々再会を楽しみにしています。


【音楽 4.0点】
劇伴は堤 博明氏、照井 順政氏、桶狭間 ありさ氏。1期の三者共作体制が継続。
OPの「Greatest Strength」では英語詞バラードも交え劇場版のスケール感を盛り上げる。


ED主題歌はKing Gnu。
「逆夢」はジックリと愛を語るバラード。
「一途」は狂おしい想いを叫ぶアップテンポナンバー。
いずれも上記の{netabare} 「愛ほど歪んだ呪いはない」{/netabare} との持論など毒も織り込んだ上々のタイアップ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 28

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作画は良くても溜めがないのでは上がらない。こんなんで愛を語らいでか!。

 鬼滅ほどじゃないがヒット中の新作を見てまいりました。結論を言うと、TVアニメと同じ良さと悪さががある。つまりTVアニメが好きな人なら大きな不満はないでしょうが、そうじゃない人には物足りないでしょう。


 バトルシーンの作画が良いのは、もう言い尽くされてることなので今更言いません。ただ、本作は背景美術のレベルが高い!。特に高専周りの場面は、密度とスッキリとしたセンスが調和していて見事。ユーフォーほど深海のような暗闇に対する耽溺や、京アニのような光に対する過剰なほどの拘りとも違う味わいがあります。


 正直言いいますとバトルに読み合いも何もないし、積み上げたもんが一気に爆発する感覚がないからせっかくの作画もイマイチ上がらないのだが。


 ただ、問題のはキャラとストーリーという肝心の部分は弱いということ。本作は連載前の短期読み切りだから仕方ない面もあるが、そこはブラッシュアップが必要だったろう。


 シンジ君丸出しな乙骨君はシンジ君ほど病んでないし、溜がないからリカちゃんを使いこなせるようになる瞬間も、仲間との絆が結ばれたカタルシスも無し。予告でやってた「お前なんで呪術高専に来たんだよ!」なシーン、終盤のクライマックスくらい重要な場面かと思ったが早々だから重さがない。そもそも乙骨君の苦しみの過程も、リカちゃんとの愛の過程も描かれてないからなんで悩んでんの?って感じ。


 そもそもリカちゃんの存在があまりに抽象的というか、断片的な思い出ばっかだから実は乙骨のイマジナリーフレンドなんじゃ?くらいに思ってしまった。自分の過失で死なせてしまった違う女の子を核にした自己防衛のために作りあげた孤独な乙骨の哀しみの産物くらいやって欲しかった。なんでリカちゃんがあんな力があるのか?の説明もジャンプお得意のアレでギャグ気味に言われても苦笑ですわ。


 敵役の魅力不足とか、短い尺で説明的なエピソードが多いとか、相変わらず修行や努力を魅力的に描けてないとか他にも問題があったけど、根本は呪術廻戦だけじゃなく他のヒット作品にも見られる弱点に行き着くように思えた。即ち全ての基本である筆力という単純な能力の不足である。


 なんとなく王道とされるようなシチュエーションや設定を持ってきたり、過去のヒット作のエッセンスというか風味を軽く持ってきても、その面白さを支えていたキャラの魅力を効率的に描きこむという基本ができてなきゃ全てが弱くなる。やたら過去回想で重めのエピソード入れときゃ、キャラを描き込めるだろってのはナンセンス。やたら安易にトラウマが云々な作劇連発は辞めたほうがいい。


 出落ち的に派手で奇抜な魅了あるビジュアルと設定を持ってきても、掘り下げていくと常識的な良い人ってくらしか出てこないのはキャラクターを創造するという行為に対する愛と能力が未熟と言わざるをえない。人間ってもっと複雑なもんよ。


 ヒットしてようがなかろうが、そこを抑えてる人は過去の作品から要素を持ってきてようがなんだろうが面白い作品を作れる。面白い作品に必要な条件というのを考えていくと、色々あるけど最終的にはそこに行き着くように思える。シンプルでも太い線のキャラを描き込めるかどうか。なんとなくの雰囲気やジャンルで価値が決まるわけじゃない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 25

75.8 2 2022年冬(1月~3月)アニメランキング2位
地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(アニメ映画)

2022年1月28日
★★★★☆ 4.0 (51)
340人が棚に入れました
日本製宇宙ステーション「あんしん」。
地球への移住のため、ステーションでリハビリを行っていた月生まれの少年・登矢と、その幼馴染・心葉は、初めての宇宙旅行に地球からやってきた子供、大洋、美衣奈、博士とともに、ステーションと彗星の衝突事故に巻き込まれてしまう。
大人たちとはぐれ、ネットが切断された閉鎖空間。そのなかで子供たちはときに反発し、ときに助け合いながら、減圧、EVA(宇宙遊泳)、マイクロマシンの暴走と様々な困難に立ち向かう。

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

オマージュだらけの意味は?SFエンタメとしては最高。テーマ性は後半でしょう。

 後半見る前に書いています。ネトフリに入って良かったと思える作品に出合えました。現時点ではかなり面白いです。

 本作は他作品の類似性に触れないで語ることは無理でしょう。もちろん電脳コイルがベースにあります。電脳コイルの眼鏡デバイスが不自然なことは修正したみたいですね。スマホになっていました。

 電脳コイル、愛おぼえていますか(無重力化と落下)、シドニアの騎士(質量投射、急制動の描写)、ガンダム(ララア的な精神感応、コロニー落とし、シャアの思想)、攻殻機動隊(電脳空間の描写)、プラネテス(月生まれの少女、テロ?)、宇宙ショーへようこそ(子供たちが宇宙へ観光、自販機、演出)、エヴァ(14歳)、君の名は。(彗星)等々いくらでも上げられます。セブンの設定は「アルジャーノンに花束を」をちょっと想起します…セブンポエムがありますので心情は逆ですけど。老人も何かありそうですけど、思いつきません(老人Zは考えすぎ?)。

 あのサッチーの武器みたいなやつも出てますけど、あれはプログラムだったから飛んでましたけど、本作は実体があって重力があるんですよね?プロペラのドローンなんでしょうか。これが良くわかりません。

 それとキャラの名前ですね。みんな宇宙がらみです。相模は相模原のJAXA、筑波は宇宙センター、美笹と野辺山は天文台、種子島はロケットの発射基地、ヒューストンとナサは言うに及びません。七瀬だけわかりませんが、セブンと何か関係があるんでしょうか。

 つまり、フィクションのSFと現実の宇宙に関する設定を網羅した2022年現時点までの宇宙に関する事柄の集大成なんでしょう。
 それとユーチューブです…SNSについてもテーマに含めていました。ですが、あのコメントの機能はニコニコ動画でした。あのコメントが流れる設定が如何に秀逸だったか。ニコニコ動画ってすごかったですね。
 ユニクロには何かのメッセージがあるんでしょうか。(民間アパレル企業が宇宙産業に進出?)

 さて、ストーリーそのものは、前半ですけどいいですね。宇宙開発とネットワーク社会を融合して、前述の通りいろんな宇宙的、SF的なものを放り込んで、環境問題も絡めて興味を引くストーリー展開にしています。

 若干ご都合主義に助けられている部分もありますが、あまり気になりません。むしろ色んなオマージュをしながらSF的な描写とストーリーを良くここまで作り込んだと感心しました。
 それほどわかりづらいSF設定ではないので、エンタメとしてSF慣れしていない人にも読解力のハードルは低いと思います。楽しみ易いと思います。
 ちょっと和解の部分があれよあれよという感じでちょっとなあ、ですけど。緊急事態から脱して衣食足りて礼節を知るということでしょうか。

 作画は最高レベル。宇宙や宇宙ステーションの描写も素晴らしい。EDもカッコいいい。
 それと壁面の表示のユニバーサルデザインは頑張ったんでしょうね。なかなかいい意匠でしたし、設定としても良かったと思います。

 とにかくまずエンタメとして面白い。そして後半にテーマ性の回収があるんでしょう。前後半の前半としては非常に良い出来でした。

 後半見る前ですけど満点をつけます。また、気付きがあれば追記します。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

題名からして、登矢と心葉のお話になるのかな?

