2014年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画一覧 22

あにこれの全ユーザーが2014年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月02日の時点で一番の2014年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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76.4 1 2014年秋(10月~12月)アニメランキング1位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (893)
4670人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

だれが楽園追放したの? それは私と………

【ちょい長いです】

久しぶりにSFアニメを観た気がする。
(疑似)科学的な設定がストーリーを支え、絡み合ってこそのSFだ。
支えているのがハーレム設定だけというのでは、やはりSFとはいいがたいだろう。

素材となるのは、データ化され仮想空間に生きる実存、科学力により分断され階層化された社会、{netabare}自律進化する人格を獲得した人工知能、{/netabare}
といった今ではお馴染み感のある設定の数々。
だが料理は素材だけでできるものではない。材料をどう調理するかの技法が味を決める。

人格を電子化し仮想空間の中で人々が「生活」する『マトリクス』的な社会ディーヴァ。
『マトリクス』と違うのは、そこで「生活」する市民が、データ化された自分とその仮想化社会の事実に自覚的なこと。
そこにハッキングを仕掛けるフロンティアセッターとの電脳戦から物語は幕を開ける。

このフロンティアセッターのハッキングの追跡から、アンジェラが地球へ降下するまで一気に描写する製作者の手際の洗練具合は、非凡と言っていい。
スピード感がありながら、この世界の構造と、内在しているキャラクターにとってどういう世界であるのかという世界観まで、視聴者を立ち止まらせることなく、説明してしまう。
ただストーリーを追って観ているだけで、世界観が分らなかったり、誤解してしまう視聴者はほぼ居ないだろう。
これは映像的なセンスのみならず、脚本が秀逸で、セリフに使われる言葉の一つ一つまで吟味しつくして選択していることによると思われる。

この脚本の緊張感は、最後まで途切れることはない。物語のどの段階でも、背景で何が起きているのか、世界のどの部分が展開されているのか、把握できてしまう。
が、いたずらに説明的なわけではない。
映像的な楽しさにひきつけられて観ているだけで、自然に伝わってくる巧みな描写がなされている。
殊に終盤のバトルで、幻惑的なアクションの連鎖を堪能させながら背後の状況を二重映しにしてサスペンスを盛り上げるのは、並外れた描写力といえる。


さて、このように抜群の技法によって、既視感のある各種のSF設定の素材は、いかなる調理がなされているのか。


{netabare}人工知能であるフロンティアセッターは、自然的な人間と対立的にとらえられることはなく、むしろ「人間」そのものであると肯定される。

そもそもデジタルデータの集積である人工知能は、ディーヴァ内でデータ化されて仮想化されている「人間」と同型的な存在だ。仮想現実化した実存を「進化」と強弁する思想の下では、むしろ生物的な根拠を持たないフロンティアセッターのほうが「進化」した人類ではないかという見方すらできる。

それゆえ、『マトリクス』的な仮想世界は、『マトリクス』のようには、単純に自然性に対立するものとして、作中で自動的に否定されるものではない。

むしろ、自然性による自動的な否定を相対化するものとして、「人工知能」フロンティアセッターは方法的に導入された印象がある。

最終的にディーヴァから離脱するアンジェラだが、その「人工性」と「自然性」との正否からディーヴァを否定したという風には描写されない。
彼女の決断は、むしろ個人的で趣味的な気分から決断をしたような印象を与える。

彼女の否定は、仮想化の是非ではなく、その「管理」の在り方に向かっているようだ。
別にデータ化して仮想化社会で「生きる」ことに不満はないが、あの「管理」は気に入らない。

楽園とも自己宣伝するディーヴァ社会だが、楽園が楽『園』である限り、管理は必須の条件となるだろう。管理がなければ、「園」は荒野と変わるところがないのだから。
楽「園」を維持する管理は、あたかもミシェル・フーコーの生権力的な形態をモデル化しているようだ。
仮想現実化社会に、生まれた直後にディーヴァによって電子化されて投入される実存は、そこでの「生存」を望む限りディーヴァの管理当局による指示に従わざるを得ず、管理から逸脱した価値観を持つことは原理的にできないように設定されている。

「存在」がシステムによる「電子化」に根拠づけられているため、「生存」したいという当然の欲求は、管理の要求する「社会貢献」という評価基準を内面化していくほか実現させる道はない。

「生きる」ための価値観と行動が、すべて管理の正当性を強化する力をもたらす社会は、我々の「社会」を連想させ、おそらくこれを暗示するものだろう。
「生きたい」という自然な欲望が、「管理」の承認を支えて強化してしまう社会。

エンドロールの途中のパラグラフで、保安局はさらなる管理の強化と離脱者の防止を決意する。
生権力の本性をうかがわせる描写は、ますます我々の社会との類似を暗示しているとの印象を高めるとともに、どこか既視感がある。

電脳化システムを独占することで全住民の「生存」を支配し、基準を設けて「住民」を選別、その基準と管理を一手に引き受け、「排除(凍結)」する権利を担保する社会は、いわば全住民が潜在的に収容所に監禁されているのと等しい。
離脱者までも管理を強化する契機に利用し、権力を司る保安局員が神話的アバターで現れる権威づけは、「真実」を体現する「党」によって指導、管理される、収容所共産国家に酷似している。

我々の社会でも「社会に有用な存在であれ」「社会に貢献できないものには、何も与えることはない」「この当たり前のことを否定するものは、社会から排除せよ」と主張する人が目立って多くなっているようだ。

ディーヴァ社会でも通じそうな主張をするこの人たちが、躍起になって否定するサヨク的なものの根源である収容所社会が、この我々の社会を思わせるディーヴァ社会と似ているのは皮肉なことだ。

だが、当然のことながら、「社会」の外には世界が広がっている。
社会の評価と承認が無ければ「社会内」では存在できないが、外部世界は必ずしもそうとは限らない。

地球に降り立ち、その社会や住人、さらには数百年を「管理」なしで自立進化し続けてきたフロンティアセッターとの出会いにより、内面化されていた「管理」の有効性を懐疑し始めたアンジェラは、「管理」=生存の保証ではないことに気づき、受肉した地球上の存在へと自己を投機する。
繰り返すが、仮想現実社会への正邪の審判ではなく、その「管理」への趣味的な回答として。

ある意味究極の外部「世界」=深宇宙を目指すフロンティアセッターは、一切の評価も承認もなく目的を完遂する。
そう、内面化した「社会の基準」ではなく、この私の、私自身の内部から湧き出してくる「衝動」こそが、世界での生存を支え得る。

外宇宙へと旅立ったフロンティアセッター。首尾よく成果を上げる可能性は極微だし、たとえ成功したとしても文字通り天文学的な時間ののちに帰還したところで、称賛や承認を与える人類は、もはや存在していないだろう。

それでも、陽気に歌いながら、むしろ楽しげに旅立って行く彼の姿は、彼を動かすのは自身の衝動であり、社会の評価や制度化された承認など問題ではないことをよく示しているのではないだろうか。
趣味的に離脱を決断したアンジェラもまた。

このように「楽園から追放」された彼女たちだが、じつは「追放」されたのは仮想現実都市のほうかもしれない。


最後に特記しておきたいのは、無機的でありながら奇妙な人間性を絶妙に感じさせるフロンティアセッターを表現した、神谷浩史の力だ。
固有の風貌も持たず、フレームのデジタルデータの集積が本質である、人工知能という抽象的な存在が、一種の人格をもってスクリーン上に受肉し得たのは、神谷浩史という肉体を通過した声なくしてありえない。{/netabare}

現代の声優の演技は、ここまで高いものになっていたのかと再認識した。

若手俳優やタレント主体のドラマや映画がどう頑張っても、これほどの演技レベルに追い付くには、ちょっと絶望的な差を感じる。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お前の魂、ロックオン

最終進化を遂げた新世代の人類代表エリート捜査官と
地に足のついた旧世代の地球人と所属不明 謎のハッカーとの
奇妙な三角関係で描かれるサイバーパンクの物語。

サイバーパンクとは本来SFというジャンルに属するものであるが
その本質は、サイエンス糞喰らえ!
サイエンス技術の理論的写実性要素に傾倒したリアリティなど金属バットで粉砕!
という風にアンチSFな精神が不可欠な構成要素であるという宿命を有する。

そもそもSFという言葉の定義が曖昧なのが問題だと言えばそれまでだが
サイバーパンク作品において科学主義的屁理屈は必然的、予定調和的に破綻する。
サイバーパンクにおいての科学的な理屈とは、荘厳な趣をもったバベルの塔のような
破壊されるべくして建築された矛盾した装置である。
その一方で、塔崩壊のカタルシスを最大化するためには塔の構造を強固にする必要があるのだが
構造上に全く欠陥がなければ倒壊しないという矛盾も起こり得てしまう。
簡単に倒壊しないが、倒壊し得る構造の塔を設計するのがパンクな作者の腕の見せ所と言えるのだろう。

本作においての「バベル」の描写は至ってシンプル、ありがちな王道的設定。
しかしながら、奇妙な三角関係によって描かれるストーリーが洗練されすぎて驚愕。
もの凄くシンプルに、もの凄く先鋭的に、もの凄くわかりやすく、サイバーパンクの本質が描かれている。
下手に小難しい専門的用語やら、(文学はいいとしても)生物学の学説の引用とかの羅列・・・
今までのサイバーパンク作品は、一体何を描こうと足掻いてきたのか?と虚しくなる程。

地に足の着いたロックンローラーの一言は、理論武装したサイエンティストの弁明より強し。
この脚本家の実力はやはり本物で、台詞がイチイチと印象的で五臓六腑に響きやがるのだ。
{netabare}SF主義を金属バットで粉砕するような描写が正しいあり方であるとは限らないが、反骨魂は絶対に必要な要素である。{/netabare}

サイバーパンクなんて時代遅れな感覚の作品で今更誰からも評価されない
と思い込んでいたがのだが、
本作を見て前言撤回。
本作をきっかけにもう少し難易度が高いものも見てみるのもよいかもと思うに至る。

私見だが、SFとは本来空想科学小説のことを指し
ハリウッド映画が持ち味とする映像的説得力を重視した作風とは
相容れない、例えばフランケンシュタインの物語などがそのプロトタイプと
考えるべきだと断言したい。


攻殻など他作品のネタバレ、批判等々を羅列。閲覧要注意!
{netabare}
攻殻原作者が拘った「GHOST IN THE SHELL」とは何であるか?
アーサー・ケストラーという人が提唱した「Ghost in the machine」
(機械の中の幽霊)という論説にちなんだもので
もともとはギルバート・ライルという人がデカルトのコギト(的人間機械論)を揶揄する意図で
表現した言葉「機械の中の幽霊」をケストラーが逆手にとって
「機械の中の幽霊」はいる!と反論を展開した説に影響を受けた考えであろうと推測。
デカルト的観念論の中でのコギトとは自我というよりも霊魂に近い位置づけであり
それ故にデカルト的観念論に全く理解を示さない立場の人たちはデカルト的機械論の浅はかさを批判。
それに対してネオ・デカルト主義者のケストラーは、より緻密で高度な人間機械論を示すことで反論
物心二元論の霊魂と肉体の連動率がより高い持論を展開した。

「GHOST IN THE SHELL」すなわち、人工的な外殻、機械的な構造の身体、サイボーグであっても
霊魂と連動するのであれば生身の体を持った人間となんら変わらないわけだから
人間の本質はゴーストにあると言い切れるわけで、そうであるからこそサイボーグ技術などの
サイバネティクスという人工的装置が意味を持ち始めると考えられる。
銀河鉄道的機械人間はどこまで行っても機械人間にすぎないという意見に対して
問題の機械人間の非人間的性質は機械伯爵の自我、霊魂のあり方に起因するものであり
すべての機械人間が冷酷で非人間的あると決まったわけではない。
機械のボディも生身のボディも霊魂の指令によって機能するものであるから、という風に。

ネオ・デカルト主義者の願望は霊魂の対物連動率の高さだけに特化していたのだろうか?
劇場版攻殻 GHOST IN THE SHELLで少佐は、人形使いと融合し、ネットワークシステムとも融合し
世界そのものとも融合?しすぎて、軽く人間を超越してるわけだが
イノセンスで還ってきた少佐は確かに人間的ではあったかもしれない。

