1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメOVA一覧 22

あにこれの全ユーザーが1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメOVAを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月18日の時点で一番の1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

66.6 1 1993年夏(7月~9月)アニメランキング1位
キャシャーン(OVA)

1993年8月21日
★★★★☆ 3.7 (12)
47人が棚に入れました
 タツノコプロが生んだ英雄譚の傑作を、TVシリーズ開始から20年後に全4話からなるOVAとして復活させた。アンドロ軍団が世界を支配してから三年が経ち、人類はブライキング・ボス率いるロボットたちの奴隷としてのみ生存を許されていた。彼らにとっての僅かな希望は救世主として噂される「キャシャーン」の存在。レジスタンスの少女ルナが窮地に陥った時、颯爽と現れたのは彼女と親しかった少年・鉄也が鋼鉄の体に自らを改造した姿……、すなわちキャシャーンだった! 人気アニメーター・梅津泰臣の個性が炸裂する各種ビジュアルが見もの。彼を始めスタッフ並びにキャストはほとんど旧作から入れ替わったが、ブライキング・ボスのみ引き続き内海賢二が熱演した。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

たった一人で悪に立ち向かう正義の戦士。

90年代のタツノコリメイク 三部作 '93キャシャーン、'94ガッチャマン、'95ポリマー。
このキャシャーンが最後に見る作品になるのですが、実は新造人間キャシャーンの方は見てないんですよね(笑)

なので、全くキャシャーンを知らない人間の感想です。
ちょっと酷評になってしまったので申し訳ないです。期待の裏返しということでお許しを。

あらすじ↓
{netabare}
アンドロ軍団なるロボット集団が世界征服を果たし、人間は彼らの奴隷として労働させられていた。

しかし人間たちの間には一つの希望があった。それは唯一ロボットに対抗できる力をもった救世主「キャシャーン」の伝説であった。

ある日一人の少女、上月ルナがキャシャーンに扮してアンドロ軍団の工場の一つを強襲するが、逆に捕らえられてしまう。

アンドロ軍団の手によってルナが処刑されようとしたその時、ついに本当の救世主キャシャーンが現れる・・・。
{/netabare}


このアニメ、というかキャシャーンの斬新な所はヒーローが現れる前から既に悪の手によって世界征服がなされてしまっていることです。

それに加えてキャシャーンはアンドロ軍団に立ち向かうため人造人間となっていて、自身が人間なのかロボットなのか苦しむ描写があることです。
これは仮面ライダーやキカイダーに似通った面がありますが、やはり他のヒーローと比べると異端であると思います。

あとお供の犬がロボット犬だったり、白鳥型のロボットと合体したりとか、面白い助っ人が出てきました。

基本的な設定は変わってないとのことなので、原作のキャシャーンが70年代の作品と考えるとどれも先進的な設定です。


キャシャーンの設定やデザインは優秀だと思うのですが、このOVA自体は何とも言い難い出来なのが惜しいところ。


キャシャーンが現れて、アンドロ軍団と闘って、段々傷ついていく中で自身の存在意義・アイデンティティに苦しんで、ヒロイン(ルナ)や母の言葉によって気力を取り戻し、アンドロ軍団の親玉ブライキング・ボスに立ち向かっていく・・・。

みたいな流れです。なんというか、淡々としすぎてて面白みがありませんでした。

終始シリアスな空気で息が詰まりそうになる、徹底した世界は魅力的だっただけに、創意工夫が見られない構成や演出が残念でなりません。

ヒロインもただ「戦うのはもう止めて!」「キャシャーンなんて止めて平和に暮らしましょう!」しか言わないのが昔のヒロインらしいというかなんというか、魅力を感じませんでした。



良い所は・・・まず作画はOVAということもあって綺麗でした。まあ感動するほどもなく、無難に見られると思います。

音楽は本当に素晴らしいと思います。殺伐としたキャシャーンの世界に合ったハードな感じが良いです。

主題歌も影山ヒロノブさんや堀江美都子さんが歌っているので外れなしでした。特に最終話ED、堀江さんが歌う‘IN MY HEART~夢のままで~’は文句なしに素晴らしい!


ガッチャマンは良かったです。ポリマーは・・イマイチでした。そしてこのキャシャーンは・・・・。
もしかしたら新造人間キャシャーンを見ていた方がこのOVAを見たらまた別の感想を抱くかもしれません。

でも個人的にこれは残念なリメイクなのではないかと思ってしまいました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

環境と労働者など思想性が濃い作品。肉感的なキャラにも注目。

 1973年と50年前の作品のリメイクです。とはいえ本作が1993年ですので、もう30年近く前となります。

 TV版旧キャシャーンは50年前の作品でありながら、環境問題(とはいえ今と違って公害問題)は人類がいなくならないと解決できないという、逆シャア(1988年)の思想にもつながるような先進性を持った作品です。
 また、労働階級と支配階級も描いており、ブライキングが必ずしも一方的に悪者に見えないという点もありました。統治方法もある意味では人間よりもまともと見ることもできました。
 安保闘争失敗の絶望が漂う時代、こういった社会問題をせめてアニメ作品で表現したのでしょう。
 旧キャシャーンについては、かなり先進的なテーマ性を内包した優れたTVアニメとして今でも評価が高いようです。

 その他、新造人間=ロボットでもなく人間でもない存在になった悲哀も描いています。そこで上月ルナですね。ルナ=月ですので、女性の象徴のような名前です。
 TV版もOVA版も煽情的な恰好をしていますが、これは戦うマシーンになったキャシャーンの肉体性の喪失、恋愛と生殖が出来ないという悲哀を出すために、生々しい女性の姿を配置したのだと思います。もちろん制作者の趣味もあるでしょう。
 中途半端な存在=自分が誰だかわからないようなアイデンティティの絶望感も時代の雰囲気なのかもしれません。

 この肉感的な作画は旧、OVAの両方に共通しています。TV版旧作は、絵柄は古く作画も荒れているところはありますが、1970年代の濃い線画の味が味わえます。
 また、OVA版は「A KITE」の梅津康臣が作画監督をやっているのでなかなか上月ルナもそうですけど、キャシャーンも東ミドリも(映像も白鳥も)エロいです。ヌードシーンもありますが、これはキャシャーンの機械との対比だと捉えましょう。作画は若干安っぽいところは安っぽいですが、止め画は美しいです。
 
