ウェスタンガール さんの感想・評価
4.4
Don't think!
Become!
為せば成る!
これがテイルズ オブ アルカディアの大きなテーマとなって、物語を動かしてゆく。
もちろん全ての冒険物は、ここから始まる訳だが、そこはシャルル・ペローを愛するデル・トロさんであって容赦がない。
「好奇心というものは、とても人の心を惹きつけるが、往々にして多くの後悔のもとになる」
そんな世界が広がっていのである。
トロールハンターズのダークで、心掻きむしられる展開に驚き、次の『3Below』では、彼一流の悪ノリで、まさにパン(PUN、ダジャレ)ズ・ラビリンスに迷い込みそうになりながらも、『ウィザード』での見事な伏線回収に至るのである。
そして劇場版、題名そのままに、彼の大好きな物を全てぶち込んで、我々をカオスの中に引きずり込む。
お見事と言う他ない。
あと、中の方について少し。
主役のジムボー(トビー君に敬意を込めて…)役では、ターミネーター4のカイル役や、スタートレックのエイブラムスバースでのチェコフ役を始め、SFファンにはお馴染、惜しくも交通事故で早世された“アントン・イェルチン”の熱演を聞くことができる。
他にもイギリスの名バイプレイヤー、デイビッド・ブラッドリーはマーリン役にぴったりのクセ者。ハリーポッターやGOT、そしてもちろんデル・トロのバンパイアドラマ、ストレインでの鬼気迫る役どころが印象に残る方だ。
個人的にはスターウォーズのルークスカイウォーカー、マーク・ハミルさん、ウォーキング・デッドでホーリーシットな卒業をされたグレン役のスティーブン・ユアンさんのコミカルな演技に注目でありました。
そうそう、忘れてならないのが、トビー君にメタルギアを施すメキシコ系の歯医者役には監督さん^ ^。