1986年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメ一覧 41

あにこれの全ユーザーが1986年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月02日の時点で一番の1986年冬(1月~3月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

80.0 1 1986年冬(1月~3月)アニメランキング1位
ドラゴンボール(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (812)
4888人が棚に入れました
山奥で1人くらしていた少年、孫悟空の前に突然ブルマという女の子が現れた。ブルマは7個揃えると願いがかなうというドラゴンボールを求めてやってきたのだ。悟空のじいちゃんが遺した珠がまさにそのドラゴンボールであったことから二人の不思議な旅が始まった。

声優・キャラクター
野沢雅子、鶴ひろみ、古谷徹、龍田直樹、渡辺菜生子、千葉繁、玄田哲章、山田栄子、宮内幸平、鈴置洋孝、田中真弓、青野武、郷里大輔、八奈見乗児

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

DVD化に伴い『Z』などとの差別化のため、公式ホームページなどでは『元祖ドラゴンボール』や、略称として『元祖』とも表記されている。

あなたが思う「最強のジャンプマンガ」は? 強豪ひしめく中、第1位はやはり…!?
昨今では多くのマンガ誌が存在し、年代や性別、好みによってそれらを取捨選択するでしょう。しかしその全員がその存在を知っているといっても過言ではない、『週刊少年ジャンプ』。学校でも毎週の話題のひとつになっているのではないでしょうか。

30代の筆者としては、週刊少年ジャンプから『ドラゴンボール』と『幽遊白書』と『スラムダンク』の連載が終わる時のジャンプのその後を勝手ながら心配したものですが、気がつけばこの年になるまで読み続けているということは変わらぬ魅力を持つマンガが掲載されている証明なのでしょう。

世代に合わせて名作を生み続けるジャンプマンガ。あなたの最強ジャンプマンガは何でしょうか?

モッコリvsパフパフ!?アニメファンが選ぶ「もっともスケベな男性アニメキャラクター」
第2位に選ばれたのは、秘宝「ドラゴンボール」と、主人公「孫悟空(そんごくう)」を中心に展開する「冒険」「努力」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画『ドラゴンボール』から、孫悟空の師匠である「亀仙人(武天老師)」。禿頭にサングラスをかけた老人で、背負った大きな亀の甲羅がトレードマーク。「ぴちぴちギャル」が大好きで、悟空・クリリンへの修行の条件にも「ぴちぴちギャル」を連れくることを求めたほどである。彼の言った「パフパフ」という言葉を、誰でも一度くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか?

名作アニメの“第一話”、覚えている?
子どもの頃に夢中になって見たアニメを今でも覚えているという人はたくさんいるだろう。そうした数あるアニメ作品の中でも、『週刊少年ジャンプ』(集英社)発の作品は、「ど根性ガエル」「ドラゴンボール」「スラムダンク」「幽遊白書」などなど、少年・少女問わずたくさんの人たちをテレビ画面に釘付けにしてきた。

「Z」「GT」と合わせて約11年間放送された全世界的人気アニメ「ドラゴンボール」。その原点がこちら。孫悟空とブルマの出会いの、とぼけたやり取りと大アクションが楽しいが、この第一話で「ドラゴンボール」の説明をしてくれていたのは、意外にもあの悪党3人組だった!?

『ドラゴンボール』 (DRAGON BALL) は、鳥山明の同名の漫画『ドラゴンボール』を原作とするテレビアニメ。1986年2月26日から1989年4月19日までフジテレビ系で放送された。全153話で番組としては終了するが、ストーリーはそのまま後続番組『ドラゴンボールZ』に続く。

原作のうち、連載開始から第23回天下一武道会までの部分のアニメ化に当たる。シリーズ初期は秘宝「ドラゴンボール」を集める冒険活劇だったが、徐々に挌闘路線へとシフトしていく。

基本的には原作漫画をそのまま踏襲しているが、一部アニメのみのオリジナルエピソードや設定もある。これは、原作がまだ週刊連載中にアニメ化され、原作をそのままアニメにした場合、アニメ1話分には尺が足らず原作の連載にすぐに追いついてしまうことを防ぐため、アニメスタッフがオリジナルの話を入れて調節したためである。これらのアニメのみのオリジナルエピソードに原作者の鳥山明は基本的に関わっていない。

後の『ドラゴンボールZ』と比較してアニメオリジナルの冒険ストーリーを多く描いており、第22回天下一武道会前の孫悟空の修行の旅、神様の下での修行などの他、第23回天下一武道会終了後には5話に渡って悟空とチチをメインとした冒険ストーリーが描かれている。鳥山は「正直いうと始めの頃のアニメは、なんとなくどこかにDr.スランプ的な優しさというか、ちょっと甘さを引きずっていて、あまり好きではなかった覚えがあるが、昔のほうがかわいくてスキって人もけっこう多いみたいですね」と語っている。また鳥山は「アニメ化の際、スタッフに全てお任せするつもりだったので、特に要望は無かった。ただしばらくして、健全な方向に行き過ぎていると感じて、その時だけは注意させていただきました」、「僕はあまり口は出さないほうで、最初は要望は無かったが、実際に放送を観た時に、もう少しメルヘンチックにしたかったので、その部分は言ったことがある」、「カラフルすぎてアラレちゃんの色味を引きずりすぎているかなという話をした」と語っている。

「アラレフィーバー」を起こした前番組の『Dr.スランプ アラレちゃん』と比べると関連商品は不振に終わり、放映途中でバンダイは「(ドラゴンボールの)マーチャンはおしまい」と述べている。当時の東映動画も同時期では『聖闘士星矢』の方が商品化収入が大きいと語っている。ただしファミコンソフトのみは売れた。

平均視聴率は21.2%(関東地区)、最高視聴率は 29.5%(関東地区)。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なんらかの節目

言わずもがなの王道バトルの殿堂
すでに本作は世間的にはアーカイブ化されてて
ココが元ネタだったんだぁ、なんてこともありそうで
それを驚く若人も実際にいるかも知れない
でも
この作品、Zじゃない

世にいうDBのイメージはZ以後のことを指して言ってるんじゃないかな
アニメで云うところのこの無印は
むしろ牧歌的な冒険少年マンガであり
バトル・戦うといっても
極めて『タヒ』という概念が希薄で
いや、厳密に言うと『タヒ』は存在してるんだけど
『タヒ』に至るまでのコ○スという概念がほぼない
(あるとしたら作者自身もその存在を忘れていた桃白白ぐらい)
だって
例え刀で切りつけたり、銃で撃たれたりしても血は出ないし
盛大に鼻血を出したとしても
けっして出血多量で絶命することが無い世界なんだ
それ故、
ピッコロ編への突入の狼煙となったのクリリンのタヒ
これがものすごく衝撃的で
当時「(;゚д゚)えっ!?」ってなって
何かの間違いじゃないかって冷静に理解できていなかった

まぁこれが不動の人気作へと導く入り口で
世界的な化け物コンテンツになっていく兆しだったような気もするんだけど
それはそれで良くて
それ以前の世界観もすごく好きだったんだよなぁ


と同時に
この作品は、当時の子ども達にとって貴重な
ライトなお色気も提供してくれていた
この手って最近じゃ少なったんじゃないかな
だって、ちょっと検索かければ
簡単に度を越えたエロスがすぐに見つかるんだから
まだこれは健全な範疇に留まっている

その対象のほぼすべてをブルマが請け負ってて
今となっては
えっ、あのブルマが!?ってなると思うかもしれないけど
開始当初は15,6才の設定だったはずだから
当時としたら、まぁ問題ないだろう(?)

そんな彼女も
年月を重ね、母となり、今じゃおばさん設定なんだから
その作品の息の長さ、歴史に感服してしまう
ここまで来ると冒険マンガが
いつの間にか大河ドラマの様相にも思える
加えて
中の人も早逝されてしまったのが凄くショックで
なんとなく自分の中でのドラゴンボールは
終わったんだなぁって気持ちになっている
それがとても寂しく、
自分にとって永遠の少年マンガであり続けられなかった、
単に年を重ねて大人になったとは割り切れない
いや、割り切りたくないって
それくらい大きな存在と気付きました


べつに読まなくてよい追記
{netabare}なんとなく200レビューを節目で、
このアカウントでの継続していくのを躊躇してて
新しいレビューを書くの止めてて
別に退会して、これまでのレビューを消す程じゃないけど
レビュー書きたくなったら別アカにして
ちょっと違ったスタイルで書こうかなくらいに思ってた
でもよく考えたら
そんなに頭固くして扱うもんじゃないって思い直して
じゃあ、201レビューはどれにしようかなってなると
逆に悩みだして
自分の中でエポックな作品は…ってなって
結論としてドラゴンボールにしました

あにこれ的には
攻殻SACかよりもいかな?って感じだけど
どっちも先にレビュー書いちゃってて
書いた当時のそのままの印象は残しておきたかったので
どうせなら好きな作品でって思ったら、
お気に入りに入れてた作品はたいていレビュー書いてるし

決まるまでの自己内対話が無駄に長かった(笑)

ちなみにコードギアスもあにこれらしい作品だけど
個人的にはそれほど良いとは思っていない!
ついでに今、総合順位見たら
バイオレットエヴァーガーデンが1位でこのすばが2位なのね
なんとなく古株にはあまり納得してもらえそうもない感じだね
そもそも今のトップページは未だに慣れないねw{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ドラゴンボール

スカパーアニマックスで再視聴

{netabare} 小学生の時アニマックスで18時から放送されていて
ドラゴンボールを観るために必ず日が暮れるまでに帰って観ていた。
学校帰りに友達と遊んで帰る口実が、
親が呼んでいるからとか、遅くなると怒られるから・・ではなく
「これからドラゴンボール観るから!じゃあな!」だったので、
友達が「私とドラゴンボールどっちが好きなの?!」と怒りながら聞いてきて、
迷わず「ドラゴンボール!」と答えた幼き日を思い出します。 {/netabare}

前に久しぶりに会った友達と「桃白白ごっこをしよう!」という
話になり10年前に観たきりで内容が思い出せず
(゚д゚)ぽかーん としてたら
「もう一度・・伝説を見直すがよい」と言われたので
素直に全153話観直しました。

153話・・小さい頃はそうでもなかったですが
今見直すととても長い・・
仕事やゲームをこなしながら他のアニメ観てたら
結局全部観るまで10ヶ月かかった・・(;゚Д゚)!

