1997年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 20

あにこれの全ユーザーが1997年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の1997年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

89.8 1 1997年夏(7月~9月)アニメランキング1位
もののけ姫(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★★ 4.2 (2052)
13338人が棚に入れました
エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリガミ」に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を「曇りなき眼」で見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り拓いて鉄を作るタタラの民とその長エボシ、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとする動物たちと、その長「シシ神」を殺そうとする人間達の壮絶な戦いが始まる。

声優・キャラクター
松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、上條恒彦、西村雅彦、島本須美、小林薫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

生命の息吹

宮崎駿監督作品。

若い頃に照葉樹林文化に触れた宮崎氏が、
集大成として15世紀を舞台に選んだのは、
アニミズムが衰退し、
神から貨幣へと信仰の対象を変え、
日本人の精神性に根差した自然観に、
変革が起こったのだと確信したからでしょう。
土地に根差した信仰を捨て、
現代に通じる価値観が生まれ始める。
森は本来、不気味なものの象徴であり、
幾多の生命を育む場所であったはずが、
時代の流れとともにその価値も薄れていく。
この作品からは「慈愛」と「凶暴」さを併せ持つ、
「森」が本来の形で写されています。

主人公アシタカに主体性はなく、
サンはまともなコミュニケーションを取れない。
過去作に比べ魅力の乏しい主人公とヒロイン。
宮崎氏がここで描きたかったのは、
ジゴ坊とエボシではないでしょうか!?
{netabare}ジゴ坊は天子様の命でシシ神の首を追う、
帝はシシ神の絶対的な力を手に入れ国を統べる。
森の神に対する反逆、草木は枯れ生命は衰退する。
自然との共生を描く物語の結末はご存知の通りですが、
制作時の宮崎氏の苦闘は「生きろ!」ではなく、
「滅びよ!」に傾いてはいなかったのかと感じます。{/netabare}

聖なる場所としての森と生命を、
鮮烈に見事に描き切ったこの作品を、
彼の最高傑作に推したいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 103
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「正義の反対はまた別の正義」という言葉があるけれど……

ジブリ作品。

主人公のアシタカは、自分の住む村を襲撃したタタリ神から、死の呪いを受けてしまう。
そのまま村に居続けるわけにはいかなくなり、旅に出たアシタカ。
旅先で、山を開拓して村の近代化を進めるエボシ、そして、山犬に育てられた少女のサンに出会う。


「正義の反対はまた別の正義」

よく聞くフレーズですが、もののけ姫にも該当するんじゃないでしょうか。

人間と森の対立。
でも別にケンカしているわけではない。
ただ、住む世界や価値観が異なるだけ。

人間側の代表エボシ。
憎まれ役ですが、彼女は自分の住処(タタラ場)を盛り上げ、男女の差別を無くし、立派な人間社会を作り上げようとしています。
森側は古来からあるがまま、自分の住む森を守り続けようとしている。
両者とも決して悪ではないんですよね。

それぞれは単に自分達の世界を守ろうとしている。
それだけで対立が生まれる。
これこそが「正義の反対はまた別の正義」に当てはまると思うんです。

森側の代表であるサンと、森の呪いを受けるアシタカがその間を取り持つ。

そんな構図に、日本的なアニミズム文化が加わり、引き込まれる世界観が生まれ、ジブリの演出力によって素敵な映画に仕上がっているとのだと思います。

{netabare}
さて、映画はそこで終了していますが…。
それは一時的なものにすぎないと思うんです。
ストーリーの中で「人間同士の争い」「森に住むもの同士の争い」も描かれています。

小さな二人が大きな対立を抑えた。
それ自体は大きな功績です。

しかし、そのあとに待っているものは小さな対立の連続。
やがて森は浸食され、人間の台頭する世界になっていく。
それは避けられない運命だと考えると、少し悲しい余韻が残ります。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 92
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

『もののけ姫』作品紹介と総評+考察「宮崎駿の自然観②」

こちらも言わずと知れた宮崎駿監督の代表作の一つ。
そして、私にとってのNo.1ジブリ作品です。

(あらすじ)
エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリ神」に死の呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。
そこでアシタカが見たものは、山林を開拓して鉄を作るタタラの民とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬として生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとするもののけたちと、もののけの長「シシ神」を殺そうとする人間の壮絶な戦いが始まる。(wikipedia参照)

この作品までのジブリ作品は西洋風ファンタジーか現代日本を舞台にしたものが多かったのですが、本作はそれまでの世界観とは一線を画す”純和風”なものとなっています。この世界観は私にとっても新鮮に感じ、またこの作品に引き込まれた第一要因でもあります。

作画に関しても非の打ち所がないように思います。特に、”シシ神の森”の自然描写は非常に素晴らしい。
森の中を見渡した俯瞰風景から苔や草木のアップの描写まできめ細やかに描かれ、美しくもあり神秘的でもある自然が表現されています。劇場で観たときは本当に「その森の中に迷い込んだのではないか?」という感覚に陥った事を、今でもよく覚えています。