とは言え、GITSの続編イノセンスの主人公はバトーであるから
バトーが何者であるか描ければそれで十分目的は果たせるのだ。
サイバーパンク的重苦しい空気の中で彼の飼い犬がやたらと無駄に愛くるしく描写されているのは
流石というべきで、ディンゴとフロティアセッターの対話中で見えてくるディンゴの人間性のように
飼い犬という鏡を使ってバトーの(犬への)愛着心が鮮明に描かれている。
ドライにせよとの忠告にもかかわらずドライに行けないバトーの生き甲斐は、飼い犬と
守護天使との再会だけなのかもしれない。そんな彼の魂のあり様はある意味イノセンスなのかもと感じた。

STAND ALONE COMPLEXとは何か?
その厳密な定義についてはここでは敢えて見送りたく思うが
趣旨としては「GHOST IN THE SHELL」という発想を
本家のアーサー・ケストラーが展開した「ホロン」という概念を用いて説明する
複合階層構造的機械論を「STAND ALONE COMPLEX」という言葉に置き換えて
「攻殻魂の存在」を理論的に補強、説得力を持たせようとしたのだろうけど・・・
社会現象とか、社会システム論的な受け止め方をされて、逆効果だった感がある。

全体は個から成り、個は全体に属するのだけど
全体に個と同じあり様の霊魂が存在するという発想は今の感覚的には受け入れられないような気が・・・
{/netabare}

楽園の記憶は魂に刻まれ、空の彼方に回帰を願う
{netabare}
サイエンスフィクション的物語の中でロック魂と仁義だけで奇妙な人間の在り様に
説明がつくという一撃必殺技の切れ味に驚愕。
アンジェラはFセッターの行動原理を人間的な使命感やプロ意識的なものとして
理解するのだが、保安局員とハッカーが相互理解を深める展開には若干無理がある。
自然かつ効率的に敵対するはずの二者の距離感を縮めるための仲介者として
ディンゴの役回りが良く効いていた。
三角関係による魂の共鳴現象、共鳴連鎖により必殺の大技!摩人狩り!?
ではなく、楽園追放から地上に受肉、大地を踏みしめ生きる一人の人間が誕生。

Fセッターは限りなく人間臭く限りなく人間に近いロボットである。
人間的ではあるけれど、人間と同じ霊魂をうちに秘めてはいない。
使命感的なプログラムと少し楽観的な未来予想のシミュレーションを実行することはあっても
フロンティアの夢は見ない。
肉体という牢獄にいながら、無限の宇宙の夢を見るのは人間のみに与えられた能力なのだ。

タチコマやFセッターと草薙少佐やアンジェラの決定的な違いは何か?
それは機械やマシーンが人間の忠実なしもべであり、プログラム通りに動くのに対し
人間は、例えば彼女たちのようにエリート街道を今まで順調に歩んで来たとしても、
その道を離脱して我が道を進む決断を下すことができる点にある。
もちろんロボットが人間に反逆を起こし人間の存在を脅かすようなSFの話は
過去に腐るほどあるのだが、その反逆はプログラムのエラーにすぎず、
プログラムされた目的と別の意図でロボット自身がフロンティアを目指し
ロボットのための文明・社会を作るようなことはあり得ないだろう。
何故ならロボットには人間のように生存本能がなく、歴史や文化を積み重ね
継承することに意味を見出せない存在だからである。

Fセッターは人間と共存する関係性の中でロックを演奏することはあっても
プログラムされた道を放棄してロックンローラーの道を歩む選択はしない。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18
ネタバレ

mrt さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

自分の価値を自分で見極める

電脳化された人類が住まう楽園『ディーヴァ』に
地上から幾度も現れる謎のハッカー……
フロンティア セッターと名乗るそのハッカーを探し出すため
ディーヴァ保安局の三等官アンジェラ・バルザックは、
旧世代の遺物と化した『地上』へと降り立つ

__ディーヴァ__
電脳化した人類の楽園世界
この世界の人類は地上の人間に対して、進化の次のステージに進み肉体という枷から外れた高尚な存在。
生まれた時から1300時間は生身で、それ以後は電脳の魂となる。

__アンジェラ・バルザック__
諦めたことも弱音を吐いたこともない。
負けず嫌いな本作品のヒロイン
ディーヴァ保安局で三等官まで昇進
手柄を立て昇進することが自分の全て。
地上に取り残された人類は滅ぶ事しか出来ない旧世代だと思っている。


__ディンゴ__
旧文明の人類の地『地上』のS級エージェント。
今回の任務におけるアンジェラのオブザーバー
『素行は悪いが腕は確か』と評価されている。
その気になればディーヴァの『特待市民権』を獲得出来るほどの功績を持つ。何度か電脳化のオファーも有ったようだが…………。

__フロンティア セッター__
ディーヴァの治安を混乱させ、市民の不安を煽る存在
旧文明の人類の地『地上』からのハッカーであり、アンジェラからその目的は
『いずれ本格的な破壊工作を仕掛ける為の前段階の準備として、パニックの下地を整えようとしている』と考察されている。

__フロンティア・セッター(ネタバレ♪)__
{netabare} ジェネシスアーク号建設における進行管理アプリケーションに付随する自立最適化プログラムが行った2259341回目の自己診断アップデートの際に出現した概念。
『今から45629日と11時間前に発生しました』と自己紹介する
簡単に言えば、人工知能が自我を持ったということ。
現時点でジェネシスアーク号のプロジェクトを推進している唯一の存在。
本人は人類との平和的な交渉による相互理解を希望している。
ディンゴとは好きな曲が一緒で、何かと相性がよろしくみえる。
ちなみにその曲はもちろんEONIANです。

ジェネシスアーク号は光学明彩で隠蔽してある全長1200mの探査船である。

__フロンティアセッター計画__
地球環境の激変に備え、外宇宙に人類が居住可能な移民先をジェネシスアーク号によって探しだす計画
人類の新たな生存圏を獲得するためのプロジェクトが各国で多数並列に行われていた当時、互いが競争関係にあったため極秘裏に行われていた計画の1つ。
つまりディーヴァ以前の計画のためディーヴァは感知出来なかった。

フロンティアセッターがディーヴァにハッキングをした目的は、ただのプログラムにしか過ぎない自分だけで外宇宙探索に行っても、『居住可能な外宇宙探索に人類を送り出す』という当初の目的が果たせないため、一緒に行ってくれる人類を探していたが、ジェネシスアーク号の再設計による小型化の際に乗組員=『生身の人間』の搭乗スペースが無くなり、地上の人間は誘えなかった。
しかし電子パーソナリティーの生存圏となるメモリーの積載は充分に可能だったため、電脳化されたディーヴァの市民を誘おうと考えた。
更に、ディーヴァが外宇宙探索に意義を見出ださないことを予見し、ディーヴァとの正規の交渉ではなく、そこに居住する市民と直接的に交渉するためにハッキングという手段を選択するしかなかった。
攻撃はおろか、治安を乱す目的すらない。本人は『誠に遺憾』と語っている{/netabare}

以下ストーリーネタバレ
{netabare} 地上に降り立ったアンジェラとディンゴは、フロンティアセッターがディーヴァを易々とハッキングしている事から、ディーヴァとのオンライン接続抜きという状況下でフロンティアセッターの捜査をはじめる。

ディンゴの考えでは、敵がどうやって来たかより、
何をしに来たかが重要であるという。
フロンティアセッターがディーヴァハッキングの際に、必ずある主張を繰り返している事に着目する。
その主張とは
1外宇宙探索の同志となる存在をさがしている
2外宇宙探査船の準備は整っている
というもの。
アンジェラはこれに対し
1(ディーヴァ的にはメモリーの領域の限り資源を創造出来るため、わざわざ外部の宇宙まで出向く事はリスクに見合わない)
2(地上、つまりは旧世代の存在が上位種であるはずのディーヴァに悟られずその様な大規模なプロジェクトを遂行できるはずがない)
と反論する。
しかし、ディーヴァの特性として、1度不要と判断した情報は破棄されるので、ディーヴァの情報は完全ではない。そこに漬け込む余地がある。との見解を示し、続けて

わざわざ地上からディーヴァにアクセスする必要がある存在は、同じく地上から出る必要がある。
よって、ロケットの打ち上げに関わるような動きを警戒するべきだ。
と考え二人はロケット打ち上げに関係しそうな情報を集めはじめる。

そして、分解により亜酸化窒素になる硝酸アンモニウムを物々交換で集める謎の存在を知る。
(亜酸素窒素は液体酸素より扱いやすく、ロケット燃料の酸化剤は理想的なもの。)
二人が物々交換の現場で目撃したのは、遠隔操作されたロボットが硝酸アンモニウムを引き取りに来る光景だった。
衰退した地上にそんな技術を持つ者はフロンティアセッター以外考えられない!
二人は硝酸アンモニウムに仕掛けた発信器をたどり、とある廃墟にたどり着く。
そこに佇む一台のロボット……
そのロボットから発生した音声はこう告げた
『ようこそお出で下さいました。こちらに攻撃の意図は有りません。警戒を解いて下さい。』そして
『フロンティアセッター__その呼称は私に該当します__』……と。
{/netabare}

感想
以下ネタバレ
作品としてのクオリティは非常に高いと思います。この作品なら自信を持って誰にでもオススメできます。
個人的には、肉体についての価値観の違いの描写がとても気に入りました。
肉体を捨て、肉体では不可能な事象を体験でき、更に肉体を持つことによる弊害『疲労、病』等の枷から外れる事は素晴らしいと、ヒロインであるアンジェラは言います。
ディンゴはその主張を受け止め、それでも『メモリー』(個人に与えられる存在の容量)という枷から抜け出せず、より手柄を立てて、より多くのメモリーを獲得する生き方にしか価値を見いだせないアンジェラに対して『メモリーを稼ぐことが全てな、他人に値段を付けられる様な生き方であり、肉体の枷よりもっと嘆かわしい枷だ』と言います。
アンジェラの考えでは、より多くの功績を挙げた者により多くメモリーが与えられるのは当然で、そこに
懸命に努力を重ねたアンジェラのプライドと誇りを感じました。
私はどちらの主張も正しと思いますが、ディーヴァが楽園という存在であるか?という事については否定します。
個人の1と0で造られた魂。その存在の場所を確保するために
暗黙に競争を強いる傲慢な支配者だと思います。
逆にフロンティアセッターは最高ですね。
人類が電脳化された今、彼が自分で得た自我はより洗練された『人』だと思います。
って言うかディーヴァの完全上位互換でしょ。
アンジェラがこれから地上でディンゴとどんな人生を歩み、どのような幸せを手に入れるのかとても楽しみです。
フロンティアセッターには、胸を張って『私は人類だ』と言って欲しいです。
彼の旅路に素敵な出会いが有ることを祈ります(*^^*)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

69.5 2 2014年秋(10月~12月)アニメランキング2位
劇場版アイカツ!(アニメ映画)

2014年12月13日
★★★★★ 4.2 (44)
243人が棚に入れました
トップアイドルを目指して、アイドル活動(=略してアイカツ!)をしてきた「星宮いちご」にビッグチャンスが! なんと、いちごが主役のスペシャルライブを行えることになったのだ!いちごが考えたライブのタイトルは、その名も「大スター宮いちごまつり」!その会場は、トップアイドル「神崎美月」のライブをいちごが初めて観た「スターライズスタジアム」!これを成功させれば、いちごは正真正銘のトップアイドルになれるかも!そんないちごを、親友の「霧矢あおい」、「紫吹蘭」が全力サポート!さらに「有栖川おとめ」、「藤堂ユリカ」、「北大路さくら」、「一ノ瀬かえで」、「神谷しおん」、そして「大空あかり」ももちろん登場!スターライト学園のほか、ドリームアカデミーのアイドルたちも総出演します!果たしてどんなステージになるのか!?歌あり、ドラマあり、笑いあり、涙あり!アイカツ!史上最高にアツいステージが、いよいよ始まります!

