2018年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画一覧 82

あにこれの全ユーザーが2018年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月24日の時点で一番の2018年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

61.1 51 2018年春(4月~6月)アニメランキング51位
美男高校地球防衛部 HAPPY KISS!(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (25)
106人が棚に入れました
日本の北関東のとある街、眉難市―
眉難高校の“地球防衛部(笑)”は相変わらず何もしない部だった…。

部員の 修善寺鏡太郎、 霧島龍馬、 和倉七緒、 万座太子と 道後一六が
のほほんとお茶を楽しみ、
一銭の得にもならない馬鹿話をだべるだけの部だった。
放課後 “黒玉湯”へ移動する一同。
気持ちよすぎて湯に沈む修善寺の腕を霧島が引き上げると、
一緒に釣れたのは奇妙な格好をした美少年だった。


「私はホニャラランド
ホニャラ王家第一王子のカルルスさん!
みなさんをハッピーに統治しに来ました☆」

こうして5人は魔法の国(ホニャラランド)の跡継ぎ争いに巻き込まれる事に…

声優・キャラクター
下鶴直幸、小俣凌雅、石井孝英、安田陸矢、葉山翔太

60.8 52 2018年春(4月~6月)アニメランキング52位
お前はまだグンマを知らない(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (109)
458人が棚に入れました
新潮社のWebマンガサイト・くらげバンチにて連載されている「お前はまだグンマを知らない」は、北カントウ地方西部に位置する謎多き土地・グンマのご当地ネタを題材にしたコメディ。チバ県から転校してきた男子高校生・神月紀の視点から、グンマ独特の文化や、異常にグンマ愛の強い住民の行動をシリアスなタッチで描いていく。

声優・キャラクター
梶原岳人、笠間淳、内田彩、小倉唯、杉田智和、バッキー木場

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

でぃすでぃすりすぺくと

けなしているようで愛情に満ち満ちたグンマ紹介作品。

一見すると
「グンマなんて全然好きじゃないんだからね!」
からの「グンマをバカにするな!!」って感じのツンデレに思えるが

「グンマ?なんもいいところないよ」と笑顔で語る
ヤンキーの下っ端やちょっとくたびれたオッサンの様な
そんな笑顔やセリフは可愛らしいけど、あんまカワイクナイ
って感じ。

AパートやEDからグンマ愛がだだ漏れている。
主要・脇役に関わらずネティブグンマの声優には
グンマーを配置✨

ちゃんとグンマの宣伝している。
絵も展開もなんか演技くさくて古くさい。

それが非常にいい味わいを出している。

ショートアニメだし何か変な感じの面白いの好きな人は
とりあえず見てみな。

ま、俺は浜っ子だけどね♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

59.7 53 2018年春(4月~6月)アニメランキング53位
実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (92)
362人が棚に入れました
マッドサイエンティストの両親に孤島の極秘の実験で改造人間にされた、5人の兄弟姉妹たち(内1人は改造を免れる)がやがて両親と離別、孤島を追われ一般社会へ。
しかし、主人公タニス(兄弟姉妹の末っ子)以外の兄と姉たちは誰一人として現代人の常識を持ち合わせぬ怪物(モンスター)だった。。。
タニスと4人の改造人間兄姉は人間社会との齟齬やギャップと直面、自分たちの特異能力という秘密を隠しながらも、受け入れてくれる運命の人を求めて「ふつうの家族、本当の家族を創りあげる」為、運命の旅を始める。。。

声優・キャラクター
杉山里穂、早見沙織、森なな子、生田善子、浪川大輔、多田野曜平、雨蘭咲木子、笹本優子、立花理香、堀江一眞、久保ユリカ

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

★4/ 天衣無縫のタクティクス

2周目

「オレたちは"普通"じゃねえ。
だがそれが何なんだ。
そもそも何でオレたちがオマエに合わせて
"普通"にならなきゃなんねぇんだ?」

・適応と自意識の物語
情動を操作出来ない獣人、長兄スノー。
異形の双子、長女アシスと次女アイスリ。
感情を喪失したテレパス、三女スイシ。
"普通"の暮らしに憧れる天才少年、末弟タニス。

とある事情から兄弟5人の暮らしが始まる。
改造人間だとバレてしまえば普通の生活は絶望的。
タニスだけは人間だが世間知らずのただの子供。
生活していくには周囲の大人の協力が必要不可欠。
自覚的でない4人の態度は反発から無関心まで様々。
大人に不信感しか持ち得ないあてのない兄弟5人。
周囲の大人と触れ合うのち彼らの出した答えとは…

子供に見せたい少年マンガの王道だと思う。
そのためストレートにご都合主義バリバリ。
敵役はしっかりヘイトさせ、
外部はまんべんなくにべもない。
味方は何故か全力で優しい。
それが何か?
文芸作品じゃないんだからいいじゃない。
解釈の余地は少なめにして、
主題にまっすぐ目を向けさせる。
わかり易い作品って悪くないと思うんだけどな。
どこにフォーカスしてるのかっていう点が
改造人間設定を用いる事でわかり易い作品。
OPED共に名曲。
EDは実はほぼ静止画なんだけど、
そこに気付かず見入ってしまうくらい
仲の良い5人に癒やされます。
全てのカットが素敵過ぎる。
中でも5人が並んで歩くカットはマジで素敵。
大好きな作品です。

・"明鏡止水"早見沙織
可憐な美少女から○○ガイまで様々な造形のアニメキャラクターをフルレンジでこなす早見沙織。天性の声質を持ちながらもパブリックイメージを次々と覆す努力の人でもある。語彙力ゥ…と言われようが"透明感"という単語がこれ以上似合う声優はいまい。どの作品を見ても一発で彼女とわかる声だが、これはどんなキャラをやっても同じになるということではない。"強そうに見えて弱い"から"弱そうに見えて強い"まで実に変幻自在だが、曇りなく透き通る声の存在感はやっぱり早見沙織そのものだ。

・温和な支配者
本作で早見沙織が演じる長女アシスが素晴らしい。アシスは身体改造により知能の発達はそれほど…と言った設定と樹木人間のイメージから想像される温和な性格。声を荒げる事は無く終始おっとりふんわりとした発話である。ビジュアルを見れば誰でも早見沙織の起用を想起される黒髪ロング美少女のアシス。声だけでなく演技力にも定評のある早見沙織を怒号も絶叫も号泣もしない終始温和なキャラクターに起用するというのは、この情報だけなら勿体無いというかオーバースペックとも感じられる。だが作品を視聴すれば早見沙織の存在感は間違いなく本作には不可欠であると断言出来る。特にタニスとアイスリの衝突により不穏な空気に包まれる場面が多いのだが、樹木人間という設定のためなのかアシスは全ての場面において一切動じない。(アニメではそこまで深刻な表現はしていないにしても)緊迫した現場でヘタすれば自分に矛先が向くようなトボケたツッコミを入れるアシス。他の兄弟達と違って展開に対するエンジンにもトリガーにもならず傍観者の様な態度に見える事すらあるアシス。早見沙織の卓越した演技でなければ、間違いなく違和感バリバリで「何言ってんだコイツ」になり作品自体の評価もまるで違っていたであろう。樹木人間というマンガ設定を自然と受け入れてしまい"アシスならそうなんだろうな"と思わせる凄まじいまでの説得力。