作品のテーマが複数並立している事も本作の特徴ですかね。そのなかでも、『風の谷のナウシカ』でも描かれた「人間と自然の共生」、そして「神秘主義と合理主義の対立」という2つのテーマにとても惹かれました。
本作では各キャラの思想・立場がある程度細分化され、その衝突や対立をメインに描かれています。
簡単に分けるとすれば、下記になりますね。
 ・自然との共生を重んじる(アシタカ/エミシの村)
 ・自然そのもの(サン/シシ神の森)
 ・発展の為には自然をも搾取(エボシ御前/タタラ場)

では、ここからは『風の谷のナウシカ』のレビューでも述べた”自然観”を絡めながら、特に”エボシ御前/タタラ場”の視点でこの2つのテーマを掘り下げながら考察していきたいと思います。考察テーマは「合理主義による自然観の変容」です。


{netabare}・合理主義と自然観
まず始めに「合理主義とは何か?」について簡単に説明をします。
”合理主義”というのは、”感覚や経験よりも、理性や論理を元に認識を行う”態度の事です。主に哲学の分野で発達し、後の近代科学の発展に多大な影響を与えた主義でもあります。哲学と近代科学を並列して記す事に疑問を感じる方もいると思いますが、実はこの2つは密接に関わっているのです。

ここでいう哲学は”西洋哲学”の事を指します。哲学と言えば「人間を考える学問」という認識が強いかと思いますが、中世ヨーロッパの哲学は”神(唯一絶対神)”を考える学問でした。そして、”神の痕跡”を探す為に神が創ったとされる”人間や自然”を観察対象とし、偉大な神の摂理を紐解こうとしたのです。そこで成立したのが”合理主義”です。感覚的に信じられていた”神”を物理的・論理的に証明しようとしたのです。しかし、皮肉にも証明されたのは”神”ではなく”物理的原理”でした。

具体例を挙げるとすれば、イギリスの哲学者アイザック・ニュートンでしょう。彼は”観察出来る物事の因果関係を示すという哲学”の解釈を展開し、万有引力の法則を提示しました。月と地球の動きを観察しその法則を導き出したのです。証明されたのはやはり”物理的原理”でした。そして、彼のこの解釈方法が近代科学(科学的合理主義)を発展させたのです。

合理主義に根ざした哲学が近代科学の発展を導いたのですが、その元を振り返れば”神を知る為に人間や自然を客観的に観察する”ことが原因だと言えます。それすなわち、その根底には”西洋的自然観”が存在したと言う事が出来ます。つまり、”西洋的自然観→哲学(合理主義)→近代科学(科学的合理主義)”の順に派生したと考える事が出来ますね。これが”合理主義と自然観”の関係です。


・『もののけ姫』の中に見られる合理主義
ここまで読んで「純和風な『もののけ姫』に西洋的な思想の成り立ちの話がどう関係するのか?」とお思いの方もいるかと思いますが、あながち関係のない話でもありません。本作中の重要なアイテムとして西洋近代文明を象徴する物が登場しているからです。それは「石火矢(鉄砲)」です。(作中では「明からの伝来物」という説明がありましたが、その性質は合理主義を具現化した物として描かれています。)

まず物語の発端としては、石火矢に撃たれた”タタリ神”がエミシの村を襲う所から始まります。”タタリ神”は元々は猪神で山を守る主神でしたが、製鉄に必要な薪を求め森林破壊をしていたエボシ御前(タタラ集)と対立し、石火矢の前に破れたのでした。石火矢の登場により国内の人間と自然の勢力均衡が大幅に変わり、生態系の破壊を可能にしたのです。

エボシ御前は石火矢により強大な理想国家を造る事を目的としていたのですが、それに必要な鉄を量産する為には多大な自然資源が必要だったのです。山を崩し、森林を破壊すると勿論”自然(神)”の怒りを買う事になります。しかし、”自然を屈服させる力”を得たエボシ御前は、自らの目標の為に”神”を討伐する道を選ぶのです。

つまり、エボシ御前が得た力とは”合理主義によって生まれた近代科学”、彼女が目標としていたのは”近代国家”の建立だったのです。したがって、本作では”近代人と古来の日本人”との対立がメインに描かれていたのだと私は考えました。


・何故「日本」が舞台なのか?
では、本作も『風の谷のナウシカ』と同様に「”日本的自然観と西洋的自然観”の比較が描かれているのか?」と思いがちですが、実は少し違います。なぜなら”西洋的自然観”は本作では描かれていないからです。

本作の舞台は日本ですので、人と人が対立するのは勿論日本人同士になります。登場人物が全員日本人であれば、西洋的自然観は必然的に登場しません。では、何が描かれているか?それは、考察テーマにも挙げた「自然観の変容」だと思います。

近代科学を手に入れ、近代国家の建立を目指したエボシ御前とタタラ集は、神と崇めていたはずの自然に対し破壊行為や討伐を行いました。しかし、これは”西洋的自然観”の為ではなく”近代科学(科学的合理主義)”のためです。もともと備わっていた”日本的自然観”に”科学技術や合理主義”といった近代文明が組み込まれ、いわゆる”ハイブリッド型自然観”へと変容したのだと考えられます。