{netabare}何が長いって80年代や90年代のアニメってニュービーにも優しいように
一話一話丁寧なあらすじが付いている場合があるので
(YAWARA!や北斗の拳等)
ドラゴンボールの場合最初のあらすじとCM、最後のナレーション飛ばすと
大体・・15-20分くらいかな。
確か当時連載と一緒に放送していたらしいので
展開は比較的ゆっくり(多少引き伸ばし感もある)
だけど作者独特のユニークなキャラクターや冒険たっぷりで
ドラゴンボールが海や国境を越えていつまでも愛されている理由がちょっとわかる {/netabare}

簡単に各話のテーマを4つに分けると、
1;出会い編(ブルマやヤムチャ達と出会う)修行編、天下一武道会編一回目
2:レッドリボン軍編 悟空単独修行編(79-83話はアニメオリジナル)
天下一武道会編二回目
3;ピッコロ大魔王登場編 神殿修行編(127-132はアニメオリジナル)
天下一武道会三回目
4;トラブル続きの結婚式編(アニメオリジナル)

先生ラブコメ・・お嫌いなんですね(震え声) {netabare}
最初悟空とブルマがくっつくかと思ったら
(悟空とブルマを恋愛させろという指示出てたらしいし)
悟空とチチの結婚をあっさりと書いていた・・!
(・・これはこれで面白い・・(笑)
悟空を追いかけて天下一武道会に出場し戦うチチが一途で可愛いしw)

鳥山先生、他にドクタースランプも有名だけど、
ドラクエのキャラデザやモンスターのデザインもしていて
日本人に馴染みの深いマンガ家な気がする・・{/netabare}

ただの感想{netabare}
とても長かったけど・・面白かった!
特にレッドリボン軍編の桃白白様のクレイジーな・・いや、勇姿に釘付けになりました。
まさかその後の天下一武道会でもパワーアップした姿をお目にかかれるとは・・大変嬉しゅうございました。

個人的にお気に入りキャラは本当は桃白白ではなく(おいw)
「天津飯」 最初は悪っぽかったけど光に目覚めて
悟空の仲間入りしたキャラ。普段は凛々しい硬派だけど
天下一武道会で突然公開処刑した排球拳・・あれにより
ランチが天津飯に惚れたようだけど私も惚れちゃいました(笑)
鳥山先生・・このギャップはずるいです(*´ω`*)
「排球拳いくわよーーーっ!!」「はあーーーい♡」 {/netabare}

とりあえず、全153話見終わったので
安心して友達と桃白白ごっこが出来そうです。
(もちろん私は石柱の役です。)

今度はドラゴンボールZの方も内容をだいぶ忘れてしまっているので
アニマックスで放送してくれるなら次回はこちらも観たいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 55

72.4 2 1986年冬(1月~3月)アニメランキング2位
ドラえもん のび太と鉄人兵団(アニメ映画)

1986年3月15日
★★★★☆ 3.8 (148)
887人が棚に入れました
夏休み--。のび太の家の庭に巨大な機械のパーツが降って来た。家の中では狭すぎると、のび太はドラえもんの助けを借りて“逆世界入りこみオイル"で鏡の中の世界へと運びこんだ。その後からも次々と降って来るパーツを全部集めて組み立てると、何と巨大ロボットができあがった。のび太たちは、ザンダクロスと名付けたそのロボットで鏡の中を遊び回る。そんなある日、町に不思議な少女が現われた。リルルという名のその少女が、ロボットの持ち主だと知ったのび太は、鏡の中の世界の入口ごとリルルに返した。数日後、ロボットのことが気になったドラえもんとのび太は鏡の中に入ってみた。そこは現実の街並みが鏡に写った世界とは似ても似つかない、機械された基地だった。

いっき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

鏡の中の世界に憧れたあの時代

リメイクは無しの意見で旧作の感想を書きます。

宇宙の中のとある惑星メカトピア、その世界ではロボットが支配反映していて強者が弱者が従うという、シンプルな弱肉強食のシステム。

その強者ロボットたちが、地球を支配してくるという話。

そのロボットのヒロイン''リルル''

リルルと鉄人兵団と戦うドラえもんのび太たちの戦いと価値観や変化を描いた作品。

この頃のドラえもん映画作品は藤子・F・不二夫さんが総指揮者として関わっていますので、兎に角'藤子ワールド'が前面に出ている雰囲気が魅力です。

SF要素、こどもアニメには似つかわしくないリアル描写、恐怖と不安を存分に味あわせる展開、でもそこがドラえもんだし恐怖や不安を乗り越えて感動を感じる過程はこの旧作ドラえもんならではで、これぞ名作という内容は不動なものだとおもいます。

子供ながら恐怖したし、不思議な話で、なんといってもSF要素、鏡の世界で全てがあべこべで誰もいない世界なんてワクワクしたしそんな世界があったらなとか自ずと感じられる新鮮感がある魅力要素がふんだんにある。無人スーパーで無料買い物とか最高だと思いました。現実ではやってはいけませんwそんな判断は子供ながら思っていました。あの世界だからこそです。そういう壮大な欲望描写があるけど現実と区別できる判断を与えたのも旧作ドラえもんでした。

どのシーンも面白かったし、考えさせられた。なんでリルルが消えるのか、それは過去を変えたら存在が無くなってしまう。しかしその次元のリルルはいなくなるけど、別のリルルが生きているという可能性がある。それはEDでの描写で物語っています。

そのハッピーエンドで記憶に残る描写ばっかりなので今でも名作なのはこれからも揺るがないです。ポケットの中にもやEDのわたしが不思議など歌も記憶に残る名曲です。

こういう子供の一度はやって見たいことを分かっていて、それを更に不思議なSF描写の感動ストーリーを完璧に描いた作品でした。

そして三ツ矢雄二さんの声も忘れられませんw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

旧ドラ最高傑作。ドラえもんとジブリで育った日々。

 私はとにかくビデオを見る子供だった。幼少から小学生までとにかくビデオ、ビデオの日々だった。ドラえもんは藤子不二雄先生が亡くなるまで、ジブリは「もののけ姫」までの作品こそ私のバイブルといいたい。


 新ドラえもんになってからはちゃんと見てないのにあれこれ言うのはフェアではないので旧ドラについて今後レビューを書いていこうと思います。


 旧ドラ、即ち「のび太の恐竜」から「創世記」までの多くの作品の中で実質しずかちゃんが主役といっていいくらいな作品がある。中でも本作「鉄人兵団」は、ほどしずかちゃんとリルルの物語として数少ない百合な作品であり、タイムパラドックスの利用や鏡面世界など適度にSFを利用しつつも、最期はロマンで終わる辺りドラえもんというプログラムピクチャーの中でも秀逸である。


 旧ドラにおいてはゲストキャラが非常に秀逸な例が多いが、中でもリリルは美しさといい、その命運といい、シリーズの中でもずば抜けている(しずかちゃん以外で全裸が出る貴重なキャラでもある)。


 クライマックスの件はいまでも無条件に涙が止まらなくなる…。タイムパラドックス的におかしいとか、冷静に考えるとツッコミどころがなくもないが、そんなのを超えた力があるこそ傑作である。


 ヤンサンドラえもん回でリルル=綾波説が出てきて目から鱗が落ちました!。

 それ以外にも鉄人兵団との悲壮な決戦や、決戦前の豪遊の件も実に印象深い!。特に後者は私の中では「ゾンビ」の有名なショッピングモールでの豪遊シーン以上に上がるシーンである。


 オールドスタイルな作品だけに作画や色彩は派手じゃなくても、内容が最高で誠実だから子供向け作品としては最高。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

エンジェルリルル

シリーズ7作目。
{netabare}
夏休み、ひょんなことから北極で巨大ロボットを拾ったのび太。実はそれは宇宙から人間を侵略しにきたロボット兵団の主力兵器だった。兵団先遣隊の司令塔であるリルルという少女型ロボと出会い、絆を深めながら地球をロボットの侵略から守るというストーリー展開。


結論で言うと結構おもしろかった。ユーモアとシリアスのバランスが良かった。

序盤は、空からにょきにょきと巨大ロボットの部品が降ってくる画はなかなかシュールでおかしかったし、人工知能をバシバシと叩くママもおもしろい。
後半はリルルとしずかの絆を描き、敵であるはずのリルルが親玉に侵略を止めるよう直談判をしたり、ラスト自らとともにロボット兵団を消滅させる展開はとても熱いものがあった。ある意味今作はリルルが主人公と言っても過言ではない。こういうゲストキャラの描き方がしっかりとしている作品というのは総じて大コケすることはない。

もうひとつ特筆すべきはスネオのおもちゃとして登場するミクロスの存在。臆病で愛らしい、とても魅力的なキャラクターとして描かれていて、暗い雰囲気になりそうな今作を和ませる役割を担っていたと思う。

リルルの治療シーンはエロの大サービス。前作もしずかちゃんの全裸があったけど、これまた今の時代にやったら結構問題になりそうな画だった。

ロボットに乗せるだけで効果が得られるという、ほんやくこんにゃくの新しい使い方を見た。

しかし、あの神様だか、博士だかはいったい何者だったのか。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

67.5 3 1986年冬(1月~3月)アニメランキング3位
宇宙船サジタリウス(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (56)
330人が棚に入れました
トッピーとラナは宇宙輸送の中小企業・宇宙便利舎のサラリーマンで中古貨物宇宙船サジタリウス号のパイロット。月面基地のトイレ修理の仕事を終え、ひと月ぶりで地球に戻ると、社長から次の仕事を言い渡された。依頼主は宇宙考古学研究所の研究員のジラフ。危険なベガ第3星に、調査のために単身で旅立った研究所の先輩で恋人のアン教授を連れ戻して欲しいという内容だ。トッピーとラナは家族との再会もつかの間、休む暇もなくジラフと共にサジタリウス号で一路ベガ第3星に向かう。ベガ第3星では不思議な異星人にして吟遊詩人のシビップを仲間に加え、スリルと笑いと涙に満ちあふれた冒険行が始まる。

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

中年男達の悲哀、生活苦が心苦しい懐かしのSF作品

86年当時リアルタイムで観ていた本作ではありますが、
77話というロングスパンで放送されたため、
今となっては最後まで観たかどうかも記憶があやふや。。
30年の歳月を経て、abemaTVで配信しているのを見つけて視聴開始。
いや本当に懐かしいですなぁ。

☆物語☆

零細企業(宇宙便利屋)に務める宇宙船サジタリウス号の、
冴えない中年男性乗組員たちの奮闘を描いた、SF,宇宙冒険物語。
エピソードは数話で完結するオムニバス形式となっています。
(最初のエピソードだけ1クール使っているので少々長く感じるものの、中盤から1エピソード3話か4話で完結)

本作は一見子供向きアニメらしいコミカルなドタバタ劇ではあるものの、
扱っているテーマは人間の愚かさ、戦争、貧困、環境問題など現代にも通じるものを扱っており、
シリアスかつシニカルでもあり、大人でも考えさせられるような一面も持ち合わせています。
今改めて観てみると単なる子供向きの作品じゃないな、と思えますね。
(当時はアニメの本数自体少なく放送時間もゴールデンだったので、大人も観ている人が多かったと思います)
ましてや、子供が観るにはサジタリウス号の乗組員たちの生活苦の連続が回を追うごとに辛くなってくる。。
バブル真っ只中の時代に、ここまで直接的に金の無い世の中年男性の悲哀を描くとは、
今となっては凄いなと思わざるを得ませんね。。

☆声優☆

メインキャラクター達はどれも個性的で癖のある特徴的な声。
中でもラナとシビップが印象深いですが、
シビップの声優さんの声の高さはかなりのインパクトですね。
ここまで声の高いキャラクターってなかなか居ないと思いますよ。

☆キャラ☆

アニメ史に於いてこういう冴えない、イケてない中年男性達が主人公というのも非常に珍しい。
そして、世の中年男性を代弁するかのような台詞の数々は、見た目が獣人というのもあり、
人間臭さが滲み出ており面白可笑しく、また哀愁も感じさせますね。

欲望に正直であまり深く考えないアホな行動を取ったりする様は、
ウザさも感じますが、今となっては逆に新鮮に思えました。

生活苦が露骨に描写されていますが、男たちを支え続けた妻達が本当に理解のある良い奥さんばかりで胸を打つ。

☆作画☆

とにかくキャラデザインが獣人なのがインパクト大ですよね笑
まぁ普通のオッサンをそのまま描くより、
この方がコミカルさが全面に押し出ているので、子供なんかが観るには受け入れやすいのかもしれませんし、
テーマ性は結構シリアスな面を持ち合わせている作品なので、
上手くバランスを取るために敢えてこのようなキャラデザインにしたのでしょう。

同時期のドラゴンボールなんかと比べると作画は劣るとは思いますが、
回によって安定感を欠くといったことはないので、特に問題はありません。

予想外の好評で放送が大幅に延長されることになったので、
(途切れず放送しながら話も作っていくという制作環境)
作画的に負担が大きいと、そのような路線も出来なかったでしょうね。

☆音楽☆

影山ヒロノブがアニソンの主題歌として初めて起用されたメモリアルな作品ですが、
OPのインパクトに関しては30年経っても色褪せていません。
またEDの「夢光年」はアニメ史に残る文句なしの名曲と言っても過言ではないでしょう。
OP,ED共に歌詞を阿久悠が手がけているっていうのも時代を感じさせる..興味深いですね。
作中のBGM、効果音はさほどバリエーションがありませんが、当時としてはこんなもんかなと。


アラフォーのリアルタイム世代には(再放送で観たという人も多いでしょうが)
非常に懐かしい作品だと思いますが、77話という大ボリュームのために、
これから初見で敢えて本作を観ようという人は少ないでしょう。。
あにこれのレビューも少なく、このサイトを利用している人も未視聴の人が多いと思われますが、
今となっては隠れた作品としてオススメしたいですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6
ネタバレ