 TV版は何話か公式のユーチューブでも見られるみたいですので、確認していただければと思います。

 OVAはTVをほぼ引き継ぎダイジェストにしたような作品です。ブライキングの生まれたきっかけや、最後は結論は大筋同じですが若干差があります。必ずしもキャシャーン個人に対してはバッドエンドには見えません。ただ、環境問題と労働問題に含みを持つことになります。

 4話で2時間かからないくらいですので、ストーリー的には駆け足ですが、名作のダイジェストとしては悪くないまとまり方はしていると思います。絵柄も旧作よりもかなり見やすいです。
 何より、キャシャーンは雰囲気の暗さがたまらない味を出しているので、そこを味わえます。

 音楽は旧作を踏襲してくれれば最高だったのに。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

早とちり、、、してしまった。

正月のキッズステーションでやっていました。
最初は、愚かにも、、、
TVオリジナル版だと思っていたのです。
1話目はOPもなく、本編から、、、
むむ、、なかなかやるじゃないか。
現代でも十分通じる画質と構成。
そんな風に一人で勘違い。
2話目のOPで違和感を感じました。
タイトルが黒に白抜きで「キャシャーン」のみ、、、
もっとけばけばしい印象だったはず、
それに何かが足りない
(新造人間の文字なのですね)
それにこの歌はなんだ?
どうして「響けキャシャーン、叩けキャシャーン、
砕けキャシャーン」じゃないのか、と
その時はっきり気が付きました。
私はあの凄まじいOPが聞きたかったのだと。
そして一人で「騙された」との思い。

そうか、4話のみリメークOVAか。
確かにTV版を4話に凝縮したとするなら、
あの1話の出だしも頷ける、、
そしてこの4話のみ話でもメインプロットは
戦いと、人間でも機械でもない己の自我。
TV版を見た人間には懐かしく、そしてそれなりに
楽しく見れるかもしれませんが、、
TVを見たことのない方には、
いささか詰め込みすぎかも、、、

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

66.0 2 1993年夏(7月~9月)アニメランキング2位
ルパン三世 ルパン暗殺指令(OVA)

1993年7月23日
★★★★☆ 3.6 (60)
349人が棚に入れました
ある夜、ルパンと次元はヘマをやらかしてしまい、警官隊に追われてアジトのある建物に逃げ込む。パトカーに建物を取り囲まれ、外の様子をうかがっていた2人であったが、後からやってきた銭形警部の指示でパトカーはすべて退却する。さらに銭形は単身ビル内に乗り込んでくるではないか。銭形の行動に不信感を抱いていた2人であったが、銭形は懐から酒のビンを取り出し「一緒に飲まないか?」と酒を勧めてくる。理由を聞くルパンに対して、銭形は1枚の紙を手渡した。ルパンがその紙の内容に目を通すと、「銭形警部、貴君を7月23日正午をもって、ルパン三世の専従捜査から解任する」つまり、銭形をルパン三世専従捜査官から解任するというICPOからの通達だったのだ。 さらに銭形は、後任の捜査官には傭兵あがりのキース・ヘイドンが着任したことも伝える。ICPOがキースに出した指令は、「逮捕というのは建て前、生死は問わない」、つまり事実上はルパン三世暗殺指令だったのである。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、野沢那智、田中敦子、石塚運昇、銀河万丈、飛田展男

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

危機感たっぷり

タイトルからも分かる通り、ルパン一味が暗殺される話。
シリーズ中、最も盛り上がった作品でもあり最高傑作のひとつに入る内容だと思います。
この作品の面白い点は全体通して危機感溢れる内容であり、ルパン一味全員がバランスよく濃い見せ場がある事、銭形警部もルパン側であるという事です。
前作「ロシアより愛をこめて」の視聴率低下からTVスペシャル打ち切りになりそうだったルパンアニメを見事救った作品でもあります。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

鰻Monkeys さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

次元の背中に男を見た

次元 「殺したければ殺せ・・・俺は行く・・・」

そう言い残し、かつて次元を裏切って殺された男の娘に自分のマグナムを託し去ろうとする。

ですが、その直後にキースに命を狙われ必死に逃げる次元。

過去の清算、理由はどうあれ父を殺したという事実に報いる気構えがかっこいい!

自分が殺す相手も殺される相手も自分で決めるという姿勢にしびれました。



本作品は、銭形のために「ショット・シェル」を壊滅しついでに金も盗もうとするという物語。

小さい頃見たときも面白かったですが、今見直すとなおのことおもしろいです。

展開の仕方が面白い、作画はみんな日本人臭くてちょっとあれですがw

なんども見ていますが何度見ても面白い作品だと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

TVスペシャル第5弾(1993)

ショット・シェルを壊滅せよ!今回のターゲットはゲンナマ。
歴史上のお宝の謎はありません。
とっつあんとの追いかけっこもありません。
では、つまらない?
いいえ、そこは「ルパン三世」つまらないわけがないです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

65.6 3 1993年夏(7月~9月)アニメランキング3位
アイドル防衛隊ハミングバード(OVA)

1993年9月1日
★★★★☆ 3.8 (11)
55人が棚に入れました
 吉岡平の手掛けた小説を原作としたOVAシリーズ。 自衛隊が民営化され、さっそく参入した芸能界は戦闘機パイロットをなんとアイドルに務めさせることにした。行方不明になった父の夢を受け継ぎパイロットを目指していた取石姉妹の5人は、この流れの中でアイドルグループとしてデビューすることになってしまう。その名もハミングバード! 姉妹の母と因縁のある矢島オフィスの社長は、彼女らの活動に対して様々な妨害工作を仕掛けるが……。 90年代中期の声優ブームを牽引した一作。柳沢まさひでの手による美少女キャラの人気も高かったが、彼女らの声を担当した声優たちも劇中同様にアイドルユニットとしてコンサートを開催。五女・美無を演じた椎名へきるの人気をブレイクさせるきっかけとなった。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

歌って踊って空とぶアイドル

当時は椎名へきる登場前夜?この作品に認知しました。
結構人気あったともうんだけどなぁ・・・。
まぁ兵器とアイドル・・80sですなぁ。。

自衛隊に民間資本が参入、なぜかアイドルユニット同士が競い合うという・・・・。カオス。

SNAPとかすげーやばい名前のユニットもでてきた気がする。

原作はタイラーの人。

絵はまぁあれだけど、OVAだからいまでもなかなか観れるはず。

で椎名へきるってどこいったの・・・。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アイドルと自衛隊の斬新な組み合わせ。