この温和なだけに見えるアシスへの配役は偶然かもしれないが、黒髪ロングキャラに似合うただ声が柔らかいだけではこなせない難しい役だと思う。感情こめた"セリフ"だけが声優の本領ではないのだと知りました。場の雰囲気を変えてしまう"空気"の演出という1流の技を見せてもらいました。声優の名前を積極的に覚える気がない私が"覚えてしまった"唯一のお方。




初見
現代の日本では絶対産まれないベタベタな設定とストーリー展開。私は好きです。天才少年と改造人間の兄弟達のドタバタ日常たまにシリアス。

香港の漫画を中国の会社が制作したらしい。各話15分程度。日本の高品質アニメに慣れた目でみると簡単に酷評出来る程のバランスの悪さが目立ちます。アジア圏での制作による文化の違いからの表現の違和感、人によれば嫌悪感まで感じる方もいるでしょう。韓国ドラマとかで文化の違いに苛つく人は絶対ダメでしょう。

時間短い割に各話に前回のあらすじの補完と次回予告に「絶対見てね♪」とあるので児童向け作品のような印象。現代の日本のクリエイターならとても恥ずかしくて書けないようなベタな昭和の少年マンガみたいな設定。ドタバタ日常劇のキャラの非常識さを改造人間の個体差で担保。特殊能力を持つ子供達が人間社会をどう生き抜くのかといった描写はMARVELやDISNEY、PIXAR作品に通じるものがありシリアス回がそんな感じ。

長男/スノー/犬と人間のハイブリッド
長女/アシス/ 樹木人間
次女/アイスリ/クモ人間
三女/スイシ/テレパス
次男/タニス/未改造だが遺伝と教育にて天才児

ちなみに上記説明は原作参照(タニスは表記無し)
スイシはWikipediaでは読唇術との表記だがアニメはどう見てもテレパス。作品内では読唇術って単語すら出てない。読唇術表記レビューはWikipedia見て未視聴で書いたんでしょうね。


タニスは英才教育で両親が喜ぶ程の才能を獲得したが他の4人は改造の影響で知能の発達がそれほど見込めない。よって兄弟内でのリーダー役は自然とタニスになる。それゆえ少し傲慢なところもあり、特に勝気なアイスリとは衝突が多い。両親のいた研究所から出て子供達だけで街で暮らすハメになった5人。兄弟が改造人間であることがバレないように"普通"の生活を目指し奮闘する"人間"タニスに対して"改造人間"の4人は…。

基本ドタバタ日常ギャグ、時にシリアス展開。
特にアシスアイスリ姉妹のシリアス回が大好物。
この設定ならこういう話が見たいという期待にベタベタで予想通りの展開で応えてくれます。この回は多分スタッフも好きで作画もキレイです。子供向けなのでそこまでエグい描写ではないですが。

OPEDはどちらも素晴らしいですが、作品自体の品質は酷評しようと思えばいくらでも出来ます。

せっかくの設定も活かしきれてないです。
作画もわりと崩れます。
脚本も全然詰めが甘いです。
ご都合主義も物凄いレベルです。

原作からして狂った設定の割にライトな作風なので日本ウケは悪いでしょう。原作はマンガを読んで育った人が書いたマンガって印象。コレやりたかったんだな、この展開にしたいからこの設定にしたんだなってのが凄くわかり易い。この設定なら呪われた運命とか改造人間の悲哀とか憎しみとかそういうのが足りないのでダメとか言われそうですが、コレはどう見ても本筋はドタバタコメディです。海外作品にあまり触れてない方はオススメ出来ないですね。


それでも私はお互いを思いやる5人が大好きです。
特に早見沙織さんのアシスが良い。
EDの5人が並んで歩いてる絵は本当に素敵。
技術はともかく原作への愛を凄く感じる作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族のお話

マッドサイエンティストの両親によりクリーチャーにされてしまった兄や姉達と1人の天才少年が織りなす家族の物語。
この作者は外国作品との事ですが中々面白く明るく楽しい作品になっています。
人間だろうとクリーチャーだろうと血の繋がった家族には変わりのない事で互いに家族思いで見た人が家族っていいものだなぁ〜と思える。そんな作品だと私は思いました。
アニメ自体は短くかなり見やすくなって絵も可愛らしい雰囲気もあり家族で見ても楽しめます。
ラストはお互いに家族であるからこそ、大切であるからこその言い合い。
確かに人とクリーチャーに違いはあるのかもしれない…世の中、家族を大切する人は多いけどそんな当たり前の事が出来ない人だっているのもまた事実、そんな人と立ち寄りも私は実験品家族の方が本当に家族らしい…そう思える作品だったと思います^ ^
良い話しもあり、笑いもあり、是非一度見てみてください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

59.6 54 2018年春(4月~6月)アニメランキング54位
イナズマイレブン アレスの天秤(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (55)
165人が棚に入れました
円堂守がフットボールフロンティアで優勝を飾った後のパラレルワールドストーリーで展開されていく。

声優・キャラクター
村瀬歩、神谷浩史、福山潤、梶裕貴、武内駿輔、茅野愛衣、寺崎裕香、花江夏樹、木村良平、櫻井孝宏、三宅健太、斉藤壮馬、戸松遥、中村悠一

59.3 55 2018年春(4月~6月)アニメランキング55位
されど罪人は竜と踊る(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (140)
758人が棚に入れました
自然現象・物理法則の再現、物質の生成を超物理的に行うための化学体系〈咒式〉。この技術によって、人類はかつて〈魔法〉として恐れられた力を自在に操ることに成功。〈咒式〉は生活のあらゆる分野に恩恵をもたらし、跋扈していた〈竜〉や〈異貌のものども〉すら駆逐する勢いで、急速な発展を遂げていた。
その技術を使い、トラブル解決と賞金稼ぎの生業に明け暮れる、ふたりの攻性咒式士、ガユスとギギナ。混沌とした国境の街、エリダナに咒式事務所を構える彼らに〈竜〉を狩る仕事が舞い込むのだが――。

ふたりの主人公の軽快にして絶妙な掛け合い、〈咒式〉という独特な科学技術体系を綿密に描いた戦闘描写、そしてなにより世界の理不尽な残酷さを正面から描き切るその作風で、「暗黒ライトノベルの始祖にして最終作」と称される『されど罪人は竜と踊る』。
ガユスとギギナ、天敵にして相性最悪な最高の「相棒」たちの物語が動き出す!