スガル72 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冴えない中年男性の悲哀をコミカルに描いた稀有なアニメ

【宇宙船サジタリウス】が始まった頃は、【聖闘士星矢】の始まりと同じように、当時私が読んでいたアニメ雑誌(アニメージュ)では、まったく取り上げられていませんでした。
ページの片隅に新番組の小さな紹介記事が載っただけでした。
それが大きく取り上げられ、表紙にまでなるのは、アニメが放映されてかなり経った後でした。

宇宙船サジタリウスは、イタリアの絵本の登場人物からキャラクターデザインだけを持ってきたもので、当初は誰もその内容を予測出来ませんでした。
ほとんどの人は、日本で当時人気のなかったヨーロッパのアニメーションをイメージしていたからです。
しかし放映が始まってみると、良い意味で予想は裏切られます。
その内容はとても日本的なもので、便利屋を営む中年サラリーマンの悲哀を描いたものでした。
登場人物達は、とても人間には見えませんが人間です。
彼らは中小企業の冴えないサラリーマンで、宇宙で便利屋をしています。
{netabare}会社が倒産したり、生活のために工場で流れ作業をしたり、起業したりします。{/netabare}
宇宙船は会社の車のようなもので、便利屋の仕事の依頼が来ると、それに乗って他の星に行き、雑用をこなします。
彼らは予期せずにとんでもない事件に巻き込まれたりもしますが、皆普通のおじさんなので、慌て、
嘆き、後に残される妻や子供のことを思い、冒険することをためらったり、ときに卑劣な行動に出ます。
この家庭を持つ中年男性の葛藤こそが、この作品の魅力になっています。
これはスペースオペラを舞台に、冴えない中年男性の悲哀をコミカルに描いた稀有なアニメです。
私はこのアニメが大好きでした。

余談ですが、このアニメ以降日本でラザニアという料理がポピュラーになった気がします。
ラナさんがいつも美味しそうに食べていましたから。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

カナカス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エンディング曲が良い

放映された金曜日19:30の枠は、宇宙刑事シリーズが放映されていた為、これが始まった時は、小学生ながら「非常にがっかりした」記憶があります。
しかし、見るにつれて引きずり込まれていきました。

それまでは、「はっきりした正義」「勧善懲悪」を好んでましたが、このアニメはまったく違ってました。

はっきり覚えてませんが、会社が倒産・中古の宇宙船で開業・子沢山で家計が苦しいなど、正義の味方にはおおよそない設定なのにもかかわらず、「やるときはやる」というのが強く伝わってきました。

また、エンディングの「夢光年」という曲がすばらしい。いまだに歌詞覚えています。

1話・2話で、引き込まれる作品ではないと思いますが、じわじわひたっていける作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

67.2 4 1986年冬(1月~3月)アニメランキング4位
機動戦士ガンダムZZ[ダブルゼータ](TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (463)
2128人が棚に入れました
宇宙世紀0088年、グリプス戦役でティターンズは壊滅しエゥーゴも勢力が衰退。摂政 ハマーン・カーンに率いられたジオン軍残党 アクシズが地球圏の制覇に乗り出す。グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦 アーガマは、サイド1 シャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公 ジュドー・アーシタとその仲間たちが、Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだことから、アーガマと関わり合いをもち、これに敵対するネオ・ジオン軍(アクシズ)の戦艦 エンドラとの戦闘に巻き込まれる。

声優・キャラクター
矢尾一樹、鈴置洋孝、岡本麻弥、菊池正美、森しん、塩屋浩三、原えりこ、松井菜桜子、堀内賢雄、戸谷公次、門間葉月、榊原良子、カシワクラツトム、本多知恵子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

視聴メモ ※作品評価は保留中

◆視聴メモ
{netabare}
・アムロは一度も登場しない。
・シャアはハマーンの省察シーンで一度だけ登場(クワトロ大尉として)。
・ブライトは第1話~最終話まで過半の話で重要な役割を果たす準メインキャラ。
・セーラはシナリオの本筋には全く関わらないゲストキャラとして計3話に登場。
・ハヤトはカラバのリーダー格として35話のみに登場。
・ファ・ユイリイ&カミーユ・ビダンは序盤および中盤でまずまずの存在感を示す。
・本作の表主人公はジュドー・アーシタ、裏主人公はハマーン・カーンか。
・「妹もの」として楽しめる作品でもあるかも。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原案         矢立肇
原作・総監督     富野由悠季、
脚本         南田操、鈴木裕美子、遠藤明吾、鎌田秀美、斧谷稔
キャラクターデザイン 北爪宏幸
音楽         三枝成章
アニメーション制作  日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 機動戦士ガンダムZZ (1986年3月-1987年1月) ===========

 - OP「アニメじゃない〜夢を忘れた古い地球人よ〜」、ED「時代が泣いている」 -
{netabare}
第1話 プレリュードZZ ☆ ※無印ガンダムとZガンダムの総集編、ラスト5分は新キャラ紹介 ※挿入歌「Ζ・刻を越えて」
第2話 シャングリラの少年 ★ アーガマのサイド1入航、生気のないカミーユ、ジャンク屋のヤザン回収、ジュドーのZガンダム奪取、ジュドーvs.ヤザン
第3話 エンドラの騎士 ☆ アスシズ艦入航、ジュドーのアーガマ潜入、ネオ・ジオンの騎士(マシュマー・セロ)vs.ジュドー
第4話 熱血のマシュマー ☆ マシュマーvs.ジュドー再戦
第5話 ジュドーの決意 × ジャンク屋ゲモンvs.ファ(Zガンダム)、ジュドーのGパイロットの才能 ※毎回の寒い展開に飽きてくる
第6話 ズサの脅威 ★ ブライトのジュドー勧誘、マシュマー来襲、ジュドー妹リィナに背中を押されてようやくZに乗る
第7話 ガザの嵐 ☆ ネオジオン兵再来襲、ラビアンローズのルー・ルカ登場・加勢
第8話 鎮魂の鐘は二度鳴る ☆ ヤザンvs.ジュドー(コメディ戦)、アーガマ宇宙へ(ルー・ルカ活躍)
第9話 宇宙のジュドー ☆ マシュマー隊のアーガマ追撃、ルーのグレミー・トト篭絡・脱出。アーガマ合流
第10話 さよならファ ☆ 内通者(ビーチャ&モンド)、監視役キャラ・スーン、アーガマの危機、ファ離脱、ゴットン潜入失敗
第11話 始動! ダブル・ゼータ ☆ ゴットン逃亡(コアファイター強奪・イーノ誘拐)、ラビアンローズのイーノ回収、Zガンダム破損、新型MS(ガンダムZZ)搭乗(ジュドー) ※ドタバタ展開は微妙
第12話 リィナが消えた ☆ ルー&リィナの我儘飛行・グレミー機との遭遇、ジュドー搭乗ZZの威力(トト機&スーン機撃退)、グレミー・トトのリィナ連れ去り ※同上
第13話 妹よ! ★ 続き、ジュドー妹救出のため独断出撃(ZZ)、エル・ビアンカ支援出撃(Z)、リィナ救出失敗
第14話 幻のコロニー(前) ☆ 忘れられたコロニー「ムーン・ムーン」、光族の双子少女(教祖サラサ、妹ラサラ) ※内容陳腐なうえ分かり辛い×
第15話 幻のコロニー(後) ☆ 続き、エンドラ喪失・キャラ捕虜に ※同上×
第16話 アーガマの白兵戦 ☆ ゴットン隊の艦内侵入、エマリー&ブライト進展
第17話 奪回! コア・トップ ★ キャラ逃亡、キュベレー(エルピー・プル搭乗)vs.ガンダム3機(MkⅡ/Z/ZZ)、ジュドー単機アクシズへ
第18話 ハマーンの黒い影 ★ ジュドーのアクシズ潜入・プルとの出遭い・ハマーンとの遭遇
第19話 プルとアクシズと ★ ジュドーの寝返り芝居失敗、わがままプルの暴走とサイコミュ機能停止、アーガマのハイメガ砲発射、ジュドー帰艦・営巣入り
第20話 泣き虫セシリア(前) ☆ アーガマのグラナダ寄港(ウォン・リーの地球行き要請、トーレス幼馴染の女スパイ) ※挿入歌「星空のBelieve」
第21話 泣き虫セシリア(後) ★ 続き(キャラ脱走騒動、ゴットンの卑劣な計画、セシリア爆死・移民船爆破回避)
第22話 ジュドー、出撃!! ★ ハマーンの地球制圧宣言、感応し合うハマーンとジュドー、ドライセン(ラカン・ダカラン搭乗)のアーガマ強襲・撃退
第23話 燃える地球 ☆ アクシズのダカール制圧、エルピー・プルvs.ジュドー、キュベレー&MkⅡ大気圏降下、アーガマ地球へ
第24話 南海に咲く兄妹愛 × アフリカ大陸東岸の地元民を巻き込んだ戦 ※見なくてもいい水増し回
第25話 ロンメルの顔 ☆ 砂漠のジオン残党のガンダム襲撃{/netabare}

 - - - - - - OP「サイレント・ヴォイス」、ED「一千万年銀河」 - - - - - -
{netabare}
第26話 マサイの心 ☆ 続き
第27話 リィナの血(前) ★ ダカール争乱(ネオジオン主催パーティ、ハマーンとジュドー3度目の接触、リィナとの再会・銃撃、ジュドー覚醒、リィナ大見え・兄妹逃亡 ※見せ場のはずだがオカルト調で色々と残念×
第28話 リィナの血(後) ★ リィナとプルのジュドーを巡る衝突、グレミー隊vs.ガンダムチーム、ポーラ機墜落・炎上(リィナ死亡?)
第29話 ルーの逃亡 ☆ ハマーンとグレミーの相互猜疑、ジュドー立ち直り、グレミーの自問自答
第30話 青の部隊(前) ☆ アフリカ独立戦線「青の部隊」vs.ガンダムチーム
第31話 青の部隊(後) ☆ 続き
第32話 塩の湖を越えて ★ グレミーの秘密(コールドスリープされた強化人間、ザビ家再興計画)、オーギュスト戦死 ※グレミー小物っぽくてイマイチ×
第33話 ダブリンの午後 ☆ アリアス隊vs.Gチーム、ブライトの連邦軍幹部の方針対立、アリアス隊ダブリン襲撃、ファのジュドー&ブライト救助・再会
第34話 カミーユの声 ★ プル単騎サンドラ(グレミー指揮艦)攻撃・負傷、病室から抜け出したカミーユ、Gチーム来援 ※カミーユの声←オカルト展開でイマイチ×
第35話 落ちてきた空 ☆ ハマーンのコロニー落とし(ダブリン)、カミーユの心、ラカン・ダカラン隊来襲、ハヤト戦死、コロニー落下
第36話 重力下のプルツー ★ もう一人のプル、サイコガンダムMkII(プルツー)のアーガマ来襲、プル出撃・自爆
第37話 ネェル・アーガマ ☆ アーガマ乗員宇宙へ、新造艦クルー再編、マシュマー隊来襲(イリア・パゾムvs.ジュドー)、新造戦艦発進(ビーチャ指揮) ※セーラ&リィナちょい出
第38話 鉄壁,ジャムル・フィン ☆ ブライト艦長からの伝言(サイド3(旧ジオン公国)攻撃命令)、イリアのサトウ抹殺、Nアーガマ苦戦、リィナの気配
第39話 サラサ再臨 ☆ 民間船救助・難民乗艦(光族の双子再登場、ハマーン潜入、サラサのハマーンへの忠言)、24バンチコロニーへ
第40話 タイガーバウムの夢 ☆ 観光地化された中立コロニーの騒動、ハマーンの誘い・ジュドーの拒絶
第41話 ラサラの命 ☆ 続き、ラサラ衰弱死、モンドの復讐(スタンパ戦死)、ハマーンとジュドーの繋がり(サラサの指摘)
第42話 コア3の少女(前) ☆ 鉱山隕石キケロ潜入・ルチーナとの出遭い、キャラとの再会、プルツー再登場
第43話 コア3の少女(後) ★ サイド3中心コロニー潜入成功、プルツーのルチーナ解放・ハマーン襲撃、グレミー造反(アクシズ制圧)、鉱山隕石分離
第44話 エマリー散華 ☆ ジュドー&ルーのコア3再潜入・ミネバ略奪失敗、ダカラン隊&プルツー機来襲、ラビアンローズ大破・エマリー戦死
第45話 アクシズの戦闘 ☆ ラカン・ダカラン隊&プルツーvs.マシュマー隊&キャラ、ジュドーのキャラ加勢、マシュマー戦死
第46話 バイブレーション ☆ ニュータイプ部隊出現(グレミー軍)、セイラ&ブライト再会、プルツー混乱、ラカン戦死、ジュドーの戦う理由激白、グレミー戦死(ルーとの決別) ※プルの幻視・幻聴その他のオカルト現象が×
第47話 戦士,再び…… ☆ ニュータイプ部隊壊滅&キャラ戦死、ジュドーvs.ハマ-ン一騎撃ち、ハマーンの最期、ミネバの偽物、リィナとの再会、ジュドー&ルー木星へ ※同上×{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)31、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「アニメじゃない」とはアニメですらない駄作という宣言?