 商業ステーション「あんしん」を舞台に、ステーションで育った登矢が、旅行にやってきた大洋、美衣奈と出会うです。水性衝突事故が起こり、一緒にいた介護士の那沙さん、お笹馴染みの心葉、あんしんの大人達も巻き込んむです。みんなで、この事態を回避しようと行動していったお話です。

 地球外で育った子供と、地球人との考え方の相違や、互いを理解し合えないで衝突したり、目立とうとしたり、興味本位で憧れる姿が描かれていたです。

 登矢と大洋でいざこざありながらも、不測の事態に遭遇し互いに協力するしかなくなり、徐々に分かり合っていく姿が、目立っていったです。
 このお話に欠かせないドローン、AIの行動も存在感があるです。

 なんだかんだありながら、みんなにやっと合流できるけど、この先どうなっていくのか?後編に続くようです。

 映画というよりNHKのようなTV放送な印象で、登矢達がよくいるような生意気な子供に見えたです。進行、作画、音楽が、やや普通に思えたです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

Tnguc さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

未来に胸馳せるスペースドリーム

~
 「電脳コイル」から約15年。磯光雄(いそ・みつお)監督の待望の新作は宇宙ステーションに住むルナリアンの少年と、そこへ社会見学に来た少年少女たちの出会いを描く。高度に発達したAIをとりまく、子どもと大人、それぞれの目線から描いた宇宙規模のファンタジーが全6話の中でさんざめく。吉田健一(よしだ・けんいち)によるキャラクターデザインを、井上俊之(いのうえ・としゆき)らが率いるアニメーションで高品質に描き、さらに、観念的だけど馴染みやすい電脳世界のエフェクト描写など、プロフェッショナルな作りは相変わらず健在だ。作画以外にも電脳コイルから引き継がれた要素は沢山あるものの、さすがに15年の歳月も過ぎれば二番煎じ感も少しは和らぐが、ある意味「ゆりかご」から抜け出せていないようにも見える。ただ、コスミックな劇伴や、藤原夏海(ふじわら・なつみ)や和氣あず未(わき・あずみ)といった新人女優賞役者の起用、さらにはネット配信の文化を上手く取り入れた物語など、コンテンポラリーな嗅覚は電脳コイルから更に精錬されている。映画前後編(サブスクだと6話)というやや特殊な話数ということもあり、各キャラの紹介や掘り下げが物足りなかった点は否めないが、近未来宇宙という題材は至極丁寧に扱われ、全くと言っていいほど無駄のない展開がシームレスに生み出されている。なお、電脳コイルでも感じたことだが、サイバーな部分が色濃くなる度、ビジュアルに反して専門的な知識が要求される。だが、可視化された通信描写の面白い表現力もあって、眺めているだけでも簡単に乗り切れる。これがなかなか絶妙。さらに、近未来的な設定もカジュアルな外見で至るところに配置されているため、視聴後には工学に対して興味が沸き立つ感情を覚えるだろう。そういった知性に訴える内容と、宇宙を舞台にしたサイエンス要素も相まり、とくに、そのような環境で成長する主人公たちの姿に共鳴した同年代の視聴者にとって、この作品は極上のセンスオブワンダーとなる。

個人的評価:★★★★☆(4.5点)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

75.0 3 2022年冬(1月~3月)アニメランキング3位
フルーツバスケット -prelude-(アニメ映画)

2022年2月18日
★★★★☆ 3.9 (34)
209人が棚に入れました
手のつけられない子供だった今日子。彼女が出会ったのは、変わり者の教育実習生だった。
彼の名は本田勝也。偶然から始まった関係は、2人の運命を分かち難く結び付けていくが、待ち受けていたのは誰にでも祝福されるような現実とは程遠かった。
しかし、今日子と勝也にとってこの世で一番大切な存在――本田透――が生まれる。
穏やかに、優しく、この倖せな時間が過ぎていく。誰もが、そう思っていた……。
これは透の両親、今日子と勝也の、儚くかけがえのない軌跡の物語。
「いつだって、一度は道に迷わなければ、自分の答えに辿りつけない」
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

傷つけて傷つけられて……それでも

人気アニメの劇場版です。
アニメでは3期もあったのにカットされたエピソードが劇場版になってます。
私の住む地域では上映すらカットされたのかと思ったのですが、遅れて上映。
フルバは個人的に少女漫画では1番好きなので楽しみにしてました。

心が温まるエピソードが多いフルバですが、今回のエピソードも私の好きなエピソードの1つです。

ただ、前半は夾目線での総集編かな?
アニメで夾と透の告白ってどうだなったけ?
忘れてしまったアナタも安心仕様。

劇場版だけ見ても楽しめるか?と聞かれたら
楽しめます。

ですが、初見ではわかりずらい部分もやはりあり。
本気で作品に感情移入するにはアニメか原作のエピソードは見ておいて貰いたい作品です!

なので、是非劇場版を見る前にアニメか漫画をオススメします。

夾目線はアニメの方のレビューで沢山記したので、劇場版本編を語ります。

透の母今日子と父勝也の話。

透の母の今日子さんって凄く優しいお母さんでいつだって娘を1番に大切にしてて、そんな大切な娘の友達も大切にしているお母さん。
なんだか、皆のお母さんって感じのする素敵な女性なんですよね。

誰だって、道に迷う事はある。
でも、そんな時に今日子さんは、透達にアドバイスをして、そっと背中を押してくれる。

でも、そんな今日子さんは学生時代凄く荒れていました。
そこで出会ったのが当時、教育実習生である後の旦那、本田克也。

今日子が彼に話した怒りの理由って凄く解る。
{netabare} 周りがムカつく全てムカつく……
周りは敵ばりで誰も信用出来なくて……でも、勝也は彼女の気持ちを解ってくれた。 {/netabare}

他の人とは違う。
{netabare} 彼は彼女にとっての理解者だった。
そんな彼に少しづつ惹かれていく。
やがて結婚するのです。{/netabare}

そんな中、今日子の妊娠が発覚する

{netabare} 妊娠した彼女は泣いていて……
理由は子育ての不安

彼女は透を授かった時に母に自分が昔荒れていて反論して放った「誰が産んでくれって頼んだよ」って言葉を思い出します。

もしも透に「あたしから生まれてきたくなかったなんて言われたら」って怖くなります。
自分が母親の立場に立って解った後悔……

この言葉って言ってはいけない言葉だと思うんです。
傷つくのは母だけではなく発言した本人も……

でも、透の母今日子の気持ち……ってかこの言葉って最終手段なんですよね。

中学生の思春期、学校や家庭で沢山の不安があって学校と家庭の板挟み……自分が頑張っても何も誰も解ってくれない、何も認めてくれない……そうした事に本人は苦しいくらい悩まされて……ある日、自分を責めちゃうんですよね……それを超えたら、私はどうして産まれてきたんだろう、産まれてこなければ悩まなくていいのにと考え始めてしまう。

最終的に自分を責めてしまう。
そんな時に自分が産まれなければ……じゃ何故産まれたのか……両親が自分を産んだせいだ……
そんな事が頭に過ぎってしまうかもしれません。

そんな中、両親にうるさく言われ続けて、自分の心が苦しくて張り裂けそうになって、やがて限界がくる。
そのうるさいお小言が引き金……

心が傷ついて出る言葉が今日子さんの様な「誰が産んでくれって頼んだよ」的な言葉…… {/netabare}

子供も解ってはいるんです。
この言葉は言ってはいけない、両親は悪くない、言っても意味はない。
自分も両親も傷つくだけ……
誰も特をしなければ誰も幸せにはなれない言葉

でも、そんな環境下では不思議と言わずにはいられない言葉です。
どうしても吐き出したい言葉、吐き出さないと心は潰れてしまいそうで、言えば気持ちが少し楽になる気がして……でも楽にはならくて……どうしようもなくて……それでも言わないと、どうにかなりそうで…不安と恐怖心でおかしくなりそうで……吐かずにはいられない言葉……

少しでも自分を理解して欲しくて認めてほしくて、私はこれだけ傷ついているんだよって知って欲しいって最終手段のSOSでもあるんじゃないかな?って思います。

でも、透を授かった時に、彼女が怖かったのは同じ言葉が透から出る恐怖。

母として傷つくのも勿論です。
その言葉が、どれだけ人を傷つけるか、自分がどれだけ傷つくか、自分が言った言葉だから痛い程わかる。

そして、もぅ1つ。
その言葉は本当に追い詰められた状態で出る言葉です。
もしも未来の透が同じ事を発言したら娘が自分と同等かそれ以上に傷ついている可能性がある。
娘の苦しむ原因の1つに自分がなってる可能性もある。

今日子さんは両親からの愛情を感じられなかった。
{netabare} 正直、父は親としてどうなんだ?と思いました。
気にするのは周りの目や世間亭ばかり……今日子の気持ちを知ろうとしなければ、話を聞こうともしない。
いつだって、自分の意見はがり……
母親は、今日子に寄り添ってあげようとしてる様にみえたけど、旦那が怖くて、旦那に当たられる事にビクビクしてて…… {/netabare}
確かに、これでは愛情なんて感じとれません。

だからこそ、愛情が解らない彼女は悩んでしまった。

妊娠を知った後、彼女はそれを恐れた。

子育って不安だと思うんです。
凄く大変で難しい事だし、どんな人間も最初から自信がある人なんていないと思うんです。
でも、彼女はそんな彼女だから余計に悩んでしまった。

それを勇気付けたのが、勝也でした。

{netabare} 「産まれてくる子が1人の個人なんだって事をわかってる今日子は大丈夫だよ。同じ人間同士、自分がして貰って嬉しかった事、自分がされて悲しかった事を忘れないでいてあげよう。沢山抱きしめて触れて……話を聞いてあげよう。悪い事をしたら何故、それが悪い事なのかをちゃんと教えてあげよう、もし感情にまかせて、ぶってしまったりした時は、ちゃん謝ろう。そしてまた抱きしめよう二人で……そうやって育てよう」{/netabare}