実は、この”ハイブリット型自然観”は、近現代の日本人の自然観と同じものだと言えます。日本の近代化に拍車が掛かったのは明治維新後ですが、維新で活躍した志士に多大な影響を与えた佐久間象山の言葉を記した『語録』にこんな言葉があります。「東洋の道徳、西洋の芸」。つまり、日本人の道徳はそのままに、西洋の技術だけを取り込んで近代化を成そうというものです。結果、日本は日本的観念はそのままに近代化を果たしたのです。

”古来の日本的自然観”と”ハイブリッド型自然観”の対立。これを描く為に舞台を日本にしたのではないかと思います。


・私が感じた宮崎監督からのメッセージ
『風の谷のナウシカ』のレビューでも述べましたが、宮崎監督が根ざしているのは”日本的自然観”です。もっと言えば、照葉樹林文化論によって確立された”森林文化”に根ざしているので、”古来の日本的自然観”の立場の方だと言えます。

本作で”古来の日本的自然観”と”ハイブリッド型自然観”の対立を描いたのだとすれば、勿論前者を訴えかけると思われます。しかし、劇中でアシタカがサンに投げかけた最後のセリフを聞いて、違うメッセージがあるのではないかと感じました。

「共に生きよう」
このセリフを最後に持って来た事に意味があると思いました。

サンはシシ神の森で、アシタカはタタラ場で。それぞれ違った価値観や自然観を持った環境で”共に生きよう”と投げかけたのです。どちらかを選んで暮らすのではなく、お互いの根ざした観念を失くさないように別々に暮らす事を選んだのではないでしょうか。”自分とは違う”からといって矯正を強いるのではなく、多様な価値観や自然観を持った者同士であっても”共生する術がある”という事を伝えたかったのではないかと感じました。

これは、そっくりそのまま現代の日本人にも当てはまるセリフに思います。
現代の日本人の大半は”ハイブリッド型の自然観”の基で育ったと思いますが、元を正せば”古来の自然観”も持ち合わせているのです。その2つの自然観と”共に生きてほしい”というメッセージが込められていたのではないでしょうか。

”矯正”ではなく”共生”。響きは同じですが、意味はこんなにも違うのですね。


さて、実はもう1作宮崎監督の自然観が伺える作品が残っております。
今度はその作品で”人間と自然”との関わり方について考察していきたいと思います。(続く){/netabare}

(記述:3/12)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

83.9 2 1997年夏(7月~9月)アニメランキング2位
新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に(アニメ映画)

1997年7月19日
★★★★☆ 4.0 (1448)
8433人が棚に入れました
最後の使徒は倒された。しかしながら現実に対処できないシンジは固く心を閉ざしてしまう。そして約束の時が訪れる。ゼーレは自らの手による人類の補完を目指し、戦略自衛隊による攻撃をNERV(ネルフ)本部に仕掛けてきた。戦闘のプロに抗う術もなく血の海に倒れていく職員達。その絶望的状況下でミサトは、シンジは、アスカは、レイは、生き残ることができるのか?そして人類補完計画とは?人類の存亡をかけた最後の戦いが、今始まろうとしている。

声優・キャラクター
緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子、石田彰、山口由里子、立木文彦、清川元夢、山寺宏一、関智一、岩永哲哉、優希比呂、長沢美樹、子安武人
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悲劇的な、あまりに悲劇的な

感じたままの感想を綴ろう。

あれは蝉が鳴く蒸し暑い夏の午後、
劇場を後にした私は喪失感を抱えていた。
エヴァが衝撃的な痕跡を残し終わったのだ。

碇シンジは偉大である。

90年代に蔓延した時代の閉塞感は、
想像もしない形で反動を受け、未だ閉塞的である。
断絶・孤立の時代から「接続過多」の時代へ。
其処かしこに集団が存在し「感情」は強要される。

最後の使徒は死にゼーレのネルフ侵攻が始まる。
ゼーレは自衛隊を投入し殲滅作戦が遂行される。
{netabare}絶望的な状況下でシンジは咆哮し覚醒する。
人類の新たな進化を私たちは目撃するのだ。{/netabare}

シンジとゲンドウを直線的に結ぶ第壱話、
エヴァは「父と子の物語」から始まっている。
{netabare}やがてその背景には、あまりに悲劇的な、
レイに象徴される「母と子の物語」が顕現始める。{/netabare}
これがエヴァの原動力であり構造そのものである。

シンジは父に認められ母の愛の共有を願い、
エヴァに搭乗しては他人を傷つけそして救う。
強烈な負荷が、肉体にも精神にも及び、
未熟な心では、現実に耐え切れないだろう。
私たちは生きていくための新しい文法を、
未だどこにも見つけられないでいるのだ。

ほんとに、よく頑張った。

彼を大胆にも肯定しようと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

出口なしな「気持ち悪い」。人生を変える程の痛みと美しき絶望。

 トラウマ映画といえば、私の尊敬する映画評論家である町山智浩さんの造語であるが、本作は多くの人にとってこの名に相応しいだろう。ここまで社会現象になる程の大ヒット作品も、ここまで大きな影響を及ぼした作品も、さらに不快な魅力がある作品は今後出ないかもしえぬ。