声優・キャラクター
島﨑信長、細谷佳正、日笠陽子、甲斐田裕子、土師孝也、南條愛乃、田村睦心、星野貴紀、徳井青空、井上剛、伊丸岡篤、洲崎綾、西凜太朗、松本梨香、下野紘、清川元夢、杉田智和、石田彰

59.2 56 2018年春(4月~6月)アニメランキング56位
重神機パンドーラ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (117)
527人が棚に入れました
2031年、「翔龍クライシス」の影響を受け、人類が絶滅寸前まで追い詰められた世界で、
クイニー・ヨウは道場の仲間たちと共に修行に励んでいた。
自分の「強さ」を見つめ直す毎日。それは突如として崩れ去った。
仲間を守ることが出来なかったという事実は彼女の心をひどく苦しめた。

7年後、クイニーはバウンティハンターになっていた。
一門を失ったという現実と向き合いながら彼女は荒野を行く、今日も『敵』を探して

声優・キャラクター
前野智昭、東山奈央、花澤香菜、津田健次郎
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

視聴に忍耐を要するけど、重厚で見応えあり

2018年4月~9月放送のTVアニメ。全26話。
ロボットアニメが見たくて視聴決定しました。

全体としては良く出来ているのだけど、非常に地味かつ難しい内容で、視聴に忍耐が必要かも。
物語は6話のクイニーの過去あたりからは引き込まれましたが、最初は掴み所が無くちょっと困惑しました。

声優さんは良い意味で盤石な配役でした。
クイニー役の花澤香菜さんは、私がこれまでにあまり見たことのないタイプの配役と演技だったのでとても楽しめました。
ジーク役の中村悠一さんも老獪な演技が印象に残りました。

作画はちょっと不安定ですが、キャラの仕草や表情の付け方が好みだったので最後まで楽しめました。心理変化をちゃんとお芝居に反映していたのが好印象でした。
ビジュアルで一番気に入ったのは背景ですね。中国の都市部(主に重慶)がモデルだそうです。高層ビルと伝統的な街並みが入り交じる雑多で生活感の強い街は独特で魅力的。
本作は中国のプロデューサーから企画を持ちかけられて制作されたという経緯があり、そのため陰陽思想や中国の文化が強く反映されています。私は異国の文化がアニメで描かれるのは何でも好きなんですけどwそれだけじゃなく、独自の文化・習俗が背景にも良く描き込まれ、キャラクターの志向にも反映されていて、ネオシャンロンを守りたいという説得力に繋がっていたのがとても良かったです。

音楽はOPとEDが秀逸。流石バンプですな!アニメーションも演出が上手で好き。
挿入歌もこだわっていて良かったけれど、個人的にはBGMの方が印象的だったかもしれません。

キャラクターも地味ながら個人的にはなかなか好み。皆地に足の着いたキャラクター付けで安心して見られました。
{netabare}
よく考えたら、主人公が24歳だしクロエ以外は皆20代なんですよね。組織での立場や責任、過去の重さに相応しい人物像が描写出来ていたということなのでしょう。
中心となるレオン、クイニー、ダグの3人も良かったですし、クロエ、グレン、ジェイといった彼らを支える側の描写も素晴らしかった。家族(コミュニティ)の再形成を描くために、各キャラクターが過去と向き合う展開が丁寧に積み重ねられています。


最初はどのキャラクターも自分の目的や報酬によってネオシャンロンに集まるので、和やかな雰囲気はありません。しかもネオシャンロン市長であるセシルも冷たい印象が強く、都市防衛軍の中でも指揮をとるジェイと実働部隊のグレンも足並みがそろっていませんでした。
ですが相互理解が深まるにつれ良い人間関係が構築され、よりよい結果に向かって行く。
第11話で、過去にレオンがロンから「頭と体は別個のものではない。生活や習慣を変えれば思考も変わる」ということを教わっています。当時レオンもそれで変わりましたが、7年経ってネオシャンロンという場所で食事と寝床を共にし、笑ったり怒ったりを積み重ねて、パンドーラの全員が変化していくのがとても良かったと思います。


メインキャラクターは皆、シャンロンクライシス前後に様々な理由で家族や大切な人を失っています。過去の家族の喪失を乗り越え、この物語の中で新しいコミュニティの形成(新しい家族の獲得)がなされる。

その象徴となるのが、レオンとクロエ(後には全員)の間で取り交わされる「家族契約」です。
レオンはもともと、量子リアクターの暴走事故「シャンロンクライシス」を起こしたとして市街地から追放されており、当初ネオシャンロンの住人たちとはなかなか打ち解けられません。
ですがクロエだけは、レオンを肯定的に受け入れる。最初に手を差し伸べたのはレオンの方ですが、それでもレオンの変化にクロエとの家族契約は必要なものでした。ロンや量子リアクターのことで過去を引きずるレオンにとって、クロエは「日常」「現在」「未来」といったものとの接点です。

パンドーラの隊員としてもクロエは皆を生活面で支え、戦闘行為やハイパードライブといったものから皆を「日常」に引き戻し続ける。自分のペースを崩さずチーム内の誰よりも地に足がついていて、自分の置かれた現実をまっすぐに受け止める強さがあります。兄の死をきちんと受け入れて実感として持っているから、ジークのことを知っても揺るがない。
ジークの中にロンがまだ存在するかもしれないと思って迷うレオンや、恋人の死を受け止めきれないダグとは別の視野を持っているのがポイントなのですね。

メインキャラクターの中で最も過去を引きずっているのがダグです。
「愛し合うことで共に人間になった」エミリアを失えば、確かにそう簡単には立ち直れないでしょうね…。子猫にエミリアの名を付けたのも心残りの表れ。
ですが今目の前にいる猫のエミリアを大切にすることが、ダグにとって彼女の死を受け入れる最初の一歩でもあったのかな、と。(それはともかく猫のエミリアって本当に猫らしい動きしますよね…今はこちらに興味が無いんだなって諦めた瞬間に引き留めてくるっていう…飼ってた時よくあったなあw)
ダグにとっては、エミリアがいなくても人間として生きていこうと決心するまでの物語だったと思います。
{/netabare}

最初はロボットアニメとしては魅力がよく解らなかったのですけど、あるツイッター感想で「『有機的なものと無機的なものの融合』が表現されていたのが興味深い」というようなことが書かれていて、凄く腑に落ちました。
説明がわかりにくい所もありましたけど、陰陽思想、科学、哲学、生物の進化など、様々なものが混在するまさしく混沌とした見応えのあるアニメでした。


話は変わりますが、ケイン役の石塚運昇さんが8月に鬼籍に入られ、最終話のみ玄田哲章さんがケインを演じられました。遅くなってしまいましたがご冥福をお祈りいたします。
このアニメ、丁寧に作られたとても良い作品だったと思いますし、リアルタイムで追えて良かったです。(2018.11.22)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

契約の時、希望は彼らに託された…

河森さんのTVアニメ作品といえば、マクロスΔ以来でしょうか…?
マクロスΔは、2016年の放送なので「もう2年も経つのかぁ…」という印象です。

マクロスΔといえば、ワルキューレの人気が絶大でアルバムのリリースやライブ活動が今でも行われている上、先日『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』が公開されており、常にマクロスを身近に感じているからなんでしょうね。

こちらの作品も粒ぞろいの声優さんが出演されています。
奈央ぼう、花澤さん、かやのん、能登さんに瀬戸麻沙美さん…
この顔ぶれ…もう溜息しか出てこないですよ^^

この物語の舞台は、2038年の中国…
中国の翔龍(シャンロン)で、7年前に次世代エネルギー装置「量子リアクター」の爆発が原因で、世界中に人類を襲う特異進化生物「B.R.A.I(ブライ)」が出現してしまったんです。

翔龍での爆発から7年後、当時の事故を引き起こした張本人でこの作品の主人公であるレオンは、翔龍を離れて家族契約を交わしたクロエと一緒に暮らしていましたが、ある日突如襲ってきたブライに対し、レオンは対ブライ用に開発されたハイパードライブを起動させ敵を退ける事に成功したのです。
この件がきっかけとなりレオンはネオ翔龍への帰還が認められると共に、ネオ翔龍防衛軍が組織した特殊部隊パンドーラに加入することになり、物語が動いていきます。

マクロスΔの頃から、中華系の場面をよく見るなぁ…と思っていましたが、この作品は、河森監督と親交のある中国のプロデューサーが企画を持ちかけたのがきっかけになっているそうです。