アイドルが歌いながら戦う、というのはマクロスの様式美ですが、
この作品はアイドルが航空自衛隊のパイロットとして、戦闘機を乗りこなしながら歌ったり戦ったりする、正に新機軸のアイドルアニメです。

あらすじ↓
{netabare}
西暦199X年、自衛隊の民営化が導入されるも中々名乗りを上げる企業・団体・業界が現れなかった。そんな中でいち早く参入に乗り出したのはなんと芸能界。
取石プロダクションの取石五姉妹も『ハミングバード』のアイドルパイロットとして活動を開始する。
しかしアイドルとパイロットの二足のわらじは想像以上に過酷なものだった・・・?
{/netabare}


アイドルが戦闘機パイロットなんてそんな無茶な、と思うかもしれませんが実際このアニメはかなりぶっ飛んでます(笑)

どう考えてもあり得ない道理を無理やり押し通していく、荒唐無稽でエネルギッシュな作風なので、現実的な航空モノがお好きな方には合わないと思います。


ですが一応最初から自由自在に戦闘機を乗りこなせる訳では無く、アイドル業をこなしながら飛行訓練を積み、アイドルとしてパイロットとして着々と成長していく少女達の姿があります。

アイドルであっても中身はそこらにいる女の子と変わらない。等身大の姿がとても可愛らしく、身近に感じられました。

アイドルパイロットは彼女たちだけではないので、ライバルたちとのし烈な争いも見所があってハラハラします。

また、戦闘機への微細な描き込みやリアルに見せる飛行風景、ダイナミックに魅せる美しさは感じられました。


何よりこのアニメはアイドルをテーマにしているが故、中心となるアイドルユニット「ハミングバード」へのこだわりが尋常ではありません。

OVA各巻に異なったOP/ED主題歌を作曲、劇中でもハミングバード全員だったり各メンバーが歌う挿入歌が多く使われています。

ハミングバードのメンバー・・・皐月、神無(かんな)、弥生、卯月、水無(みな)の五人は年齢も性格もてんでバラバラ。
通常のアイドルユニットのように何らかの必然性をもって集められているのではなく、単に姉妹であるというだけで組んでいるので当然です(笑)


しかしいざライブステージに立つと五人の足並みはピッタリ揃って、一つのユニットとして見事な共演を果たしてくれます。

そのライブシーンは振りつけ、表情、歌声どれを取っても現実のアイドルに引けを取らない迫力で、特にラストステージはカメラワークや音響、演出的にも最高です。

個人的に最も魅力を感じたのは四女の卯月ちゃん。身内にさえも中々本当の顔を見せない、天然そうでミステリアスな彼女は天性のアイドル気質だと思います。

曲だと「情熱」のインパクトが凄いです。
この曲のライブ演出はスタッフの情熱というかもう執念に近いこだわりを感じます・・・・。

他にもたくさん良質なアイドルソングが収録されているので、興味のある方はYoutubeなんかで検索してもらえると嬉しいです。

ちなみにキャストは
皐月(三女):三石琴乃
神無(長女):玉川紗己子
弥生(次女):天野由梨
卯月(四女):草地章江
水無(五女):椎名へきる

豪華ですねー。三女の皐月を一番上に表記したのは、彼女が本作の主人公だからです。



アイドルとパイロット。果たしてこの組み合わせが正解だったのか、そして上手く合わさっていたかは不確かとしか言えません。

アイドルとしても、今見ると古臭さを感じてしまう部分があるかも・・・。
何しろ20年近くも前の作品ですから、その間に世のアイドル像は様変わりしているし、単純な比較は出来ないと思います。

この時代から今のアイドルに通じるアイドルユニットを題材にしたアニメがあった、そして容易ではない多人数のライブシーンを描き切ったということが、今もって素晴らしいと評価できます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アイドル!

五姉妹が戦闘機で戦って、ステージで踊って、歌ってと活躍する物語です!

五姉妹がステージで歌っている時のカメラ回しや照明、振り付けなどが凄かったです。作画は少し古いですが、それでもライブは色あせない輝きがあります。
エンディングのテロップでもスタッフの遊び心が見られますよ!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

61.6 4 1993年夏(7月~9月)アニメランキング4位
銃夢(OVA)

1993年6月21日
★★★★☆ 3.4 (29)
114人が棚に入れました
全身サイボーグの戦闘技能に優れた少女ガリィが「機甲術」(パンツァークンスト)と呼ばれるサイバネティクス格闘技術を駆使してさまざまな強敵と戦うという、サイバーパンク格闘アクションとでも言うべきストーリーである。
一方で、軌道エレベータやナノマシンなどの最先端技術や、ハチソン効果、サイコメトリー、ニコラ・テスラのスカラー波兵器などといった怪しげなガジェットも豊富に詰め込まれている。
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ジェームズ・キャメロン版、銃夢。『アリータ:バトル・エンジェル』2018年12月21日公開(予定)

ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスの『Alita: Battle Angel』夏公開!なんて言われてたのに
制作は遅れ気味。構想は十数年前から既にあったらしいですがキャメロンは如何せん売れっ子なので仕方ないw

サイバーパンク・アクション漫画でも代表的な一作。
攻殻機動隊シリーズに比べると地味なので注目されないですが、大の日本贔屓であるギレルモ・デル・トロが
目をつけて、ジェームズ・キャメロンが脚本を書いてくれたことにより、世界での認知度も上がるかもしれない。

今年公開された予告映像を見ていただかないとダメですが、ファンの間で論争が行われているキャメロン版銃夢。
主人公の『ガリィ(Gally)』(海外版のコミックでは「アリタ(Alita)」)の目がおっきくて賛否両論です。
不気味の谷現象なんてのを近年CGが克服しだして、そんな中キャラクターデザインを漫画的表現へと寄せたのは
主人公がサイボーグであることも加味すれば理解はできますが、実写作品だとやっぱり不気味ですよね。

それこそ人間そっくりにCGを作ることも可能なのに何故?と思います。いや“少し前まで”そう思っていました。

ネット上のアバターが活躍する「レディ・プレイヤー1(Ready Player One)」を観て理解できた気がするんです。
レディ・プレイヤー1のアバターも目がデカイデカイ(笑)日本的というより、海外のカートゥーン文化に近く
実際にネットゲームで使用するようなデフォルメ感で、区別がつかないリアルなCGの仮想空間と現実世界との差を
上手く分けて映像的に表したのだと思います。説明なしの一目瞭然で人間以外の人型だと理解させることが可能で
デザインの段階で計算し視覚的に伝える方法だと、個人的には落とし所が見つかりました。