 以前は確か5話くらいで断念するも、一応、後半なら見られるという評判を頼りに後半は見ています。ですが、どこまで見たか記憶にないです。つまり、後半も大して面白くはありません。というか話が記憶にあまりありませんでした。プル、プルツーとかハマーンがどうなるかとか知っているので多分見たんだと思います。

 今回、原作2巻を読んだうえで見返しましたが、やはり辛かったので流し見&飛ばし見です。原作も残念ながら尻切れというか端折っていてやる気が感じられません。

 前半が面白くない理由はいろいろあります。キャラ達の行動原理に整合性がなく、物語の展開を真面目に考えているのか?という感じでした。特にヤザンとマシュマーがキャラとして辛かったです。ブライトの知能指数もかなり下がっていました。

 グレミートトは一貫性がありますし、そこから派生する行動原理もわからなくはないですけど、所詮はサブキャラどまりです。後のF91の貴族主義・選民思想に繋がる思想のようなものは感じなくはないですけど。

 アムロもシャアも不在です。前半はファがいいかなと思っていたらいなくなるし。

 そもそもジュドーが良くわからないです。行動がメチャメチャなのは、何も知らない子供というキャラ造形なのはわかります。そしてジュドーから見たらブライト達やハマーンなどの大人の現実を知り何とかしなきゃという正義感を持つというのもわかります。結末を見ると旅立つ=成長物語の型ですから、ジュドーの成長物語ではあるんでしょう。
 ですが、行動も感情も刹那的で、それが上手くいっているようには見えませんでした。妹愛がなんか上滑りなんですよね。家族愛が描けているかと言えばセリフと無茶な行動だけだし。その割に死んだかも…のあと、水遊びとかしていたりするし。

 後半は確かにまだ見られますが、話全体がハマーンの個人的思惑なんですよね。地球連邦は所詮モブです。逆シャアくらい短い話ならそれでもエピソードとして成立するのでいいのですが、50話を見ても戦争の思想的な裏付けや思惑、ビジョンがわかならないです。Zの続きでハマーンのネオジオン…ジオンの復活というか設定上姉の復讐ということはわかりますけど。あるいはシャアの居場所を頑張って守っていたともいえますけどね。正直、ハマーンは名前の割にキャラとしては深味がありません。

 ルーとかエルとかもそうですね。確かに可愛くは描かれていますが、だからどうしたというキャラです。

 深味があるとすれば、プル、プルツーです。強化人間の悲哀はZから描いていましたし、戦争に子供が参加するという歪さも併せ持ちます。さらに明らかにクローンとして描くことで人工物的な描き方になっているし、性格が全く違うことも育ちについての何等かの示唆がありました。

 また、同時に明らかにロリキャラを意識した強化人間です。それが複製される意味に、ホビー的な性愛対象のアニメキャラの歪さもメタ的に表現していた気もします。その点ではルーとかエルの造形が開き直りだったということも表しているのかもしれません。

 あとはリィナですね。実はこの子が一番重要…いや、重要になりそうで中途半端だったかな、と思います。
 ジュドーの行動原理の対象だったし、そのジュドーからの見た目に反して意思が強く、底辺からの脱出に意思をもっていました。山の手の学校よりも自分で行動することを望んでいましたし。

 ただ、その後の見せ場が少ないです。見せ場は、ネオジオンの内部を見て成長したと思わせる描写が、ケガをしているのに毅然とした態度で避難誘導しているところです。これが無垢な目で見た大人の歪さの描写につながるのか、と思っていたら途中でいなくなります。このキャラの強さが描けているのにいなくなるのが不思議です。これはプルと反目していた描写もありますので、プル登場でジュドーの妹ポジションとしていらなくなったのかなという気もします。

 そして、兄の無茶を共有するセイラさんに助けられたりしています。セイラさんが突然すぎますけど、これはシャアとジュドーがニュータイプで戦いに明け暮れているのを心配する妹ポジションとして必然だったんだと思いますが、このセイラさんと一緒にいる意味、家族愛とか描けていればなあと思います。


 各ガンダム(非富野氏作品含む)を見返して、戦争の構造とか企業、モビルスーツなんかに着目するより、女性キャラに視点を置くと深味が出る作品が多いので、ZZもそう言う見方に挑戦しましたが、ダメですね。少女キャラが皆「アニメキャラ」になっています。人工的な人気キャラを意図したキャラ造形は「アニメじゃない」というアンチテーゼのための配置だとは思うのですが、使いきれていません。

 戦争の主体であるハマーンも思想的にもアナロジー的にも浅いです。


「ZZが一番面白い」と言う意見は、子供たちのワチャワチャ感、特にルーとプル・プルツーの魅力に集約される気がします。「ファースト、Z、逆シャアを見ればよい」派閥や「ファースト原理主義」などを見ますが、ZZをマストで見た方がいいというのはごく少数派の印象です。
 その理由が良くわかります。もちろん、Z劇場版との不整合もあるでしょうけど、そうじゃなくて話として「宇宙世紀とはアムロとシャア」あるいは「宇宙世紀とはシャア」の物語なんだと思います。ジュドーとハマーンではキャラの力が不足しすぎなのでしょう。

「アニメじゃない」は珍しく作詞が富野氏じゃないですよね。歌詞は子供だけに見える希望の話に見えます。大人と子供のモノの見方の差を表しているので本作に沿っているとも言えます。
 ですが、富野氏の考えも拾っていけば感じられる部分はありますが、これはある意味では逆説なんだと思います。分断とか貧困はアニメだけでなく子供が虐げられている現実はあるし、戦争は創作だけじゃないという意味。
 更にひねくれた見方をすれば、富野氏は実写へのあこがれでアニメは一段低く見ていました。そのアニメですらないという事です。「お前らこういうのが好きなんだろ」というコンセプトで作った、アニメとも言えない駄作だと宣言したように感じます。本人が作詞じゃないので偶然だとしたら非常に面白い皮肉だと思います。

 評価はオール3のままにしておきます。今更評価する価値はない気がします、という意味です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
ネタバレ

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

何だか惜しい作品でした

『機動戦士ガンダムZZ』はオリジナルアニメ、約4クール(全47話)のロボットアニメです。


この作品はZガンダム直後のストーリーで、主人公がカミーユからジュドーという少年に代わる訳ですが、このジュドーが今までの青過ぎる主人公達とは異なり、ある程度の理解力と良識を持っていたために自分勝手な事をやらかす事があれど、観ているこちらにはストレスが殆んど溜まらなかった。その代わりとしてか、ジュドーの取り巻きが青かった…と言うよりうざかった。
しかし、そんなジュドーも前作・前々作の主人公達並みに心は成長してゆきます。アムロもカミーユもジュドーも宇宙規模の戦いに巻き込まれる事によって心の成長を遂げていくのですが、最も青過ぎる青年アムロよりジュドーの方が若かったと言う…。(開始時の年齢 アムロ15歳、カミーユ16歳、ジュドー14歳)


バッドエンドで終えたΖガンダムから一変、愉快なOPテーマに始まり、明るく楽しげなストーリーが展開されました。MSの戦闘シーン?やΖガンダムの方で大活躍した悪役様の言動等を見る限りではもはや今までのガンダムとは別の子供向けなギャグアニメ。今まで観て来た2作とのギャップが笑いをもたらしてくれました。正直、ガンダムシリーズで笑えるとは思わなかった。そんな展開はエルピー・プルが登場し始める20話前後まで続き、後半のシリアス展開をまだかまだかと待ち望みながら観ていました。しかし、その前半部は非常につまらないという程でも無く、普通に視聴出来ましたが先程も述べた様にガンダムとは別の作品。

中盤からは前半の雰囲気から一変してシリアスな戦争ムードになり、アクシズ(ネオ・ジオン)対エゥーゴ、地球連邦+カラバの勢力図による抗争が繰り広げられていきました。戦いの規模や残虐性は前作より増した気がしますが、雰囲気はやはり前作の方が断然暗く、また、前作の方が登場人物達それぞれがより強い思念を込めて戦っていた様な印象を受けました。ただ、登場人物のキャラはなかなか濃いので誰も彼もが好感を持てました。そして、話のテンポはかなり良くなり内容自体も面白いので、そこから最終話までの視聴はスルスル進みます。
欲を言えば、最終決戦ではハマーン様とのもっと少し白熱した戦闘シーンが観たかった。


結末はΖガンダムとは逆で、物語的にはハッピーエンド、世界的規模で観るとバッドエンド。これ故、4年後にシャアがキレちゃう訳ですね。保守側が悪なのか、それとも革新側が悪なのか…結局はどの視点で見るかで変化する。悪も正義も存在しない。要は己から見て敵か見方か、その違い。そういう常の対立の元、世の中は動いている。そんな事を感じさせてくれました。


これは極々個人的な意見ですが、 {netabare}エルピー・プルの扱われ方が酷かったように感じました。強化人間としてララァやフォウの位置に置かれていたために、戦死して終盤に思念として現れるという彼女らと同じ様な展開が為された事は良いとして、エルピー・プルに関しては亡くなった後、誰もその後に彼女について語っていませんでした。故に、プルが亡くなった次の回の途中までプルが亡くなっていた事に気が付かなかった始末。お気に入りのキャラだったのに…。
そもそも、強化人間は誰一人として生き残らない様にされているのですねぇ…。{/netabare}


序盤からの前半部に関して不満の声が多く見られましたが、後半の展開はそれを如何にか補う位の完成度には為っていた…でしょうか? しかし、其れなりに楽しく見させていただきました^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15

66.1 5 1986年冬(1月~3月)アニメランキング5位
吸血鬼ハンターD(OVA)

1985年12月21日
★★★★☆ 3.6 (67)
294人が棚に入れました
西歴一万二千九十年、最終戦争後の遥かなる未来の地球は、貴族と呼ばれる吸血鬼が君臨していた。辺境の村ランシルバに弟ダンと二人暮らしの少女ドリスは、小竜狩りの後、吸血鬼に血を吸われた。その吸血鬼を倒さぬ限り、一生呪われた存在になることを恐れたドリスは、一人の吸血鬼ハンターをやとう。名はD、貴族と人間の混血児ダンピールだ。左手は人面。村八分にされたドリスらを夜、農場で貴族である伯爵の娘ラミーカや麗らが襲い、彼らはDの存在を知る。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ぜひリメイクを・・

キャラクター原案が天野喜孝氏というので視聴しました。
が、DVDジャケットの繊細な雰囲気とはまったく別物で、
荒削りな感じの作画にちょっと違和感。
他の登場人物のキャラデザも、
残念ながら個人的には好みではありませんでした。
それでも、物語の内容はなかなか興味深く、
中盤からは惹き込まれました。

舞台となるのは、遥か未来の12090年。
気が遠くなるほどの未来ですが、そのわりには・・・
マカロニウェスタンばりの雰囲気です。
人類は「貴族」と称する吸血鬼達によって支配され、
彼らの「食料源=家畜」として隷属させられているという時代。