河森作品の目玉となる今回のロボットは、多目的可変ビークル「MOEV(モーヴ)」と呼ばれる人型ロボットに可変する乗り物です。
このモーヴを駆使してブライと交戦するのですが、この作品の最大の特徴は戦う理由が単なる「敵味方」だけではないということです。
具体的な内容については是非本編で確認頂きたいと思いますが、存在理由、種の保存など生物が存続していく上で必要な営みは不可欠ですし、欲望や憎しみといった感情でも生物は戦う理由に位置付けることができます。

言葉が通じなくても、意思の疎通は図れなくても生物って戦えるんですよね。
寧ろ意思の疎通を図りながら戦う種族の方が少ないかも…
人間以外の生物は食物連鎖の範疇で、生きるための戦争を日々行っているのですから…

でもこの発想や視点は、人類がピラミッドの頂点に君臨しているからだと思います。
この作品の中では、人類よりブライの方が優位なんです。
進化も修正の早さも人類とは比べ物にならないくらい違いがあるんです。

進化に取り残される感覚…って、こういう感じを言うのでしょうか?
昨日通じた攻撃が今日はもう通じない…
それって、「自分の大切なモノを守り切れない」と同義だと思います。

そしていつも話をややこしくするのが、人類同士の負の感情から生まれた闘争心…
時には復讐、時には排他的な考えを持たない人はきっといないと思います。
そこまで聖人君子の人なんて多分いません…
でも、それを理性でコントロールしている人はきっと大勢いるんだと思います。

ブライを巻き込み人類同士が始めた大喧嘩…どの様にして矛を収めるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
ここで言えるのは一つだけ…
物語の展開は決して単純ではありません。
縦横無尽に動き回る展開はどこに向かって収束しているのか…?
きっと予想だにしない結果が待ってくれていると思いますよ。

オープニングテーマは「シリウス」
エンディングテーマは「Spica」
どちらもBUMP OF CHICKENさんが歌っています。

この作品の挿入歌が格好良かったので記載しておきます。
西沢幸奏さんの「Meteor」「New Generation」
中島愛さんの「悲しみと共に」
佐々木詩織、A.O.Iさんの「ギリギリDESTINY」
個人的には西沢さんの歌った2曲がお気に入りでした。

2クール全26話の物語でした。
途中、中だるみがなかったと言えば嘘になりますが、終盤から加速度的に面白さが上昇する構成になっています。
特に終盤は人間関係含めて激アツなシーンが目白押しです。
物語の内容についても、腑に落ちた着地点だったと思います。

最後に、ケイン・イブラヒーム・ハサン役を演じられた石塚運昇さんが8月13日に他界されました。
謹んでお悔やみ申し上げる共に、ご冥福をお祈りいたします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

58.9 57 2018年春(4月~6月)アニメランキング57位
甘い懲罰~私は看守専用ペット(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (62)
210人が棚に入れました
本作は近未来の刑務所を舞台に、無実の罪で収監されてしまった早乙女陽菜と、麗しいドS看守・明神亜貴を軸に展開される物語。身体検査や牢獄、恋人との面会中にまでおよぶ明神の冷酷で甘美な支配に、陽菜が心も身体も翻弄されていくさまが描かれる。

声優・キャラクター
≪通常版CV≫山谷祥生、三宅麻理恵、中島ヨシキ、酒井広大、石谷春貴、前内孝文≪完全版CV≫星野カズマ、咲智ゆん、運道開、霜音太一、黒漆黒

58.9 57 2018年春(4月~6月)アニメランキング57位
Cutie Honey Universe(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (65)
198人が棚に入れました
「キューティーハニー」は、美少女アンドロイド・如月ハニーと謎の犯罪結社・パンサークローの戦いをお色気描写たっぷりに描く物語。「Cutie Honey Universe」では“カッコかわいい”というコンセプトのもと、新生ハニーが大活躍を見せる。

声優・キャラクター
坂本真綾、内田真礼、黒沢ともよ、花澤香菜、田村ゆかり、三森すずこ、堀江由衣、浅沼晋太郎、田中敦子、釘宮理恵

57.9 59 2018年春(4月~6月)アニメランキング59位
SNSポリス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (14)
54人が棚に入れました
今日もSNSにはびこる極悪犯とたたかうSNSポリス。「投稿の中身も見ずに『いいね!』を連発する」「読みもしないニュース記事へのリンクを『あとで読む』 などのコメントをつけて掲載する」などなど…。そんなSNSをやったことがある人なら一度は感じたことのある「あるある」ネタを警部(山里亮太)とその仲間たちが面白おかしく指摘する短編アニメ。

声優・キャラクター
山里亮太、松村沙友理、松井咲子、木下隆行、はるな愛、篠田麻理子、鈴木奈々、ぺえ、加村真美、野口衣織、諸橋沙夏、部長、ゆうたろう、古関れん、ヴィエンナ

57.3 60 2018年春(4月~6月)アニメランキング60位
Butlers~千年百年物語~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (46)
195人が棚に入れました
バトラーズ――それは、とある宿命を背負った千年の歴史をもつ一族の守護者。ジェイは妹のテンナと共に、同じバトラーであった羽早川と平和で穏やかな生活を送っていた。しかし、平穏な日々が突如、一変する。テンナは時空の歪みに飲み込まれ、ジェイの身は100年後の世界へと……。目覚めたジェイが目にしたものは、かつて暮らしていた屋敷が現存する京常見(こよみ)学園。ジェイは神宮司高馬と名乗り、学園に生徒会長として在学し、過去の手がかりを探す。すべてはかつての日々を取り戻すため――。百年の想いが手繰り寄せた再会と、決別。歴史に埋もれた千年の血族の秘密と、宿命。そして、ジェイは世界の真実を知る。千年の血縁と百年の思いが今、交錯する――。

声優・キャラクター
鈴木達央、佐藤拓也、前野智昭、永塚拓馬、豊永利行、小林千晃、山下誠一郎、杉山紀彰、KENN、河本啓佑、斎賀みつき

54.3 61 2018年春(4月~6月)アニメランキング61位
妖怪ウォッチ シャドウサイド(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.6 (13)
37人が棚に入れました
現テレビシリーズの主人公ケータの時代から30年後の世界が舞台となり、2017年に公開された劇場版「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」のその後が描かれる。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生まれ変わりってホントにあるの?自称ナイトとブギブババー

 『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王復活』の続きとなるお話で、アキノリの結成した妖怪探偵団で、主人公ナツメ、トウマとともに数々の怪奇案件を解決していくお話だったです。最初からナツメの弟、ケースケも絡んで、怖いながらも共に関わっていくです。

 妖怪と戦ったりして、ほとんどの妖怪と心を通わせていくパターンだったです。出てくる妖怪は、死んだ人、動物が妖怪になるだけでなく、物が魂をもって、個性的な妖怪になるケースがここではあるです。シャドウサイドとライトサイドのギャップも注目です。

 このお話は、映画と連動が濃く、なぜこのキャラが出てきたのか?、約一年分の放送を見ているうちに忘れるかもしれないです。
 1話から出てくる酒呑(さかみ)くん、島之内先生{netabare}の正体が、映画の最後の最後に出てきた妖怪で、このお話の主な重要局面で、活躍{/netabare}が見られるです。
{netabare} 映画で旅立ったエンマ、ぬらりひょんの帰還も、物語の最重要展開において欠かせないものになるからです。{/netabare}

