shino さんの感想・評価
3.6
やさしさに包まれたなら
原作・脚本さくらももこ、
全編を通じて劇場版より珠玉の一遍。
図工の時間「わたしの好きな歌」というテーマで、
絵を描くことになったまる子は、
音楽の時間に習った「めんこい仔馬」を選ぶ。
上手に書きたくても失敗が続くまる子。
街で知り合った絵描きのお姉さんに絵を教わり、
心温まる交流が始まるのです。
どこにでもある日常をユーモアを交え、
優しい眼差しで描き続けたさくらももこ。
生きている間には色んな事があり、
大事なものを回復したり失いそうになったり、
日々忘れてしまいそうな小さな出来事にも、
私たちを支えてくれる物語があるのかも知れません。
ちびまる子はもう現代の童話でしょう。
これからもお茶の間で愛され続けるに違いない。
優しい気持ちになれる小さな日常の風景だ。