『Alita: Battle Angel』の予告にも出てきますが、銃夢にはサイボーグと人との恋模様もあります。
アバターとサイボーグでは意味合いも変わるかもしれないけれど、アリタと青年が見つめ合うシーンで
自分の想像が大きく間違ってはいないかもと感じましたね。成功するか失敗するか、どっちにしろ楽しみです。


そんな『銃夢』のアニメ版なんですが、このアニメは原作ファン以外はちょっとオススメし難いOVA。
いや、むしろ原作読んでるとダメなのかもしれないですね。ファンの理想が高いのもあるのでしょうけど、
このアニメ版に関してはそこを省いてもあまり出来はよろしくありません。

人物の声がかなり印象と違います。主人公のガリィも幼い感じ。背も想像より低くて驚きましたがこんなもん?
ガリィの恋のお相手、ユーゴのビジュアルに寄せたのかもしれません。映画の印象のほうが近いですね。

作画は綺麗なんですけど、デザインに凝りすぎてあまり動かせないのが、監督「りんたろう」らしいです。
逆にドラマをしっかり見せるシーンは秀逸ですね。2話の雨が降る窓辺での会話は、原作ファンも納得の出来!
残念なのは作中の舞台「くず鉄街」の描写も俯瞰や引きの画を使ってしっかり見せて欲しかった・・雑だよぉ。

原作の抜粋でオリジナルも挟みつつ話を作っていて、以降も製作予定はあったようですが2話で完結します。
この頃はOVA化が流行っていて、アニメ化することに意味があった為、このタイプの作り方は多い気がする。
そんなに腐すほど出来が悪い訳でなく、原作との違いを見ながら動かない作画の美麗さを眺めるアニメです。

オリジナル展開でまとまりを出そうとしてますが、重要な設定を大幅カットしてまでやらなくてもいいよなぁ。
{netabare}登場するオリジナルキャラクターは、原作で殺せないキャラの為にやられ役をつくったのか?と思いきや
原作で重要なキャラも死んでしまって、今観るとめちゃくちゃ。オリジナルのキャラも殺すというナゾの展開に、
一体なんの意味があるのだろう?血なまぐさい西部劇をやりたかったのかな。どこか世紀末感もある‥。{/netabare}

不満はありますがOVAとしては十分。
原作者は複雑でしょうが、ファンとしてはifストーリーとして楽しめるので良いですよね。

(※前に書いたのを大幅加筆で映画の紹介もしてみました。12月が楽しみだなー!観に行くぞ~!)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ガリィ、空に行こう。

今からおよそ3年前、20になったばかりの若輩者は衝撃を受けていました。
1993年に作られた全2話の作品に、何も知らない若造がその時、確かな衝撃を貰っていました。
私が往年の傑作と言う物を「古臭い」と嫌悪せず、今日まで生きてこれたのは、間違いなく本作が一端を担っています。
このアニメが無ければ、私の嗜好も興味も人生も、今とは違った物になっていたかもしれない。
3年経った現在になってそんな事を思ってしまうのは、今日実写映画が公開された故の誇張表現……なんかではありません。
紹介しようと思うきっかけとしては今回の出来事、実に有難かったのですが、それは逆に自分を見つめ直す良い機会とも相成ったのです。
そもそもにして本作を、私はどのように捉えているのか。
原作ファンからは賛否両論なこのOVA
根幹に根付いた出発点として息衝いているか。
原点と呼ぶにはやはり大げさな産物だったか。
怖々と改めて拝見した昨日、明確な解答を得られた次第でした。
甦った再度の思いは、初めて観たあの時の感情は、決して思い出に塗れた補正なんかじゃなかった。
そんな安心と幸福、そして切なさに従った故、今回は本作を紹介します。
2016年に私の中へ現れた超新星作品『銃夢』
原作から少しばかり改変が加えられたこのOVA、私は堪らなく大好きです。



【あらすじ】
世界は、2つに分かたれていた。
天上に繋ぎ止められた空中都市「ザレム」
そこから吐き出された廃棄物を再利用する集団によって形成された「クズ鉄町」

イド・ダイスケはそんな「廃棄物国家」に住むサイバネティックスドクター
彼は無数のゴミ山から、少女型サイボーグの上半身を見つける。
過去の記憶をすっかり失っていた彼女は「ガリィ」と名付けられ、大切に育てられた。
そして、失われた身体の代用品を与えられた少女ガリィは、1人の少年と出会う。


これは、翼の折れた天使と翼を生やそうとした少年の物語



『銃夢』
名前だけは聞いた事がある、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本作は知る人ぞ知るカルト的作品として、世間の陽光をあまり浴びる事なく、今日まで生き続けて来ました。
その原因は色々ありましょうが、まず単行本がどれを買えば良いのかわからない、と言うのは間違いなく根底にあるでしょう。
作者が最終回に納得いかず作り直したり、途中で出版社が移籍する問題も起こったり。
そのようにして作られたヴァージョン達は、興味持った人ならまず戸惑う事確実(どれを買えばいいかはP.S.にて、簡単に記載しております)
取り敢えず、この『銃夢』と言う作品を良く知らない方
もし、本作に興味が芽生えたら、このOVAからご覧になって下さい。
全2話の本作に惹かれたなら、貴方は間違いなくこの作品に適合する条件を獲得しているでしょう。


ここからは、まだ観ていない方は絶対読まないで下さい。
致命的なネタバレがある為、本作における「衝撃」を体感したい人は、未視聴の状態で読まない事を強くオススメします。


{netabare}
切ない。
この物語を初めて観た後に見えたのは、上記の言葉一色の世界でした。
空中都市への思いを抱くが故に、そのザレム自体に殺されるユーゴ
そんな彼を愛するが、愛だけでは行かせてあげられなかったガリィ
2人のガールミーツボーイがこのような切なき結末を導き出す事に、当時は全く予想が出来ず、只々唖然
茫然自失な虚脱状態
「衝撃」に支配された私は原作本購入の為、すぐさま外へと赴いた次第でした。

正直、意外だったんです。
全2話、計60分でここまで心を動かされた作品にはこれまで巡り会って来なかった。
それは、初めて本作を観てから3年経った現在に至っても、ギネス記録更新中です。
アニメーションって積み重ねの極致を具現化出来る所があって、何十話も数百話も続いた話を気に入ると、それだけそこから抜け出せなくなる、思い入れ深くなります。
気に入らなければ、地獄
気に入ったならば、視聴中天国、視聴後地獄
全ての道は地獄に通ず。
それは偏に当たり前であり、周知の事実でしょう。
しかし、本作は私にとって、全2話と言う短すぎる程の物語で、数十話を観終えたが如き満足感が与えられた奇作なんです。
これを衝撃と言わずして、何と言いましょうか。