永遠に続くはずと繁栄した吸血鬼も、
長い歴史の中で種族的衰退と精神的退廃に陥り、
絶対的な支配者の座から降りようとしていたところ、
反旗を翻した人類から追われる立場となり、
元々吸血鬼ゆえの超絶的な力で人々を脅かすため、、
超人的な能力を用いて吸血鬼を狩る吸血鬼ハンターの力を必要としていた、
という背景をベースに、
「貴族」と人間との間に生まれた「ダンピール」でもあり、
「貴族」と人間の業を負った吸血鬼ハンター「D」の、
孤独な激闘の旅を描いた物語です。

人間を善者と断定せず、吸血鬼側のほうも
ただただ悪者として描いていないところには好感持てたし、
観終えたあとの印象も良かったです。

1985年の作品なので、今ではもう貴重で懐かしい感じのタッチで、
それもまたダークな雰囲気に一役買っていて魅力ではありますが、
この空気感をそのままに、できたら今の技術でリメイクしていただくと、
もっともっと魅力が増し、評価の上がる作品になるのではと思います。

ちなみに、音楽は若かりし頃の小室哲哉氏。
主題歌はTM NETWORKが歌っています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

OVAとしての品質はとても及第点とは言いがたい。

この作品が発表された時代では、伝奇小説として夢枕獏氏と菊池秀行氏の両巨頭がこのジャンルを牽引していた。その後者の代表作と言われるのがこの作品からなる「Dシリーズ」だ。この製品のパッケージでも使われているが、その小説も天野喜孝氏をイラストレーターとして幾つ物のヒット作品を排出してきた。だが、この作品は表紙こそ天野氏だが、現実のキャラデザは天野氏のそれとはかけはなれ(一応近づけようと努力はしたのか)、ストーリーは良いもののOVAとしての品質はとても及第点とは言いがたい。
それを言えば、2,000年に作られた作品はストーリーも新たに選定し直し、キャラデザは言うまでもなく、メイン音声を英語にすると言う大胆な試みまで敢行した。こちらは個人的に好評を博したと感じている。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OVAとしてはかなり早い時期の作品だったかと

 コレが出た頃って、後のOVA乱発されたカオスな時期では無かったと思うんですよね。
同時期の作品見てみるとラピュタとかアリオンとかの頃みたいですが、あそこら辺の大作と比べちゃいけません、念の為。
確かバイファムとかの芦田豊雄が噛んでた記憶ですし、絵的にも天野義孝感は全くない氏らしい柔らかいキャラなんですが、私は特にダメとは思わなかったですね。ヒロインのドリスの少女らしさは逆に出てた気もします。
個人的には古いOVAの中では好きですね。原作1巻のお話です。
もっとも絵的に今の若い方に勧められるかと言うとアレですが・・・

 菊池秀行ってエロじゃね?と勘違いされてる方いらっしゃるのならば、コレは大丈夫ですのでご安心を。当時の朝日ソノラマからの作品は大丈夫ですので。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

66.1 5 1986年冬(1月~3月)アニメランキング5位
うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー(アニメ映画)

1986年2月22日
★★★★☆ 3.7 (48)
258人が棚に入れました
キュートな異星人・ラムと、超女好き高校生・あたるが巻き込まれる、荒唐無稽でバカバカしい事件や超常現象を描くハイパーテンション・SFラブコメディ。原作は高橋留美子の同名漫画。監督は前作と同じくやまざきかずお。劇場用作品、第4弾。あたるたちは大財閥・面堂家に伝わる鬼姫伝説をモチーフにして自主製作映画を撮っていた。主役はラム。だが、撮影の都合で面堂家の守り神とも言われる老木・太郎桜を切り倒してから、ラムの身に次々と異変が起こり始める。まずラムの電撃のパワーが落ち、角がなくなり、飛行能力まで失ってしまったのだ。そればかりか、みんなの心の中からもラムの存在が消えつつあった。そのうえ、友引町自体にも奇妙な現象が発生。事件の真相を調べ始めたあたるたちは、太郎桜の根から鬼姫の遺骨を見つける…。

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、神谷明、島津冴子、鷲尾真知子、千葉繁

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

我々はラムちゃんの思い出だけでも生きていける!それはメランコリーの軌跡。

1986年公開の劇場版うる星やつら第4作

原作 高橋留美子 監督脚本 やまざきかずお 脚本 井上敏樹 制作 ディーン

テレビ版うる星やつら末期の劇場版最終作の予定だったらしいが・・・
名作「ビューティフルドリーマー」や力作「リメンバーマイラブ」に比べると、
やや黒歴史っぽい作品になってしまったようです。

ビューティフルドリーマーはラムの夢という理解しやすい世界でしたが、
今回は舞台である友引町が主役になります。
友引町はコミック版では練馬区(高橋留美子自宅)、アニメでは武蔵小金井市(スタジオぴえろ所在地)です。
メガネが所在地を口走る回はやまざき監督になった直後なので思い入れもありそうですね。

友引町が主役と言うことで、テレビ版のメインキャラが勢ぞろいするという設定ですが、
それはまあ前作と同じです。

劇中対策会議においてラムの存在が友引町を狂わせた件に関して、
ランちゃんが「あたしも美しき・・・よ」と言ったため、すべて根底から崩れました。
その後の展開は、論理性というものから外れた単なる馬鹿騒ぎで終始してしまいます。
最終作品(予定)ということですべてぶち込んだんでしょうが、
結局は次の「完結編」の制作により黒歴史化したと言うわけです。

うる星やつらのキャラさえ出ていればなんでもいい、という人も多いでしょう。
私もそうですが、ラムの虎ジマビキニシーンが少なすぎる!
厚着ラムなど見たくないんです。
友引町の気候が狂って服装が煩雑に変わるのが原因なんですが、
テレビ版ではビキニに苦情が寄せられ、仕方なくセーラー服にしたという状況で、
劇場版くらいは、と誰でも思いますよね。

テレビ版放映中の劇場版は4作、終了直後に「完結編」「いつだってマイダーリン」
いろいろ文句はありますが個人的はすべてマストアイテムです。

正直に言いますと「リメンバーマイラブ」と間違えて借りてきてショックを受けただけなんですw

ちなみにOVAは12作です
了子のお茶会 1985年
アイム THE 終ちゃん 1986年 
夢の仕掛け人 因幡くん登場 1987年
怒れシャーベット 1988年
渚のフィアンセ 1988年
電気仕掛けの御庭番 1989年
月に吠える 1989年
ヤギさんとチーズ 1989年
ハートをつかめ 1989年
乙女ばしかの恐怖 1991年
霊魂とデート 1991年

ザ・障害物水泳大会 2010年 これだけ見てない、つーか今知った!

うる星やつらは総集編含めてすべて必見!もちろんこの作品もですよ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

帰ろう・・俺達の町・・友引町へ・・

1986年2月22日公開。TV放送が1986年3月で終了する直前に
公開された映画で、キャラデザや作画は可也向上している。

面堂家に伝わる「鬼姫伝説」をヒントに自主制作映画を撮影
していた友引高校の面々は・・面堂家の庭の樹齢300年の
老木「太郎桜」を斬り倒したことで不思議な世界に迷い込む。

本来のラブコメディーから完全にかけ離れ、全体的に重く
暗い雰囲気の作品と言われているけど・・これらの名作の
良い所を現代風にアレンジして洗練された最近のアニメを
視慣れている人にはあまり差がないかもしれない。

面堂終太郎のハーレム回?浮かばれる日が来るのか?
あたるに愛はあるのか?

ミステリーでサスペンスな雰囲気もあるけど、物語として
は構成も演出もなかなか濃い感じはする。

人は思い出だけで生きていけるのか?という感じかな。


以下妄想。
櫻の樹の下には「絆」か「屍」か?」何方が埋まっている?
(※内容とは関係ない)
鬼姫伝説は平家物語?「嫉妬に狂う鬼」橋姫という部分だけ
を嫉妬深いラムに重ねて冒頭の歌が聞こえるに重ねた?
丑の刻参りから大木・・桜の木には死体・・という流れ?

wiki参照。うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーを
モチーフとして現実と非現実の認識論・存在論的な再検討
を試みた。らしい。

諸星あたる - 古川登志夫
ラム - 平野文
三宅しのぶ - 島津冴子
面堂終太郎 - 神谷明
テン - 杉山佳寿子
水乃小路飛麿 - 島田敏
水乃小路飛鳥 - 島本須美

メガネ - 千葉繁
パーマ - 村山明
カクガリ - 野村信次
チビ - 二又一成
あたるの父 - 緒方賢一
あたるの母 - 佐久間なつみ
ラン - 小宮和枝
温泉先生 - 池水通洋
校長 - 西村知道
面堂の父 - 天地麦人
サクラ - 鷲尾真知子
錯乱坊 - 永井一郎

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

みり仔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わかりにくいかも

この作品、2のビューティフルドリーマーに影響された作品で、正直わかりにくい。
押井守監督のすごさがわかります。
見比べるといいですよ。

単体としても、まぁおもしろいですよ。
ラムちゃんの能力が弱っちゃうみたいなー
でも無理しすぎてます。
だから内容は低めです。
歌は玉置作曲ですきです。

うる星が好きな人だけ見ればいいと思います。
興味ない人がみても低評価で終わると思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

66.1 5 1986年冬(1月~3月)アニメランキング5位
愛少女ポリアンナ物語(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (38)
147人が棚に入れました
1986年にフジテレビ系の「世界名作劇場」枠で放映。父親を亡くして孤児となった少女ポリアンナが、貧しさや不幸にも負けず明るく生きていく姿を描く。父親を亡くして一人ぼっちになってしまったポリアンナは、叔母のパレーにひきとられて暮らすことになった。ポリアンナはお得意の“よかったさがし(どんなことが起きても、その中から良かったと思えることを探して明るく振舞うこと)”で、ベルディングズビルの人々を幸福にしていく。しかしある日、思いがけない事故によってポリアンナの足が動かなくなってしまう。原作はエレナ・ホグマン・ポーターの小説で、TVアニメ版は第一部が『少女パレアナ』、第二部が『パレアナの青春』を元に制作されている。

声優・キャラクター
堀江美都子、田中秀幸、野沢雅子、土井美加

aitatesoka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

病名になるほどの原作って・・・

原作はアメリカの少女文学であるが
作品自体はかなり原作とは展開が異なる上キャラクターの統廃合もかなり大幅にされているので原作は大まかな道筋を付けた物と思っていいのではなかろうか

ところで主人公の口癖である「よかった」は本来前向きなせりふとして作中で頻繁に使われている。
しかし現代人のひねくれた解釈?によって「ポリアンナ症候群」なる精神疾患の病名として使われてしまったというなんとも皮肉な逸話がある原作を持つ作品だ

それを踏まえてアニメ版を見たのだがまあ分からないでもない解釈だと妙に納得してしまった

物語自体は名劇作品の中堅とも言うべきレベルで普通に笑いと感動を楽しめるので名劇ファンで未見ならばぜひ視聴してもらいたい

注:そういえばOPやEDの挿入歌もある意味必聴である事を記載したい

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

児童アニメなので素直に観ましょう

児童アニメなので素直に観られる方はとても感動できると思います。
素直に観られれば泣けるところ満載ですよ。
素直に観られない方は合わないと思います。

ポリアンナの素直さがとても魅力的なアニメ

声優さんでは野沢雅子さんがちゃんとした大人の女性の役をやっているアニメは珍しいかもしれません。池田昌子さんも出ているので、お、999とか思っちゃいました(笑)

キャラでは潘恵子さんが声を当てているナンシーがとてもチャーミングです。

ポリアンナ効果という言葉を作ったアニメ

全てのアニメに携わった方に感謝を!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

おすすめ

名作劇場王道の「少女が主人公でメロドラマ」、感動できる。

最初はとにかく主人公が前向きすぎて、子供らしさを感じず違和感を持って見ていたが、終盤ではほぼ気にならなくなり、物語に入っていけた。

ナンシーがいてくれて、救われた。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

66.0 8 1986年冬(1月~3月)アニメランキング8位
アリオン(アニメ映画)

1986年3月15日
★★★★☆ 3.7 (64)
224人が棚に入れました
超人と言って良い力を持ち、幾多の地を支配するティタン神族は、かつてウラノスを王として戴いていた。しかしウラノスはその子クロノスによって殺され、クロノスはまたその息子であるゼウスによって殺害されてその地位を奪われる。ゼウスはクロノスを殺した事で地上の王位を手に入れはしたものの、一族の勇者であるプロメテウスによって成された「祖父や父と同様、あなたも自らの子供の手によって殺されるだろう」との予言に怯え、病的なまでに猜疑心に満ちた生活を送っていた。そんな頃、とある辺境の地にデメテルという女性が住んでいた。彼女は、かつてゼウスの兄であり海上の王でもあるポセイドンとの間に設けた子供、アリオンと二人で穏やかな生活をしていた。ある日、ゼウスとポセイドンの兄であるハデスが彼女の元を尋ねて来た。それはアリオンを攫って刺客と成し、自らを陰鬱な冥府の王へと追いやった弟たちに復讐するためだった。

声優・キャラクター
中原茂、高橋美紀、田中真弓、鈴置洋孝、勝生真沙子、大塚周夫、小林清志、永井一郎、武藤礼子、田中秀幸、小宮和枝、来宮良子、西尾徳、郷里大輔、島田敏、太田貴子、宮内幸平、京田尚子、西村知道、大久保正信

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

知名度は良くわかんないけど良い作品ですよ…!