うん、そうだよね。
大人だって感情的になるし子供も感情的になる。
それが人間で完璧な大人も完璧な子供もいないだから、手探りで2人で育ていく。
素敵な教育方針だと思います。

しかし、そんな勝也が…
{netabare} 病死してしまう。
彼女の最愛の理解者の消失……
彼女は絶望した……
2人の結婚は祝福されたものではなかったらしいです。
勝也の父は解ってくれたようですが、他からは反対の嵐で、それでも2人で歩んでいく決意し歩んでした。

勝也の死で、今日子は遺族から陰口を叩かれてしまう。
正直、私からすれば、何も知らない奴がしょうもない陰口やら叩くなって思う。
2人を何も知らない人達に、今日子さんを責める権利なんてないし、何より1番傷ついている人を更に傷つけるような真似するな!って思います。{/netabare}

それから、彼女は塞ぎ込んでしまう。
{netabare} 何日も何日も……心配そうに見つめる透をもほおって…………
そんなある日彼女は、勝也に会いに行こうとする……急に立ち上がり歩いた先は海……飛び込んでしまおうと…… {/netabare}

でも、思い出す。
自分には娘が居た。
{netabare} その娘は大好きな人との間に出来た大切な子。
ご飯はどうしてたっけ?いつ最後に話をしたっけ?
彼女は自分が頬って置きぱなしにしていた透の存在とに気づく……死んでる場合じゃない。
彼女は走り出す。 {/netabare}

{netabare} 彼女は1度自殺を選ぼうとした。
もし自殺なんてしていたら、今の自分の悲しみと同じ想いを透にさせてしまう……いゃ、父も居ないからそれ以上に……大切な人を失って解ってしまう寂しさと悲しさ……周りに誰も居ない孤独を知ってるから、気づけたのかもしれません。
透を1人にしてはいけないと……

そうして、玄関を開けると、母の帰りを待っていた透が待ち疲れて立って眠っていた。
彼女は透を抱きしめて沢山謝る。
透は凄く笑顔で、きっと母が久々に抱きしめてくれて話掛けてくれた事が嬉しかった。
透は「おかえり」って笑顔で迎えてくれた。 {/netabare}

今日子さんは「いつだってあたしはバカで、いつだって1度は道にに迷わなければ自分の答えに辿りつけない」って言ってました。

どれだけ迷っても、遠回りしてもいいと思う。
だって、皆、似たようなもんじゃん?
それに、それでも凄いって思う。
自分の答えに辿りつけるのだから(◍´꒳`)bᴼᴷ

ここが1番、私は涙しました。
コロナでマスクしててマスクに涙が染みそうになり正直焦りましたw
劇場版では、夾目線の総集編の告白はアニメから数えて2回目なのに涙流すし涙流すポイントがいくつかありますが、ここが1番泣けた。

とりあえず私はドライアイではないのがわかりました。
これだけ泣けたら大丈夫ww

実はこの劇場版のラストは、劇場版のオリジナルストーリーが締めくくります。
透と夾の卒業後のエピソード
2人の卒業後のエピソードって原作もアニメも殆ど描かれてなくて、この劇場版での初出し。

これはファンには嬉しいサプライズです。
原作に無かったシーンを綺麗に混ぜて違和感なく添えてきて、更にフルーツバスケットって作品の完結に完璧をそっと添えてきたのは凄い。
そして、そのエピソードが原作漫画として来場者特典として貰えるので原作plusとも言えますね。

例えるなら、あっそうだ!
透の名前の由来
{netabare} 「隠し味、甘いものに塩を入れるといい感じの味が出るように透にもそんな女の子になってほしいって」って由来があるそうですが、このラストの新作エピソードはそんな感じです。 {/netabare}

さて、〆に入ります。

今日子さんって、透達が道に迷った時に優しく背中を押してくれる凄い母であり大人なんですよね。
でも、そんな彼女が、どうしてそんな大人になれたのか……

彼女は沢山の人に迷惑を掛けたり心を傷つけたりもあったかもしれません。
そうして何よりも自分も心を傷ついてきたし苦しんできた。

だから。
人の心を傷つける言葉を知ってる
自分の心を傷つける言葉や後悔を知っている。
そんな人だから、自分の様に誰が、自分を、人を、傷つける事をして欲しくなかった。

人は必ず長い人生の中に善意でも悪意でも、人を、自分を、傷つける事はあると思うんです。
それでも、そんな想いをする事を少しでも減らして和らげてあげたかったんじゃないかな?って……

だって、自分が沢山傷つけ傷ついてきたから……その痛みや苦しみを知っているから……
だから、誰よりも強く……誰よりも優しくあれた人なのかもしれません。

さて、劇場版ですが、見に行って良かったレベルでした。
私の地域では初公開だから追加地域で見に行く方が居たら私はグラサンが必須だと感じました。
感動するから涙脆い人は泣きすぎてしまうかも?

何人はハンドタオル持参してた人も居ましたw
後ろの席でしたが、結構皆涙拭ってたのがよくわかりました。

劇場版の原作の再現も安定でした。
アニメがあれだけ忠実に再現してたので心配はしてませんでしたが、新作まで入れてきてテンションもMaxMax⤴︎︎⤴︎︎でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本編の補足?

本編ではなくなったという情報ぐらいしかなかった透の両親、今日子と勝也の話。
the Finalに並んで名作だと思いました。

↓ネタバレ有り
{netabare}
二人ともどこかおかしな部分がある面白いキャラ、二人の恋愛ものとしてもかなり面白かった。理屈屋に見えてしっかりと今日子に寄りそう勝也は魅力があった。ただ、とはいえ二人とも死ぬことが分かっているキャラだし、話としては二人が死ぬシーンでお涙頂戴して終わりの本編からはそれた話かなと思ってたけどそんなことはなかったのが良かった。

最初始まった時は本編の夾の話の総集編が結構長い間続いて、何か尺稼ぎみたいで微妙だな、って思ったけど、見終わった後だと映画一本で今日子らの話をまとめる上で、最初の総集編も必要だなと思えた。
この映画の主役は今日子で、今日子が不良から更生して勝也と出会い、さらに勝也の死によってまた意気消沈し、それでも透を見て立ち直って透の面倒を見る...と今日子の苦労が伝わってくる内容だった。
そして、その苦労があったこそ今の透と夾がある、と本編のサブストーリーとは言え透の話とも密接につながっていて、
今日子の話は今日子が死ぬところまでではなく、今日子が自分のように道を誤らないようにと大切に育てた透が幸せになる所までだと思った。
今日子の話から透、そして本編最終回へと今日子を原点としてすべてが家族と言う繋がりで繋がっているのがしっかりと感じられて本当にいい作品だと思った。
アニメ映画はろくに見てないけど、少なくとも見てきた中では一番良かった。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

遂に明かされる本田親子の謎、そしてフルバFの先へ

 草摩 夾のフルバFで描かれた本田 今日子回想や今日子、勝也束の間な幸せ、絶望のお話だったです。絶望から立ち直った今日子が事故死するまで、透の幸せを願っていた事や、フルバFその後の透、夾を少しだけ見れたです。透、夾の書き下ろしネタバレ漫画も貰えたです。

 CMなどで、透の両親の事だけなお話のように思えたです。ただそれだけでなく、そこに繋ぐ夾の後悔を前面に出すことで、結果としてそれは違うことを特に、フルバFのエピソードも織り交ぜたりしたことで、より分かりやすくなっていたです。そして彼らの思いは、未来に繋がるのです。

 それと別に本田親子の始まりが、一番の見どころになるのです。本田 透の両親、今日子と勝也はいつどこで出会ったのか?いつ結婚して、どうして今日子と透だけになったのか?TV放送になかった部分が、分かるです。透の父親が、遂に出てきたです。
 今日子の荒れ果てた日常、勝也と出会いからの変化に目を引くものがあったです。

 夾って、今日子に似てると思ったです。今日子にとって勝也であり、夾にとって透だったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

73.9 4 2022年冬(1月~3月)アニメランキング4位
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-(アニメ映画)

2022年2月4日
★★★★☆ 3.9 (14)
51人が棚に入れました
西暦2205年──寿命を迎えつつある母星を離れ、新天地ガルマン星への移住を開始したガミラスの人々。だがその移送が半分も終わらぬうちに、ガミラス星は正体不明の敵の攻撃を受け、無惨にも破壊されてしまった。衝撃で軌道を逸脱した双子星・イスカンダルを牽引し、持ち去ろうと目論む謎の敵――暗黒の大艦隊を率いるデザリアム。生き残った十万人あまりのガミラス人と、イスカンダルに残るスターシャ女王を救出すべく、デスラーはかつての仇敵・宇宙戦艦ヤマトと共にデザリアムに戦いを挑む。
しかし彼らは知らなかった。その先に待つのが勝利でも敗北でもなく、残酷な真実との直面であることを……。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