そんな状態へと至らせる為、齎されたのは、1話1話に生じる「深み」
空気感から来る説得力のような物を、作中の描写、音楽、物語全てから感じました。
ユーゴのザレムに対する「憧憬」
ガリィの彼を真に愛した「自己」
くず鉄街の荒廃で錆びれた「現実」
デッキマン等を例とした「近未来」
このアニメは、それらの点を短い話数ながらも充分過ぎる程の出来に仕上げていたのが大変素晴らしかった。
撃ち落されると分かっていながらも、死んでしまった者全ての鎮魂歌を打ち上げる寂寞のエンディングは、未だに忘れられません。
リメイクを否定する気はありませんが、この切なく寂しい雰囲気を完成させた『銃夢』を再度作り上げるのは、正直不可能に近いと思うのです。

しかしどうも、原作を先に知っているとその視点で確立される、と言う現象は今も昔も変わらんようで。
このOVAが出た当時の評判は、ぶっちゃけ賛否両論
その主な理由として挙げられる2点が、原作シーンのカット具合、オリジナルキャラクターの参入です。
『銃夢』の漫画は序盤にマカク編、ユーゴ編、モーターボール編とストーリーが続いていく訳ですが、本OVAはマカク編の要素であるガリィが戦いに赴くきっかけを少しばかり取り入れた上で、ユーゴ編にて終わらせると言う再構成を行っています。
そして、その中に元々ザレムの住民、現在は追放された女性医師「チレン」をオリジナルキャラクターに加えていました。
上記の「改変」こそ、原作に慣れ親しんでいた身なら、受け入れにくい方もいたのは確実
チレンのザレムと関連した葛藤は詳しく描写されていないし、ベクターやイドの性格も原作と少しばかり異なっています。
このOVAが出た当時、漫画は3巻までしか出てなかった事実も大きいのでしょう。
確かに原作ファンの方がおっしゃるように、中途半端な部分もあるのは否めません。

しかし、その事実は決して「再構成」自体が下手だった事の証明にはなりません。
私は原作漫画を購入したので、違いも充分把握しているのですが、ユーゴ編で終わらせる事を基軸としている故か、このアニメ版は全体の構成が一本の軸として確立しているのが好印象なのです。
例えば、原作はマカク編でガリィと言う人物像を知っている故、ユーゴに恋してしまう過程がやや突発的な印象も否めないのが正直な所
しかし、本作ではマカク編とユーゴ編を同時並行して物語を進めているので、違和感をあまり感じません。
ガリィがハンターウォーリアを志す理由も、ユーゴとの会話によって「自己」が芽生え始めてきた結果と言うのを、少ない描写で端的に説明していました。
そして、オリジナルキャラクターであるチレンはガリィの女性性を表す対比として、不十分でありつつ不必要ではない、正に「深み」を齎すキャラクターとしての側面も描かれています。
原作通り、原作通りじゃないと言う前に、当時出ていたのは3巻までと言うのを考慮に挙げるなら、本作は充分な出来であると考えられるのです。

総じて申し上げるなら……
個人的に気に入っているこのOVAは『銃夢』の世界観の一端を垣間見る産物として、非常に素晴らしい作品です。
ガリィとユーゴのガールミーツボーイを求める人にも、良質な物語として必ず心に残るかと思われます。
ただ、原作を既に知っている方はメディアの違いを理解して観る事だけ、念頭に置いておきましょう。


最後に少しばかり戯言
本作を観終わって、私はとある神話を思い出した次第でした。
とても有名なギリシャ神話、イーカロスの物語です。
王の不興を買って幽閉されてしまうダイダロスとイーカロスの親子
彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼を作る事によって、空を飛んで脱出する計画を立てました。
結果は無事に成功、舞い上がったイーカロスは自由自在に空を飛び、蝋が熱で溶けてしまうので太陽に近付いてはいけないと言うダイダロスの忠告を無視
自らを過信したイーカロスは、太陽にも到達出来るという傲慢さから、太陽神ヘリオス(アポロン)の元へ飛んでいきます。
その結果、彼は熱によって蝋を溶かされ墜落死したと言う物語

私はこの神話を初めて聞いた時、少しばかり憤りを感じた事を憶えています。
太陽の熱で溶けて死んでいったと言う描写に、神の記述を付け加えた事に、何か納得できない物を感じました。
傲慢なのは寧ろお前(神様)の方だろ、と矛盾を突きつけたくなる心境だったかと思います。

しかし、本作を観た後で、この神話に対する見方は変わったのです。
イーカロスは短い時間でも、自由自在な翼を手に入れる事が出来て、幸せだったと。
何故なら、夢には例え届かなくとも、彼の翼が飛んだ情景は確かに輝きを放ったから。
翼を無くしたガリィの翼として、ザレムを求めた少年ユーゴ
翼を手に入れられなくても、ガリィに認められた少年ユーゴ

「キミに会えて、良かった」

翼が無くても、彼は天使を愛した。
翼を無くしても、天使は彼を愛した。
「くず鉄街」にも「ザレム」にも無い世界
新しい世界、2人だけの世界
それを、彼等は少しの間でも作れたのです。
私は、それだけで、充分幸せな結末だと思います。
-----------------------------------------
Oh,Just once
思いを告げ 涙零せればいい
Oh,Just once
宇宙の海で 夢を見られればいい

Oh,Just once
壊れるほど 強く抱いてほしいの
Oh,Just once
ぬくもりだと 思えたなら 砕け散ってもいいから
……女の子として

『銃夢』ED「CYBORG MERMAID」より抜粋
-----------------------------------------
{/netabare}


P.S.
『銃夢』に興味をお持ちの方は
『銃夢』愛蔵版(YOUNG JUMP愛蔵版)全6巻→『銃夢Last Order New Edition』全12巻→『銃夢 火星戦記』既刊6巻(以下続刊)で購入するべし。
『銃夢』愛蔵版(YOUNG JUMP愛蔵版)は、色々な設定資料やら裏設定やら外伝やらが入った正に完全版
最終巻は、OVAで描かれなかったモーターボール編が少しばかり映像化されたDVDも付属しています。

