芝生まじりの丘 さんの感想・評価
4.4
狂気のアニメ30分
この作品、面白いと思うのだがいかがか。
【形式】
当時は25秒×53話という随分挑戦的な形で放映されたという。とはいえ25秒の1話で完結するわけではなく、25秒の1話を1カットとして、計25分で1つの物語を形成していると考えてもらえばわかりやすいだろう。
【監督 森本晃司】
監督は森本晃司。この人の名前は記憶していなかったが、映画"MEMORIES"の"EPISODE 1 彼女の想いで "の監督だったとか。テレビシリーズや長編アニメの監督はあまりされていないようだが、他の作品も見てみようかな。
【内容】
家族、なんてタイトルについているが、日常ものというよりは非日常もの。
なんとなく筒井康隆の小説、漫画を思い出す。
妄想代理人とかをヤクまみれでハイにしたらこうなる。
まあ、まず設定が面白い。↓で少しストーリーのさわりを説明する。
{netabare}
近未来、あるテレビ番組が始まった。その番組は落ちこぼれ市民たちを(自分たちが本当の家族同士だと)洗脳して、一緒の家族として暮らさせ、その様子をリアルなホームドラマとして24時放映するというもの。集まったのは粒ぞろいの狂人たち。始まる狂気の生活。そして...{/netabare}
展開が早いし情報量多いので2回見ると色々わかって面白いかも。
醜い狂騒の中にセンチメンタリズムがあり、それが魅力。
本当にこういうカラーが自分は好き。
最近のアニメは綺麗すぎじゃないかなあ。自主制作系でもちょっと洗練されすぎている感じがする。
このへんのアニメの流れを誰か継いでくれ。