 ナツメたちの活動と酒呑くんの目的が、妖怪探偵団の仲間になるアヤメの登場によりさらなる展開といざない、さらにその先にある真実へと徐々に進むところが、子供向けアニメにしては、凝っていたと思うです。

 さらに出てきた強大な敵、順調な先からの大どんでん返しな展開の連続、衝撃の因縁があったです。勝利の先の結末は、よく見るといつもの探偵団のパターンを違う視点で、描いているようだったです。
{netabare} あれほどの展開で最後の最後は、ナツメ達らしさを見ているようだったです。「これで、いいのだ!」なんですけどです。{/netabare} 


 アキノリの祖母おばばが、時々のアキノリとの突っ込みと、ナレーション面白いです。
 ジバニャンが、少し柄が悪くなっているけど、要所で活躍するです。マイペースなコマさん、後から出てくるコマじろうのシャドウサイドが何処か不気味に変で、「モンゲーロ」と面白いです。

 キャラとして、非常に面白かったのは、ミッチーです。ウィスパーも、執事妖怪として存在感が、ミッチー同様あるです。
 ミッチーは、ナツメのナイトを自称して、呼びもしなくても、すぐに出てきてやられてしまうところが見所です。ミッチーのノリのある会話も所々面白く、ハイパーミッチーになったとき、限られた時間で活躍なく殆ど会話だけで、終わってしまうのもミッチーらしさが出ているです。
 すぐやられるミッチーでも、役に立ちことがあったりしたです。{netabare}アヤメにとりついていた女郎蜘蛛が、なすすべなく逃げようとしたとき、いきなり登場ミッチービーム炸裂は、{/netabare}冴えていたです。
 一番の見どころは、最初のED「ファンキー・ブギブバー」です。カッコつけたミッチーがポーズをとって、歌詞に合わせてヒーロー気取りでうけるです。


{netabare} 後半近くで特番映画の再放送をして、見たことのない人にも良かったし、記憶を整理できたのは、良かったです。ただ、このころ初めて、トウマ、アヤメを見てかなり違和感、感じてたです。改めてTV放送のトウマ、アヤメの声優さんと比較にならない雲泥の差を痛感したです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

52.4 62 2018年春(4月~6月)アニメランキング62位
レディスポ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 2.5 (24)
68人が棚に入れました
全銀河を巻き込んだ宇宙戦争が勝利者なしで終わった世界を舞台に、プロスポーツの賞金稼ぎが、宇宙を股にかけて戦う姿が描かれる。

声優・キャラクター
島田紗希、上原あかり、木下鈴奈、青柳みさと、楠田亜衣奈

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
パズドラ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (6)
31人が棚に入れました
スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」を原作とするアニメ。

現代を舞台に、プロゲーマーの世界でナンバーワンを目指す熱血小学生・明石タイガの成長を描く。

声優・キャラクター
泊明日菜、柿原徹也、井上ほの花、小林裕介、神代知衣

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
俺たちゃ妖怪人間G(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (8)
30人が棚に入れました
50周年記念プロジェクトの第2弾となる新シリーズ「俺たちゃ妖怪人間G」では、妖怪人間たちが細胞にまで戻って原点回帰し、流行や社会現象を研究しつつ、再び人間を目指していくという。

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
ベイブレードバースト 超ゼツ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (5)
28人が棚に入れました
ゴッドブレーダーズカップ決勝戦、バルトvsシュウ!かつて2人が交わした、決勝でバトルをする約束は、海を越えて今この舞台で果たされる。スプリガンと化したシュウと、ヴァルキリーと共鳴するバルト。全てをかけて戦いにのぞむ彼らの中にあるのは、親友に勝ちたいという想い。運命のラストバトル!!世界の頂点に立つのはどちらか!?

声優・キャラクター
池田朋子、安田陸矢、岡林史泰、立花慎之介、早志勇紀、朴璐美、井上麻里奈

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
カードファイト!! ヴァンガード(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (5)
28人が棚に入れました
2011年1月の放送開始から大きな話題を呼んだ「カードファイト!! ヴァンガード」が、
伊藤彰先生の「コミック版」をベースに、もうひとつのカタチでよみがえる!
先導者ヴァンガードたちに再び出会う物語を、OLMによる最新映像でお届けします!

声優・キャラクター
代永翼、佐藤拓也、橘田いずみ、石川静、阿部敦、生天目仁美、稲田徹、渡辺明乃、杉山紀彰、山口隆行、榎本温子、森久保祥太郎、森嶋秀太、神原大地、伊藤健太郎、赤羽根健治、広橋涼、三森すずこ、愛美、南條愛乃、勝杏里
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

旧要素も大切にしつつ新規視聴者も入りやすい良作

2018年5月~2019年8月放送のTVアニメ。
伊藤彰先生の漫画版をベースに構成した新作アニメ。漫画は未読です。
主人公は初代の先導アイチ。

物語・演出・音楽は常に安定したクオリティを保ち、作画も重要な回にはしっかり仕上げていました。
物語や要素の積み重ね、キャラクターの心理描写もきちんとしていますし、新規視聴者も入りやすい良いアニメだったと思います。
作中のカードゲームのルールやカードは放送時点のもの。


【中学生編(第1話~26話)】
ヴァンガードと惑星クレイ、PSYクオリアの謎が描かれます。心優しく気弱だったアイチはヴァンガードを通して自信を付け、強い意志を見せるようになっていく。作品全体のベースとなる物語です。
{netabare}
個人的にですが最初はキャラクターに感情移入しにくかった感じ。
主人公のアイチが中性的なのが結構苦手で…。森川くんと仲良くなる回で魅力的に感じ、アイチの精神的な強さがはっきり表に出るようになってからはだいぶ楽しめるようになりました。
櫂のバックボーンが描かれるのも遅く感じましたが、三和くんとのやりとりで櫂の心理を描写していて良かったです。
三和くんやカムイ、森川くん、店長、女性キャラクターのミサキさんやエミちゃんがアイチと櫂を親しみやすいキャラクターにしてくれたと思います。
同じようにレンにもアサカがいてくれて和んだし、さっぱりしたラストで印象も良かったです。 {/netabare}


【高校生編(第27話~52話)】
アイチが高校に進学しカードファイト部を設立、新しい仲間を得ていきます。その中でディスティニー・コンダクターとの戦いに巻き込まれ、惑星クレイやPSYクオリアの真実を知ることに。
{netabare}
日常や学校生活の描写、人間関係で和むシーンが多くて楽しめました。カードゲームという「暴力に頼らない戦い」の良さが活かされていたと思います。

アイチが人間関係の中心にあり、紆余曲折を経て事態が良い方向に向かっていく流れはよく考えられていたと思います。
伊吹の心理描写も過不足なくわかりやすかったですし、デリーターの特性とキャラクター性・ストーリー上の役割も合致していて良かったです。
遊星ブラントについても収まるべき所に収まり、すべての登場人物を大切にしているのを感じました。

アイチ、普段がとても優しいキャラクターなので洗脳されたときは怖かった…;;
{/netabare}

【続・高校生編(第53話~66話)】
ヴァンガード甲子園を前に奮闘する高校生達を中心に、ファイター達が消されてしまったヴァンガードへの情熱、失われた記憶と絆を取り戻す物語。
{netabare}
漫画の後日談で物語はオリジナルのようです。
戦いの中で失われた大切なものを再生する物語だったと思う。ここまでのお話の集大成としてほぼ全ての要素を拾っていたと思います。
高校生編序盤にアイチが部の設立で苦労していたのを反映しており、その土台となった中学生編からラストまできちんと物語が繋がっていました。