 基本的な内容は今更語るまでもないから割愛するが、改めて見直すとその驚異的な作画のレベルに感心せざるをえない。とくにアスカ大暴れの件は、ロボアニメ史上に残る素晴らしさである。


 ストーリーに関しては、とにかく不快、居心地の悪さ、そしてラストに放たれる台詞「気持ち悪い」に集約されている。こんな愚図愚図悩み続けて一歩前に出れない甲虫的人間、中二的人間に対するイラつき、そんな物に大喜びして自分なりの解釈に奔走しているオタク達に対する不快、同時に自分自身もオタクであるという監督のジレンマに近い気持ちがこのような稀有な作品を産ませたのかもしれぬ。こんな事を勝手に書いて悦に入っている自分のような人間を多く産んでしまったかもしれぬ罪深い作品といえるかもしれぬ。


 ただ、その事は一方的に否定されてはならなぬ事であろう。中二を卒業したからといって過去に復讐することはできない。それは受け入れて、乗り越えられるべきものである。作品に気持ち良さ、エンタメだけしか求めない人間には、この作品は全く価値を見出せないだろう。アートの真価は、傷をつけてでも相手を変化させることにある。


 しかし、結局中学生的な人間なんて不快であり気持ち悪い物であるという事実を受け入れ、それを飲み込める度量、人間認識の自由な幅を得た人間ならば、この痛切なアンチクライマックスはかけがえのない思い出になるであろう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

開始1分で度肝を抜かれた…

見て速攻!シンジも速攻!!
私は度肝を抜かれて、彼は何かをヌいたww

そんなこの作品ですが、とにかく難しい!!
まぁ、レビュー書いといて何なんですが正直、私もこの作品を半分も理解できてないんだろうなぁ…。

一応4、5回は見てるんですが、何故??が多い作品です!もちろん、内容の何故?もあるんですが、キャラに対しても何故そうなる?もっとこうしろよ!とか独りで突っ込んでいまいますねw

とにかく、良い作品なのは間違いないですが、
人によって理解の仕方が異なる作品なことも間違いないと思います!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

65.6 3 1997年夏(7月~9月)アニメランキング3位
スレイヤーズぐれえと(アニメ映画)

1997年8月2日
★★★★☆ 3.6 (36)
219人が棚に入れました
ストーナーという町にやってきたリナとナーガは、ひょんなことから、岩や土を原料にした人型モンスター・ゴーレム作りの屈指の職人ガリアの家に招待された。ガリアには親譲りの腕を持つ息子のヒューイがいたが、ふたりは折り合いが悪く喧嘩ばかりである。そのために、ガリアはゴーレムを作るどころではなく、苦しい生活を強いられていた。ストーナーの町はハイゼンとグラニオンというふたりの権力者が町の所有権をめぐってって対立関係にあり、そんな争いを終わらせるために、国王は双方に巨大なゴーレムを1体ずつ作らせ、それを戦わせて勝利した方が町の所有権を得るという提案をする。早速、ハイゼンはガリアを、グラニオンはヒューイを味方につけて、それぞれ巨大なゴーレムを作ることになった。しかし、戦いまでにゴーレムを動かすためのゴーレム・コアに魔力を貯める時間が足りない。そこでガリアとヒューイは、そのパワーをリナとナーガに求めることにした。

声優・キャラクター
林原めぐみ、川村万梨阿、井上喜久子、加藤精三、子安武人、若本規夫、川久保潔、塩沢兼人

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴーレム同士の戦いは必見

劇場版の3作目。
リナとナーガが二つの陣営に分かれて戦います。

本作の見どころは、後半のゴーレム同士の戦いのシーンです。
まず、登場するゴーレムたちが笑えます。
さらに、それらを作成した職人たちが真剣に自分たちの仕事のこだわりを解説する場面もくだらなくて面白いです。
どこかのんきな雰囲気で戦っているので、気楽に見れると思います。

実際の戦いのシーンも退屈せず見れる内容になっています。
ウルトラマンなど特撮での巨人同士の戦いを想像してもらいたいのですが、ゴーレム同士の戦いは目まぐるしいものではありません。
ただそれでも、ゴーレムのコミカルな動きや、どんどん戦いがエスカレートしていく過程が上手に描かれているおかげで、まったく退屈せずに見ることができました。

動きが激しくぬるぬる動くようなアニメ作品ももちろん面白いですが、これはアニメでしかできない表現や上手な展開のおかげでとても面白い作品に仕上がっています。
最近見直したのですが、作画だけがアニメの価値ではないということを、本作は再確認させてくれました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

64.9 4 1997年夏(7月~9月)アニメランキング4位
ヘラクレス(アニメ映画)