また上記の流れとは別に、最初の『銃夢』全9巻(ヤングジャンプコミックス)は、これ単体で完結しています。
結末に納得いかなかった作者が、新たに作り出したのが上記の流れであり、取り敢えず完結作品を読みたいなら、このヴァージョンだけ読めばOK
最後が気になる方は、本作の最終巻だけ買いましょう。

俺?
俺は全ver買っちまったがな(泣)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

今、ハリウッドで実写映画化される意味

。。。。は、正直言ってないと思います。

80年代から始まるサイバーパンク作品は日本では「AKIRA」や「攻殻」の講談社が始めたので、集英社も対抗馬として出された感じ。しかし、正直「AKIRA」や「攻殻」より娯楽感が強く内容が薄いです。

というよりも、既に数多くのサイバーパンク漫画があったので二番煎じ感が強いと言った方が良いかもしれません。

キャラクターデザインもまたこの頃特有のクセが強い感じなので、人を選ぶ感じもするので、今正直、ジェームズキャメロンが200億円の大予算で作ってもアメリカは愚か日本でも当たらないでしょう。

僕は一応観ますけどね。(笑)

アリータ:バトルエンジェル視聴感想 

さすがはジェームズキャメロンがプロデュースしているだけあって、お金のかかった超大作でした。話の筋も最低限ねじ曲げずに、漫画のままのストーリー展開と、クリストフ・ヴァルツや、ジェニファー・コネリー、 エドワード・ノートンなどのハリウッドのアカデミー賞クラスの俳優を連れてきているところが日本の漫画作品といえど、手抜きしてない感じでした。それは素直にすごかった。

後は原作以上に「フィジカル(肉感的。肉体的)」なのがさすがハリウッドスタイルというところで、リアルでアメコミタッチなのもそうですが、オタク臭さが少なく、モーターボールなどのスポーツ描写や恋愛要素は原作以上にフューチャーされています。これは文化の違いかも知れないですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

61.5 5 1993年夏(7月~9月)アニメランキング5位
ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画(OVA)

1993年7月23日
★★★★☆ 3.3 (33)
195人が棚に入れました
新たな地球の神・デンデが地球に生命細胞を破壊するデストロンガスが増幅していると気づいた。ミスターポポからこの事を知った孫悟空達は地球の危機と知り、デストロンガス発生装置を破壊することを決意する。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
NG騎士ラムネ&40DX ワクワク時空 炎の大捜査戦(OVA)

1993年6月23日
★★★★☆ 3.9 (5)
33人が棚に入れました
TVシリーズの好評を受けて制作されたOVAシリーズ第二弾。 ダ・サイダーの元に、セクシーな双子姉妹・マウンテン・デューから救いを求める水晶球が届けられた。相棒にラムネスもさそい下心まる出しで彼女らの待つパフパフ宮殿に駆けだしていくが、行く先には同じく水晶球に導かれた凶暴な宇宙山賊が。そしてさらにやっかいなのは、ラムネスとダ・サイダーの恋人であるミルクとレスカが嫉妬全開で追跡してくることだった! 全3巻で綴られる本作は、発売当時の変身美少女戦士ブームを反映してヒロインである「聖なる三姉妹」もそれぞれセクシャルな(?)コスプレ姿を披露。OVA前作のラブコメ路線から趣を変え、よりギャグに特化した内容が楽しめる。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
PURPLE HIGHWAY OF ANGELS 湘南爆走族 9 俺とお前のGOOD LUCK!(OVA)

1993年8月25日
★★★★☆ 3.9 (5)
24人が棚に入れました
吉田聡原作の人気コミックをOVA化したシリーズの第9弾。 湘爆のメンバー・マルの友人である長内は、とある誤解から新参者の暴走族「魔路苦淋」によってボコボコにされてしまった。そのことが原因で、所属する空手部も辞めさせられてしまった長内の無念を晴らすため、マルは誰にも告げず決死の覚悟で単身「魔路苦淋」を潰そうとする。しかしそのことを察した江口たちは彼を援護するべく立ち上がり、やがてこの対決は湘南の族全体を巻き込む一大抗争へと発展してしまう? 本作をもって足かけ8年に渡り続いてきたこのアニメ版は、一応のピリオドが打たれている。

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

湘南爆走族OVA第9弾

暴走族マンガの原点ともいえる『湘南爆走族』のOVA第1弾。
原作マンガは中高生の頃リアルタイムで読んでいたなぁ・・・。(あぁ、年齢がバレてしまう・・・)

湘南爆走族2代目リーダー兼波打際高校第25代目手芸部部長(!!)の江口洋助をはじめとする5人組・湘南爆走族のメンバーと仲間たち、ライバルの暴走族などとの友情や恋愛を描いた作品。
暴走族マンガらしくケンカのシーンも少しはあるけど、原作は、ほぼコメディ。


本作の主役は丸川角児。友人の敵を討つため一人敵陣へ・・・。そんなマルのもとに湘南爆走族の面々が一人また一人と駆けつけます。

原作に忠実な本作に感謝!!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

喧嘩馬鹿とスポーツマン。

原作は吉田の代表作暴走族漫画。略称は『湘爆』
少年KINGに1982年から1988年迄連載された作品。

1987年実写劇場版は江口洋助/織田裕二/清水美砂
のデビュー作でその他杉浦幸/杉本彩/翔/竹内力
「噂の刑事トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)
等も出演している。
OVシリーズ一期には声優として浜崎あゆみもいる。
本作はアニメOVA第9作目。アニメはOVA12作迄有る。

湘南海岸を舞台に、「暴走族」と「湘南爆走族」との
抗争や登場人物やグループを中心に友情や恋愛等
を描いた作品で、ギャグやコメディの割合が多い。

不良・ヤンキー・暴走族漫画の原点ともいえる作品。
後々の同ジャンルの作品に多大な影響を与えている。

主題歌は元横浜銀蝿の翔、HOUND DOG、LOUDNESS、
Mr.Children、杉山清貴 等当時の有名アーティスト
が参加している。


湘南爆走族2代目リーダー江口洋介。喧嘩無双の江口
にも天敵が居た・・実の兄「啓助」・・つっぱりとは
無縁ながら・・江口の強さの秘訣はこの兄の暴力かも?
兄弟喧嘩の末喧嘩無双になったのか?