特に伊吹がけじめを付けるべき部分を丁寧に描いていて好きでした。
デリーターのカードもメサイアに変わることで否定せずに伊吹の変化を描写できていて好印象。やっぱり実際に遊ぶプレイヤーがいる以上、アニメでは悪役になったユニットも否定的に描かない方が良いと思うので。

それにしても決勝の大将戦が伊吹とナオキになるとは思わなかったなあ。
キャラクター同士の因縁を物語に沿って拾いつつも、対戦カードが極力被らないようによく工夫されていて見ていて楽しかったです。
ヴァンガード甲子園に出るファイターの家族もほぼ登場したと思いますし、サブキャラ・ゲストキャラ含めて大切に描いていたと思います。
私はキャラクターが全員幸せになってくれるのが一番だと思っているので、最後まで楽しめました。

あとGシリーズのサブキャラが登場・観戦していたりするのも好きでした。今後Gの再アニメ化があるかはわかりませんが、このサプライズは純粋に嬉しいし、Gのメインキャラクターは登場させない匙加減が本当にベストだと思います。
{/netabare}

【雑感】
凄い余計なことなんで暇な人だけどうぞ。
{netabare}
アニメスタッフが真摯にアニメを作っていたので楽しませて頂いたんですけど、ブシロードはどうしたいんだろう…?要は前のシリーズのファンやキャラや設定も大事にした方が良いだろうと思う反面、新規獲得も課題だよなあ…という話ですね。
2011年の最初のシリーズのファンは嬉しい人もいるだろうけど、無かったことにされたと感じる人もいるかもなあ…とか余計なことを思っていました。
私は最初のアニメシリーズを見ていないけど、漫画版ベースの新作が作られると聞いたときに、Gシリーズ無かったことにされたら悲しいなあ…と思ったりもしたので。
まあブシロはカードが売れればそれで良いのだとは思うんですけどね。 {/netabare}
(2019.9.9)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
こねこのチー ポンポンらー大旅行(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (8)
27人が棚に入れました
世界で大人気の「チーズスイートホーム」のチー。
いま、かわいくてささやかな大旅行がはじまる!!

やんちゃで好奇心旺盛な子猫のチーは、大好きなヨウヘイたち山田一家と楽しく暮らしています。
小さな体でいつも元気いっぱい、山田家の愛情の中ですくすくと成長するチー。
第2期「ポンポンらー大旅行」では、ともだちも増えて
あたらしいことに挑戦したり、初めての場所に足を踏み入れたりと、
グ~ンと広がっていくチーの世界から目が離せません!

原作マンガ『チーズスイートホーム』の誕生から13 年。
以来、フランスで猫ブームを巻き起こし、「21 世紀の古典」と絶賛された子猫の物語は、
23 の国と地域で出版され、世界中の子ども達を笑顔にしてきました。

第1期にひき続き、チーのアニメを制作するのは
国内最高峰のCGアニメスタジオ、マーザ・アニメーションプラネット。
3DCG のチーはますます愛らしく、生き生きと、画面いっぱいに駆け巡ります。

これが、世界が振り向いたハピネス。
2018年春 あなたの家は、ふたたびスイートホームになる!

にゃしゅまろ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ネコ好き(=^. .^=)ミャー

無類のネコ好き(=^. .^=)

一期も観て多少泣いてたけど、二期はだいぶ泣きました…涙腺さらに弱くなったのか…(。-д-。)?

チーはもちろん大人のネコ達も可愛くて癒された(..◜ᴗ◝..)

こおろぎさとみさん、白石涼子さんの声やっぱり好きだな〜と思いました(^ω^)

またやらないかなぁ(。-д-。)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
ねこねこ日本史 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (6)
23人が棚に入れました
ねこねこ日本史の3期目にあたる

声優・キャラクター
山寺宏一、小林ゆう

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (6)
23人が棚に入れました
アシベくんが折り紙を折っていると、ゴマちゃんが飛んできてグシャグシャに!ゴマちゃん邪魔しないでよー!でも、よく見るとゴマちゃんがグシャグシャにした折り紙は、飛行機みたいな形になってる!ゴマちゃんがペンをくわえて書いた落書きは、まるでアルファベットの「Q」みたい!もしかしてゴマちゃんってすごいかも!?みんなにほめられたゴマちゃんは得意気。なんでもできちゃうキュー!



声優・キャラクター
河村梨恵、東山奈央、津田健次郎、赤﨑千夏、佐倉綾音、福島亜美、古賀葵、松田颯水

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
フューチャーカード 神バディファイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (5)
20人が棚に入れました
『遊びの神』と呼ばれる友チューバーの未門友牙は相棒学園に通う小学6年生。友達の加古川ランマといつも天才的なアイデアで楽しい遊びを配信している。そんな友牙がバディファイトを始めようとしたとき、カードの中から『闘いの神』ガルガンチュア・ドラゴンが現れた。伝説の竜神ガルガとバディになった友牙は、ライバルの『勉強の神』星詠スバル、『スポーツの神』陸王マサトたちと競い合って、最強の称号が与えられる「神バディファイター決定戦」に挑むことに。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

完成型主人公と成長型ライバルの極致〈全47話視聴完了・追記あり〉

2018年6月放送開始のカードゲームアニメ。

前番組のバディファイトバッツのラストだけ観ていて、そのまま継続。
シリーズ構成が川崎ヒロユキさんであることにOPで気づいたw私得だw
ジーベック好きだし、キャラデザが堀たえ子さんなのも嬉しいです。子ども向けに合ったはっきりした絵柄は好みだし見やすい。作画は長期アニメとしては標準的かな。
キャラクター描写の丁寧さや明るい作風が気持ち良くて、ストーリーの進みはゆっくりだけど伏線をきちんと回収してくれるので楽しめています。

【14話時点での感想】
{netabare}
ランマの葛藤がどんどん深刻になっていく描写が丁寧で良かったです。それが思ったよりずっと大きな事態になったことは意外だったけど、こういうアニメで主人公の最初の友達の役割が大きいのは私は大歓迎。
14話は本当に良かったです。ランマが友牙に決別する橋の名前が「ともきりばし」であることに気付いて、とても驚いた。何話か前の演出からこれを予定していたのかな…。思った以上に丁寧なストーリー展開になっています。
ランマの「バディっていいもんだな…やっとこの気持ちがわかったよ」っていう言葉がちょっと切ないけど、楽しみでもあるかも。

というのは、ファイターとバディとの関係性がどう描かれるかが気になるから。
主人公も他のファイターたちも、バディとはそれぞれ信頼関係を築いているのが見ていて楽しいし、ランマについてはちょっと違う関係性が見られるかも。
今のところヴァニティ・骸・デストロイヤーは悪役ですけど、友牙とランマとの仲直り展開はあるだろうし、ただ倒して終わりにはならないと思うんですよね…多分ですけど。

これからも楽しみ。{/netabare}(2018.9.20)


【33話時点での感想】
{netabare}
第33話とても良かったです。脚本の青木由香さんは今の注目株。
33話だけでなく、ここまでの何話かはラストへ向けて助走に入っている感じ。物語上で大切な布石をいくつも打ってきている印象です。