♪あ~い~た~くて~ いまわた~しは~ あお~ぞらた~かく~ ま~い~あ~が~るの~…

…というわけで、『アリオン』です。劇場版アニメですが、何度かテレビ放映はされたことがあった気がします。

マンガ原作(全4巻)を描いていた安彦良和氏自身が監督でアニメ化したという、夢のような劇場公開作品。そして氏の「アニメーター」としてのキャリアの最期を飾る作品でもあります。

そのため当然のようにキャラクターデザインも作画監督も安彦氏自身という、今ではジブリ作品以外ではちょっと考えられない体制でアニメ化されています。

『クラッシャージョウ』や『風の谷のナウシカ』も手掛けてたこの頃の徳間書店、凄いな…。

もう30年前(1986年公開)の作品ですが、劇場版であるせいなのか安彦氏自身のこだわりのせいなのか、作画は今観ても綺麗と感じられる激賞レベルです。

話のベースはギリシャ神話で、神話時代が終焉を迎え人の世に移り変わる時代を描いています。そこに重なる主人公アリオンの成長やヒロインであるレスフィーナを始めとする周囲の人たち(&神)の織りなすドラマは、ベタといえばベタですがなかなかの見応えです。

劇場版なので約2時間で観終わりますし、機会があれば是非ご覧になってみてください。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 27
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

幼少期の思い出

安彦良和監督脚本、音楽久石譲。
古代ギリシア神話時代を舞台に、
少年の冒険と成長を描く戦記ファンタジー。

神と人がまだ分かたれる以前、
{netabare}ティターン王家の三兄弟は父王クロノスの死後、
その領土を三つに分断した。
ポセイドンは海を制し地上への進出を目論み、
ゼウスは長女アテナを総大将とし、
その野望を打ち砕こうとしていた。{/netabare}
盲目の母デメテルと暮らすアリオンは、
ハデスに冥府世界へと連れ去られ月日が経った。
時は戦乱の只中にあった。

ギリシア悲劇の最高傑作「オイディプス王」が、
大人になって観ると下敷きにあるのでしょうか。
有名なテーゼ「母と交わり父を殺す」、
ギリシアの神々は性に奔放で近親交配も盛んです。
ティターン族の覇権争いに翻弄されながらも、
アリオンは自らの運命を知り立ち向かうのです。

記憶の底にいつまでも残り、
大人になっても何らかの形で、
拘り続けることになる幼少期の体験。
アニメ原体験としての「アリオン」、
色褪せない懐かしき遠い日の思い出です。

皆さんも、素敵な出会いを。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 38

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

なるほどー…。Zガンダムの画とナウシカのストーリーを足した感じ…。

原作漫画未読

アマゾンプライムで時間があったので観た。

うーん、まあ、ガンダム作画の安彦良和監督作品なので、
画はまんまガンダム…というかZガンダムだな。

演出のさまざまな部分にガンダムのサイコミュやニュータイプな雰囲気が…。

物語自体は、まあ、壮大だけど凡庸。ストーリーの繋がりがなぁ…。

そしてナウシカの影響がすごく感じられる。

最後のところとか、まんまナウシカ感…。音楽が久石譲だからというのもあるが。

作画はすごい。セル画時代の1986年にこれだけの作画を実現していたのだから、現在の多くのアニメ作品は作画が酷いと糾弾されても仕方ない。

ガンダム作画で宮崎作品に憧れて、ギリシャ神話をベースに作品作りましたって印象。

主人公=アムロ
ヒロイン=ララァ+フォウ
アポロン=シャア+シロッコ

とにかく作画観てるとガンダムに引っ張られる。

なんにせよ作画は凄い。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

62.9 9 1986年冬(1月~3月)アニメランキング9位
世紀末救世主伝説 北斗の拳 劇場版(アニメ映画)

1986年3月1日
★★★★☆ 3.5 (34)
105人が棚に入れました
「週刊少年ジャンプ」連載で人気を呼んだ同名漫画の劇場アニメ版。核による世紀末戦争で近代文明が崩壊した時代。北斗神拳の伝承者・ケンシロウが、奪われた美しい恋人のユリアを巡り、南斗聖拳の使い手・シンや拳王・ラオウと戦いを繰り広げる。

声優・キャラクター
神谷明、山本百合子、内海賢二、大塚周夫、古川登志夫、塩沢兼人、鈴木富子、一龍斎貞友、安藤ありさ、柴田秀勝、滝口順平、青野武、大竹宏、郷里大輔、渡部猛

たまご丼 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

1986年の作品として…。

作画:30年以上前の作品という事を考慮すれば作画も演出も素晴らしいです。当時でもCGを使った映画はすでに存在はしていましたが、現在のクオリティとは比較になりませんし、エフェクト的演出もほぼ手書きで行っていた時代でこれだけの演出をするのは並大抵ではなかったはずです。
物語:今でこそ原作に忠実なアニメ映画が多くなりましたが、当時はまだそれが一般的には受け入れられていない時代の中で、うまくバランスをとった内容と思います。(鬼滅の刃などを見れば分かりますが、今は原作の世界観を知っていて当然という割り切りの上で映画が作られますが、当時はそれはまだ無理でした。ですので週刊漫画やテレビアニメを基に作られた映画は、原作通りでダイジェスト版もしくは総集編のような作品か、完全オリジナルストーリーのどちらかがほとんどでした。)
声優:ケンシロウ役の神谷明さんはやはり圧巻の演技力です。低い声で相手を威圧するような演技、逆に高い声でキレのある演技、(例のアタタタタ)、優しく語る演技、どれも完璧です。その後様々な方がケンシロウの声を演じられていますが、その差は歴然です。
総評:血や肉片が苦手な方の評価が低くなるのは仕方ありませんが、全体の完成度は素晴らしい作品だと思います。出来ればカリオストロの城のように4Kリマスター版Blu-rayを出して欲しいところです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作とは違うオリジナル映画

TVシリーズで言うところのラオウとの直接対決までを
上手く劇場版にまとめましたね。
ただ、プロットはほとんどオリジナルの
独自の脚色です。
そのせいで、原作やTVシリーズで出てきた敵役の役目等が
異なっています。
でも、出来るだけ見せ場を削ることなく、
この作品の醍醐味をよく表現していると思います。
ただ、その皺寄せで主要人物が一人完全に登場しておりません。
北斗4兄弟の次兄トキです。
それに対してジャギの出番満載の作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

手乗り変タイガー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

思い出

内容うんぬんよりも、唯一父親と劇場で見た映画だった。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

62.9 9 1986年冬(1月~3月)アニメランキング9位
魔法のアイドル パステルユーミ(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (13)
59人が棚に入れました
主人公・花園ユーミは、花と絵が大好きな10歳の少女。ある日ユーミは、花の妖精かき丸・ケシ丸に出会う。花の国では、毎年春に花を愛する子供に魔法を贈る習慣があり、ユーミはかき丸・ケシ丸に魔法のステッキを授かる。ユーミはこの魔法の力で自分の描いた絵を現実化させ、様々な活躍をする。

声優・キャラクター
志賀真理子、冨永みーな、渕崎ゆり子、水島裕、坂本千夏、安原義人、三田ゆう子、丸山裕子、千葉繁、富山敬、亀山助清

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

志賀真理子さんの魅力

志賀真理子さんの魅力が詰まってます。
特に「フリージアの少年」は、良い曲です。
ダイジェスト回が多かったのが残念ですが、楽しい作品でした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

62.5 11 1986年冬(1月~3月)アニメランキング11位
天使のたまご(OVA)

1986年3月8日
★★★★☆ 3.4 (91)
423人が棚に入れました
ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。

声優・キャラクター
根津甚八、兵藤まこ
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宗教+少しの忍耐

 初見でした。70分の作品。
 廃墟のような街に住む一人の少女。彼女は一つの卵を抱えていた。その町に一人の青年が現れて、彼女と出会う。あらすじはこんな感じです。
 短めの作品なんですが、セリフがあるのは多く見積もっても全部で5分といった程度で、映像と宗教的なシンボルを使ってストーリーを進めていきます。シンボルをスルーしないように気を張っていたので、非常に疲れました。考察する内容が多かったので、ゆったりと進んでくれたのは非常にありがたかったです。一部のシーンでは、忍耐が必要でしたが、概ね退屈することはありませんでした。

対象年齢等:
 子供は耐えられないでしょうから、思春期以上を推奨します。ただし、最低限の知識として、ストーリーの外観を構成するノアの方舟の概要は知っておく必要があります。ノアの方舟自体は有名ですので、ある程度は知っていると思うのですが、「船を造った」程度ではなく、「大陸を見つけるために鳥を飛ばして」というエピソードまで必要です。これ以外にも旧約聖書と新約聖書から象徴物が出てきますので、基礎知識が乏しいと楽しめないかもしれません。これから視聴する方で、基礎知識に不安がある場合は、手塚治虫のマンガ版旧約聖書で十分ですので読んでおくといいかもしれません。もちろんググる程度でも構いません。少なくとも丸腰はやめておきましょう。時間を無駄にしてしまいます。



 ここからはざっくりですが考察です。個別に記載していきますが、相互に関連性をもっていますので、個々の内容にとらわれず、俯瞰していただければと思います。


世界観①太陽:{netabare}
 作中では、目を模した太陽が登場します。この太陽は、弧を描いているのではなく、上昇と下降で表現されてたように見受けられます。少女の過ごしてきた時間に関して、青年と少女の間で会話が行われていますが、それに関するテーゼであったように思います。つまり、時間が進行しているのではなく、停滞しているのだということの表現です。時間が進んでいなかったからこそ、少女は少女のままで、長い時間たまごを保護していられたのでしょう。これらは、この世界が時間的に発展性がないことと閉塞的であることの表現であり、ノアの方舟の閉塞感を強調するものでもあると言えます。魚なども閉塞感を描く象徴物だったと思います。{/netabare}


ノアの方舟と鳥:
 ノアの方舟は、堕落した人間を洗い流し、新たな世界を作り出すためのものですので、そもそも希望を担っています。しかし、船内の食料が限られているなど、閉塞感や絶望感が並立されているというのも捨て置けません。そんな状況の中で、ノアは「大地を見つけらたら戻って来い」と鳥を放ちます。これは本作ではなく、旧約聖書の話。
 鳥が戻ってこないというのは、①大地を見つけられなかったという「絶望」②大地を見つけたけれどもまだ戻ってきていないという希望の「可能性」を内包しています。鳥が戻ってきたというのが「希望の成就」です。この「希望」「絶望」「可能性」という3種類が、本作の大きな柱として存在しています。


たまご:{netabare}
 ノアの方舟と鳥の解釈と同様です。たまごが孵らない段階では、絶望とも言えるし、希望の可能性を孕んでいるとも言えます。このたまごに対する視点が、青年と少女の間で乖離しており、それがのちの展開に多大な影響を与えます。{/netabare}