普段は釣りをこよなく愛する気さくな兄だが・・弟に
は容赦がない・・そんな江口家と湘爆メンバーの日常
を描きつつも・・今回のメインは丸川と昔仲間の長内
の話に・・長内は空手部主将だったが・・暴走族に
狙われ嫌がらせなどを受けていた・・
そんな昔の仲間の危機を知った丸川は・・

ここでミスチル?息が長いアーティストなんだね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
流星機ガクセイバー(OVA)

1993年8月21日
★★★★★ 5.0 (2)
20人が棚に入れました
青春学園コメディと宇宙戦争ものの興味を組み合わせたオリジナル巨大ロボットもののOVA。 国際アカデミア学園の変人教師・羽柴当吉博士は、10年前に宇宙から飛来した隕石状の物体に関する独自の学説を展開。自説を証明するため、生徒会長・吉村学ほか8人の生徒を隕石内の同数のユニットに搭乗させる。やがて8個のユニットは、生徒たちの思念を受けて真紅の巨人ロボ・ガクセイバー、そして中型ロボ・ニーナロボへと変幻した。羽柴から単位を餌に、そのままガクセイバーの操縦を迫られる生徒たち。だがその頃、地球には強大な敵・銀河連邦が接近しつつあった。 ラジオ番組、小説、コミックと多様にメディアミックス展開されたオリジナル作品のOVA版。OVA版は独自に全宇宙規模の壮大な広がりを見せて、最後はかなりSF度の高い結末を披露した。監督は、1970年代の東映動画やサンライズの作品などで活躍の演出家・貞光紳也。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
エイトマン AFTER(OVA)

1993年8月21日
★★★★★ 4.7 (3)
16人が棚に入れました
作・平井和正、画・桑田次郎による少年マンガで、1963年にTVアニメ化もされた『エイトマン』の続編OVA。全4巻が刊行された。とある科学者を追う私立探偵・羽佐間は、凶悪なサイボーグに襲われ命を落とす。羽佐間の依頼者であり、エイトマンの開発者でもあった谷博士は、羽佐間を新たなエイトマンとして復活させる。己が人外の存在になったことに悩みつつも、羽佐間はエイトマンとして、一連のサイボーグ犯罪の黒幕を追う。物語の舞台は原作マンガの最終回から7年後となっており、谷博士をはじめとする原作版のキャラクターがサブキャラクターとして再登場する。エイトマンの特徴である、弾丸よりも早い高速移動能力を生かした戦闘シーン――銃弾の雨を容易にかわす、目にもとまらぬ速さで相手に打撃を与えていく――、サイボーグとなったことに苦悩する羽佐間の描写等、原作版『エイトマン』の魅力を汲みつつ、現代的に再構成した佳作となっている。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
マーガレットVIDEO POPS R.Ikuemi(OVA)

1993年6月25日
★★★★☆ 3.3 (3)
16人が棚に入れました
詳細不明

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
キキとララのヘンゼルとグレーテル(OVA)

1993年7月21日
★★★★☆ 4.0 (2)
16人が棚に入れました
「リトルツインスターズ」の愛称で親しまれるサンリオの双子キャラクター=キキとララが主人公のOVA。タイトルのように、ドイツのグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の主人公兄妹ヘンゼルとグレーテルそれぞれをキキとララに翻案した約30分の作品である。「サンリオ世界名作映画館」の第2巻として刊行。 今日も元気に暮らす心優しいヘンゼルとグレーテル。だが彼ら兄妹の家はその日の食べるものにもこと欠くほどの貧乏だった。これに困り果てたまま母は父親が留守の間にヘンゼルとグレーテルを森の奥へと連れてゆき、そのまま置き去りにしてしまう。帰り道のわからないヘンゼルとグレーテルはお腹も減る一方。そんな2人の前に現れたのは、なんとお菓子でできている家だった……。 本作の演出は他のサンリオアニメでも数多くの作品を手がけている波多正美が担当。脚本は『重戦機エルガイム』などの渡辺麻美が執筆した。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
幻想叙譚エルシア(OVA)

1993年6月25日
★★★★☆ 3.7 (3)
14人が棚に入れました
海賊・神話・子供という一見つながりそうにない3つのキーワードをテーマとした異世界冒険ファンタジーOVA。 小国メガロニアが古代文明のテクノロジーを使って近隣諸国を制圧。メガロニアの目的は伝説の船「エルシア」だった。神の船とも伝えられるエルシアを手にすることで、メガロニアは世界の覇者にならんとした。その一方、8人の子供ばかりによる海賊団があちこちの海で金持ちの大人たちから金銭を強奪していた。少女エイラに率いられた海賊団の一行は、メガロニアからエイジア島へ向かう派遣軍と遭遇。メガロニアの王女クリステルや若き将校フェルキスらの戦いに巻き込まれるエイラたちだが、やがてエルシアがその巨大な姿を浮上させ……。 本作の実制作はJ.C.スタッフが担当。キャラクターデザインと作画監督は『女子高生 GIRLS HIGH』などのアニメーターである梅津泰臣が手がけた。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
紅狼(ホンラン)(OVA)

1993年7月7日
★★★☆☆ 2.7 (2)
14人が棚に入れました
詳細不明

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
けろけろけろっぴのガリバーの冒険(OVA)

1993年8月21日
★★★★☆ 4.0 (2)
13人が棚に入れました
人気キャラクターのけろっぴがガリバーに扮する世界名作映画館シリーズのOVA作品。嵐によって浜辺に打ち上げられ、小人の国に流れ着いたガリバー(=けろっぴ)が主人公。巨大な姿に小人たちも恐れるが、彼の優しい心根に触れるにつれ、次第に打ち解けていく。しかし、小人の国が隣国と対立し、戦争という暗い影が忍び寄ってくる。そのとき、ガリバーはどのような行動をとるのか……。また、本作は名作『悟空の大冒険』の演出を務めた波多正美が監督を担当し、松尾佳子や伊藤美紀、渕崎ゆり子、銀河万丈などの豪華声優陣が出演している。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
お江戸はねむれない!(OVA)

1993年7月23日
★★★★★ 5.0 (1)
12人が棚に入れました
1991年~1992年まで『マーガレット』で連載されていた、本田恵子による恋と冒険の時代劇漫画が原作。OVAの制作はマッドハウス。時は、町人文化華やかなりし享保の時代――。江戸の遊郭・吉原には、器量はもちろん気風のよさから人気の花魁・薄雲太夫がいた。そして、金髪の盗賊・菊之助との出会いから、薄雲の運命が変わり始める……。実は彼女は、改宗したキリシタンである遊女の母と、時の将軍・吉宗との間に生まれた娘だったのだ。しかし、世の中の醜い権力争いに阻まれ、父との対面もままならない。そこで、薄雲は蘭方医の青砥藤一郎、金髪の怪盗・菊之介、愛猫・虎徹と共に大盗団「菊組」を結成する。一方、将軍の落とし胤である薄雲を狙う謎の集団「伊賀四天狗」のひとり・残月が姿を現し!?