どっかの敵役じゃないけれど「ノイズが少なめ」でよかった。

前半部分の感想でも書いたけれども、やはりコンパクトにまとまっていてよかった気がする。

物語については、大筋で踏襲。
所々に新しい要素、キャラエピソードが盛り込んである。
ただ、やはり少しだけ、深みが無く、あっさりとしている所も。
これは、尺の問題もあると思う。

しかしながら、レビュータイトルにもあるように、

あっさりとしている ≒ 「コンパクトにノイズなくまとめられていた」

と良い方を見ての評価としても大丈夫な気がしました。

イスカンダルとガミラスの関係も露わにされ、
「ほーん、そういう事ね」と納得感も出せていました。
イスカンダルが良かれと思って星々を、人々の意識を大記憶庫へ保管という設定は、昨今では、まぁまぁ見かける設定ですし、SFとしては許容できるお話でしょう。電脳世界への意識の投入や電子の世界で意識だけを永遠に・・・なんて設定もよく見かけますしね。
善悪、良し悪しは置いておいてね。


そして、ネットでもちょいと話題になった3199への繋ぎですか・・・。
これは、考察好きの人にはたまらないネタになるでしょうねぇ。

私は少し落ち着いたころに、まとめて見る事にしようかと思っていますが、
実は、「~永遠に」の方は作品、物語自体は好きなのですが、サーシャの容姿があまり得意では無くて・・・、なので実はリメイクの方が楽しみだったりています。

しかし、3199が年号だとすると・・・コスモドラグーンの製造年越えちまったなーw確か2979年、999が公式で2221年と・・・、わが青春のアルカディアがざっと2900~3000頃と・・・、千年女王は・・・1999年だっけか?

!?・・・おっと、ここら辺は触れてはいけないところだったぜ。


とりあえず3199は楽しみにはしております。
その先は・・・、どうなるやらw。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

イスカンダルの真実と一瞬でも救われた気持ち

 「前章 TAKE OFF」でヤマトが駆けつけるも、ガミラスが破壊され、イスカンダルが暴走したです。デザリアムからそんなガミラス移民、イスカンダル王族を助けに行ったヤマトの活躍を描いたお話だったです。古代やデスラーだけでなく、ヤマトクルーもそれぞれの立場で抗う姿があったです。

 ガミラス移民の救出もあるため、その場の判断判断が、急を要する展開になり進行に速さを感じたです。神話っぽい語りが、ところどころ話を盛り上げたです。敵の目的も、明らかになっていったです。

 優勢に進んだと思いきや、デザリアム本体登場と圧倒的な力にを前にしたとき、スターシャが動くのです。
 明かされるイスカンダルの真実、デスラー、古代がどう行動したのか?です。

 真実を知った古代、デスラーがこうするしかないと思ったそのとき、一体何が始まるかも旧作と違い予想を覆したです。旧作と似ているようで、どこか過程の違う結末は、見てのお楽しみになるのです。
 今作で思ったことは、人間の取る行動に理屈がないことや、強い使命感を持っていても一人だけでは解決できない事を見せてくれたヤマトだったと思うです。例え、思い通りの結末にならなくても、一瞬でも人を救うことができる光景を見た気がしたです。

 作画から設定は、前作同様悪くなかったけど、一部のキャラの声優さんの演技にぎこちなさを感じた箇所を感じたです。

{netabare}  デザリアムに母星?から指示も送られていた場面もあり、最後の謎な光景で続きを促していたです。いつ上映されるか {/netabare}わからない{netabare} 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』{/netabare}が、あるようです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

過去のリメイク版

「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」のリメイク版。
前後半あわせて1つなので、こちらにレビューを書きます。

劇場版公開から2年経過したので、今期テレビ放送もされました。
全8話なのですが、もともと8話構成を前後半の劇場版にしているのだそうだ。

いいですね、新生ヤマト。
特に今回は単独航行ではなく、アスカとヒュウガという艦も連れての航海となった。
一発でやられてしまう火力を持つデザリアムと対峙するには、
仲間の助けも必要だよね。
それにしてもリメイク版では1作目からガミラスと地球の親睦が描かれているので、展開に無理が無くてよい。
技術的に地球より進んでいるガミラス帝国と、その技術を応用した地球連邦で、
無理なく戦闘ができる状況が整っている。
それだけに戦闘にも緊張感があるし、見ていて面白い。
最後はしっかり続編のアピールをして、次の劇場版がまた公開されるようだ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

73.6 5 2022年冬(1月~3月)アニメランキング5位
ブルーサーマル(アニメ映画)

2022年3月4日
★★★★☆ 3.9 (47)
169人が棚に入れました
高校時代、バレーボール一筋で頑張ってきた都留たまき。サークル活動や恋愛などで充実した、“普通の大学生活”に憧れ長崎から上京するも、入学早々とある事故でグライダーを傷つけてしまう。その弁償のために“体育会航空部”の雑用係をすることに。思い描いていた大学生活とはかけ離れた環境に不満を抱いていたが…、主将である倉持の操縦するグライダーで初めて《空》へ飛び立った瞬間から、一面に広がるその美しさに魅了されていく。
「もっとたくさん飛びたい!」とだんだん《空》の世界に夢中になっていくたまき。
彼女の天真爛漫な性格は周りを明るく照らし、気づけば、共に練習に励む先輩の空知や同期との間にも固い絆が生まれていくのであった。
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

心を軽くして風に乗り群青の世界へ

この映画は私が今年見た映画の中でNo.1です。
2時間という限られた時間の中で、笑いや感動、そして大空の魅力を目いっぱいに感じることができます。
絶対にお勧めするアニメです。


『ブルーサーマル』とは、青空の下で発生する上昇気流のこと。
この気流にうまく乗ることができれば、グライダーは遥かに高い空を飛ぶことができます。
グライダーの操縦者にとっては、まさに「つかまえたら幸せになれる風」です。

この物語は、大学一年生の都留たまき(つるたま)がひょんなことから航空部に入部し、グライダーの操縦をとおして成長してゆく物語です。
しかし、成長してゆくのは、つるたまだけではありません。つるたまに関わった人たちは、何かしらつるたまの影響を受けて成長を遂げます。
見ていて気持ちが良くなるアニメでした。


つるたまは長崎県出身。方言丸出しで東京の大学生活を送っていますが、彼女の大学生活の目標は、恋をすること。
しかし、つるたまの行動がきっかけで航空部のグライダーが壊れてしまいます。
修理には数百万円かかります。とても学生が払いきれる額ではありません。
だからつるたまは航空部の雑用係をすることになります。
でも、倉持主将の操縦するグライダーに乗せてもらったことから、彼女は大空の魅力に取りつかれてしまいます。
そして…


ところで、つるたまはチビで丸っこい顔をしています。美人ではありません。
そして意見が合わない人とは、徹底的に口喧嘩します。
でも、いつの間にか口喧嘩した人とも親しくなります。
彼女には不思議な魅力があるのです。いつの間にか、彼女のもとには多くの人が集まるのです。
そして彼女のグライダーの操縦能力は…{netabare} まるでナウシカのように凄い!
彼女には風をよむ力があります。それは技術でも学問でもなく、持って生まれた勘です。{/netabare}


大空を飛行するときのBGMが最高に迫力ありました。
そして、SHE’S​ が歌う主題歌の「Blue Thermal」これも迫力があります。
作詞作曲を担当されたSHE’S​の井上竜馬さんは、つるたまが一瞬で心を奪われた空の景色を想像できるような軽やかで美しい世界をイメージされたそうです。


私は長崎県出身ですので、つるたまの方言丸出しの話し方が、とても親しみを感じました。方言を聞くと懐かしさを感じます。

このアニメは1クールにも編集可能ですので、ぜひともテレビでやってほしいですね。
そうすればもっともっと感動するでしょう。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 20

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春、恋愛、そして、青い大空!

青春、恋愛、そして、青い大空が舞台ときたら、これはもう観るしかない作品です。
とても面白かったです。


■少し駆け足ですが、よくまとまっている

少し駆け足でしたが、逆によくまとまっていたなと感心もさせられてしまいました。
と、言うのは、多少話が飛び飛びなのですが、迷子にならず、全然、大丈夫なんです。
それもそのはず。
監督は、『プリンセス・プリンシパル』や『東京マグニチュード8.0』の橘正紀さん。
この2つの作品も同様の印象を受けます。
心情の掘り下げは最小限にとどめ、淡々と物語が展開します。
でも、そのおかげで、どろどろしくなったり、くどくどしくなったりしないのです。
そのため、物語が変に重くなりすぎず、観終わった後の印象がとても軽やかです。


■グライダーってなんだろう?