少女:{netabare}
 少女にもかかわらず、たまごを抱えている妊婦の姿が、処女受胎をイメージさせます。彼女の羽織っているマントとも合わさって、聖母マリアを象徴していると思われます。聖母マリアは、神の子イエスを生みますが、生むまでは聖「母」ではないと言えるでしょう。この少女はあくまでも、聖母になり得るという「可能性」側の存在です。
 この少女は、閉塞的な世界においては大人になれません。先に述べた時間的な停滞に加え、現実を見ようとせずに希望にすがる精神性によるものです。ただし、大人になれる要素は抱えています。ボトルに入った赤い液体(血)を流す様は、生理を表現していたのだと思います。また、彼女は血と同じ赤いジャムのようなものを食べていました。手づかみで食べる様もセクシャルに描かれています。{/netabare}


青年:{netabare}
 青年は、男性の象徴であり、救済者でもあります。
 彼は登場時に、戦車に乗っており、その矛先は少女に向いています。この戦車は男性器を模しているようですし、攻撃的なアプローチを含みます。つまり、少女を大人にする男としての存在です。
 また、大きな十字架を背負っており、これはイエスをイメージさせ、何らかの救済を起こすであろうと想像させます。{/netabare}


少女と青年:{netabare}
 少女は青年の「行為」によって、処女を喪失し、大人になります。彼女は聖母になれる可能性を有していましたが、聖母マリアの子イエスが他に存在していた以上、あくまでも可能性に過ぎなかったということなのでしょう。「大切なものはお腹の中に入れておかなければ失くしてしまう」という青年の忠告にもかかわらず、少女がたまごを手放してしまったのは、マリアとイエスという母子の関係性に基づく「信頼」が背後にあったとも解釈できます。いずれにせよこの二人は、新世界のアダムとイヴにはなれませんでした。
 ただ、処女を失った少女は、新たなたまごを手に入れることが出来ました。この旧世界の破壊と新世界の創造は、救済者たる青年がいなければ実現し得ないものです。少女の石像化は、石化が解けるかもしれないとも、神格化(別の聖女化)したとも取れました。どちらか、またはその他の解釈なのかは分かりませんが、希望を担った可能性の少女が、絶望を経て、再度希望を担った可能性側に回帰したように思いました。{/netabare}


世界観②多段階構造:{netabare}
 少女と青年の項で書いたことの根拠になるのですが、少女と青年が見ていた方舟は、他の方舟の中に内在していたものだとエンディングで明かされます。つまり、一つのストーリーが「絶望」の終わりを迎えたとしても、新たな「希望」「絶望」「可能性」という枠に戻されてしまうということです。この新たな世界の太陽がどのようなものかは分かりませんが、時間が進む通常の世界(ノアの方舟が大地を見つけられた世界)に到達するまでは、「希望」に至ることはなく、「絶望」と「可能性」の狭間から脱することは出来ないのではないでしょうか。これがエンディングとオープニングのつながりに表現されていたのだと思いました。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

作者や他人に答えを求めない。自分で考えらる人向けでしょう。

 押井守です。気をつけてください。
 
 始めの手の移り変わりはすなわち老いですよね。その後、トリの卵。そして機械の太陽。人が沢山彫像として並んでいます。

 舞台はヨーロッパのイタリア的な都市。人なのか彫像なのかわからないものが、魚の影と戦っているだけで、他に人影はなし。

 暗く不安定な映像。画面がいつも揺れています。影と水、そして光。心をかき乱します。たまごを持った少女は、一人街をさまよいます。どうやって生きているのかわかりません。ジャムを食べている映像はありますが、食品もそう手に入ると思えません。

 つまり、死または虚無というイメージが強く付きまといます。そこに現れる十字架にも似た武器らしきもの持った青年。冒頭にも出ていました。

 青年はモノを食べている=生きている雰囲気がありません。少女は青年になつきます。
 少女はたまごを大事にお腹で温めます、といっても真剣にそれをかえそうという雰囲気でもありません。大事にしている、それだけです。

{netabare}  青年はトリを探しているといいます。そして、化石になったトリを少女は青年に見せます。青年は少女を眠らせると、考えます。というより何か悩んでいたのでしょうか。少女が寝がえりを打ち、たまごから離れると、青年はたまごを奪い、割ります。

 そして少女は、悲しみ草原を彷徨い、やがて川に落ちます。少女は成長した姿になります。
 少女が寝ている、たまごを「奪い」そして「壊れる」、少女が泣く、成長する…つまり性行為があったと考えられます。たまごに棒状のものを突き立てるのだから疑いようはありません。そして、少女は死んだのか違う世界にいったのか。あるいは受精…でしょうか。考えすぎか。

 青年が海岸に近づくと機械の太陽が現れます。そこにたまごを抱えた少女の彫像が見つかります。冒頭の繰り返しということは、次の誰かの数日の夢または生命が始まるのでしょう。つまり少女のたまごの中には次の人の命がはいっていたのかもしれません。{/netabare}

 さて、ノアの箱舟は、鳩がオリーブをくわえて戻ってきて、陸地が現れたことを知ります。本作で青年が説明する話では鳩は戻ってきません。世界に人類はいない、ということでしょう。つまり、なんらかの虚構、青年=神で神が孤独を紛らわせるために作った夢。神ではなくノアの箱舟の最後の1人で、本来陸地が戻れば存在したかもしれない人々への追憶なのでしょうか。

 とレビューらしきことを描いてみましたが、いや、正直わかりません。まったくです。ただ、少女が夢とは考えたくないですね。やっぱりあの数日はそこにいたのでしょう。

 ここからはメタ的な話です。これを商業的にやったらそりゃあ、干されます。うる星も攻殻もパトレーバーも面白いかといわれれば、エンタメ的には面白くありませんし。

 こういう作品が作られる下地があったほうが、そりゃあ、日本のアニメ文化のためにはいいと思います。だとすれば、そういう理解をスポンサーに貰えればいいですがまあ絶望的でしょう。
 クラファン(当時はもちろんないでしょうが)とか、自分で資金を調達して作るアニメでしょうね。

 文学的な何かに触れたい、あるいは触れた気になって見たい、考察できる深みがある、あるいは深みがあるように見える作品に触れたい人にお勧めです。

 私的には、時間が経っても記憶によみがえり、ふと考えてしまう映画やアニメを文学的な良作と定義していますが、この作品は微妙でした。少しだけエンタメに迎合したのかもしれません。個人的な感想です。

 ただ、映像美としては一見の価値はあります。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

考えることが好きなあなたへ

1986年のアニメ映画。

天野喜孝がキャラクターデザインを担当。
ファイナルファンタジーのパッケージ絵で有名な人です。
そのキャラクターデザインのまま、登場人物が動きます。
風になびく髪や、水に出来た波紋の表現が美しいです。


もの悲しく暗い世界。
常によどんでいて雨が降り続ける町並み。
そこで、何かの卵を大切そうに守る少女。
少女は、大きな武器を抱えた男と出会う。

そして尋ねる「あなたはだあれ?」

セリフが少なく、間が多い。
話す内容も、ノアの方舟や、シューベルトの「魔王」の変形版のような、抽象的な逸話。

明らかに哲学的なテーマがこもっており、かなり難解なストーリーです。
考察するのが好きな人に向いていると思います。


↓私の考察はこちら↓
{netabare}
まず、色に着目です。
子供の色は「赤」、大人の色は「青」。
これは、冒頭でキャラクターが白黒になったことにより気がつきました。

少女は赤い服を着て、赤い食べ物を食べている。
これは少女がまだ子供だから。
しかし、赤い水を捨て、集めているのは青い水。
ひたすら青い水にこだわるのは、大人になろうとする意志の表れだと思います。

一方、男は青い服を着ています。
これは、彼がすでに大人になっているから。
しかし、赤い夕焼け空を眺め、赤い機械から現れ、持っている武器には赤い石がはめ込まれている。
子供の夢に対する期待が、赤という色に現れているのでしょう。
そこに出現する青く巨大な球体=現実。


子供は、夢を持ち、大人にあこがれます。
その夢の象徴が「鳥」。
「あなたはだあれ?」という問いかけは、「あなたはどういう夢を叶えたの?」という意味で使っているのだと思います。

そして、少女が男に見せた秘密(夢)は「巨大な鳥の化石」。
彼女は、卵が成長し、その鳥が育つ、つまり思い通りの夢が叶うことにあこがれています。


一方、男は自分の夢に未練を抱きつつも、現実を知っています。
夢に向かって行動しても、待っているのは子供の頃に思い描いていたものとは違い、辛い現実であることもある。
それが、「卵は割ってみないと、中身がわからない」という言葉。

そして、まがまがしさすら感じられる「巨大な鳥の化石」を見たとき、男は悲しそうな顔でつぶやきます。
男「知っていたよ。きっとそうだと思っていたよ」
この言葉には「叶わない夢を見ていると思っていたよ」という意味がこもっていると思います。


卵という夢の起点。
それを壊してしまえば、いざ現実を知ったときに辛い思いをせずに済む。
そのため、少女が語った夢が叶わぬものだと知って、男は卵を割ったのでしょう。


また、存在しない魚を追いかけている人々。
彼らは、大人になってからも、いつか逆転することを夢を見続け、ただひたすら日常を生きている、そんな大衆を表現しているのではないでしょうか。

冒頭部分。
少女の小さな手。何かをやさしく包み込むように扱っています。
そして男のごつごつした手、何かを確かめるような動きをしつつも、卵を握りつぶすような動作。


つまり、このアニメは、子供の純真無垢な夢と、大人の現実的な考えの対比を描いた作品。
そう解釈しました。

…人の夢の起点を叩きつぶすような行動。
ひょっとしたら、髪の色が同じである、少女と男は、親子関係を象徴しているのかもしれませんね。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 29

62.5 11 1986年冬(1月~3月)アニメランキング11位
メイプルタウン物語(TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (11)
70人が棚に入れました
北の国の原生林の中に、動物たちによる、動物たちのための小さな町があります。それがメイプルタウンです。クマの雑貨屋さん、あらいグマのクリーニング店など素朴で暖かい家が立ち並ぶ街、メイプルタウン…。そこに引っ越してきた郵便局ホープラビット家の次女、パティは少年クマのボビー、キツネのお嬢さんダイアナ、秀才犬の少年ジョニーらとすっかり仲良しに。ときおりまぬけな悪党・狼のグレテルの起こす騒動に巻き込まれたりするけど、今日も元気一杯に楽しく過ごしています。

声優・キャラクター
岡本麻弥、塩屋翼、屋良有作、武藤礼子、田中秀幸、潘恵子、荘真由美、山野さと子、中島千里、八奈見乗児、塩屋浩三

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

動物擬人化

シルバニアファミリー好きで今でも集めているが、シルバニアに対抗して出したメイプルタウン。動物擬人化というのはツボですし、アンチ東映ですけど友情や住民たちの交流を丁寧に描いているので、佐藤順一監督らしい作品である。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
蒼き流星SPTレイズナー ACT-2 ル・カイン1999(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (9)
44人が棚に入れました
サンライズ(当時の社名は日本サンライズ)が85~86年に放送したSFロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』のTV版を再編集したOVAの第2弾。 異星人グラドスの本格的な侵攻を受けた地球の人々は、国家という垣根を越えて侵略者に対抗。だが抵抗むなしく地球はグラドスの手に堕ちた。それから3年。グラドスの脅威を地球に知らせるべく奮闘したかつての少年少女たちは、散り散りになりながらも各地でグラドスの圧政に屈せず反攻の機会をうかがっていた。地球人とグラドスの混血である少年エイジもまた敵になびくフリを装いつつ、ついに愛機であるSPT(巨大ロボット)レイズナーで反撃を開始。だがグラドスの総督府で指揮を執る総指揮官グレスコの一子ル・カインは地球人の抵抗を是とせず、凶暴で破壊的な集団=死鬼隊を送り出す……。 本作はTV版の第2部(第26~37話)を中心に再構成。構成と演出はTV版の第1話から演出を手がけていた谷田部勝義が担当している。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、原えりこ、堀秀行、横尾まり、塩沢兼人