1997年7月1日
★★★★☆ 3.6 (14)
83人が棚に入れました
天界の支配者ゼウスに、息子ヘラクレスが誕生した。みなが彼を祝福する中、たった一人喜ばない黄泉の国の王ハデス。彼は、ゼウスを倒す計画を成長したヘラクレスに阻まれるとの予言を受けていたのだ。ハデスにより、人間世界に落とされたヘラクレス。彼は生まれた世界に帰るため、真の英雄となるべく旅立った……。「アラジン」のスタッフがギリシア神話に題をとったアドベンチャー・アニメ。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

工藤静香が良かった

9. 実力を秘めつつもドジな主人公、お調子者の相棒、主人公の行く手を阻む悪役(とドジな手下)、そして根は善人の悪女が繰り広げる冒険ファンタジー。ディズニー・アニメの王道中の王道を行く、つまりは可もなく不可もない無難な内容になってます。王道の作品が好きな方なら楽しんで観られると思います。それはそうと、本作で特筆すべきは吹替版の工藤静香。歌が上手いのはもちろんですが、メグというキャラクターの妖艶さに、彼女の鼻にかかったハスキー・ボイスがぴったりとハマっていたのが印象的でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

64.7 5 1997年夏(7月~9月)アニメランキング5位
地獄先生ぬ~べ~ 恐怖の夏休み!!妖しの海の伝説!(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★☆ 3.5 (13)
62人が棚に入れました
悪霊から子供たちを護る小学校教師の活躍を描いたTVアニメの劇場版を、「東映アニメフェア」内のプログラムとして上映したシリーズ第三弾。 生徒たちやゆきめ、律子先生も引き連れぬ~べ~がやってきたのは南の島。その美しい光景からはこれまで悩まされてきた悪霊騒ぎなど無縁に思われたが、この島には200歳になると人を食らうようになる海蜘蛛の伝説が伝わっていた。そんな話はまるで気にしない子供たちだったが、彼らの前に姿を現したのは妖怪ならぬ渚という不思議な雰囲気の美少女だった。子供たちを引き連れ、沖に浮かぶ蜘蛛島へと向かった彼女の正体とは一体? TVシリーズの放映終了後に上映された一編で、この後本作はOVAシリーズへと続投されていく。

63.9 6 1997年夏(7月~9月)アニメランキング6位
天地無用!真夏のイヴ(アニメ映画)

1997年8月2日
★★★★☆ 3.5 (36)
203人が棚に入れました
 「天地無用!」の劇場版第2弾。脚本はOVA「ああっ女神さま」を手がけた長谷川菜穂子。かつて、天地の祖父・遥照に失恋してしまった闇の世界の住人・由厨葉はある企みを思いつく。それは天地と自分の髪の毛を使って少女を作りだし、天地を自分の手に入れようとするものだった。ある日、天地は墓参りの途中でひとりの少女と出会う。彼のことを「パパ」と呼び、なついてくる彼女に一同は戸惑いを隠せない。天地を慕う魎呼と阿重霞は、少女を呼び出し真相を話すよう迫るが…。

ちあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

タイトルなし

天地無用シリーズは観る前から色々ややこしいのですが、この劇場版は更にややこしいです。
前知識として、OVA版である『天地無用!魎皇鬼』とTVアニメ版『天地無用!』とは別物です。


天地無用!シリーズを整理すると以下の通り。

「OVA版設定」
『天地無用!魎皇鬼 第一期』
『天地無用!魎皇鬼 第二期』
『天地無用!魎皇鬼 第三期』
『天地無用!GXP』(主人公が変わる同一設定世界の数年後の話)


「TVアニメ版設定」
『天地無用!』
『天地無用!In LOVE』(劇場版)
『天地無用!In LOVE2遙かなる想い』(劇場版)


「分類できず」
『新・天地無用!』
一応、天地無用!のTVアニメ版第二弾なのですが、登場人物が一緒なだけで、全くの別物。キャラ設定やストーリーなど他の作品と異なる別作品。
『天地無用! 真夏のイヴ』(劇場版)
基本設定についてはOVA版に近いですが、第二期以降の話とは繋がらないので、OVA版第一期を基にした別ストーリー的なポジションです。

ここまでややこしくなるのなら、むしろ一新して天地無用!ではない別作品を作ったら良かったんじゃなかろうか……と思わなくもありません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ジャングル大帝 劇場版(アニメ映画)

1997年8月1日
★★★★☆ 3.7 (8)
44人が棚に入れました
手塚治虫の代表作のひとつである『ジャングル大帝』の劇場版。雄大なサバンナを舞台に、人間に育てられた白いライオン・レオの成長を描いた物語。監督は「キャッツ・アイ」の竹内啓雄、音楽はシンセサイザー奏者の冨田勲。声優として倍賞千恵子、立川談志が出演し注目を集めた。アフリカのジャングルには莫大なエネルギーを持つ“月光石"が眠っていた。この石を求めてジャングルを侵略しようとする人間を阻止するため、ライオンのレオが立ち上がる。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP(ワールドグランプリ) ~暴走ミニ四駆大追跡~(アニメ映画)

1997年7月5日
★★★★★ 4.1 (5)
42人が棚に入れました
田宮模型の人気玩具“ミニ四駆"シリーズと連動した、児童向け熱血テレビアニメーションの劇場版。監督は、テレビ版と同じアミノテツロー。ミニ四駆を楽しむ少年の憧れである世界グランプリ全チーム参加記念レース“ロイヤルフェスティバルカップ"に謎のマシンが乱入した! 事故を誘発する悪質な走行に他チームのマシンが続々と壊れる中、小学生レーサー・烈と豪兄弟が参加するチームTRFの面々だけは何とか完走を果たすが…。

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ミニ四駆で大捕り物合戦!