グライダーって、普通の人は馴染みがないですよね。
当然、知識も無いと思います。
でも、そんなことは全然気にならないぐらい分かりやすくて話に集中できました。

むしろ、この作品を観に行った人は、好奇心の方が強かったと思います。
つまり、「グライダーってなんだろう?」にわくわくしていたのではないでしょうか?
私もその一人です。
そして、この作品は、そんな好奇心をとても満たしてくれるものでした。
「やっぱり、大空っていいな!」って、素直に思わせてくれます。


■まとめ

映画と言う短い尺の中で、とても満足させてくれる作品でした。
物語の途中で、「えー、もう残り時間少ないよ、どうするの?」と思わされます。
それだけ、駆け足なんです。
でも、大丈夫、ちゃんと最後は、綺麗に完結するのです。
そして、観終わった後もとても爽やかな気持ちにもさせてくれます。

私は、観に行ってよかったと思えた作品でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 19
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

緻密に構築された空間で満喫する上々のフライト体験

グライダーにかける青春模様を描いた漫画『ブルーサーマル―青凪大学体育会航空部―』(未読)を原作にした劇場アニメ作品。

【物語 4.0点】
飛ばし気味だが、何で魅せたいか整理はできており、後味は爽やか。

原作コミック5巻分を1本にまとめたとのことで、
例えば{netabare}倉持と朝比奈の過去{/netabare}など説明不足も感じる。
が、”ブルーサーマル”を本当の意味でタイトル回収して締めくくるまで駆け抜けたいなどの熱意は伝わって来る。

感覚的な部分も多いグライダー競技の解説も、要点は押さえたので、
後は実際に映画館で飛んで、考えるより感じろというスパルタぶりw
ですが、プロット自体は明快なスポ根で、
鑑賞者を誘導する構成は考え抜かれている。
身を委ねて、風を捉えれば、感動、感涙まで突き抜けることも可能。
私も青空が涙で滲むまでは行きました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・TELECOM

緻密。

エンジンもプロペラもないグライダーの飛行体験を鑑賞者とどう共有するのか?
本作は流線背景などの漫画的な嘘は付かず、
徹底的にリアリティを突き詰めることで心躍るフライト映像を実現。

背景美術も、3Dモデルを組み、
飛行シーンでは衛星データ等で高度、方向を算出した上で、
コックピットから見える風景を正確に再現したとのこと。

この計算し尽くされた空間を手描きで構築された白いグライダーが舞う。
臨場感溢れる飛行体験でもあり、上質なアート体験でもある。

私のお気に入りは、霧ヶ峰の山岳滑翔にて、グライダーの動きに合わせて、
背景の山岳風景が遠近3段階それぞれのスピードで回転スクロールするカット。


圧巻の飛行映像を土台に、専門用語等を押さえた競技展開、青春ドラマがスパイスされることで、
目には見えない上昇気流が確かに掴めるのは驚異的。


それでいて主人公・つるたまの多彩な顔芸など遊ぶ所はしっかり遊んでいる。
(学食のうどんをすする、つるたま。美味しそうでしたw)


【キャラ 4.0点】
明るく前向きで元気だけが取り柄と思われた主人公ヒロインが、
優れた感覚を持つ、凄い初心者だった。
そんな主人公など認められない系のサークルの先輩男子とか、
マウント取ってくる他学のライバル男子とか、
まぁ、どうせ、良き強敵(とも)になっていくんだろうけど。
エースはあからさまに秘密を抱え、どうせ、終盤、波乱要素になるんだろうけど。

などなどスポ根王道セットが一式揃っていますので、
スポーツ物視聴経験があれば、馴染みの薄い競技でも視界は良好です。


主人公・つるたま、こと、都留 たまき。
過去や{netabare}姉との確執{/netabare}といった暗部も設定されるが、
それでも前向きで、自然に利他に走る、
{netabare}姉{/netabare}が嫉妬するくらい眩しい主人公の陽性を際立たせるのに使われる。

つるたまは、風をつかむのも、他人の心をつかむのも、幸せをつかむのも上手い。
ハイペースなシナリオを駆け抜ける主人公キャラは原動力でした。


【声優 4.0点】
主人公つるたま役には女優・堀田 真由さんをオーディションで選出。
意中のナチュラルボイスを活かそうとスタッフも本人も奮闘。
声優初挑戦かつ、関西人に長崎弁のコミカルを表現させる無茶振りも、
つるたまの母役で、長崎県人の津田 匠子さんのサポート等で乗り切ったとのこと。

結果、私も終始、明るく楽しく、青春ドラマを完走できました。
タレント俳優を広告塔だけのお客さん扱いせず、熱意を持って起用、ディレクションすること。
周囲の声優さんとのコミュニケーション&フォローもあること。
”ちゃんとした声優”じゃなくてもOKな諸条件だと、つくづく感じます。


主役とトライアングルの様相を呈するエース・倉持役に島﨑 信長さん。
ツンデレな先輩男子・空知役に榎木 淳弥さん。
など脇は声優陣が固め、傷口を晒す演技も含め盤石。
ノッブか?えのじゅんか?どちらのイケボが良いか?
うどんをもう一杯すすりながら徹底審議すべき問題ですw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は海田 庄吾氏。
雄大なトランペットのアレンジが、滑翔の高揚感をアシスト♪

ED主題歌はSHE'S「Blue Thermal」
フルート等の生楽器が踊るにぎやかなアレンジが大空のスケール感を想起させる上向きソング♪
他に挿入歌バラードもあり。


【感想】
体育会系に少なからずアレルギー反応がある私。
本作も、やれ規律だ、掛け声だと暑苦しいですw
が、グライダーの場合、事故は命に関わるため、
体育会系要素も根性論ではなく安全の必要性からと納得したので、
私も無事に滑り出すことができました。

ま、最後は結局、気合とパッションなんですけどねw


とにかく飛行シーンは素晴らしいので、是非とも劇場で体感して欲しいところですが、
上映館が余りにも少なすぎるよー(泣)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

72.6 6 2022年冬(1月~3月)アニメランキング6位
銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第一章(アニメ映画)

2022年3月4日
★★★★☆ 3.9 (14)
55人が棚に入れました
帝国暦489年(宇宙暦798年)1月、自由惑星同盟軍イゼルローン駐留艦隊分艦隊と、銀河帝国軍の遭遇戦が勃発。ヤンの被保護者ユリアンは新兵の一人として初陣に臨むこととなる。一方、銀河帝国内では、最高権力者となったラインハルトによる改革が進んでいた。ラインハルト麾下の「双璧」と呼ばれるミッターマイヤーとロイエンタールは、束の間の穏やかな時間の中、共にラインハルトへの忠誠を誓った日のことを思い返す。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人望と誓い

 キルヒアイスを失ったラインハルトが、地盤固めをし宇宙を手に入れる決意をするお話だったです。ここで、終盤ラインハルトが、キルヒアイスの遺言の内容がはっきりわかるのです。
 ヤンの方では、新兵に関わることからユリアンの初陣を描いていたです。

 特にラインハルトの方でミッターマイヤー、ロイエンタールが、忠誠を誓った経緯、彼らの性格を印象的に描いていたです。
 このあたりの経緯から、ラインハルトがいかにキルヒアイスだけでなく、この二人からも熱い忠誠心がある事を改めてわかったです。

 まだ続く今作次回、ラインハルトがイゼルローン要塞をどう奪還にでるのか?タイトルなだけに気になったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

72.4 7 2022年冬(1月~3月)アニメランキング7位
劇場版 BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!(アニメ映画)

2022年1月1日
★★★★☆ 3.9 (11)
56人が棚に入れました
バンドは…いつだって夢を見させてくれる
武道館ライブを成功させた
Poppin'Party、Roselia、RAISE A SUILEN。
夢の舞台に立った余韻が残る香澄たちの前に謎の女性が現れる――。
次のステージは、なんと海外!?
Poppin'Partyの音楽は、まだまだ止まらない!

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

キラキラドキドキぽぴぱしちゃった!in Guam

 3rd Seasonの武道館ライブ直後の話で、突如グアムで行われるチャリティコンサートの依頼をされ、キラキラドキドキ香澄達が、ぽぴぱしに行くお話だったです。

 ぽぴぱもRUSも一緒に行ったです。マイペースなポピパの面々、全体的に癒やされるような感じがしたです。
 現地でMorfonica(モルフォニカ)も合流したです。既に顔見知りみたいだったところが、不思議だったです。フィルムライブ2で初めて出てきたけど、3rd Season通しても物語上どこで知り合ったのか?謎です。

 ポピパの成長が更に感じられる内容で良かったです。Morfonicaはサラッとした感じで、RUSはややトラブってたけどポピパの次に印象に残ったです。
 一番良かったのは、バーベキューのギターでかなでるポピパだったです。ありさからいい感じではじまって、凄くいい歌演奏を奏でてたのが良かったです。
 ライブ、パフォーマンスも結構いい感じで、星空の下で行われた「ときめきエクスペリエンス」が、かなり良くなっていたように思ったです。過去の曲でも現在改めて違う環境で行われるとさらに良くなっているように思えたです。
 今回の名シーンは、なんといってもライブの星空だったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

mucci さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

最高の年始になりました!