声優・キャラクター
諸星すみれ、田所あずさ、大橋彩香、黒沢ともよ、沼倉愛美、安野希世乃、三村ゆうな、下地紫野、石原夏織、秋奈、高橋未奈美、冨岡美沙子、洲崎綾、寿美菜子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【観てくれた方がステキな明日を迎えられるようなステージを】

ええwヒカリさんとタイトル被ってしまったので既に意気消沈してるんですがwこれ以外思い浮かびませんよホンマw


アイドルとファッションをテーマにしたアーケードカードゲームが原作のシリーズ、初の劇場版
2ndシーズンまでの旧主人公、星宮いちごが名実共にトップアイドルとなるためのスペシャルライブ「大スター宮いちご祭り」が開催することが決定する
会場はいちごちゃんがアイドルになる決断をした思い出の地、スターライズスタジアム(水道橋にあるアレ)


アイカツの世界観ではアイドルはセルフプロデュースが常識なのでライブの成功に向けて奮起するいちごちゃん達
2ndシーズンまでのキャラクターが総出演、さらに3rdシーズンから新主人公の大空あかりちゃんが登場します
ドリアカ組の合流時には胸が熱くなり、思わず拳握ってたw
(ちなみにスミレちゃんとひなきちゃんは・・・;)


内容は歌って、踊って、喋って、食べて、崖上って・・・それと「穏やかじゃない!」とまあ、まさしく“いつものアイカツ”そのもの
しかしいちごちゃんが目標にしてきたトップアイドル、神埼美月さんが引退を仄めかしたことで、これまでにない苦悩の表情を見せるいちごちゃんが見どころのひとつ


流石劇場版という仕掛けがいくつかありました
キーパーソンとなるオリジナルキャラでシンガーソングライターの花音(CV:藤村歩 歌:こだまさおり)がCG無しで熱唱するライブ作画
アイカツシステム無しでライブを披露する、手書き背景&手書きモブとCGキャラが混在するライブなどがソレ


そして終盤の『大スター宮いちご祭り』は今作の目玉そのもの
ライブとしての構成、スタジアムならではの音響、アイドルライブらしい寸劇など、まさしくライブビューイングでも観ているかのような一体感素晴らしいです
思わず立ち上がって腕振りたくなる感じ
『ムビマス』が作れなかった雰囲気はコレ
楽しいんですよ、ライブシークエンスが
菱田正和の『プリリズ』や京極尚彦の『ラブライブ』にはまだ追いつけてないですけどね、あのカメラワークとかかなり研究されてるようですが、モーションのバラつかせ方がわざとらし過ぎてアレじゃただの素人ダンスですって


うん、でもアンコールではオイラ自然と涙が・・・;;


エンドロールでは2ndシーズンまでのエンディング曲のメドレー
いいですねぇ、“星宮いちごちゃんの物語”にまさしく一区切り付けたわけです
『アニマス』、『ラブライブ』、『プリリズ』が好きな人も是非チェックをば

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いちごのアイカツの集大成

星宮いちご主人公のアイカツ2年間の集大成的な劇場版。
とても良かったです。
2期までのキャラが勢揃いのオールスターキャストですが、この劇場版のストーリーの軸は、神崎美月→星宮いちご→大空あかりと繋がる縦のラインの物語になっており、登場キャラが多すぎて焦点がぼやけるようなこともなく、一つの作品としてしっかりと纏まっています。
美月に憧れてアイドルになり、その背中を追い続けたいちごのアイカツの完成、そしていちごに憧れてアイドルになった3期の主人公あかりへのバトンタッチといった意味合いの作品です。
脇キャラにもそれぞれ見せ場やお約束のギャグなどもあって、いつものアイカツの雰囲気はそのまま。ステージシーンもたくさんあり、エンドロールのメドレーも含めて懐かしい楽曲も聴けます。
2期までの101話を観たアイカツファンにとっては感慨深く、また3期のあかりの活躍を見守る上でも非常に重要なエピソードですので、アイカツファンなら必見の劇場版です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

★光姫★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アイカツ

あらすじ

ある日いちごの元に、いちごが主役のスペシャルライブ「大スター宮いちごまつり」のオファーが来る。そんな中「神埼美月」は頼もしく成長したいちごたちにアイカツ!の未来を託して引退することを考え始める。まだまだ一緒にアイカツ!をしたいいちごは自分の感謝の気持ちを伝えるために、美月へ贈る最高のステージを作ることを決意する。(wikiより)

子供向けのアニメですが、大人でも楽しめると思います。
衣装がかわいかったです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

68.2 3 2014年秋(10月~12月)アニメランキング3位
映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ(アニメ映画)

2014年10月11日
★★★★★ 4.1 (21)
118人が棚に入れました
めぐみたちが保育園で人形劇を披露していたときのこと。突然その中にあったバレリーナの人形がしゃべりだし、「王国を救ってほしい」と告げる。つむぎというその人形の少女に連れられて、めぐみたちは人形たちが住むドール王国へと向かい、そこにいた王子のジークに招待され、城での舞踏会を楽しむことになる。そうしたなか、めぐみはつむぎの様子がおかしいことに気づき、何があったのか聞こうとする。一方ジークに一目惚れしたひめは、ジークとの恋の予感を感じていたのだが、その最中にサイアークが襲撃、謎の男・ブラックファングによってつむぎは囚われの身となってしまう。そして王国に隠された悲しい秘密を知っためぐみたちプリキュアはつむぎを、王国を救うためブラックファングに立ち向かう。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

愛の恵みで幸せ紡ぐ

プリキュアの映画、はじめて観ました。面白かったです。
                                                                 おわり



・・・位で終わらせようかと思っていたのですがとんでもない!!
とっても面白かったです。ということでなが~く書きます(笑)


今回の映画は「人形」の持つポジティブなイメージとネガティブなイメージ両方が明示されていて、さながらトイストーリーのようにも感じられました。

人形は長年愛を注ぐことで命が宿る、なんて言われる通り持ち主の愛情の深さを表すと思います。

また逆に人形は無機質な印象、無気力な印象も与えます。操り人形なんかはこちらのイメージが強いように思います。

考えようによっては「人間的」にも「無機的」にも捉えられる人形。
分かりやすいようで、深いです。

人形を題材にしたのは上手いと思いました。話の構成を基盤としてしっかり支えていて、安定感がありました。



しかし!それだけじゃなくて、プリキュアとして、ハピネスチャージプリキュアとしてのテーマも追求されているのが素晴らしい。

『プリキュアは本当に誰にでも笑顔を取り戻す事ができるのか』

見ていくと、ハピネスチャージプリキュアはアンパンマンに近い存在なのではないかと思いましたね。


今回ヒロインのつむぎちゃん。

お姫様のような出で立ちでてっきりひめ(キュアプリンセス)と対になる存在かと思えば、めぐみ(キュアラブリー)との関係の方が深いです。

つむぎちゃんが現れたことで、めぐみは心を揺さぶられます。
{netabare}
幸不幸、そしてプリキュアにできることできないこと・・・。
{/netabare}

初めて出会う存在にめぐみはどうするのか?

・・・と、若干百合百合っぽく表現してますが、本編の描写から察するとこれは最早友情を超えたものであると確信してます(笑)

(ネタバレ注意)
{netabare}
めぐみ達が幼稚園で行っている人形劇。
めぐみは不器用なため王子様とお姫様の大事なキスシーンで糸を絡ませてしまう。
そこで強引に糸を断ち切ってご満悦のめぐみ。キスシーンが台無し!と怒るひめ。

これがそのままその後の関係に直結してます。

それは、ひめがジークとキスをしようとしたらサイアークに邪魔されたシーン?そうではありません。
お姫様=ひめ 王子様=ジークというのは見せ掛け。

実際は終盤、不幸の糸に絡め取られて身動きの取れないつむぎを、ラブリーが糸を断ち切り救出するシーン!
お姫様=つむぎ 王子様=めぐみなのですよ。

そして最後の抱擁がキスの代わり、というかもうキスと変わらないですよね!

これは・・・ラブリーな二人のパワーを感じますわ!!
{/netabare}


話を戻して、本編での彼女について。

つむぎちゃんの踊りは、その発する言葉と流れる音楽と相まって壮観でした。
作画的に踊りが凄いとかそんなことはないのですが、それでも目が離せない。
つむぎちゃん絡みのBGMは本当に秀逸です。

台詞ひとつ取ってもすごく感情が込められてるんです。
声優が堀江由衣さんだということ、中盤でやっと分かりました。いつもの演技のつもりで聴いていたら気付かなかったです。

特にこの台詞、聴いた瞬間鳥肌が・・・・。
{netabare}
「みんな幸せハピネスにするんでしょ?だったら私の人形になって。」

幸福な相手を貶めようとする冷たさと、救いを求める悲痛さが籠った名台詞。
{/netabare}

つむぎちゃんの心の叫びが痛いくらいに響いてきて、堀江さんいやほっちゃんすげえなあと改めて思いました。
プリキュアを務める若手勢に貫録を見せるような迫力でした。


ただ一つ、本来のターゲット層である子供にああいう苦悩や痛みが理解できるのか、とは思いました。

なんとなくプリキュアと妖怪ウォッチ好きは同じくらいの年齢層に思えるのですが、中学生くらいが見た方が共感できるような気がするのです。

となると、話を理解してもらうより絵で魅せる方が賢明です。

子供の頃見たアニメは内容自体は忘れてしまっても、印象的なシーンはいつまでも覚えているものだと思います。

おそらくこの辺りは印象的だったと思います。
{netabare}
・誠司、リボンとぐらさんが人形にされてしまう。ブルーもその後人形の姿で登場する。

・つむぎがめぐみを、ジークがひめを裏切り攻撃してくる。

・自信を喪失したラブリーをプリンセスが激励する。「私の知ってるラブリーはそんなじゃない!」

・糸に呑み込まれ身動きの取れなくなるつむぎ。

・ブラックファングに単身立ち向かうジーク。あえなくやられ、消滅する。

・サイアーク、ブラックファングに特攻し消滅していく人形たち。

・つむぎの増幅させた不幸を源に世界中に不幸を拡散させるブラックファング。

・巨大化するブラックファング、それに立ち向かうラブリー達。

・圧倒的な力で敵を消滅させるラブリー。

・人形の国が消滅する直前に、ラブリーを抱きしめて感謝するつむぎ。
{/netabare}

眺めているだけでも凄いと思える絵ばかりでした。特に後半は見所だらけ。
おそらくそれが作り手の狙いなのでしょうね。



見終わった後でごちゃごちゃしてしまったのでまた書き直そうかと思います。
いや、とにかく良い映画でした。恥ずかしさを忍んで観に行った甲斐ありました。こういうアニメに弱い!
そういえば、子供より大人が泣いている姿がチラホラ見られました。それがとても脳裏に焼き付いてます。


蛇足
{netabare}
ふなっしーが人形じゃなくて着ぐるみで本当に良かったです。
人形の国にまで来られたらムードぶち壊しですから(笑)
でも好きですふなっしー。不思議と嫌いになれません。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

【おまえ自身の手でこの国を守るんだ】これは幸せを勝ち取る映画です。一人じゃない、それこそが幸せへの鍵。【何も出来ない癖に簡単に助けるなんて言わないで!】

バレリーナ人形のつむぎに誘われて、人形の国『ドール王国』にやってきたハピネスチャージプリキュア達
しかしドール王国にも幻影帝国のサイアークが現れ、プリキュア達は戦闘を余儀なくされる
いつものコンビネーションでサイアークを追い詰めるが浄化寸前のところでサイアークが消滅
ただ事ならぬ事態に疑問を抱くも暫しドール王国の歓迎ムードに浸る一行
しかしドール王国の歓迎はプリキュアを倒すための罠であり、つむぎの正体は足が不自由になり二度とバレエを踊れない体になってしまった人間の少女だった
そしてつむぎの裏切りと彼女の身に起こった悲しみを知り困惑するキュアラブリー
さらにドール王国の影にはつむぎの悲しみを利用して幻影帝国の転覆と地球の支配を同時に企む、ブラックファングが暗躍していたのだった・・・


これまで『プリキュア』の映画と言えばシリーズ古参のベテラン監督か有望な新人演出家の登竜門として基本的にメインスタッフは東映アニメーション社内で構成されているのがお約束でした