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
キッスは瞳にして(OVA)

1993年8月27日
★★★★☆ 3.7 (3)
11人が棚に入れました
「マーガレット」誌に好評連載された、上田倫子のラブストーリー漫画のOVA化。素敵な彼氏の出現を待つ高校二年生・森里いぶき。彼女は夢の中で、カッコイイ男子とのキスを経験した。だが夢の彼氏=蛭子(えびす)直人が、現実のクラスに転入生として登場。しかも彼は、いぶきの父の親友の息子で、家の事情から森里家に同居することになった。いぶきが体験したキス。それは挨拶に家を訪れた直人に対し、いぶきの方から行なってしまった行為だった。直人からキス魔呼ばわりされたいぶきは、相手に反発。だがそんな彼女は、校内アメフト部の設立に懸命に励む直人の意外な過去に触れてしまう……。女子向きOVA路線として集英社とマッドハウスが制作・発売した「マーガレット・ビデオシリーズ」の一本。監督は、『フルメタル・パニック? ふもっふ』や『黒執事』の各話演出などに参加の演出家・大久保富彦。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
ハローキティのしらゆきひめ(OVA)

1993年7月21日
★★★★☆ 3.8 (2)
11人が棚に入れました
サンリオのマスコットキャラクター・キティを主人公にした約30分のOVA。同社が1993年から刊行したOVA「サンリオ世界名作劇場」シリーズの記念すべき第1巻でもあり、本作はその題名通りドイツのグリム童話『白雪姫』をベースとしている。 ある国に住んでいる美しいお姫さま。その白い肌がまるで雪のようであることから彼女は「白雪姫」と呼ばれていた。心優しく誰からも好かれる白雪姫だったが、それをお妃は快く思っていない。お妃は魔法の鏡が世界一の美人は自分だと答えると信じていたのだが、鏡は白雪姫こそが一番だと返答。これを逆恨みしたお妃は狩人に命じて白雪姫を殺すよう命じるのだったが……。 本作の監督は石川康夫、脚本は星山博之が担当した。白雪姫=キティは他の「キティ」アニメと同様に林原めぐみ、またお妃はベテラン声優の吉田理保子が演じている。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
ハローキティのアルプスの少女ハイジ(OVA)

1993年8月21日
★★★★☆ 3.7 (2)
10人が棚に入れました
サンリオを代表する愛らしいキャラクターのキティを主人公とする約30分のOVA。本作はヨハンナ・スピリの世界的児童文学『ハイジ』を原作とし、「サンリオ世界名作劇場」シリーズの第3巻として刊行された。 みなしごになったかわいそうな少女ハイジ。彼女は山奥でひとり暮らしをしているアルムじいさんに引き取られることに。最初は頑固だったアルムじいさんだが、ハイジの明るさと接しているうちに、その心を次第になごませていく。そんなある日ハイジは、自分と仲のいい羊飼いの少年ペーターのおばあさんの目がよくないことを知り……。 監督の石川康夫ら本作のメインスタッフは先行作『ハローキティのしらゆきひめ』とほぼ同様。また、一部のスタッフを変更し、第二部「クララとの出会い」も1994年に作られている。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
天才えりちゃん金魚を食べた(OVA)

1993年7月21日
★★★★★ 5.0 (2)
9人が棚に入れました
詳細不明

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
ハローキティのハッピー!仮装大会(OVA)

1993年8月21日
★★★★☆ 3.6 (2)
9人が棚に入れました
サンリオの人気キャラクター・ハローキティが活躍するアニメーション作品。物語は、年1回催される仮装大会でキティが、司会者に選ばれたバーツと家出中の彼の息子を仲直りさせようと奮闘する姿を描いている。家族みんなで、楽しく見ることができる内容だ。 本作は、数多くのハローキティシリーズを手掛ける石川康夫と波多正美が監督を務めた上、林原めぐみ、冨永み~な、松本保典、岸野一彦、坂本千夏といった豪華声優陣も揃っている。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
オンナ大好きっ!! どチンピラ アニメ・バージョン(OVA)

1993年8月27日
☆☆☆☆☆ 0.0 (1)
8人が棚に入れました
リイド社の青年月刊誌「ジャックポット」に連載された土光てつみと原麻紀夫によるコミック『どチンピラ』のOVA化。本作は驚異的な大ヒットを飛ばした実写版ビデオシリーズに続いて制作されたもので、1995年には実写映画も公開されている。 サラリーマンやヤクザの組織を嫌い、自分を自由な“どチンピラ"だと名乗る男・海藤仁。彼は甘いマスクとコマシの超天才的なテクニックを武器に女たちを落としていく。だがそんな仁のスーパーテクニックをもってしても動じさせることのできない美女がいた。美女=水島藍は自分をイカせてくれたら高級車のコブラをあげるという。藍をイカせようとするものの、逆に自分がハテてしまう仁。悔しがる彼に藍はもう一度チャンスをあげるというが、そんな二人を暴走族が襲った。仁は藍を暴走族にさらわれかけるが、その時彼女がとった行動は……。 本作の実制作はスタジオ旗艦などが担当。主人公・仁は山寺宏一が演じている。

計測不能 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
女郎(めろう)(OVA)

1993年7月23日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
「週刊少年チャンピオン」で長期連載された同題の学園アクションギャグコミックをOVA化。 青年・拝島日明は姉・晶の身代わりとして女装して高校教師を演じることとなった。だが3日間だけという約束を反故にして、晶はそのまま恋人を追いかけてアメリカへ行ってしまう。当の日明もヤクザの関西秋貞組々長の娘に手を出して追われることとなった経緯から、身を隠すためにやむなく代役の女装を継続。だが困ったことばかりではなく、男嫌いの巨乳美人教師・松苗歌子にお近づきとなったり、はたまた女生徒を思うがままにいたぶることができたり……意外に女装も悪くないと思う日明だが、怒りが頂点に達すると顔が「怒顔(ドガン)」に変貌してしまい……。 本作の実制作はナックが担当。監督と作画監督はOVA「おカマ白書」シリーズの木暮輝夫が務めている。
ページの先頭へ