3期の直後の物語です。
ストーリーもキャラクターのわちゃわちゃ感も、いつも通りのバンドリって感じで、終始ニヤニヤしながら観ていました!
特にライブシーンの迫力が凄くて、劇場なのに声が出そうになったほどです(笑)

唯一残念なポイントは、ストーリー的に急に出てきたモニカがちゃっかりイベントにまで参加してる事です。正直、何の脈絡も無くて戸惑いと疑問の連続でした…。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

69.4 8 2022年冬(1月~3月)アニメランキング8位
グッバイ、ドン・グリーズ!(アニメ映画)

2022年2月18日
★★★★☆ 3.7 (69)
208人が棚に入れました
東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。
周囲と上手く馴染むことができないロウマは、
同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム"ドン・グリーズ"を結成する。
その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。

「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」

高校1年生の夏休み。それは新たに"ドン・グリーズ"に加わったドロップの何気ない一言から始まった。
ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、
無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。
ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”生き方を一変させる大冒険へと発展していく。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

幻想的な世界へ

この物語は少年たちの宝探しの冒険。その冒険で彼らは、大人への階段を一歩、一歩と上っていきます。少しずつ成長していきます。

物語の舞台は山に囲まれた田舎町。夜になると暗闇に閉ざされる寂れた場所です。
主人公のロウマは農家の倅。学校から帰宅すると毎日農作業をしています。
そんなロウマの唯一の友達だったトトは東京の高校へ進学しましたが、夏休みだけ戻ってきました。
そしてロウマとひょんなことで知り合ったドロップ。
その三人で失くした大切な物を探す冒険をするのですが…、

ところで、子供の頃に誰もが持っている宝物って、一人ひとり違いますよね。
そして、成長していくと誰もが、”ものとしての宝物”と”ものではない宝物”があることに気づくようになります。
その”ものではない宝物”を、彼らは冒険中に見つけます。
やがて、冒険はアイスランドへ…


いしづかあつこ監督の作品は、言葉が心に響きます。そしてその響きが感動を呼びます。
それは『宇宙よりも遠い場所』のときと変わりません。

但し、映画の短い時間だと、背景が詳しく説明されていないために感情移入しづらいのが残念です。
この作品は、ワンクール12話でやってほしいですね。
そうすれば必ず涙がでるほど感動するでしょう。

ところで、
茨城県にある国営ひたち海浜公園では、毎年春になると約450万本のネモフィラが丘一面を水色に変えます。
空の青と重なって幻想的な世界に浸ることができます。
機会があれば、一度は行ってみてください。きっと感動しますよ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 34
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ネモフィラの群生からてんとう虫を見つける

アニメーション制作:MADHOUSE
監督・脚本:いしづかあつこ
キャラクターデザイン:吉松孝博
美術監督:岡本綾乃、音楽:藤澤慶昌

学校のクラスという閉じられた社会では、
理不尽な差別やいじめが普通に起こる。
とても狭い価値観が主流になることもある。
ロシアや北朝鮮のように「国」という大きな社会でも
ひとつの価値観を持つことを強要され、
従わなければ殺されたりするわけで、
小さな社会のなかでも当然のように起こり得るのだ。
そんなときに、自分の住むちっぽけな世界から飛び出したい。
気の置けない仲間たちと冒険をしてみたい。
と誰でも1度くらいは思ったことがあるだろう。

この作品は田舎の閉塞感から逃れ、
大切なものを探す3人の少年の物語だ。
いしづかあつこ監督のオリジナル作品ということで、
「宇宙よりも遠い場所」を想起する人が多いだろうし、
実際、宣伝でも大きく表示していた。
よりもいの大ファンの私としては、
大きな期待感を胸に映画館に足を運んだ。

結論から言うと、優れた良い作品だったと思う。
オリジナル作、地味な作風という売れない要素に加え、
同時期に人気作があったという悪い条件が重なり、
興行成績はかなりの低調になるだろうが、
映画の完成度は高かった。
映像の美しさには目を瞠るものがある。
この作品の裏のテーマには自然の美しさという部分も
あったのかもしれない。
昔は自然の景観なんかを見に行くことの
何が楽しいんだろう?と思っていたが、
美しい景観や自然が放つ特別な「何か」が
人の心に良い影響を与えることがあるということくらいは、
理解できるようになった。

ストーリーの大半が森の中の出来事。
日常から離れ、3人の仲間たちが旅をすることで
今まで見えなかったものも見えてくる。
昔から思い込んでいた「正しさ」が
実は間違っていたことに気づくこともある。

この作品を観て、スティーヴン・キング原作の映画
『スタンド・バイ・ミー』を想起する人は多いだろう。
私もそのひとりで、懐かしい気分になった。
地味な作風のため、初めて『スタンド・バイ・ミー』を鑑賞したとき、
作品の魅力が、すぐには心に入ってこなかったが、
少し時間が経ってから、良さが沁み込んでくる感覚があった。
傑作ではないが、思い起こすと、じわりと響いてくる。
『グッバイ、ドン・グリーズ!』にも似たような
魅力があると思う。

ただ、やはりマイナス要素に感じる部分もある。
私が思い出したのは、『ブルーピリオド』で
大場講師が告げたセリフだった。
「焼き回しだもん。鮮度がない。挑戦も工夫もない」

挑戦や工夫は、この作品にはあったと思うが、
よりもいの焼き回しとされるのは、
仕方のないところだろう。
閉塞した街から思い切って飛び出す子供たち。
{netabare}大切な人を亡くすことの辛さ。
奇跡のようなメッセージを発見したときの喜びと悲しみ。{/netabare}
人生において何が大切なのか。
作家という部分では、ぶれていないのだろうが、
やはり1本のアニメとして考えると既視感がある。

とは言え、鮮烈に脳裏に残るシーンもたくさんある。
それは、やはりこの作品が優れているということだろう。
{netabare}ドローンからの花火の映像。
ネモフィラの青の群生から見つけた小さな赤いてんとう虫。
アイスランドの大自然で発見する友人の想いの痕跡。{/netabare}

テーマははっきりしていて心地良い。
世界は広く、つながっている。
友人と時間を共有すること。
大切な人とつながることは、
かけがえのない宝物なのだ。
(2022年3月21日初投稿)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

【辛口コメント】世界や自分の大きさを受け止めて少年は成長していく

【物語 3.0点】
1クールアニメ企画を劇場版に押し込んだような窮屈な構成。


少年期の悩みの大半は、理想とする自分と現実とのギャップから来るのだと思います。
踏み出せないのも、世界の大きさに直面し、自分の矮小さを思い知るのが怖いから。


田舎の男子高校生3人組"ドン・グリーズ”による、夏のある日の冒険を通じて、
共感できる葛藤を掘り起こす。

その他、永遠に思える少年時代とリアルでは有限な時間など、
興味深い青春要素が宝箱の如く詰まってはいるが、整理しきれず。

エピソードをメイン3名から、さらに主人公ロウマ1人の視点に絞って突破を試みるも、
半端に示唆した他キャラの過去等が未消化感を残す。
(トトの東京デビューの現実など、掘り下げ不足と感じる要素は、スピンオフ小説に回る。)

アイルランドだの、アイスランドだの、スケールのデカイ話を勿体ぶりつつ、
近所の裏山よりは遠い場所を徘徊する”冒険”が、
キッカケ程度ならまだしも、メインエピソードとしてダラダラ続くのも微妙。

この何気ない掛け合いの積み重ねこそが青春ということなのでしょうが、
1クールの1話の中でやるならほどよい脱線でも、
1本の映画の中でやられるとストレスが溜まります。
終盤{netabare}アイスランド編やそこに至る過程{/netabare}が短すぎたので余計に。
{netabare}「きらきら星」{/netabare}合唱シーンに尺を費やすくらいだったら、
例えばロウマが資金作りのために牛糞処理に精を出すシーンでも詳述してくれた方が、
私はまだ感動できたと思います。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・MADHOUSE

背景美術はリアル志向。
主要な冒険の舞台となった森林は、夏でも緑の色彩が控えめな本邦のジメジメした雑木林。
田舎って本当に道から数歩外れると原始林に迷い込むので危ないですし、クマも出ます。

この土台の上に終盤、満を持して披露される{netabare}アイスランド・黄金の滝{/netabare}は圧巻。


その他、適宜CGも交えて躍動するチャリンコ、キックボード、安物ドローンなどが、
免許取る前のガキンチョの目一杯を体現。

表情描写も口には出さないけど微妙だと思ってる、ノリ気じゃない。
漏出する本音も捉える上々の作画。


【キャラ 2.5点】
中途半端にサブに残したヒロインが主人公の焦点をぼかす。


理想の自分を大きく持ちすぎて黒歴史を重ねて来たトト。
(例えば{netabare}タイトル回収{/netabare}とか)
自分を卑下しすぎて他人に見えている長所を見逃しがちなロウマ。
(ユグドラシルのお浸し……是非、賞味したいですw)
二人に心のままに生きるよう背中を押すドロップ。