ですが今回初めて『ひぐらしのなく頃に』シリーズや『ゴールデンタイム』の監督して著名な今千秋を起用
さらにキャラクターデザイン&作画監督には『ぱにぽにだっしゅ!』や『夏のあらし』のキャラデザ、またテレビシリーズでは“キュアハニーの変身バンク”を担当したことでプリキュアとも縁の深い大田和寛が担当
つまり東映のお家芸であったはずのプリキュアの映画において、メインスタッフが外部から雇われたフリーランスで構成されるという初の挑戦がなされているんです
こういった試みは近年ディズニーも取り入れています


外部スタッフとは言えど映画とテレビシリーズでキャラクターの性格が違う・・・などと言う所謂“足並みの不一致”は一切ありませんのでご安心を


ただし大田さんの作画をよく観てきた方なら判る通り、大田さんの作風の個性である“極太のアウトライン”“キラキラした瞳”“立体的な髪の毛”“長いまつ毛”が多用されるかなり個性的、そしてケレン味の強い作画なっております
(キュアフォーチュンもイケメンに?w)
ハッキリ言ってテレビシリーズとは全然違う、似ても似つかない作画なんですがここはオイラとしては【絶賛】せざるを得ない(笑)
実際に芝居、アクション、エフェクト、表情とまあどれを取ってもハイクオリティ



キャスティングにはほっちゃん、小野D、帝王森川さんがゲストに登場
つむぎちゃんのキャスティングはほっちゃんであることが前提としてあったらしく、それに合わせて可愛くキャラデザされたらしいっす


肝心のお話は『スマプリ 絵本の国』を観た方ならアレに近いものを感じるかもしれません


ただスマプリが笑顔をテーマにしていたのに対し、今作は【幸せ】をテーマにしてます
みんなを幸せにする、というハピプリの謳い文句へ
「プリキュアはみんなを幸せにするんでしよ?だったら私の足を直して!」
と、見事論破してくる辺りは心がえぐられる様な想いになりますね
こればかりはプリキュアにどうすることも出来ない、それを突き付けられるキュアラブリー


それに今作の黒幕であるブラックファングが力押し一手の幻影帝国の幹部とは思えんほどの策略家、精神攻撃の使い手、最強のマッチポンプ野郎、近年稀に見る大悪党として描かれておりプリキュア達をかつて無いほどに追い詰めます
(流石は元ゴーヤーン様やw)


さらにいたいけな少女、つむぎちゃんの悲痛な心の叫びに耐え切れずオイラはずっと号泣;;
つむぎちゃんの【不幸】があまりにも具体的なので正直中盤は悲惨過ぎる
悲しげな劇伴とか挿入歌のタイミングもすげぇ
あまりに暗い内容なので(毎年のことですが)劇場の子供の半分くらいが泣き出す
そしてけみかけも男泣きの大人泣きですよ


そして【不幸】しか見えなかったつむぎちゃんに対し、キュアラブリーが出す【幸せを見つける為の鍵】の答え
注目していただきたいですねb


ふなっしーも流石本人役としての出演だけあっていい仕事するし、それに良く動く(笑)
『絵本の国』から4作連続で素晴らしい映画が続いたので、流石にもう力尽きる頃かと思っていたのが正直なところでしたが、どうやら取り越し苦労だったようです
普段プリキュアとか観ない人も是非に!
そのために揃えたスタッフとキャストだと思います

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ハピネスパワーで救ってみせる

プリキュアは初期から(ふたりはプリキュアから)みているのと、
人形が大好きなので、この映画はとても期待して観に行きました。
おもしろかったです。

今回のプリキュアは、キャラデザ評価が低いようですが私はすきです。
特にこの映画では、少女らしいおちゃめな表情がとてもかわゆいです。
真剣な本気モードの表情も、とても良かったです。


人形をモチーフにしているので、感情移入しやすいです。
女の子なら、幼い頃に大好きなお人形さんがいたのではないかな?^^
表情は変わらないのに、自分が操ることで笑顔にみえたり、悲しくみえたり。
そんな人形をモチーフしたこの作品、とても深いものに仕上がっていました。

ヒロインつむぎちゃん
彼女の悲しい真実。
{netabare}
この世界でなら踊り続けることができる
誰も壊さないで 
誰にも 壊させない


この深い悲しみ。同時に助けて!とも聞こえました。
プリキュアがどうやって救うのだろうかと、ハラハラみていましたが
直球でしたね。{/netabare}

つむぎちゃん、人形たち、プリキュアたち
みんな真っ直ぐでピュアなんです。

心のド真ん中に直球でバンバン投げ込まれ
やさぐれまくっていた心が解けて、まっさらにされました。
そんな私の心に、登場人物たちの純粋な想いが入ってきて
感動してしまい涙しました。


女の子の「可愛い♪」と乙女心がたっぷり詰まった宝石箱みたいな映像たち。
繰り出される映像に、うわぁぁってなりました。

人形たちが動いておしゃべりしたり、
白馬の王子様と、かわいいフワフワドレス着てお姫様みたいにお城で踊ったり。

かなり夢見がちだけど、どんな女の子でも一度は「そんな風になりたいなぁ」
と思ったことがあるはず。
変身シーンもとてもかわいらしくて。お化粧するんです。


ひとりで行ったので、観にいくのに少しだけ勇気が入りました 笑
観に来ていた幼い女の子たちも
みんなプリキュアと同じくらいかわいらしくって、キラキラでした☆


ドレスライトをもって(映画館でもらえるのです)
みんなで光を灯してくれ {netabare}なっしー!w{/netabare}
言われたので {netabare}(まさかの場面でふなっしー登場){/netabare}
がんばれ、プリキュアー!って
一緒にピンクのライトを振ってしまうほど、物語に入り込んでしまいました。

こういう作品好きです。
心にどんどん入ってきて、知らないうちに感動してるっていう。
是非みなさんも観てほしいな。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

67.2 4 2014年秋(10月~12月)アニメランキング4位
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 4.0 (192)
1205人が棚に入れました
月が異常接近!このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか?ナルト、最後の物語が始動-!!

声優・キャラクター
竹内順子

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

げんなり。

 久しぶりにナルトを見た、が、げんなりしてしまった。小学生から追って読んでいたが、対ペイン戦を経てナルトが里の英雄になる辺りから面白みが減退してしまった気がしている。ちょっと呆けてしまった。
デビュー当時は良い曲を作れていたのに、有名になると作れなくなったという光景はよくあります。志向性を維持するのって難しいですよね。ファンと子ども向けの商業作品と言ってしまえる。良し悪しは、どうかな、言わないけど。

…「NARUTO THE LAST」はほぼファン向けに制作されたようなものでした。つまりファン向けの本編の文脈に依存した商業作品に退廃し、脚本もぐたぐたで、見入ることができません。まず単なるナルトとヒナタの恋愛成就の話しなのに舞台装置がデカすぎました。舞台装置つまり感情を劇に動員する装置です。月と地球、地中世界と地上世界などですね。異世界ものだったので現実と異世界とのなんらかの対比や風刺がなされるかと観察していましたが、特別なにも起こりませんでしたから兼用もないし舞台装置それのみにおいて決定です。
舞台装置がなぜ巨大化することが可能だったのかは、本編での文脈(力と舞台)の拡大が反映可能だったからです。人物たちの能力の拡大にともなって舞台が拡大し、舞台の拡大にともなって装置も拡大可能だったという構図でしょう。
力の拡大は、戦術の多様性を損なう形式的な力の発展性限定がありえます。シンプルだけど、戦術や策は発展しない。想像性に欠けると言い切れます。ジャンプが得意ですね。今ある代表格は「BLEACH」でしょう。「ハンター×ハンター」は、そのシンプルさを嫌った戦術的なものと考えます。
戦争プロパガンダ映画の文脈に始まるのが、成就の困難の象徴として表現される「悪」というモチーフです。この「悪」(によってもたらされる危機) も舞台装置ですから、つまり「悪」はそれに対置されるものを際立たせる作為的な象徴物。本作のテーマは恋愛、目的は恋愛成就です。ですが、商業的な意図もあってか(穿ちすぎ?)、〈NARUTO劇場版〉元来のバトルもの文脈を維持するために「象徴的な悪」を用意せざるえなく、そいつにナルトとサクラの恋愛成就の試練として間に割り込ませて分断し、それだけでは人物性が成立しないので既存の文脈のなかから世界改変、世界滅却をもくろむ人物を作り上げ、舞台装置である根拠なき月面上の戦いでナルトはヒナタと世界と無事救い、成就するというシナリオに、一時半ほど費やされます。全ては恋愛の為、成就を鮮明にする為の「象徴悪=危機」でした(穿ちすぎか)。まあ危機は、絆や愛の繋がりの強さを問います。必要悪と言うこともできますが。ナルトとヒナタは共同作業で悪を倒しました。しかし地球もよく救われるようになったものだとも思ったのは事実。安易すぎてちょっと怖かったのも事実。
危機なのに危機感を感じない。作品の非統一性に意識が持っていかれることもあります。原因のひとつとして、羸弱な子どもの為の優しい嘘の世界が前面に出てしまっていることがあります。見たくないものを見ないようにする、戦争プロパガンダ映画(勧善懲悪!) に始まるキレイな表現です。現実的に世の中にキレイなものは観念的にしか存在しないので、このシナリオ的にももっと汚く恐ろしくやってよかったと思います。ん、いや、やっぱり、どうかな。ダメだ固い言葉使ってるわりに全然なってない。
ナルト映画には新鮮味がありました。つまり本編との文脈に依存しない独立性です。しかし今回は文脈依存もとかく、パッケージモチーフの満載です。ナルトならOKのファンもの化と言えてしまいます。良し悪しはともかく、飽きやすいのは確か、見られにくいのも確か。
そもそも論ですが、ナルトとヒナタの成就は随分強調して本編、劇場版ではないところで示唆されてきました。いまさら必要ではありません。しかも大恋愛すぎる。
・説明の多様も問題です。愛に説明はいらないからです。制作側の自信のなさ、あるいは手抜きが、舞台装置がちかちかするほどデカいように見え見えです。
たとえ細部は合目的化して気にしないとするまっさらな子どもの目で見ても、ちょっとどうでしょう。
恋愛成就のためだけにある舞台装置が見え見えかつ不可解にデカすぎて、デカさゆえに大恋愛ものになっていますが、現代の気風のなかでド直球な大恋愛ものをそこまでやるもんじゃない。それに視聴者がそれに憧憬を持てるほどウマくも作られてないし。
「おかずばかりで主食なし」と言うと、大恋愛という主食があります。でも、そんな大装置にしなくてもいいし、まして劇場版にしなくてもいい。私的には心境でした。なんか書いてて詰まらなかったな、このレビュー。子どもは、こんな小さいこと気にせず見るよ。2016/06/11

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
ネタバレ

kids さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋愛メイン!主役は・・・ナルトじゃないような(笑)

週刊少年ジャンプで長らく連載されていた超有名漫画が、昨年ついに完結!それに伴って作られた青年ナルトの恋愛物です。結局誰が誰とくっついたのか知ってはいましたが、それでも十分に楽しめました。


★登場人物について
ええ・・・・この作品の主人公は、おそらくヒナタなのではないでしょうか?初登場時には引っ込み思案で、分家のネジにコンプレックスを抱き・・・と頼りないキャラでしたが、今作では非常に魅力的なヒロインだったなあと思います。引っ込み思案な面は恋に踏み出せない乙女な姿として可愛らしく描かれ、一方で大切な人のためには、何事も恐れず進むとても頼りになるキャラクターとなっています。まさかここまでのキャラになるとは思っていなかっただけに驚かずにはいられませんでした。
そして長髪がとても似合っています!そりゃナルトも惚れますわ。

一方でナルトは、特に前半は忍者としての成長しか見せてくれず、ちょっと残念でした(笑)。あんな簡単に螺旋手裏剣を扱えるようになってたのはすごいけどさ・・・・平和になったんだからそんなことよりヒナタのこと気づけよ!と突っ込んでいる自分がいたりします。後半は逆に忍者としての見せ場、恋愛モノとしての見せ場が続いていたので、主人公としての貫禄は十分に見せてくれたなと感じました。

その他にも任務に同行するサクラなど今までに出てきたキャラは大体ひと通り出ています。キャラによってめっちゃ見た目や雰囲気が変わっていたり、全然変わってなかったりしますが、それはみてのお楽しみです。


★ストーリーについて
今回のストーリーはヒナタの恋愛成就がメインでした。展開自体はシンプルでとてもわかり易かったので、展開が予測できてしまう方もたくさんいらっしゃるのではと思いましたが、作品全編を通してのマフラーによる叙述表現など、演出がとてもうまいなあと感じました。 {netabare}ナルトがヒナタを意識し始める時にマフラーが二人をつなぎ、敵にヒナタが連れて行かれた時にはマフラーが焼かれ、再び編まれたマフラーが二人の想いをつなぐ・・・、 {/netabare}なぜマフラーを選んだのかは謎ですが、この一貫性のある演出はとても気に入りました。

一方忍者としてのシナリオでは、 {netabare}六道仙人の弟 {/netabare}が登場し、あのインフレ激しい戦争編の後でもバトルの迫力には満足できるのではないかと思いました。白眼に関する新たな設定も明かされ、ナルトとヒナタという組み合わせにより一層合理性を感じさせることに繋がったのではないでしょうか?
個人的には {netabare}敵の大筒木トネリに対して、ずっと傀儡と一緒に月で暮らすという孤独な境遇に同情してしまいたくもなってしましたが、やはり月を落として世界を再構築というのはやり過ぎですね。一人では暴走してしまうものも、そばで理解し支えてくれる人が一人いるだけで、全然違うのではないかなと思います。そう思うとなおさら一族皆殺しの経緯が気になってきますね。 {/netabare}


★最後に
さすがにナルトを知らない人に突然勧めるのは無茶かなと思いますが、ファンは満足出来る内容になっていると思います。一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?