今回は初めてのライト回であり、友牙の性質を端的に表現した回でもあります。キャラクター性を会話にしっかり反映させつつも、小難しくなくすっと入って来ました。軽妙な会話劇、わかりやすい心理描写、ライトとの独特のファイトなど見所がとても多い。表情豊かな作画も見ていて楽しかったです。

ライトは「運命」という言葉が嫌い。ですが、自分の目で確かめ考え抜き自分の意思で選び取った未来なら、それは彼にとって「運命」なんですね。良いキャラクターです。
ゲイルがいなかったら家出してたっていう台詞でええっ?て思いつつも和んだw

カードゲームアニメなので必然なんだけど、このアニメ何か(キャラとか境遇とか)を対比して描くのが本当に上手ですね。
今回なら、父親との関係に言及させることで友牙とライトを対比させて掘り下げています。
父親のバディを借り受けているライトと、バディが居なくて悩んだ時期があるランマの対比も見て取れる。ライトとランマにとっては不安や鬱屈を埋めたのがバディなんですね。

ファイターとバディの関係性も順調に掘り下げられてきています。
友牙以外のキャラクターには何かしら悩みがあったり、自分の力だけではどうにもならない問題を抱えていたり。大なり小なりファイター(子ども)の心の隙間や苦手な部分を埋める存在としてバディは描写されている。前のシリーズを見てないので何とも言えないけど、方向性は変わってないんじゃないかな?
大人同士のバディものだと役割分担したり苦手部分を補い合う関係になるのだろうけど、この作品はバディが子どもキャラクターの成長や目標達成の助けになっている。それでも基本的にはファイター(子ども)が決定権を持っているので、バディが精神的には大人であっても、本人の成長として説得力を持たせられるのが良いですね。

ただ、第32話での友牙とランマの考え方や性格の違いから見て、屈託のない友牙にはそういう暗い感情というのは理解しきれない部分かも、というのが今の正直な感想です。

14話で感じた主題はここまで揺らいでいないと感じるので、この先も楽しみです。{/netabare}
(2019.1.23)


【最終回視聴後感想】
友牙周りは明るく楽しくランマ周りはずっとハラハラしっぱなしで、最後までとても楽しめました。
最後まで計算されつくした、素晴らしいアニメでした。
終了時期が早い段階で決まったことでスッキリ終わった気持ち良さもあり、魅力的なサブキャラやゲストキャラが出番少なく終わってしまった残念な気持ちもあり、複雑な心境です。

{netabare}
友チューブも上手く展開に取り入れていて、子どもやモンスターの楽しい遊びや挑戦する姿勢も随所に描かれています。
「神」と呼ばれる友牙、スバル、マサトのキャラクター性は完璧に近くアニメ的。普通の子どもに近いランマとの対比が凄かった…。

バディについても、最初から最後までファイターを見守り支え、欠点を補い成長を促す描写を一貫していて素晴らしかったです。

それから、意外とシュールな絵面が多くてそれが楽しかったw最終話のデストロイヤーのSDが特にw
作画がいつも楽しそうでしたね。
音楽や音響も好きでした。特にバディモンスターに付けるSEが多彩で楽しかったです。

このアニメで最初に気になったのが、遊びの神と戦いの神って相性悪くない?ってことでした。
ガルガとデストロイヤーは命懸けの戦いの中に身を置いています。もしランマもそちら側になるとしたら、友牙はそれを理解するのか?それとも3人を友牙側に引き込むのか?
最終話の「ここからが本当の遊びだろ!」という台詞が素晴らしかった。友牙は最初から最後までブレない「遊びの神」で完成していました。
完成型主人公は周囲に影響を与える展開になることが多い。ファイトの中で自分の姿勢を貫き、言葉よりも行動で示す展開が一貫していて良かったです。 {/netabare}


【ランマについて】
ランマは、弱い所もあるけど本当に良い子だと思います。
空回りする姿は痛々しく、でもそれを丁寧に描いたからこそ成長した姿が良い。
友牙からの影響、関係の変化もしっかり練ってあって素晴らしかったです。
実をいうと、終盤まで{netabare}デストロイヤーが全くデレてくれなくて{/netabare}どうなるんだろう…とかなり心配していたのですがw
以下ランマについて。長いので閉じます。

{netabare}
ランマの本質は「良い所も悪い所もある、心の弱い子ども」です。ポジティブな面もネガティブな面もある本当に普通の子。

このアニメ、家庭が描写されるのは友牙とランマだけ、というのが結構重要なのではないかと思っています。
友牙の家庭はいつも明るく温かいのに対して、ランマの両親は影も形もない。ランマには帰るべき家はあっても、それは心安らぐ場所ではない。
私はこの対照的な描写で、ランマは自己肯定感が薄いんじゃないか、と感じました。


ランマは小学校に上がった頃から友牙の家にお世話になっていて、友達というには距離が近すぎるんですよね。兄弟のような過ごし方をしていても、友牙には実の弟の晴がいる。幼馴染としては後に登場するミコの方がランマよりも古株ですし。
友牙の隣がランマが最も安らぐ場所だけど、友牙にとってはそうとは限らない。
それがバディの有無によって明確になります。


ランマ自身が自分を友牙と対等だと思えないため、ランマの気持ちは拗れていきます。原因の一つは本人のネガティブさ、もう一つは友牙です。

友牙は生来の明るさで、周囲の人に笑顔と元気を自然と与えます。ネガティブな人間は、そういう人に精神的にとても助けられるもの。
けれども、それがかえってランマに自分の矮小さを自覚させてしまう。ランマ自身が自分の心の暗い部分を受け入れられなかったのではないかと感じるのですよね。

しかも後々明らかになりますが、友牙は屈託が無さ過ぎて他人の心の暗い部分をなかなか理解できない所がある。
誰かが悪いわけではないのに、ランマの気持ちは拗れていきます。そういうデリケートな描写がこのアニメはとても上手でした。


友牙とランマの個性の違いは、クリエイターとしてのタイプの違いにも現れていたように思います。

友牙は「0から1を作り出す」ことができる。小学生の中でとはいえ「遊びの神」と呼ばれるカリスマなだけあって、豊かな発想力、それを実現する行動力、何度失敗してもトライし続ける強い精神力がある。
対してランマは「1を10に膨らませる」タイプ。それは本当は凄いことだけど、ランマに劣等感を抱かせたかもしれない。正確に言えばそれは個性であって優劣ではないのだけど、12歳の子どもにそれを理解するのは難しいでしょう。
一緒に動画を制作しているぶんにはこの二人、非常に相性が良いのですよね。ネタ出しは友牙の十八番だし、撮影で面白くできなくてもランマが編集で楽しい動画に仕上げていたことも言及されていました。

ですが、1対1の勝負事となれば相性は最悪です。
敗北を再挑戦の機会と捉える友牙とは違って、ネガティブなランマは勝敗を単純に優劣だと感じてしまう。しかもランマはなかなかバディを得られません。
本作において、バディはファイターを精神的に支え、時には欠点を補い成長を促す存在です。ランマはそれを最も必要とする子どもだったと思う。
それがデストロイヤーに付け込まれる隙になります。


「その望み、叶えてやろう」という言葉の通り、デストロイヤーはランマの決めたことを忠実に実行します。デストロイヤー自身の思惑もあるけど、ランマの心の在り様を肯定も否定もしない。
ランマはその中で自分の心の暗い面と向き合ったのだと思います。
一番大事なのは、ランマ自身がありのままの自分を受け入れること。
言葉少なで何を考えているかわからなくとも、何も言わず力になってくれるデストロイヤーはランマにとって自然体で一緒に居られる初めての存在でした。