メインの少年キャラ3名はシンプルにまとまり良好。


ノイズに感じたのがロウマとトトの中学時代の同級生・チボリ。
過去のマドンナポジションとしてはありだと思いますが、
広い世界を意識させる存在がドロップと被ってしまうのが難儀。
サブの少女が眩しすぎて、メインのドロップがかすんでる感。

監督・脚本・いしづか あつこ氏によると、
当初、憧れのヒロインを助ける少年3人のプロットを構想したが、
男の子ならではの話を書こうと思い、思い切ってヒロインをメインから外したとのこと。

であれば、さらに思い切ってドロップかチボリ。
“ヒロイン枠”はどちらかに集約して欲しかったです。


【声優 4.0点】
ロウマ役・花江 夏樹さんVSトト役・梶 裕貴さん。
繰り広げられるトークは、傍から見れば森に迷い込んだ少年たちの奇声なのでしょうが、
当人たちは真剣に人生に迷って叫んでいる。
よく通るCVで葛藤を好表現。

転機をもたらすドロップ役の村瀬 歩さん。
女声の如き天使の少年ボイスで二人を導く。

サブに回されたヒロイン・チボリ役には花澤 香菜さん。
先駆けて旅立った世界から、少年と鑑賞者の心を溶かす甘いボイス。

……そうか、結局、俺はこの冒険に女っ気がなくて、
ざーさんボイスの女の子と冒険したくて、文句を垂れているだけなのか?(苦笑)


【音楽 4.0点】
劇伴担当・藤澤 慶昌氏。
これ!と決めた明快なメインフレーズを散りばめて、刷り込んで、
ここぞの場面でガツン!と回収して決めに行く、清々しい構成。

その他、ふんだんに挿入される英語詞のバンド曲群にも、
チャリンコ全力疾走をクライマックスに押し上げる勢いがある。

ED主題歌は[Alexandros]「Rock The World」
サビの歌詞でメインテーマをジャストミートする優秀な主題歌。

ここまでなら4.5点以上ですが、
{netabare}「きらきら星」{/netabare}合唱したのでやっぱり0.5点減点で(←しつこいw)


【感想】
『よりもい』スタッフ陣の作品とのことでしたが、
また違った物を見せてくれた時に『よりもい』引きずって鑑賞して折り合えなかったら嫌だなと、
『よりもい』の記憶はなるべく消しての鑑賞。

が、スタッフが想像以上に『よりもい』意識したと思われる構成で、否応なしに『よりもい』を参照せざるを得ず。
終始ぬかるみに足を取られたような劇場鑑賞でした。

ですが絶景に青春解明の一説と心には残りそうな一本。
観るのであれば、音響共々、劇場じゃなきゃ絶対に後悔するのは間違いないので、
興味のある方は、劇場へ急ぎましょう。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 25

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
SING/シング:ネクストステージ(アニメ映画)

2022年3月18日
★★★★☆ 3.8 (8)
33人が棚に入れました
コアラのバスター・ムーンが運営するニュー・ムーン・シアターは連日満席で、ブタのロジータとグンター、ヤマアラシのアッシュ、ゾウのミーナら出演者は大人気。地元で成功を収めながらも、バスターには聖地クリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという夢があった。そのためにはクリスタル・エンターテイメント社のジミーのオーディションに合格しなければならなかった。

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
私ときどきレッサーパンダ(アニメ映画)

2022年3月11日
★★★★☆ 3.3 (8)
24人が棚に入れました
本作の主人公メイは伝統を重んじる家庭に生まれ、両親を敬い、母親の期待に応えようと頑張るティーンエイジャーの女の子。

母親の前ではいつも“マジメで頑張り屋”のメイですが、実はアイドルや流行りの音楽も大好きで、恋をしたり、友達とハメを外して遊んだり、やりたいことがたくさん。
そんな彼女は、ある出来事をきっかけに本当の自分を見失い、感情をコントロールできなくなってしまいます。
悩み込んだまま眠りについたメイが翌朝に目を覚ますと…レッサーパンダの姿になってしまったのです。

なぜメイはレッサーパンダになってしまうのか?そこに隠されたメイも知らない驚きの秘密とは…。

ありのままの自分を受け入れてくれる友人。
メイを愛しているのに、その思いがうまく伝わらずお互いの心がすれ違う母親。
様々な人との関係を通してメイが見つけた、本当の自分とは――

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
アンネ・フランクと旅する日記 (アニメ映画)

2022年3月11日
★★★★★ 4.1 (6)
15人が棚に入れました
現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこは現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を奔走する……。

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アンネを求めて数千里

 数十年後、博物館(アンネ・フランクの家)の展示物(アンネの日記)から生まれた少女キティーが、記憶を頼りに知り合った少年ペーターとアンネの軌跡をたどるお話だったです。

 ナチスから身を潜め、家族と共に住んでいた少女アンネが、書いた日記世界的に有名な「アンネの日記」を基にした設定です。
 キティーが何なのかは、有名な事実であるです。最初は触れられない幽霊のような存在だったです。ある時、見て触れることのできるたりもしたです。  
 元々、文字でしかない実在しなかった存在だったです。今具現化させ物語にしてしまうとは、今まであってもいい設定だったのに考えも私にはつかなかったです。日記と距離をとっていないと姿が保てないというのも、キティーであることを物語っていたです。

 アンネを求めて表にでるけど、数十年たっているから景色も変わっているです。
{netabare} 一方で場面が変わり、アンネが家族で初めて家族と隠れ家に来たあたり、日記をプレゼントされたとき、アンネのの過ごした日々とキティーがリンクするです。アンネがキティーと語るさまは、二重人格を思い起こしたです。
 博物館でスリしてた少年に見かけたキティーは、街で損所ペーターに接触したことから物語が進むのです。キティーと日記の関係も気づき、二人で旅に出るけど、{/netabare}日記の窃盗犯として追われる身としてアンネを探す旅にです。ここら辺が、一番面白くなるかもです。

 アンネのことも当然知ることになるわけだけど、それとは別の問題に直面することになるのです。そこで、キティーのはどうするのか?クライマックスになるのです。キティーの運命や、ペーターの想いは切ないかったです。

 吹替が存在しなく、外人声優さんが英語で話すだけの字幕世界は、キャラに結構リンクしていたようで良かったです。ペーターもキティーが人間でないと分かっていながら、あそこまで思いを抱き協力する姿が不思議、人知を越した感情に見えたです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
あんさんぶるスターズ!!-Road to Show!!- (アニメ映画)

2022年3月4日
★★★★☆ 3.9 (3)
15人が棚に入れました
無数の人々が行き交う町中に建つ、真新しいビルディング――それがアンサンブルスクエア!
そこには巨大な惑星のような四つの事務所が存在し、それぞれに所属する個性豊かなアイドルたちが日夜歌い踊り、泣いて怒って笑いながら生きている。
アンサンブルスクエアのアイドルたちが出演した映画『桃源郷偶像拳』、『真夜中のBUTLERS』、『La Mort』が、毎年ニューヨークで行われるアイドル映画の祭典「アイドルフィルムフェスティバル」(IFF)にノミネートされた。
授賞式に参加するため、代表に選ばれたアイドルたちはニューヨークへ向かうことに。
彼らは映画祭やパーティーに参加した後、街へと繰り出すが、観光を楽しむ彼らに怪しい影が忍び寄っていたのだった...。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観光、陰謀、災難、逆転、明るい未来

 このお話の中で売れている新人アイドルたちが、主演した映画四作でニューヨークで行われるアイドル映画の祭典にノミネートされるです。その一方でそのアイドルたちに嫉妬のおっさんが、あれこれ策を練り妨害工作をするです。アイドルたちの上司による大どんでん返しされ、無事授賞式に参加して、良い結果になったお話だったです。

 女性向きのキャラクター設定おしで、キザったらしさ、良くありがちさを感じさせるものがあったです。遊ぶ少年たちが、騒ぎに巻き込まれる展開で尻ぬぐいされるといったようです。

 女性視点では、これがカッコいいと思うのだろうか?あまりにも単調な設定に疑問を感じたです。この手のキャラクターが、アクションしたりると盛り上がるのも昔からよくあるありがちな感じです。
 思えば見に来ていたのは、女性客の多いのもそれを裏付けるものがあったです。必ず、訪れるHAPPY ENDだったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
シチリアを征服したクマ王国の物語(アニメ映画)