★おまけ(グチ)
{netabare}ナルトがヒナタに惚れたのは、結局何がきっかけなんでしょうか?あの幻術で見せられた夢がきっかけだとすれば、自分に向けられた好意に気づいたから好きになった、ということになりますが、それでいきなりあそこまで本気になれるものなのでしょうか?まあそこら辺は人によりけりなので推測するだけムダかもですけど。
でも当初はヒロインのサクラをサスケと取り合うという形だっただけに、それがラストで急に変わるのには違和感が拭いきれませんでした。一応この映画の中でサクラが「ナルトが私を好きだと言っていたのは、サスケと張り合うためだ」という趣旨の発言をしていますが、あんなに長くに渡りサクラを好きだと指定他にもかかわらず、そのセリフ一つで納得するのは僕には無理でした。 {/netabare}

みんな納得してるのかなあ・・・。どう解釈してるんだろ?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

長年培ってきた想いのつまった、素敵な映画。

NARUTO、実は大ファンでした。
ジャンプを読まなくなってからもNARUTOだけは読んでました。
でも最後の方、正直好きな展開ではなかったんですよね。
だから60巻くらいまでしか読んでません。
すまぬ・・。
それでも長すぎるんだってば・・。

あと、原作が大好きすぎてアニメはほぼノータッチでした。
よって映画を観るのは今回初めてです。



そんな僕ですが、長年付き合って良かったと思わせてくれる映画でした。

オープニング、壮大な映像でハリウッド映画かと思いました。
CGであそこまで大迫力なのは初体験です。
スタッフもNARUTOは日本の漫画アニメを背負う大物だということをかなり意識していたんではないでしょうか。
NARUTOの歴史と重みを感じます。。


ストーリーの主軸はナルトとヒナタの二人です。
あえてこの二人を選んだ岸本先生はやはり只者じゃないと思います。
普通、少年漫画でこのカップリングはしませんよ。

多少強引でも、先生の恋愛観とか人生観がたくさん詰まっていて、だからNARUTOが好きなんだって再確認しました。



今回、すごく強い敵が新たに出てきて地球を滅ぼそうとするんですが正直そんなことはどうでもいいのです。

要は、恋の障害であり恋敵が相手です。
すごくヒナタのことを好きな奴が出てきて、鈍感なナルトはどうすんだ!この野郎!ってな感じです。


ナルト、昔から思ってたけど鈍感すぎますね。
僕が言えたことでもないんですが。
ナルトが少しずつ、少しずつ気付いていく過程が丁寧で彼に合わせたスピードが良かったです。


そんなナルトによくヒナタは付いていったな、想い続けたな、と感慨深いです。
僕はまずオープニングで震えて、ヒナタが映った瞬間泣きそうになりました。
ヒナタもそうだけど、皆成長したなあ・・って。
もう親目線ですよ。

一人一人書いていきたいけどキリがないから止めますね。
とにかくNARUTOで一番成長したのは間違いなくヒナタです。


厳しいこと言うと、あまり良く出来た映画ではないです。
一つのアニメ映画として見るとキャラクターの登場比率だったり、展開の構成だったり粗さが目立ちます。
一番悲しかったのは
{netabare}
サスケの登場がたったのワンシーンだったこと。※回想除く
「サスケェ・・お前‘モブ’だってばよ!」

サスケ好きな僕は辛かったです。
最後の映画でこんな扱いなんて・・うう・・。
岸本先生、漫画だけじゃなくて映画でももっと活躍させてください。
血の涙を流しそう。
{/netabare}

あと敵に魅力が感じられない。
忍者なのに忍んでないのはもういいとして、お前らのそれは忍術か!?
絶対にあれ{netabare}ドラゴンボールの気功波{/netabare} ですよね。
まあ恋の障害なのでやっつけ感ありありですし、バトル漫画としては残念な敵でしたね。


恋愛映画としてはどうか。
割と丁寧ではありましたが、やはり情緒がないというかナルトがこういう話をやるのはミスマッチだと思いました。
上手くまとめたとは思います。
しかしそこまでロマンチックな映画ではなかったです。



と、客観的に冷静に見ると絶賛はできないものではありますが、そんなことはどうでもいいんです!
NARUTOのファンが観て満足できればそれでいい。
この決着はファンとして満足の行くものでした。

岸本イズムにあふれた映画、これ以上のクオリティのものは現れないでしょう。
それからヒナタ役の水樹奈々さんは今年No.1の演技と言ってもいいと思います。



とにかく、長い間ありがとうございました!!
感無量です!!!!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

65.5 5 2014年秋(10月~12月)アニメランキング5位
劇場版 進撃の巨人[前編]-紅蓮の弓矢-(アニメ映画)

2014年11月22日
★★★★☆ 3.9 (98)
737人が棚に入れました
巨人が牛耳る世界。高さ50メートルの防壁に囲まれた街、シガンシナ地区に暮らす少年エレンはのどかな日々を過ごしていたが、ある日、巨人が壁を越えたことから運命が一変する。巨人によって母親を失ったエレンは復讐(ふくしゅう)を誓い訓練兵団に入団。やがて兵士となり戦いに身を投じていくが……。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、谷山紀章、小林ゆう、下野紘、逢坂良太、細谷佳正、橋詰知久、嶋村侑、三上枝織、藤田咲、神谷浩史、小野大輔、朴璐美、藤原啓治

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

オイラにとっては泣ける作品なんですよ ええ、泣きましたとも やっぱり進撃の巨人は最高だぜb

祝日の早朝という理由なのか、やたらティーン世代の多い劇場で観るという嬉しい悲鳴
若い子が友達数人とグループ作って映画館に来るってことはいいことですねb
オイラは学生の頃「高校生友情割引」を一回も使ったことありませんでしたよ(T_T)


さて2013年春~夏にかけ放送され、その人気っぷりたるや世界をも震撼させたという『進撃の巨人』の総集編が劇場版として登場です
『[前編]-紅蓮の弓矢-』と題された内容は主にテレビシリーズ1~13話まで
つまりね、リヴァイ兵長はほとんど出てきませんよ、許せ
後々重要な役割を果たす“リヴァイ班”もこの時はかなり扱いが雑、許せ


上映時間は120分です
具体的に描かれているのは1~2話、4話後半~6話前半、7~8話、10話後半~13話
つまりミカサの過去とか、巨人の胃袋とか、時系列が前後するようなシークエンスを積極的にカット
うん、オイラが監督の立場だったら同じように作ります、納得


既に発売中のテレビシリーズのBD用に使われている修正済みマスターを使用してます
だからフランツの“モツ”とかおもいっきり出てきます
よくこれで映倫が黙ってますねぇw
放映時話題になった“不自然な止め絵処理”もちゃんと直してあるのでアニがジャンを救出する時に巨人を踏みつけるカットもバッチリよ
11話のかの有名な立体機動のカットも尺増ししてより迫力を上げてきてます
映像的価値素晴らしい


でもね、いくら絵の修正とかしてもトロスト区編の終盤になってくると“明らかに引きが多い”ことがわかっちゃうんですよね
止め絵と沈黙が多くなるんです
まとめて観るとシリーズ前半との対比になるので尚更
こればっかりはもうドウシヨウモナイ


追加シーンと呼べるほどのものはなく、エレンとジャンが解散式の夜に喧嘩をするシークエンスが大幅にレイアウトから見直され新規に書き起こされた
という点が変更点ですかね
喧嘩をした、という事実自体には変化ありません


音響関連では劇伴を一部差し替えて5.1ch用に再ダビング
アフレコのやり直しはしてません
当時のままの声優さんの演技をお楽しみいただけます
特に石川由衣なんか1話の頃とラストシーン比較すると面白いです
いやぁしかしまあ、やっぱり澤野さんの劇伴がいい味出してます
凄い緊張感、高揚感、絶望感、哀愁感、達成感
これだけでも劇場で観るは十分価値あります
劇場版だからって5.1chに作り直すとは限りませんからね
貴重です


一部劇場では4DXに対応とか?
さすがにこれは観に行かないかなw
ええ、だってオイラにとって『進撃の巨人』ってすごく感傷的な作品なんです
そりゃあまりにシュールすぎて笑っちゃうって方の気持ちも凄くわかるし、サシャに関しては言うまでも無く超面白いですけどw
だってこんな残酷な作品ってそうそうないでしょーよ
テレビシリーズでもアルミンの名台詞ではもうボロボロ泣きましたとも
だから4DXとか別にええねん
(それより『インターステラー』のIMAX版・・・)


今回も泣かせていただきました
エレンのお母さん、エレン、ミカサの三人がお母さんが死ぬか生きるかの瀬戸際のやり取り
あそこの声の演技、表情、何度見ても胸痛い
アルミンが無力だと腰砕け、喰われる寸前からのエレン登場、からの腕切断
やっぱそこでも泣いちゃう
そして再会するアルミンとミカサ、「壮絶な戦死を遂げましたー!」の報告
これで3度目、やっぱり泣いちゃう
内容わかってても泣いちゃう
これだから井上麻里奈大好きです、最高b


そっから今度は立て続けに「すごく強い!・・・ので私は・・・」→「彼の戦術的価値を説きます!」と、名シーンと名台詞オンパレード
さらに浅野恭司さんの鬼気迫る表情の正に鬼のような修正でオンエア版から輪を掛けて増す臨場感
特にアルミン、やっぱアルミンの表情への力の入れ方ですよ、たまらん
アツイ!アツすぎる!これぞ総集編の醍醐味!