1997年7月5日公開 上映時間 80分
テレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP』の劇場作品

・原作 - こしたてつひろ
・監督・脚本 - アミノテツロー
・アニメーション制作 - XEBEC
・OP GET THE WORLD-versionXTO- / 影山ヒロノブ
・ED 「俺たち」のテーマ / 影山ヒロノブ with コロコロキッズ

※基本情報はTVアニメのほうを参照してください。


~あらすじ~
WGP中盤、ロイヤルフェスティバルカップの途中で突然謎のマシンが現れ、他のマシンを次々吹き飛ばしレースを滅茶苦茶にしてしまう。結果的に星馬豪のサイクロンマグナムがゴールしTRFビクトリーズの勝利が決定するが豪は納得がいかず謎のマシンを追いかけてしまう。他のビクトリーズのメンバーも渋々豪の後を追いかける事になるが。。。


レッツ&ゴーシリーズ唯一の劇場版です。

簡単にいうととんでもないビックリドッキリミニ四駆が暴走してしまったので何とか止めようって話です。

謎のミニ四駆 名前はガンブラスターXTO。特殊なチップ「GPチップγ」を搭載した事によって怪電波を発しながら暴走してしまう。この怪電波が機械や電子機器を狂わせてしまい、ほっとくと街中の機能が麻痺してしまうので捕まえようとします。

たかがミニ四駆を捕まえるために軍隊のヘリを投入したりミサイル打ったり登場人物はジブリ並の謎の身体能力を発揮したり、なんとも劇場版らしいスケールの大きさとお祭り感が出ています。


劇場版なので作画は美麗。ガンブラスターを捕まえるため常に動き回っているのでテンポのいい場面転換は見ていて飽きさせません。
ありえねえよ!と思わず突っ込みたくなるくらい大げさなアクションシーンも劇場版ならではです。
非常にエンターテイメント性の高い作品になっています。


物語は仲間との友情・チームワーク。自分のマシンとの絆。爆走兄弟レッツ&ゴーという作品が持っている王道ホビー作品の普遍的なテーマを短い時間の中で上手くまとめていた作品でした!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★☆ 3.8 (6)
27人が棚に入れました
水木しげる原作による国民的妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」。そのTVアニメ第4シリーズの劇場版第3作めとして作られたのが約25分の本作である。 吸血鬼率いる西洋妖怪たちが地獄から脱出した。彼らはこの世とあの世そして過去と未来を自在に行き来できる「まぼろしの汽車」を奪い取ることに成功したのだ。この一大事を閻魔大王から聞かされた鬼太郎とその仲間たちは西洋妖怪を食い止めようとするが、苦戦を強いられてしまう。さらに鬼太郎は妖怪石炭に変えられ、汽車の燃料にされようとしていた……! 本作の制作は従来どおり東映アニメーション(当時は東映動画)が担当。1997年夏季の「東映アニメフェア」の一作品として上映され、『地獄先生ぬ~べ~』や『キューティーハニーF』そして『たまごっち』が併映作品だった。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

妖怪大戦争に続き西洋妖怪とのバトル勃発 可愛すぎる鬼太郎チームの活躍

1997年公開の劇場版 鬼太郎第四期の3作目に当たります 23分

原作 水木しげる 監督 吉沢孝男 脚本 大橋志吉 音楽 和田薫
キャラデザ 作監 荒木伸吾 姫野美智 配給 東映
OPDE 憂歌団

鬼太郎 松岡洋子(三代目鬼太郎声優)
ねこ娘 西村ちなみ(アリア社長など)
吸血鬼 塩沢兼人(往年の名声優)

これはこれは綺麗なアニメ―ションです。
この第四期と言うものはキャラがどうこうと言うより、
綺麗な水木しげるに尽きると思います。美麗と言ってもいいくらい。

キャラもモブも背景も水木ワールドから一歩も出なくて、
となりのトトロ並みの美しいアニメーションに仕立て上げたのが第四期、特に劇場版です。

大海獣、おばけナイター、に続く第四期の劇場版の三作目。
20世紀最後の鬼太郎はオリジナル作品です。テレビ版は98年まで続く。
テレビ放送版と同様の長さですが劇場版なので作画は最上級でしょう。

第四期をどう見るかですが、
二期から15年後に始まった三期は大変な冒険作で、
高い人気を得たことによりその後の鬼太郎シリーズ復活の最大の功労作品になりました。
そこで、原作者にボーナスという感じで美しすぎる原作通りの鬼太郎が作られたのではないかと思います。
四期から日曜朝放送に変わり、子供たちにさらなる高評価を得た最長期作品になりました。