準決勝を前に、ランマはデストロイヤーの存在を肯定し、自分と一緒に居てくれることに感謝します。自分の進化のためにランマを利用した面もあるし、ランマもそれをわかっているのに。そのことがデストロイヤーの心境に変化をもたらします。

ロストワールドはあらゆるワールドから存在を否定されたワールドです。その出身であること、破壊と殺戮を好む(とされる)本質すら含めて、デストロイヤーはバディとして受け入れられた。

ランマはデストロイヤーのお陰で自分を肯定し、デストロイヤーはランマに肯定される。ここに至り、ようやくランマとデストロイヤーが互いが本当に必要としていたものを補い合うのです。


決勝戦で友牙と対戦しても、ランマは揺るがなくなっています。けれども、友牙は周囲の人に笑顔を自然と与える。全力のファイトの中で、今度はランマのポジティブな面…ランマの本質のもうひとつの面が浮かび上がるようでした。
自分の本質を取り戻したランマは、友牙が勝って嬉し泣きするのを見て、最初から自分と友牙は対等な関係だったことを理解したのだと思います。


修繕されたともきり橋の上で、ランマは友牙に「お前は良い奴だ。ずっとずっと友達でいたい」と言います。14話で友牙に「ずっと一緒にいたい」と言われたことへの返答ではあるのですが、そこに少し距離が感じられました。友達としての正しい距離が。

39話で描かれた通り、「神」と呼ばれる3人がランマの心の暗い部分を本当の意味で理解することは、多分ない。あるとしたら大人になってからでしょう。
ともきり橋が架かる川は二人のどうやっても埋められない溝のようで、でも人が自分の生き方を貫く時にはむしろ必要な距離なのだと思います。
ランマが一つ大人に近付いた証であり、「人間は必ずしも理解しあえるわけではないけど、友達でありたいという気持ちの障害にはならない」という結論でもあると感じました。


ランマが「ずっと一緒に居ようぜ」と言った相手は、バディであるデストロイヤーでした。
このバディ好きだなあ。ハッピーエンドがとても嬉しかったです。{/netabare}
(2019.4.1)


【総集編を見終えて】
面白くて楽しい総集編でした!
{netabare}
43話で内容には満足してたけど終わってしまって寂しかったので、日常回のような後日談のような1ヶ月間はとても楽しめました。
ミコとアマテラスはレギュラーとしては活躍が少なくなってしまった印象なので、ここで色々サプライズがあったのも嬉しかった。47話のルミナイズ祭り、レギュラーでもゲストでも全てのキャラクターが愛されているのが伝わって来てとても良かったです。

まさか友牙がランマに対して「ランマも遊びの神なんだ」って言うとは思わなくて吃驚した…。
ラストすごく良かったですね。
ランマが「ロストワールドを広める」と言ったこと、友牙とガルガがそれに協力するのが良かったです。デストロイヤーも喜びそうですし、ランマは自分自身の道を選んだのだと感じられました。ここまで描いてくれたことで、ライバルであり裏主人公でもあったのだと改めて感じました。
ガルガは43話でデストロイヤーに「お前のことも信じている」と言っていましたね。デストロイヤーはその言葉に対して、ランマを守り、地球の社会規範を受け入れることで応えたのだと思っています。
そしてロストワールドを封印した神々のひとりであるガルガが、バディの友牙と共にランマたちに協力する。とても嬉しいし燃えました。

こういう色々な良い結果を引き出し、良い関係を構築する下地を作ったのが主人公の友牙なんだよね。葛藤の少ないキャラクターだからレビュー内であまり言及できなかったけど、とても良い主人公でした。

友牙役の真野拓実さん、とても合っていたと思いますしもっと長く見たかった。
ランマ役の真堂圭さんも素晴らしかったです。なかなか大変な役でしたねw
そしてミコのお父さんの声が…声がw

{/netabare}
総集編を作ることになり制作側はかなり大変だったようですが、視聴者としてはとても楽しかった!
考えさせられる良い作品でした。
(2019.5.6)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
おしりたんてい(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (3)
20人が棚に入れました
絵本や読み物にて描かれている、ジェントルマンでクールなおしりたんていや、可愛らしい助手のブラウンなどのキャラクターたちが、 世界観をそのままにテレビ画面いっぱいに広がります。

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
テレビ野郎 ナナーナ (TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (5)
19人が棚に入れました
CGアニメクリエイター文原聡の10年ぶりとなる作品で、テレビ東京のマスコットキャラクター「ナナナ」にインスパイアされて生まれた実質3分枠のCGアニメ。
貧乏テレビ局「テレビナナーナ」は、少ない制作費を知恵と体力とチームワークでカバーしながら日々過ごしていたが、唯一の高視聴率番組の打ち切りに伴い会社が危機的状況に!
そこで珍獣キーナを撮影するという企画を立て予算も人材もない中、たった3人のスタッフでジャングルへ向かう。

声優・キャラクター
ビビる大木、温水洋一、つぶやきシロー、玄田哲章、辻よしなり、樫井笙人、上地春奈

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
デュエル・マスターズ!(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2)
19人が棚に入れました
主人公・切札勝(ジョー)は絵を描くこととデュエマが好きな小学4年生。

クリーチャーを生み出す能力を持つ"しゃべるデッキケース"ことデッキーと
相棒「ジョーカーズ」を生み出し、ライバル達とのデュエルに挑む!
ある日、クリーチャー世界の一つ「自然文明」世界へと偶然迷い込んだジョー。
そこにはまだ見ぬ脅威「闇文明」からの侵略と闘う、
クリーチャー四天王の姿があった。
自然文明世界でトラブルを起こしてしまったジョーは
四天王から敵と見なされ、デュエルで闘うことに・・・!?
自然文明を舞台にジョーの新たな物語が幕を開ける!!

声優・キャラクター
小林由美子、佐藤せつじ、豊永利行、白石稔、豊崎愛生、釘宮理恵、菅原雅芳、渡辺久美子、西谷亮、森永理科、武田幸史、丸山有香、武虎

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
うさぎのマシュー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (4)
16人が棚に入れました
妄想癖のある心配性なうさぎのマシューと、おまじないが趣味でネガティブなカエルのケロン、無口でマイペースで歌が得意なハムスターのハム。
不思議な森を舞台に、ちょっぴり自信がない三匹の、ちっちゃくて弱いけどなんだかんだ楽しく過ごしている日常を描いたコメディ。

計測不能 63 2018年春(4月~6月)アニメランキング63位
フューチャーカード バディファイトX オールスターファイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3)
16人が棚に入れました
フューチャーカード バディファイトの5期目にあたる

声優・キャラクター
水野麻里絵、三瓶由布子、蒼井翔太、斉藤壮馬、増田俊樹、日野聡、森嶋秀太、佐々木未来、橘田いずみ、三森すずこ、山本和臣、斎賀みつき、徳井青空、最上嗣生、藤堂真衣、大畑伸太郎、愛美、七緒はるひ、川原慶久、木内秀信、財満健太、野島裕史、菊池幸利、安元洋貴、志田有彩、箭内仁、畠中祐、加藤将之、小山力也、村中知、水島大宙、黒田崇矢、齋藤彩夏、小池ゆき、陶山章央、石上裕一、太田哲治、寺島惇太
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