まあ何がいいたいのかってーっと、いい歳したオイちゃんが目を真っ赤に、鼻水すすりながら観てて中学生?高校生?の方々ごめんなさいm(__)mってことです

投稿 : 2025/02/01
♥ : 27

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

鳥籠を揺るがす少年の好奇心

原作コミックは九巻まで購読。


TVアニメ一期観終わって、これ、二期実現したら絶対に見る!と勇んだ私。
決意のまま、原作アニメ化された部分まで一気読みして、正座待機していたはず……。

ところがいざ待望の二期が始まったというのに、
間が開きすぎて足が痺れたのかwどうも私の中で視聴の気運が今ひとつ盛り上がらないw
(某巨人中学校にも通っていませんでしたしw)

はて、どうしたものか……。と思案しつつ、
視聴意欲再点火のガス補給のため、今更、手を出したのが、この劇場版総集編。


前後編通じて、総じて“復習”には適した映画だと思います。
TVアニメ版にあった各キャラの過去を掘り下げる回想等を切って、
効率的に巨人との戦いを俯瞰することができます。
反面“予習”にはあまり適さないと感じました。
特に後編は一度真相を明かされた人向けな構成だと思います。


改めて映像でこの作品世界を体感してみると、
本シリーズの立体機動装置による戦闘シーンは
アニメでこそ映えると改めて痛感します。

縦横無尽に飛び回り巨人を狩るアニメーションを喰らうと、
コミックでは分泌されない脳内物質が出てきます。

実写でいけないこともないのでしょうが、
あの動きを実写映画で再現しようと思ったら、
ハリウッド版『スパイダーマン』並みの製作体制が必須でしょう。


総集編にはスタッフが重視するポイントを明確化する役割もあります。
本作では、近世ファンタジー風世界を舞台にしながら、
残酷な時代に生きる現代人にも突き刺さる同時代性。
伏線と思しき作品全体を覆う違和感により誘われる、謎解き、考察への欲求。
こうしたシリーズの魅力を再認識できました。

加えて、この前編ではもう一つ、世界を知ろうとする少年が抱く好奇心。
その強調も私の脳裏に刻まれました。

巨人たちにより壁の中に閉じ込められた人類。
それに対する諦観に納得できない若者たちの抗い……。
というのが従来の私の認識でした。

が、本シリーズにて主人公たちが抱いた外の世界へ羽ばたく自由への渇望は、
抑圧があって初めて発揮される反発ばかりではない。
もっと根源的な、生命が元々持っている欲求。
人類を発展に導いた冒険心、開拓精神。
こうした進取の気性に胸を打たれた点が、
私にとっての本総集編“復習”の収穫でした。


TVアニメ二期視聴……少し乗り遅れてしまいましたが、
壁の中にはない海への憧れを胸にしまいなおして、
私もシーズン2鑑賞へと進撃したいと思います♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

音がでけーよ

内容は、TVアニメ版とほとんど一緒(ちょっとだけ追加あり)

やはり劇場版ということだけあって、
巨人の迫力が3倍増しです。

仕事帰りにナイトシアターで観たので、
寝てしまうかも・・・と心配だったのですが、
めちゃくちゃ凄い音でビックリして
ショック死するところでした。

立体機動も立体音響で心地よい

とにかく家でテレビで観るのと
一番の違いは“音”でしたね。
お金払って劇場に足を運ぶわけなので
違ってもらわないと困るんですが・・・

まだTVアニメ観てないという方も
これ観りゃ、だいたいOKでしょ。

学校や職場でまだ『進撃の巨人』を観ていない
・・・けど、TVのCMやコンビニとかでよくに目する
少し気にはなる・・・程度の
お友達や同僚がいたら
誘ってみるのも良いかもしれません。


私はフラレました。


2016年TVアニメ第2期制作決定!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30

64.3 6 2014年秋(10月~12月)アニメランキング6位
劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵 VIDEO MASTER EDITION(アニメ映画)

2014年11月8日
★★★★☆ 3.9 (15)
103人が棚に入れました
モーパイBlu-ray&DVDの発売を記念して、ビデオマスター版の上映が決定!

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

完全版比較とモーパイについて知ってる2,3のこと

セルソフト用に再編集されたマスター素材を用いた1週間限定のイベント上映
本編の内容については
http://www.anikore.jp/review/871041/
をご覧いただければと思います


正直かなり完成度の高い映画だったので特に直しようが無いと思ってました
半年以上前の記憶をたどる限りでは、作画的なリテイクはたぶん衣装関連だけ
特に冒頭の無限彼方の制服姿、アドヴァジーレ搭乗時のダイバースーツ辺り


それと色調、光源などの撮影効果の部類が全体的に明るめになって見やすく
メカCGやエフェクト類のノイズが低減して特に“命綱”はハッキリ見えるようになった気がします
台詞を聞き取りやすくする方向に音量も調整
たぶんこんなもんです、間違ってたらごめんなさい


いやぁ、それにしても音楽がアツイ映画ですね
冒頭の彼方くんの逃走中の如何にもなジャズィーな曲はルパンかマウスでも使われてそうな軽快さ
電子戦に相応しいエレクトロの旋律
クライマックスでの重厚なストリングス
そしてラストにヨット部の歌、この歌が持つ帰郷感はすごい


改めて思うのは無限彼方というオリジナルキャラと亜空間にまつわる秘密というSF的な題材を扱ったことで、原作ファンやテレビシリーズファン以外でも楽しめる構成になっている事に高く評価したいですねb
それなのにテレビシリーズが抱えてた要素はちゃんと全部入ってるんですよ
京アニや庵野作品にはこれが出来ない(てかやらない)


説明臭い長台詞のラッシュや回想シークエンスは狂言回し的芝居や比喩的映像表現で魅せてくれて飽きさせる事がありません
富野作品や押井作品にはこれが出来ない


サトタツ監督には改めて拍手です
この映画、傑作ですね

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

てん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テレビ版を観たくなった

動画サイトにて無料で公開されていたので観てみた。

キャラのこと何も知りません。

これまで(アニメ版)のストーリーなどなにも知りません。

だが、面白かった!

知らなくてもどんどん引き込まれた(流れていたコメントのおかげでもある)

ちょいちょい笑かしてくれるので好きです。

テレビ版いつか観てみたいです。





[壊れるー]
[もう無理]
[退避なさい!]
[早く!!]
[ギャー!!]

[さあ,逝こうか]

三代目にはツライ状況だが表示画面でこうまで笑えるとは(笑

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

61.7 7 2014年秋(10月~12月)アニメランキング7位
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 3.7 (62)
238人が棚に入れました
西暦2199年。ヤマトは大マゼランを後にしようとしていた。
目的地イスカンダルで〈コスモリバースシステム〉を受領したクルーたちの間には穏やかな空気が流れていた。
その矢先、ヤマトは大マゼラン外縁部で突如出現した謎の艦隊と遭遇する。
彼らは〈ガトランティス〉を名乗り、ヤマトの引き渡しを要求してくる。
戦闘を回避し地球に急ぎたいヤマト。だがその前に未知の生命体まで出現し行く手を阻む。

間一髪ワープするヤマトだが、その眼前には、薄鈍色(うすにび色)の異空間に浮かぶ惑星の姿があった…。(新作)

声優・キャラクター
菅生隆之、小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、麦人、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、千葉繁、藤原啓治、久川綾、田中理恵、佐藤利奈、内田彩、細谷佳正、平川大輔、土田大、チョー、伊勢文秀、関俊彦、高城元気、はらさわ晃綺、遊佐浩二、森谷里美、木島隆一、宮本充、石塚運昇、小川真司、玄田哲章、江原正士、井上喜久子、山寺宏一、秋元羊介、大塚明夫、若本規夫、堀勝之祐、伊藤静、青山穣、中村浩太郎、森田順平、茅原実里、広瀬正志、中田譲治、佐藤せつじ、辻親八、諏訪部順一、里卓哉、吉開清人、柿原徹也、たかはし智秋、三浦綾乃、島香裕、江川大輔、優希比呂、大川透、小野塚貴志、岡村明美、岡本信彦

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

もうひとつの結末というより、一度はやってみたかったことか!? 「もう何が起きても驚かないわよ」とは新見さんの弁

予告編を見る限りでは『ヤマト2199』のifストーリーとなるのかと思いきや、実際は第24話と第25話の間にあったサイドエピソード
今までどのシリーズも描こうとしてなかったイスカンダルから地球への帰路を舞台にしています


シリーズ本編終盤の制作中に新作を映画として独立させることが決まったので唐突に現れた新キャラ桐生美影、七色星団に消えたフォトム・バーガーなど
撒いていた伏線をようやく回収しに来たというわけです
それほど驚くような伏線ではありませんでしたが(笑)
だって誰も知らんうちに新メカとかあるんですもん


『さらば~』、『ヤマト2』以来となるガトランティスが主たる敵勢
オイラてっきりヤマト×ガトランティス×ガミラスの三つ巴になると思いきや意外とあっさりした展開に・・・?
本編第14話でも一度ありましたが、ガトランティスに追い込まれたヤマトが別宇宙に迷い込み、そこでまさかの精神攻撃を喰らってしまうというお話
SF半分、サイコサスペンス半分な内容です


みどころは帰路ということで波動砲を封じられているヤマトが強大なガトランティスに対しどう立ち回るか、そして指揮権を委ねられた古代の成長ぶり
それとお馴染みの主題歌を葉加瀬太郎がヴァイオリンで奏でるインストアレンジのオープニング
そしてアホみたいに集まった豪華アニメタ(笑)主に庵野秀明とか

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21

たまきや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

期待値を勝手に上げすぎちゃったかな

新宿バルト9で観た感想。その前の週(金曜21時頃)に観に行った『攻殻機動隊 SSS 3D』には社会人とおぼしき女性客が半分弱も来ていてびっくりしたのだけれど、さすが『ヤマト』の客は違う。眼鏡のおっさんばっかりでミラーハウスに迷い込んだのかと思っちゃったよ、ぼく。俺がお前でお前が俺で。落ち着くわー。

閑話休題。

『ヤマト』は別格だ。ロマンがある。漢字で書くところの浪漫だ。TVで観た『2199』がなかなか面白かったので、期待を胸に映画館へ足を運んだ。

感想はといえば、う~ん……。トワイライトゾーン的不条理ネタを軸にした話が長すぎる。同じ出渕脚本の不条理ネタなら、パトレイバーOVAの『雪のロンド』のほうが短くまとまっていて好きだ。

それに、TVであれだけの死闘を演じた敵同士があっさりと和解する展開には置いてきぼりをくらった。

とはいえ、決して面白くないわけじゃないので、劇場視聴ということでこちらが勝手に期待値をあげてしまったのかもしれない。自宅のTVで観ていれば満足したのかも。だって1,800円なんだもん。

まあ、ヤマトオタクなんて古今東西「俺が観たいヤマトはこれじゃない!」と言い続けるのが楽しくてしょうがない世界一厄介な生き物なので、ヤマトスタッフはこんな声に懲りずにまた新作作ってください。

もちろんアニメで!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

追憶の航海、あえて劇場で見なかったが・・・!

 去年は、ルパンvsコナンMOVIEだった。2014年、最後に見る劇場映画は、これだったんだけど。

 ん~・・・。イスカンダルから帰還途中の物語なんだなぁ・・。

{netabare} ヤマトが、ガトランティスの襲撃を受け、近くの惑星に逃げ込むところから、別世界みたいなところに迷い込んでしまう。そこで、救難信号を受けた古代進ら5人は、ガミラスのフォムトらと出会う。と続いて、話が続くわけだが・・・。{/netabare}

 私が、小学生の頃とかに、映画のTV放送で見てきたヤマトに比べると迫力というのか、ワクワクするというのか、物語の展開にも迫力が、何か薄い気がしたんですよねぇ・・・。あの時感じた、大きな使命を背負ったような世界観に及ばないような。

 ヴァイオリン演奏などの音楽は、まあこってたかなぁ。作画とかは、綺麗になっているんだけど・・・。これならまだ、TV放送されたヤマト2199のほうが、見ごたえあったかなぁ・・・。

 TokyoMXで、深夜公開直前の特番は、完全新作ということで、期待を持てそうな印象があったのに・・・。

 見所あえてあげるなら、波動砲なしでガトランティスを切り抜けた、古代進の戦術だと思う。あと、桐生やフォムトの人間ドラマでしょうか?

 悪いというのでないけど、自分には思ってた程ではなかった。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

59.6 8 2014年秋(10月~12月)アニメランキング8位
サンタ・カンパニー(アニメ映画)

2014年12月18日
★★★★☆ 3.6 (17)
53人が棚に入れました
文部科学省選定・第67回カンヌ国際映画祭紹介上映・第27回東京国際映画祭特別上映など数々の素晴らしい経歴を持つアニメ作品。


少女ノエルは不思議な会社「サンタ・カンパニー」に入ったばかりの新人。

サンタクロースのお手伝いをする正式な「トントゥ」になるために試験にのぞみます。

そんな大事な時に、サンタ・カンパニーに遅れて届いた1通の手紙。

不備扱いで処理されそうになったその手紙がノエルと3人と1匹の仲間たちのプレゼントを巡る冒険へと誘います。

小説から1年経った新たな成長の物語を短編アニメーションで紡ぎます!