一つ難点を挙げるなら、時間帯的に優等生アニメでなくてはならないと言う宿命を負ったことです。
この「幽霊電車」はねこ娘のパンチラが何度も拝めるわけですが、
テレビ版ではほとんどないし、鬼太郎の見どころだったグロ描写は皆無です。

5期、6期と続き、国民的アニメになった「ゲゲゲの鬼太郎」です。
たまに回帰的な「墓場鬼太郎」やちょっと過激な劇場版でうっぷんを晴らしつつ、
半世紀にわたり日本人の魂となった水木しげるとゲゲゲの鬼太郎を楽しみましょう。

この作品では高いレベルの作画とこれ以上あり得ないキャラ造形、
そして、墓場ではないゲゲゲの物語をきちんと踏襲した鬼太郎大ピンチが観れます。

初心者にお勧めできますが、これ以上のアニメーション作品は現代でもなかなかありませんよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
キューティーハニーF(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★☆☆ 2.9 (5)
23人が棚に入れました
パンサークローの魔の手から危ういところをキューティーハニーに救われた考古学者ロベルトは、すでに絶滅したといわれている古代蝶のさなぎが入った一個のカプセルをもっていた。蝶は古代王国メルカトの守り神で、羽化すれば王国の秘宝、エメラルドの城へ導くと言われており、パンサークローが狙っているのもそのためだった。永井豪の代表作のひとつ「キューティーハニー」がリニューアルして復活。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
それいけ!アンパンマン 虹のピラミッド(アニメ映画)

1997年7月26日
★★★★★ 5.0 (1)
22人が棚に入れました
「アンパンマン」劇場版シリーズ第9弾で、アンパンマン・ミュージアムのオープン1周年記念作。ゲスト声優として、アナウンサーである福澤朗が出演。はるか遠く、銀河のかなたにある虹の星。そこではレインボー王子と虹の子たちが美しい虹を作っていた。しかし、彼らのもとにばいきんまんが現れ、虹をつくりだすもととなる“虹の玉"を盗み出してしまう。ばいきんまんの悪行を知ったアンパンマンたちはさっそく虹の星へと旅立つが…。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ウォレスとグルミット、危機一髪!(アニメ映画)

1997年8月2日
★★★★☆ 3.9 (3)
20人が棚に入れました
クレイ・アニメ界の鬼才ニック・パークが描く人気シリーズ第3弾。窓ふきサービスの新商売を始めたウォレスとグルミット。が、ウォレスはなんとお客さんである毛糸屋のウェンドレンに恋してしまった。しかし、この毛糸屋、なにやらちょっと怪しげな雰囲気が……。かわいい新キャラ、子羊のショーンも加わり、さらにスケールアップしたアクションが展開する。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
エルマーの冒険(アニメ映画)

1997年7月5日
★★★★☆ 3.9 (3)
19人が棚に入れました
アメリカのガネット親子が1951年に発表した同題の不思議な童話を、日本の古参のアニメスタッフ波多正美が監督。RPGゲーム「FINAL FANTASY」シリーズで著名な寺田憲史が脚本を手がけている。猫から可愛そうな竜の話を聞いた少年エルマーは、いじわるな動物から竜を助けるための冒険に旅立つ。猛獣に襲われるエルマーだが、智恵と勇気で危機を脱出。ついに竜のボリスと出会う。だがボリスは、自分は竜なのに飛べないと気弱なことを口にする。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

完結して欲しかったなぁ

昔、生協でビデオを購入して視聴。

主人公エルマーのソロプレイによる冒険。エルマーの両親が猫嫌いで今思うと致し方ないのですが、当時は理解のない親だなぁと。食糧をリュックサックに詰め込み、船に忍び込んでの密航といい、中で貯蔵してあった牛乳を飲んでるシーンは美味そうやなぁと思ったけど、今思うと結構悪い事してますな苦笑。

船が到着してから目的地までの道中、出会う動物にチューインガムだったり、歯磨き粉といった文明の利器で丸めこむシーンは痛快でした。

子供向けながらワクワクさせられる王道の冒険物としてよく出来ていただけに後編がなかったのが残念。続きは原作を読んで脳内補完をしなければならないのは辛いところです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
それいけ!アンパンマン ぼくらはヒーロー(アニメ映画)

1997年7月26日
★★★★☆ 3.5 (2)
19人が棚に入れました
「アンパンマン」の劇場版「虹のピラミッド」の同時上映作品。ジャムおじさんによって作られたアンパンの顔を持つヒーロー・アンパンマンがさまざまな事件を解決していくストーリー。なかでも本作は、アンパンマンの仲間のふたりにスポットを当てている。少し短気な面はあるものの、困っている人を放っておけないカレーパンマンの物語「カレーパンマンとまほうのふで」、頭が良くいつもみんなに親切なしょくぱんまんをメインとした「しょくぱんまんとにせしょくぱんまん」の2本。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
アスパラガス(アニメ映画)

1997年8月2日
★★★★★ 4.2 (2)
14人が棚に入れました
アスパラガスのウンチをする女。窓の外には巨大な植物の庭。劇場に着くと彼女は鞄を開け、きれいなふわふわした夢を解き放つ。彼女は魔法使いなのか? 観客たちの熱狂を背にひっそりと部屋に帰った彼女は優しくアスパラガスを口に含み愛撫する……。当時、D・リンチの『イレイザーヘッド』と並び、ニューヨークを揺るがせたエロティック・アート・アニメーション!!