2022年1月14日
★★★★☆ 3.6 (6)
14人が棚に入れました
旅芸人のジェデオンとアルメリーナは、山越えの途中で吹雪に見舞われ、洞窟で暖を取ることに。すると穴の奥から、侵入者の声で冬眠から起こされた老クマが現れる。ジェデオンは食べられては大変と、古くから伝わる「シチリアを征服したクマ王国の物語」を語りはじめる。
 遠い昔のこと。山奥に平和なクマの王国があった。ある日、クマの王レオンスが魚の取り方を教えていた時、息子トニオがいなくなってしまう。悲しみに暮れ、逆座を動こうとしないレオンスに、長老テオフィルが人間の暮らすシチリアに行けばトニオが見つかるかもしれないと進言する。するとレオンスは、クマの群れを引き連れてシチリアを目指して出発する。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クマは森でなく山からやってくる

 雪の中をさまよって洞窟に入った語り部のおじさんと女の子が、クマと遭遇したです。クマに驚くものの何故か?「シチリアを征服したクマ」のお話を大きな紙芝居を使って話していくお話だったです。クマ相手に話を盛り上げ、女の子が楽器を鳴らしたりするところも面白いです。

 親子水入らずで川遊びをしていたクマ王のレオニンスと息子トニオだったです。レオニンスは夢中で、知らずのうちに行方不明になったトニオだったです。何が起こったのか?訳も分からず落ち込むレオニンスだったです。
 数カ月後トニオを求めてレオニンスが、仲間を引き連れ人間の街に行くお話です。そこでクマ達が、どうなるのか?だったです。言葉も喋り、知恵を絞ったり、踊ったり服を着たり人と変わらないクマが面白いです。

{netabare} 話は進み、トニオに出会うことはできて、めでたしとは行かないです。
 いっときクマと人間の共存する世界が誕生するけど、そうは行かないところも見どころです。
 人と変わらないクマは一部どうなっていくのか?、まさに人間のような振る舞いに慣れてしまう有様が、興味深いです。その結末、そしてレオニンス、トニオが何に気づくのか?最後の最後で決心したことは、{/netabare}やや寂しいながらも納得の行くものだったです。

 語り部、女の子、クマもどうなったのか?見に行ってのお楽しみになるのです。
 海外独特に色彩もよく、特徴的なアニメらしい作画もいい感じです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

camuson さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

印象度:65

2019年公開のイタリア・フランスのアニメ映画。
amazonレンタル(48h;500円)で見ました。

原作のイタリア人作家による童話は未読です。


人間との共存を望むクマ族の王様によって、
平和的に統治されることになったシチリア。
当初は人間との共存もうまくいってるようであったが・・・

という話を、劇中物語として前半は紙芝居芸人の男と娘に語らせ、
後半はクマ族のみが知る真相として語らせています。

劇中物語として語る手法自体はとりわけ珍しいものではないのでしょうが、
ストーリーテリングのメリハリ、
そして、語る者が異なれば、物語も異なるという可能性を明示した点で、
とても効果的に機能していると思いました。


アートスタイルが興味深いですね。
語り部の男と娘は、二次元的なキャラクターなのですが、
クマはデフォルメされたあからさまな3Dポリゴンです。

背景も大きくデフォルメされていて、
遠景は二次元的な書割的な感じなのですが、
ここにクマや人間の兵隊など郡体を成すオブジェクトが3Dで配置されると、
遠近感が強く感じられ、空間の広大さが感じられます。
すべて二次元の手書きだと出ない空間の感覚だなと思いました。



老若男女が見て、それなりに楽しめる作品で、
完成度が高い作品だと思います。

ただ、何か大きく心動かされるということがあまりないのと、
中学二年生がみて、心躍るような内容は一切ないのと、

現代人である以上、現代社会を映す鏡になってるかどうかが
興味対象となるところですが、それがあまり感じられず、
結果として刺さるものがなかったかなと。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!(アニメ映画)

2022年1月28日
★★★★☆ 3.2 (3)
14人が棚に入れました
思春期を迎え、家族の食卓に顔を見せない長女ウェンズデーを心配したゴメズが、妻のモーティシア、ウェンズデー、パグズリー、フェスターおじさん、執事のラーチ、ハンドとペットのキティを連れて、家族の絆を深めるドライブ旅行をすることに!愉快な騒動を巻き起こすアダムス家の面々を待ち受ける事件とは!?

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

カエルの子はカエル

 長女ウェンズデーのために、ゴメスが家族旅行をするです。ウェンズデーを狙って、変な弁護士がつきまっとってきてどうなっていくのなぁ?なお話だったです。

 お話の全容は、一番最初の出来事から後半に繋がっていく内容です。
 結局、思春期なウェンズデーの勘違いもあったりしながらも、自ら間違いや家族の絆を再確認するところも面白かった一つです。
 アダムス・ファミリーのユニークな個性を今回は、ウエンズデーを中心に見せてくれたです。家族向きで、楽しめる内容だと思ったです。

 雰囲気にあった音楽、個性的なキャラクター、背景画など良かったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-(アニメ映画)

2022年1月7日
★★★★★ 4.1 (2)
11人が棚に入れました
「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」全9話を再構成し、新規カットを追加した特別編集版。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「面白カッコいい」も、今では懐かしく普通な感じ・・・・

 学校通っていた頃に見ていた「超魔神英雄伝ワタル」TV放送から約22年後になるか、新年明けて期間限定劇場上映となった今作のワタルです。web配信再編集版でアフレコも改めてやり直したそうであるです。webは、見ていないのでどこが違うかはわからないです。幼い頃、ワタルもワタル2もリアルタイムで見ていたです。当時ものすごくお気に入りで見ていたです。

 上映序盤新年早々、着物を着たバァさん登場ワタル、虎王の声優さんです。ファン同様にワタルに対する強い思い、今作に携わった思い入れのワタルや名シーンなど、熱く語ってくれたところが良かったです。やや長く感じた前置きのあとの本編上映だったです。

 創界山が、謎の敵ドワズダーに危険にさらされるです。クラマもその障気いつもの姿に展開です。ワタルも呼びざされシバラク、ヒミコともにいきなり魔神で戦ったです。刃が立たず取り込もうとされ、龍神丸が身を犠牲にワタルを助けたです。
 龍神丸が、夢の中でワタルに助けを求めた先、逆さの創界山、無創界山に青龍妃の導きでいくことにです。昇竜子も虎王になってヒミコもいったです。龍神丸を救うため、龍神丸のかけら七魂を集めに行くお話だったです。

{netabare} 最初はいつもどおりのワタル展開からその先、2話目シバラクと合流3、4話何だか省略みたいで、5話目海火子合流だったです。
 この先で、ワタルと虎王の展開、ワタルと龍神丸展開とそこだけは、やや重要な感じだったです。
 毎回変わるワタルコスチューム、7種類の龍神丸もどきも見所です。
 なぜか?終盤、急にクラマ登場と{/netabare}なんだかんだワタルキャラ勢ぞろいもあるです。

 虎王から見たワタル、龍神丸が抱いていた理想の力とその時歪んだ思いが印象的です。
 最後に本当にワタルが、龍神丸を救った思いや力において、改めて互いの存在のあり方を考えさせられたときに見えたです。

 2022年最初に見た劇場アニメは、公開初日「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸 -再会-」になったです。これって思えば、結構「豪華声優陣だったんだなぁ」です。アナログで見ていたころに比べて、作画もやや綺麗に見えたです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

計測不能 9 2022年冬(1月~3月)アニメランキング9位
映画しまじろう「しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま」 (アニメ映画)

2022年3月11日
★★★★☆ 3.5 (1)
6人が棚に入れました
ある日、キラキラ王国の王子・パールがちゃれんじ島にやって来る。将来の王として周囲から期待を寄せられている彼は、自分に自信がなく王国を抜け出す。ところが、彼が不在の間に王国では大切なキラキラが失われてしまう。そんな王国の危機を救うため、しまじろうと仲間たちはパールと共に「三つのカギ」を探す冒険に乗り出す。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

子はお母さんを思い、お母さんも子を思っているです

 謎の少年が、ペンダントを捨てるです。場面が変わり甘えん坊だけど、冒険を通してお利口になるしまじろう今回もです。
 かまってもらえないしまじろうの姿が、またもあったです。
 みんなで学芸会の練習をしていると、何故か?王子様のペーターだったか?が現れ、お友達になったです。
 何だかんだ、人?動物違いのトラブルあって、きらきら王国にみんな行くことになったです。
 きらきら王国で、異変が起きもとに戻すためのとらじろうの冒険のお話だったです。

 とらじろう定番の踊ったり、手を降ったり、6分間の休憩がツボになるです。
 冒険がわざとらしく、しまじろう達を誘い障害を乗り越えていく姿が子供らしくていい感じです。
 気弱になるけど、勇気を持って結局前に進むお決まりが、お子様向けとして良かったと思うです。

 今回3GCGでなかったけど、次回どうなるのか?は、見に行ってみないとわからないです。
 脇役で人気声優さんが、ちょこっと演じていたです。追申、見に行った火曜日、客数も少なかったためか?今回は近くに踊ったり泣いたりする子供が、みれなかったです。このアニメはそういうのが、盛り上がる一因に一つでもあるです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1
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