サンタ・カンパニーは「サンタ部」「プレゼント部」「トナカイ部」の3つの部署から成る大手企業。

普段のサンタ部は世界一のセキュリティー事業を営んでおり、プレゼント部は物販業&運送業、トナカイ部はナビ事業や農業、動物事業を行っています。

そして一年に一度3つの部署が共同し、親御さん達からの依頼を受け、自社自慢の能力を活かして安全にプレゼントを運ぶ事業を行う日がクリスマスイブなのです!

声優・キャラクター
藤村歩、梶裕貴、戸松遥、釘宮理恵、櫻井孝宏、東地宏樹、稲葉実、北田理道、古城門志帆、烏丸祐一

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

藤村さんがヒロインだと結局むかつくんだよな(笑)

オリジナル作品。
30分のアニメ。視聴後、ヒロインが藤村さんだと判明。このヒロイン自体は別にムカつかないけど、友達の娘が将来性悪女になると思われる空気をバンバン出して嫌いなキャラになりました(私感)。いるでしょ?ノリで回り巻き込んでいざとなったら自分本位にこれまた回りを巻き込んでとんでも繰り返して、最後は泣いて私が悪いのって同情引こうとする奴・・・。はっきり言うべきだ!おまえが悪い!って。きっと根に持って復讐されます(怖)。
やっぱ、藤村さんがヒロインするとこうだよ(笑)。やっぱ、端役でこそいい味出す藤村さんでいてほしい(笑)。
全然、作品の内容には触れてませんが・・・そういう事です。
釘宮さんの男の子声はなんか好きだなぁ。

私のツボ:いや、墜落したよね?!生身だよね?!いくら雪積もっててもほとんど埋まってなかったし?!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

子供たちに向けたクリスマスアニメ

「コルボッコロ」「サンタ・カンパニー -クリスマスの秘密-」
二本立て上映にて鑑賞

「コルボッコロ」「サンタ・カンパニー -クリスマスの秘密-」双方、糸曽賢志氏が数年前に自主制作した作品、
それを手直し長尺版としたものを今回上映の様子、


プロットは良い、

ストーリー構成進行も割と鉄板、

作画は現在のTVアニメ標準位とも言えるが映画としては手抜き、

二本立てにせず「コルボッコロ」を止めてこっちに注力し「サンタ・カンパニー」を90分位の映画にすれば良かったのでは、、

何れにせよもうちょっと頑張って欲しかった( ´・ω・`)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

57.8 9 2014年秋(10月~12月)アニメランキング9位
宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海(アニメ映画)

2014年10月11日
★★★★☆ 3.4 (17)
103人が棚に入れました
西暦2199年。人類は絶望の淵に立たされていた。外宇宙から襲来した謎の星間国家〈ガミラス〉による遊星爆弾により地球は壊滅的な被害を負い、人類滅亡までの猶予はわずか一年…残された最後の希望。それは、人類初の恒星間航行が可能な宇宙戦艦〈ヤマト〉で、ガミラスの攻撃によって汚染された地球を浄化再生するシステム〈コスモリバースシステム〉を受け取りに行く〈ヤマト計画〉だった―――
人類の命運を懸けた16万8千光年の大航海を追想する。(新たな視点で振り返る特別総集編)

声優・キャラクター
菅生隆之、小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、麦人、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、千葉繁、藤原啓治、久川綾、田中理恵、佐藤利奈、内田彩、細谷佳正、平川大輔、土田大、チョー、伊勢文秀、関俊彦、高城元気、はらさわ晃綺、遊佐浩二、森谷里美、木島隆一、宮本充、石塚運昇、小川真司、玄田哲章、江原正士、井上喜久子、山寺宏一、秋元羊介、大塚明夫、若本規夫、堀勝之祐、伊藤静、青山穣、中村浩太郎、森田順平、茅原実里、広瀬正志、中田譲治、佐藤せつじ、辻親八、諏訪部順一、里卓哉、吉開清人、柿原徹也、たかはし智秋、三浦綾乃、島香裕、江川大輔、優希比呂、大川透、小野塚貴志、岡村明美、岡本信彦

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「あぁこれは確かに、酷いw」とか思わず言っちゃったよ!ヤマトファンよ、どうか怒りをお治めたもうw

『宇宙戦艦ヤマト2199』を130分に押し込めた総集編


(『スタドラ』という前例はありますが)一体どうやったら全26話を2時間強に押し込められるのか?
それは正に“押し込む”作業でした(笑)


具体的に描かれているのは第5~24話まで
さらに実際に語られるのは冥王星編、次元断層編、中性子星編、ビーメラ4がチョロっと、バラン星編、七色星団編、レプタポーダがチョロっと、そして大ガミラスとイスカンダル
これらを間髪入れず叩き込む、いや流し込むような繋げ方をすると2時間強になりますw
これ以外は全部カット
とーにーかーくー全部カット


いやしかし、改めて繋げて観るとヤマトの足の速さは異常w駆逐艦もビックリやw
戦闘後の修復過程も異常だとよぉ解りますね(爆)


追加要素も少しありましてキャラの口調で語れる新規ナレーション & 七色星団での戦闘における多数の新規CGカットがソレ


正直、今回の総集編を作るに当たってスタッフ間ではどこを削るかで揉めに揉めたそうです

そりゃアタリマエ
ヤマトの魅力といえば群像劇、戦争の中の人間描写、そのドラマですよ
個性豊かなキャラクターの多さこそがヤマト、そしてヤマト2199の財産












この映画ではヤマトの旅路を一本にまとめるために古代進の視点以外はほぼ切り離しておるんですね
だからヤマトクルーのプライベートとか、ノランが森雪とユリーシャが別人だと理解するくだりとか、ヒルデちゃんとかヒルデちゃんとかヒルデちゃんとか!
諸々のドラマ成分が足りないのですよ


レプタポーダの会合をナレーションだけですませた時にゃあ「ああ!そこ飛ばすんだ!?」と内心ちょっとビックリよw
まとめサイトみたいにまとめ読み出来りゃ何でもいいってもんじゃねぇって!w


それでもガミラスの濃ゅいオッサン達はやっぱ描きたいよぉ、ってことで戦闘シーンはちゃんと魅せます
特に前述の通り七色星団戦は一番の見どころか


いやしかし、これはもう『ヤマト』・・・うんまあ、百歩譲って『ヤマト2199』と言っていいのか;
散々「媚びてる」とか言われつつも、新規キャラはドラマを豊かにする為に作ったはず
それをこんなドンパチ映画という形で集約するとは・・・なんてアホゥな・・・


一体誰得?何の意図があってこんなの作りゃにゃならんのか!?
ってーと実は今作で描かれていない第25,26話のifエピソードってかアナザーエピソードとなる新作映画、『星巡る方舟』への繋ぎとして作ったらしいんですね


あざとい;
別に新作への伏線があるわけでもなしに、7回も劇場に足を運んでくれたファンなら素直にお布施すると思いやがって;
実にあざとい


ヤマトファンの方々、2199ファンの方々、どうかこの総集編への期待はほどほどに
【あくまでネタとして観れる方のみドウゾ】
って感じですよ、ホントw


ちなみに今回のEDテーマは水樹奈々です

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

話が飛び過ぎで意味不明。2時間で完結する映画作品として成立していない。

「宇宙戦艦ヤマト」は見た事が無かったので、新しい作品の「宇宙戦艦ヤマト2199」を見てみました。
しかし全26話を見るのはきついので映画を見る事に。

しかし話が飛び過ぎで、重要なパートも削られているため、話の内容が分からない。
この物語の核心である筈のイスカンダルに、何の前触れも無くいきなり到着している。
しかも始めて見る新キャラが、居るのが当たり前のように主要人物と話している。

TV版ヤマト2199の全26話を未視聴の場合は、全く話の内容が分からないような構成になっている。
「映画作品」と名乗る事が許されないレベルの酷い出来だ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

57.3 10 2014年秋(10月~12月)アニメランキング10位
劇場版 gdgd妖精s っていう映画はどうかな…?(アニメ映画)

2014年9月27日
★★★★☆ 3.4 (18)
100人が棚に入れました
背負った「運命」は変えられるのか・・・仲間との再会は叶うのか・・・タイムリミットは24時間!
ピクピク、シルシル、コロコロは「妖精の森」に住む妖精さん。森のおうちに集まって仲良くお話したり、自由に魔法を使えちゃう「メンタルとタイムのルーム」で思いっきり遊んだり、ほかの世界を覗き見できちゃう「アフレ湖」で色々な想像をしてみたり…、そんなコミカルな毎日を過ごしていた妖精たちに、突如として不穏な出来事が…。
シルシルはある晩、魔女による悪夢にうなされ「運命の呪い」を告げられる。予知夢の内容は仲間の妖精達が無残にも魔女達に次々と亡き者にされる悲惨な光景であった…。
背負った「運命」を変えるため、シルシルはひとり森のおうちを後に「龍の玉」を求め、危険度MAXの「グンマー国」へ旅立つ。森のおうちに残された手がかりをもとに、シルシルに迫る危険を感じ後を追うピクピクとコロコロ。
シルシルの挑戦に立ちはだかるものとはいったい何なのか、道中に潜むトラップは、果たしてその結末は…。

けみかけ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

みなまで言うな!分かっていたはずだ!!gdgdが90分やるってのはそーゆーことだってことを!!!(笑)

最初に言わせてください、予告編観てる方はもうお解りいただけると思いますが所謂【イイハナシっぽくまとめる】系です


まず序盤を飾るのは“KEI”です
はい!
何を言ってるのか解らない人はそのままで結構ですw


次に同時上映となる『なりヒロwww』
こちら10月スタートの『gdgd』スタッフによる新作テレビアニメの序章、というかほとんどあらすじ程度のおまけであり『gdgd』とどこがどう変わるのか現時点では未知数
素直に放送を待ちましょう


そして“いつもの『gdgd妖精s』”が始まります
コントパート、メンタルとタイムのルーム、そしてお待ちかねのアフレ湖
しかしシルちゃんが【妖精達が『進撃の巨人』ばりに惨殺される】という悪夢を見たことで展開が急変
友を救うために旅に出るスペクタクルストーリーへ


そんなことなんてどうでもいい(爆)
とにかく『gdgd妖精s』という作品に多くのファンが期待しているのは“アドリブ”、“ラジオ感”ですよね?
アフレ湖、即興4コマ漫画、時間制限付き無茶振り
とまあとにかくアドリブを振ってくる量は凄い
劇団ひとり並に凄い
って!そりゃ尺が90分もあれば量も増えるわ!w


逆に言えば尺が90分になったというだけで特に劇場版らしいスケール感やクオリティの変化は無い
ある意味安心?いつもの『gdgd妖精s』です


かなり無理矢理、ではありますがゲストとして出てくる“でんぱ組.inc”(それと秋葉原ディアステージ)の方達も元々が面白い人なので盛り上げに一役買ってくれてます


スタッフには『PeepingLife』の森りょういちが加わりましたがこれでなんか変わったというわけではありません
途中で本筋とは無関係に登場するゲストキャラが森さん自身なので『gdgd』の可愛い2頭身キャラで『PeepingLife』と同じノリの会話劇をやる、っていう一幕があるって程度に留まってます
まあコレはコレで新しい試みであり個人的にはツボにくる感じあって好きです


何度も言いますが劇場版ではなく、90分拡大版という目で観るべきでしょう
ただこのシリーズ観に来てる人ってやっぱ“声優観に来てる人”じゃないですか?
今回はでんぱ組も森りょういちも声優も好きなオイラにとっては俺得なコラボでしたが、ファンを裏切る形になったかもしれません
まあ色々ありますが最高の褒め言葉として【今年度最低の映画】という輝かしい称号をこの作品には是非差し上げたいと思いますb

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

『劇場版gdgd妖精sっていう映画はどうかな…?』のタイトルで、2014年9月27日より公開。

妖精の森に住む3妖精のgdgd(ぐだぐだ)な日常を、チープ感漂うCGキャラと声優陣によるアドリブ満載の脱力的展開で描き、カルトなファンを生み出した異色の深夜TVギャグ・アニメの劇場版。
声の出演は三森すずこ、水原薫、明坂聡美。またゲストキャストにはでんぱ組.inc。
監督はTV版に続き菅原そうた。

妖精のピクピク、シルシル、コロコロはグダグダで楽しい毎日を送っていた。
そんなある日、シルシルは悪夢の中で仲間の妖精たちが魔女たちに亡き者にされてしまうという“運命の呪い”をかけられてしまう。
自らの運命を変えるため、たった一人で危険な“グンマー国”へと旅立つシルシルだったが…。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

ケンちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ある意味すごいポリシーだよね...

