ユニバーサルスタイル さんの感想・評価
4.6
ぜにのないやつぁ俺んとこにこい 俺が貸すから心配すんな~♪
実写版・竹内の兄貴のイメージが強いミナミの帝王。
(千原ジュニアなんて知りません)
実はアニメもあったんですね。
【ミナミの帝王とは?】
{netabare}
週刊漫画ゴラクにて連載中の漫画。ジャンルは経済(wikipediaより)
大阪・難波(なにわ)で「ミナミの帝王」と恐れられるトイチの高利貸し、満田銀次郎の銭と人情の物語。
トイチとは彼の課す金利のことで、「十日で1割の利子が付く」貸金業の裏用語です。
彼はどれほど高額でも銭を貸してくれますが、その分取り立ても鬼のように厳しい。
徹底した仕事ぶりで、ヤクザも彼には頭が上がりません。銀次郎の銭への執着は相当なものです。
しかしその一方で、銀次郎に銭を借りに来る輩は社会でも爪はじきにされているような人間ばかりなのですが、そこに許せない不正があれば人情を挟むのが彼の美学。
弱い立場の者を助け、傲慢な輩の鼻を明かす、勧善懲悪というよりは悪が悪を討つダークヒーロー的な側面も魅力であります。
金貸しであるため債権者と責務者のいざこざがメインでありますが、その中で実際の社会問題(痴漢冤罪・バブル崩壊・派遣切り)に切り込んでいく社会派漫画でもあります。
説明下手ですいません。もっと知りたかったら漫画の方を読んでもらえると助かります・・・。(丸投げ)
{/netabare}
迫力はかなり実写に劣ってしまっています。
アニメで描かれる表情よりも役者の表情の方が鬼気迫るものがあります。
ど突き合いも、アニメはあまり絵が動かないし・・・。
と、比較していても仕方ないので美点を。
シナリオ、台詞回しは雰囲気を壊さず難波金融伝でした。
1話は極道もんの義理と人情。
昔ながらの極道を貫く男と金で成り上がった経済ヤクザ。
銀次郎はんが味方に付くんはどっちや!?
「じゃかあしいっ!」「やったろやないかぃぃ!」など、
飛び交う台詞も巻き舌でドスの利いたものばかり。たまらんです。
銀次郎のキャラは実写よりも穏やかになっている分、また違った魅力があります。
飄々とした雰囲気の銀次郎も案外悪くないです。
あと一応大したものではないですが、エログロ共に注意ということで。
物語の進行上最低限の描写なので控えめですが、エロは人によってはご褒美になり得るかと。
銀次郎役の安原義人さん、京三役の郷里大輔さん、
情次役の大塚芳忠さん、牧子役の榊原良子さん等。
特に素晴らしいということで、声優は高評価です。
{netabare}
郷里さんと大塚さんと榊原さんの喘ぎは流石!
{/netabare}
漢どもの硬派な世界(をわざわざアニメで)、見たいという方にお勧めです。