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
悦楽共犯者(アニメ映画)

1997年8月9日
★★★★★ 4.1 (4)
13人が棚に入れました
チェコのアート・アニメ界の巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルが25年も温め続けた会心の一作。抑えがたい欲望に衝き動かされ、さまざまな“自慰機械”の発明に没頭する男女6人の密かな楽しみを、“ブラック・グロテスク”スタイルで描く。ありふれた日常を異様かつシュールな世界へと変貌させてしまう、シュヴァンクマイエル独特の映像テクニックが秀逸。不条理な快楽ファンタジーを生きねばならぬ人々の痛快ブラック・コメディで、天才シュルレアリスト・シュヴァンクマイエルの明快で陽気な長編と言える作品。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
たまごっちホントのはなし(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
1997年の「東映アニメフェア」のプログラムの1本として『地獄先生ぬ~べ~』『キューティーハニーF』などと同時上映された短編映画。上映時間は約9分。1997年当時に大ブームを巻き起こしていた電子玩具「たまごっち」の世界観がベースとなっており、ふしぎ生物研究所のばんぞー博士により、「たまごっち」たちの起源が明かされていく。監督は劇場版『ドラゴンボールZ』『Dr.スランプ アラレちゃん』ほか、長年東映の劇場版アニメをを監督してきた橋本光夫。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
栄光へのシュプール -猪谷千春物語-(アニメ映画)

1997年9月13日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
1956年のコルティナダンペッツォオリンピックで、日本人初の冬季五輪メダリスト(銀メダル)となったスキー選手、猪谷千春の生涯をアニメ化した長編作品。和田 登・作の伝記『スキーに生きる』(ほるぷ出版・刊)が原作。物語的には、日本のスキーの振興に精力を傾けた猪谷の父・猪谷六合雄(演:大塚明夫)にも焦点があてられ、彼の指導の元で猪谷千春が一流のスキー選手になる過程が丁寧に描かれる。実制作を担当したのは虫プロダクション。監督は『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』ほかの監督を手がけた奥脇雅晴。

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
アンドレとウォーリーB.の冒険(アニメ映画)

1997年8月22日
★★★★☆ 3.7 (3)
8人が棚に入れました
ピクサーの先駆けであるルーカスフィルムの
コンピュータアニメーション部門で制作された短編アニメーション。
製作に関わった多くのスタッフが後にピクサーに移ったため、
第1作目のピクサー短編作品として扱われている。
(アニメ映画『アンドレとウォーリーB.の冒険』
のwikipedia・公式サイト等参照)

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ピクサーの原点

この作品は、ピクサーのスタッフ達がルーカスフィルム時代
に制作した短編アニメだ。
このアニメの製作に関わった多くのスタッフが
後にピクサーに移ったため、第1作目のピクサー短編物
として考えられている。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
大自然の中で眠りから覚めたアンドレ。アンドレの目の前に、
突然大きなハチのウォーリーB.が出現。
ウォーリーB.の気を逸らして逃走を試みようとした
アンドレだったが、ウォーリーB.は猛スピードで追いかけてきて…。

まだ、ピクサーが誕生する前のアニメではあるが1980年の物にしては
クオリティの高い作品であった。脚本の部分に関しては
もう少し捻りが欲しいと思ったが、それ以上にCGの出来が
良かったので私は特に気にしなかった。

2分以内で終わり、尚且つ面白いわけではないため
気軽にはおすすめしにくいが、ピクサーの歴史を語る上では
重要な作品であると感じた。

暇な時に見てみるかくらいの心構えで視聴するのがいいだろう。
少なくとも、ここ最近のピクサー短編アニメと比較するのは
やめておいた方が良い。これが作られた時は、技術も予算も
まだまだ足りないのだ。負けるのは当たり前だ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

計測不能 7 1997年夏(7月~9月)アニメランキング7位
金魚の一生(アニメ映画)

1997年8月23日
★★★★★ 4.1 (2)
7人が棚に入れました
金魚を題材に実写とアニメを組み合わせて制作された約18分の短編作品。監督は松本清張の『ゼロの焦点』も映画化した犬童一心によるもの。第1章から第3章までの掌編で構成されている。金魚にゆかりのある天珍沼で生また一匹の金魚。これを小学生の三井少年が夜店の金魚すくいで手に入れた。三井少年は妹のカナとともに金魚を飼うが、やがて兄妹の興味は新顔のミドリガメへと移っていく。カナは金魚を友だちのさっちゃんへ託し、任せられたさっちゃんも金魚をヒロシと名づけて可愛がるのだったが……。本作は元々キリンホールディングスの芸術文化支援活動事業であるキリンコンテンポラリー・アワードで受賞された1993年の自主映画作品だが、1997年に同じ犬童監督の『二人が喋ってる。』とともに一般公開された。
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