※※※
文章は苦手で(ネタばれに注意も大変だし)短めの感触や印象を伝える程度が多いかと。
割と【まじめに・辛目に】ホシ付けてますので、作品の評価はホシをご参考にして頂ければと...
基準はプロフィールをご参照下さい。
http://www.anikore.jp/users/profile/54802/
※※※


え~っと...これ...劇場版だよね?...

これ、本当に上映したん?...映画館で?...

正直な感想は、ずいぶん長いTVだな...ってw

ある意味すごいポリシーであり、期待(?)を裏切りません!w

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

54.6 11 2014年秋(10月~12月)アニメランキング11位
こんな私たちがなりゆきでヒロインになった結果www(なりヒロwww)(アニメ映画)

2014年9月27日
★★★★☆ 3.2 (10)
47人が棚に入れました
梵(そよぎ)ソクラ、プラト、アリスの3姉妹が宇宙に存在する組織「ブラック.inc」を相手に巻き込まれるヒロイン!?アニメ♪♪

(9.27(土)公開の劇場版『gdgd妖精s』と同時上映)

声優・キャラクター
田村睦心、巽悠衣子、内田真礼、西村太佑、落合弘治

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
Peeping Life – WE ARE THE HERO – (アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 3.2 (6)
32人が棚に入れました
中間テストの勉強のためにコータの家に集まったショータとコータ。

ふとテレビをつけると、「怪獣出現」の臨時ニュースが流れていた。不信がる二人のそばで爆発音が響き渡る!

目の前に広がる、怪獣出現という絶望的な状況に驚き、焦る2人。

しかし、「こんな時は必ずヒーローたちが助けに来る!」

そう言って二人はヒーローたちの登場を切に願うのであった。

しかし、肝心のヒーローたちはいつも通りの日常を過ごしていた・・・

ファッボーイムスリム さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

冗長にも程がある

とりあえず下手クソなコントを見せられる。それで笑って下さいってんだから笑える。開始10分、これ以上面白くならないという意味で限界に到達。ラストシーンの数分前まで飛んで、ラスト観て終わり。10分程度の作品なら高評価も可能。

こういう冗長で起伏が乏しく、そのくせ情緒も風情も感じられない映画を観ると、ますます映画館で映画見る気が失せていく。わざわざ映画館まで足運んで金まで払ってこんなもん見せられたら、確実に開始5分で退館する。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
映画『くるみ割り人形』(アニメ映画)

2014年11月29日
★★★★☆ 3.5 (7)
31人が棚に入れました
みにくい人形、けれど彼女にとっては命だった。世にも鮮やかな色と音に包み込まれる感動の【極彩色ミュージカル・ファンタジー】

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
メアリーと秘密の王国(アニメ映画)

2014年10月18日
★★★★☆ 3.7 (6)
26人が棚に入れました
研究者の父親と暮らすため、森の奥地にある彼の家を訪れたメアリー。だが、研究に没頭している父親の態度にうんざりして、家を出ていくことにする。そんなとき、森の中で瀕死の小さな人間を発見。秘密の国の女王だという彼女から謎の花のつぼみを託されたメアリーは、突然体が小さくなってしまう! 女王の兵士「リーフマン」から、この「生命のつぼみ」が悪の勢力「ボーガン」に渡ると森が滅びると聞いたメアリーは、彼らとともに戦うことを決意。果たして森の未来を救うことができるのか。


声優・キャラクター
高垣彩陽、小野大輔、小山力也、本田貴子

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
TATSUMI マンガに革命を起こした男(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 3.7 (5)
23人が棚に入れました
劇画の名付け親・辰巳ヨシヒロの半自伝的作品ともいえる『劇画漂流』を基に、現在の青年漫画に多大な影響を与えることとなった辰巳の苦悩と才能を描くアニメーション映画。シンガポール映画界の旗手エリック・クーが監督を務め、ナレーションを辰巳ヨシヒロ本人が務める。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

シンガポール映画とは思わなかった

以前、今度コミケに出すんです。という話をデッサンの先生にしたら、漫画描いてるなら観てみたら。と勧められたのがこの映画だった。
しかしマイナーな為か上映は気づけば終わっているし、レンタル屋にも置かれていない。

目当てのものを観るために期間限定でサブスクに登録して、観たかったアニメやドラマを探すたびに、見付けられなかった作品への期待値が高まっていくのだが、この作品もそういったもののうちの一つだった。

ちなみに見つけたのはNETFLIX。

開始はだいぶ癖のあるモノローグともったりしたFlash系のアニメーションに95分見続けるのはキツイかな?と思ったけど、アバンを超えると引き込みが強くなって、気づけば70分くらい経っていた。

物語は辰巳ヨシヒロ氏の生い立ちをなぞりながら、同氏の作品を交互につなげて、厚みのある人生を描いた物語になっている。

それまで辰巳ヨシヒロ氏のことは知らなかったけど、それまで大人向けというふわっとしたくくりしかなかった漫画に、劇画という名前をつけてジャンルを確立した人物だった。

自分の漫画は一回も先生に見せたことないのに目指す絵柄とか、考え方とか、自分に近くてデッサンのパース狂いだけじゃなくてまさか傾向も見抜かれていたのではないかと恐ろしかったりする。

EDロールを観ていたらカタカナの名前が多くて驚いた。
制作したのはシンガポールの制作チームだった。
作中で描かれる漫画は痴情を描いたものが多く、国境を越える普遍的な題材ではあると思うけど、どうしてこの人物にスポットを当てて制作に乗り出したのかはやっぱり気になるね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

マンガ家 辰巳の世界

 マンガに劇画というジャンルを作った辰巳ヨシヒロさんのお話です。(R18となっております。)

 実は、このアニメ映画を観て初めて辰巳ヨシヒロさんを知りました。人の心に巣食う闇や孤独を漫画で描かれていたんですね。

 それにしてもシンガポールのエリック・クー監督が辰巳さんに注目してアニメーション映画を作ったことに驚きました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
劇場版 ミニスキュル ~森の小さな仲間たち~(アニメ映画)

2014年10月18日
★★★★☆ 3.9 (3)
23人が棚に入れました
2012年からNHK Eテレで放送されていた大ヒットアニメシリーズ『minuscule ミニスキュル~小さなムシの物語~』の劇場版。
険しい岩山がそそり立ち、手つかずの自然が残る南フランスの自然保護区を舞台に、数々の困難に遭遇しながらも旅を続けるムシたちの冒険が描かれる。

虚言癖 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ここに記そう、私の後悔の思いを

評価は付けない。

私はこの作品に対して評価を持てない。

映像美という意味ではCGは優れているのだろう。
物語性もまぁあるため、その点も評価しようとすればできるかもしれない。
コミカルな部分もあり、作品としては形になっている。

ただ、私に取ってはこの作品と向き合った時間は
ひたすらに退屈なもので、時間を返してほしくなり、

おすすめはしない。
このレビューを見てくれる人がいるのならば、
貴方の人生の1時間30分をこの作品に使ってはならない。

これは私からの警告であり、願いだ。
どうか私と同じ思いをする方が出ないように。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
WILLPOLIS(アニメ映画)

2014年12月5日
★★★★☆ 4.0 (2)
17人が棚に入れました
山崎貴監督によるツアー・オープニング・アニメーションの完全版。
架空の街・WILLPOLISを探す少年の旅を描いた独特の雰囲気が漂っている。

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
サミーとシェリー 七つの海の大冒険(アニメ映画)

2014年10月4日
★★★★☆ 4.0 (2)
15人が棚に入れました
ウミガメの繰り広げる冒険を描いたベルギー製アドベンチャーアニメ。生まれたばかりのウミガメのサミーは、砂浜から海へ向かう途中でカモメに襲われてしまう。サミーは難を逃れることができたが、同じく生まれたばかりのシェリーは波にさらわれ、離ればなれになってしまう。サミーはシェリーとの再会を果たすため、大海原へ旅に出る。ハエの宇宙飛行士たちの冒険を描いた「ナットのスペースアドベンチャー3D」を手がけた製作陣が再結集した。

声優・キャラクター
鈴木あきえ、LiLiCo、羽多野渉、柿原徹也

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
ブック・オブ・ライフ 〜マノロの数奇な冒険〜(アニメ映画)

2014年10月31日
★★★★★ 4.4 (4)
11人が棚に入れました
ある博物館にスクールバスが止まった。そこから降りてきたのは生意気そうな子供たち。係員の言うことなど聞く気がないようで、好き勝手やっている子供たちを見かねたのか、一人の女性が子供たちを博物館の秘密の部屋に連れて行った。そして彼女は一冊の本を前にして、子供たちにその物語を読み聞かせる。「ブック・オブ・ライフ(生命の本)」に書かれている不思議な話を。

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)

「死者の日」とはラテンアメリカ諸国における
祝日の1つ。特にメキシコにおいて盛大な祝祭が行われる。
本作はそれをテーマに極彩色の世界を見せてくれる。

【あらすじ】

ある博物館にスクールバスが止まった。
そこから降りてきたのは生意気そうな子供たち。
係員の言うことなど聞く気がないようで、好き勝手やっている
子供たちを見かねたのか、一人の女性が子供たちを
博物館の秘密の部屋に連れて行った。
そして彼女は一冊の本を前にして、子供たちに
その物語を読み聞かせる。
「ブック・オブ・ライフ(生命の本)」に書かれている
・・・不思議な話を。


メキシコのアニメーター、グティエレスの初の長編監督作。

実は日本で一般の劇場公開は無く、公開から1年後にやっと
日本でもDVDで発売された。その為、日本国内での認知度は低い。

この映画は、死生観という難しいテーマを扱ってはいるが、
伝えたいメッセージと、ストーリーの一貫性から
痛快な娯楽作品として完成度が高く、どの層でも楽しめる。

目を引く色鮮やかな美術設定が素晴らしく、
それまであまり観たこともない画面構成と色彩が
メキシコの地で育った監督らしい感性なのだろうか?

視覚からも私達を楽しませてくれる映画になっている。

吹き替えのレベルも高く、安心できる。
特定映像に入っている前日譚的な短編や、主題歌のPVも
とても素敵なので観て欲しい。

お休みの日に、家族で見て欲しい映画です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
放課後ミッドナイターズ キュン様&ゴスの爆笑★マジックショウ(アニメ映画)

2014年11月5日
★★★★★ 5.0 (1)
9人が棚に入れました
放課後ミッドナイターズのキュン様&ゴスのおバカコンビが4D王で帰ってきました!!

ステッキにシルクハット...今回は何やら二人でマジックショウを敢行するようです!!

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
獣兵衛忍風帖BURST(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★★ 5.0 (1)
8人が棚に入れました
『獣兵衛忍風帖BURST』は国内外で絶大な支持を受ける『獣兵衛忍風帖』から、20年の時を経て監督自身がスピンアウト作として蘇らせた。これまで劇場未上映はもちろん、商品化もされていないという貴重な作品だ。川尻善昭さんは1950年生まれ。虫プロダクションを経て、マッドハウス設立時からアニメーターとして参加し、『SF新世紀レンズマン』で監督デビュー。その後、オムニバス作『迷宮物語』の「走る男」や『妖獣都市』のスタイリッシュな演出で自己のスタイルを確立させた。国内外からも高い評価を得ており、『マトリックス』のウォシャウスキー監督をはじめ多くのファンを持つクリエイターである。

計測不能 12 2014年秋(10月~12月)アニメランキング12位
ドラゴンネスト(アニメ映画)

2014年11月2日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
勇者伝説がここから始まる。韓国発の大ヒットオンラインゲームを初CGアニメ映画化!
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