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

TV後半の再編集。。。

特にないなぁーーーー(笑)x2 全てはactⅢの為に!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争(アニメ映画)

1986年3月15日
★★★★☆ 3.7 (8)
39人が棚に入れました
1986年、東映まんが祭りの中で公開された『ゲゲゲの鬼太郎』劇場版第2弾。ハレー彗星が近づく中、突如として、巨大一つ目妖怪・バックベアードをリーダーに、ドラキュラ、フランケンシュタイン、狼男、魔女ら西洋妖怪軍団が出現し、ホウキボシ島を襲った。島の少年から助けを求められた鬼太郎は、日本妖怪たちに協力を仰ぐも、殆どがバックベアードの力を恐れて尻込みしていた。だが、正義を信じる鬼太郎は、目玉おやじに砂かけ婆、子泣き爺、一反木綿、ぬりかべ、ねこ娘に、島の砂金が目当てのねずみ男とともに、西洋妖怪軍団と対決するため、島を目指すのであった。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「このロリコンどもがー」 ピカ! 鬼太郎のロリコン魂がああ

1986年公開のアニメ映画 劇場版ゲゲゲの鬼太郎第2弾 40分

原作 水木しげる 監督 葛西治 脚本 星山博之 音楽 川崎真弘
配給 東映

2018年「ゲゲゲの鬼太郎第6期」放送に先駆け、
東映アニメーション創立60周年記念としてyoutubeで配信中。

と言うくらいなので東映としても自信作なのでしょう。
原作は少年マガジン版「墓場の鬼太郎」でも屈指の名編です。
60s白黒版第一期での放送以来のアニメ制作となります。

日本の南の島とその住人を占領した西洋妖怪軍団と鬼太郎チームの、
手に汗握る激戦と言うことは変わりありません。

が、オールドファン激怒の改悪ストーリーなのは間違いないかと思います。
一期で鬼太郎がスキンヘッドにならなかっただけでも苦情たらたらなのに、
今回は鬼太郎が操られて仲間の妖怪を圧倒する名シーンまで削られるとは。

しかしです、いつまでも60s原作にしがみついているのは本当のファンとは言えません。

何しろこれは悪名高き第三期、燃える闘魂正義のヒーロー戸田恵子版鬼太郎ですから。
時代も80s、それを踏まえたうえで大人な楽しみ方をしましょう。

とにかく熱いアニメーションです。
設定もキャラの行動も全然つじつまが合ってません。
だが、そこがいい!

白黒版は大人になってから見直しましたが、これは子供のころテレビで見た作品なので、
記憶もおぼろげかと思ってたら、だいたい記憶通りでした。
つまり、当時夢中になって視聴して記憶に残った作品と言うことです。
第三期鬼太郎と言うものはパワーで押し切るだけではなく、
なにか見た人の心をつかむものがあったのは確かです。
長大なシリーズの中でも異彩を放ちつつ愛され続ける理由でしょう。

巨大なバックベアード様のお姿を見るだけでも価値ある作品。
熱いだけのバトルも変ですが、まさに80s第三期とも言えます。

安心してください、今回はユメコちゃんは出ません。
ヒロインはねこ娘です。
ねこ娘の熱いキッスが見れますが、やっぱり狂ってます(笑)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
るーみっく・わーるど2 ザ・超女〈スーパーギャル〉(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (8)
36人が棚に入れました
漫画家・高橋留美子の短中編の通称「るーみっく・わーるど」の一編をOVA化したシリーズ第2弾。 宇宙の犯罪者を追うスペースパトロールの美女マリス中尉。任務を終えてようやく休暇を得られると思ったのもつかの間、怪力の彼女はパワー抑制ギプスを着けずにいたため、組織の管理する宇宙船を傷つけてしまう。かねてより生活能力の無い両親のために仕送りを続けていたマリスだが、今回の一件でさらにお金がかさんでしまう。「みんなビンボが悪いんや」と嘆くマリスに与えられた次の任務は……。 本作は前OVA『炎(ファイヤー)トリッパー』に続いて制作されたが、内容は一変してギャグとアクションのテイストが増加。原作が短編ゆえ、45分の長さにするためマリスの生い立ちなど、アニメ版独自のエピソードを盛り込んでいる。

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高橋留美子論です。連載よりも単話が向いている気がします。

 高橋留美子さんは筋金入りのオタクだそうで、本作はそれを全開にしたビキニアーマーの半裸美少女が日常から宇宙空間まで勢いで駆け抜けるストーリーです。

 ストーリーは…うーん。テーマ的意図があるとすれば、能力がありすぎる流浪の民…ドラゴンボールとか鉄腕バーディーとかを思い出す設定がどう効いているかですねえ。また、女子プロレスでは稼げる世界ではなくなってゆく映画「ハスラー2」のような悲哀もなくはないです。ただ、それはストーリーを作るための舞台設定かなあ、という気もしますがどうでしょう?

 高橋留美子さんは世間知らずのオタクが才能だけで漫画を描いているようにも取れますが「人魚の森」「めぞん一刻」があるからややこしい。この2作は読み取れるものはいっぱいあります。ただ、それにしてもご本人はあまりテーマ云々は意識していない気がします。

 人間の情念というか抑圧というかもちろん愛情(嫉妬・独占欲)もですが…何か心の中の負の要素によって感情のままに動くキャラに面白み(ギャグ、コメディ)も悲哀(人魚の森)もドラマ(めぞん一刻)も見つけ出せるというか。
 読み取り手の経験や知識、思想などの蓄積によって物語の深さが変わる包容力があるとも言えます。包容力とはつまり、極端な設定・舞台・キャラを置くけど、キャラの言動や内面が自然というか、キャラが自然に動いているといえるかもしれません。(うる星の中盤以降はその限りではないですけど。あれはキャラ芸に堕した気がします。らん馬もそうかな)

 舞台、設定、キャラの配置が絶妙で、その中でメインキャラを動かすことに長けていることで作劇しているので、暗さ~明るさ、悲哀~ギャグという調整ができるのでしょう。

 要するにテーマ性を見出せなくはないですが、それは観客の個人的な体験に委ねられているので、むしろ、極端な設定だけどナチュラルな物語そのものをぶつけてくるのが高橋留美子さんの特徴ともいえるかもしれません。

 と考えたとき、私にとっては「うる星やつら」よりもこういう単話完結で勢いでつっぱしる作品のほうが面白い気がします。彼女の漫画的面白さは連載作品として全体の物語の進行も素晴らしいですが、連載だとしても1話1話の中の面白さが秀逸な気がします。

 で、アニメですがストーリーは「プロジェクトA子」などのオタク向けOVAと変わらないじゃないか、ともいえますが、圧倒的に面白いです。前後半に別れて、メインヒロインの背景を描いたあと、民族としての悲哀に結びついて行くプロセスがしっかり物語になっていました。

 キャラデザについて、顔はヒロインがうる星やつらの「ラン」、ライバルが「おユキ」です。身体のキャラデザ・作画は高橋留美子さんの身体の書き方を良く表現していて、乳房が上について、肩が丸くて、胴が短い、太ももが極端に太くて長いという感じです。
 ただ、旧うる星やつらよりも若干ですが、リアルよりの生々しさを感じます。
 そしてビキニアーマー好きすぎるでしょう。女性作家だけに照れがなく遠慮がありません。

 SF表現はマクロスとか逆シャアに近い年代ですから、そういう感じです。

 ということで、1話完結のOVAとしてはかなり出来がいいと思います。40分程度の話で、設定が読み取れて、ここまでの密度でいろいろぶち込んで、整理整頓が付いて、しかも面白い、というのは大したものです。
 映像もかなり出来がいい回の旧作の「うる星やつら」という感じで、見ごたえがありました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

枯れていなかった頃の高橋留美子

グラマラスなキャラクターにビキニアーマー+お色気という、今まで続く日本のオタク向けアニメの黎明期の作品。

ちなみにグラマラスなキャラクター、ビキニアーマー、お色気というのはアメリカンコミックやイタリアコミック、フランスコミックにもこれよりもずっと前から存在し、「バーバレラ」や「レッドソニア」などSFやファンタジーの古典では当たり前となっている。

どの国も考えることは同じというわけである。

アメリカではかのアメコミの大家スタンリーが制作した、MARVELとは別に現代のポルノ女優兼ストリッパーが変身して悪と戦う女性スーパーヒーロー成人向けアニメ「ストリッパネラ」(「バーバレラ」の現代版)なども存在し、ストリッパーだろうがポルノ女優だろうがなんでもスーパーヒーローにしてしまうアメリカの寛容さはすごい。

さて、今はすっかり勢いを失ってしまった高橋留美子先生ですが、当時は超絶売れっ子ってだけでなく、キャラクターにも日本人特有の筋肉質ではなくぽっちゃり型の寸胴体型をこうも色気のある線で描けてた時代があるのです。

日本の女性は欧米の感覚からすると童顔(ロリータ)で背が低く、胸や腰やお尻のあたりがメリハリのないのが特徴とされ、

所謂アメコミのグラマラスとは違う意味になります。

これは少女漫画ではあまり描かれないのが、面白いんですよね。童顔ではあるものの、体型は胸や腰あたりを強調するのはオタク向けの絵柄のみなんですよね。

アメコミだと、男女問わず、胸から腰あたりは強調される絵柄が好まれるし、タイツやハイレグなどのお色気キャラも当たり前のごとくコスプレされます。

文化の違いなんでしょうね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
装甲騎兵ボトムズ ウド(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.7 (5)
32人が棚に入れました
21世紀に入ってもなお新作が作られるサンライズ(当時は日本サンライズ)の代表的ロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』。そのTV版シリーズの第1部である「ウド編」を1本にまとめた再編集版ビデオ。 バララント銀河を二分した百年戦争の末期。ものごころついた時から戦場にいた寡黙な青年キリコ・キュービィは、作戦の内容も知らされないままある任務につく。そこで彼は謎の女性と遭遇。だがこれを機にキリコの運命は一変し、自分の所属するメルキア軍から追われることに。やがて百年戦争が終わりを告げる一方、キリコは地下シェルター都市ウドへ逃げ延びる。しかしそこでも彼は戦いの硝煙から離れられることなどなかった……。 本作のオープニングとエンディングのタイトルバック映像には『ボトムズ』をTV放送当時より支持していたモデラー集団「MAX FACTORY」による立体物を用いた新作映像を使用。それらの模型は1/35スケールのものが数多く使われた。

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見ず嫌いだった自分を叱りたい

 「装甲騎兵ボトムズ」というタイトルは知っていたのですが、細かいストーリーは全く知りません。当然テレビシリーズも未視聴の状態で、この総集編を見たことはご了承ください。

 "ガンダムシリーズと比べて地味な作品"という印象を昔は持っていましたが、今回しっかりと視聴して思ったことは、「全く引けを取っていないな」というものでした。

 ガンダムシリーズと比べると確かにアーマードトルーパーのデザインは地味かもしれませんが、今の年齢になって見てみると断然こっちの方が好きですね。主人公の搭乗機だけが特別強かったりデザインが明らかに目立つものでない、という点も逆にカッコいいと思います。

 そして最も興奮したのはローラーダッシュです。マジでカッコいいです!最新のCGを使ってハリウッドで実写化してほしいとさえ思いました(それはそれで色々不安ですが・・・www)。今頃になって僕の中で急にボトムズブームが来てます。

 ストーリーは、今作だけではあまり全貌が見えていませんが、続きがものすごく楽しみです。やっぱりテレビシリーズも視聴するべきですかね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
ゲゲゲの鬼太郎(アニメ映画)

1985年12月21日
★★★★☆ 3.7 (6)
31人が棚に入れました
水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の第三シリーズ。その劇場版の第一弾で、オリジナル新作。半人半妖の妖怪ねずみ男は、ある日、南洋妖怪のチンポから声を掛けられる。チンポは言葉巧みに、ねずみ男の友人で正義の妖怪少年・鬼太郎の抹殺を提唱。計画に乗ったねずみ男は、鬼太郎の友人=人間の少女ユメ子をさらった。仲間の妖怪・ネコ娘から事件を知らされた鬼太郎はねずみ男を追うが、チンポの部下の妖怪、やし落としとアカマタに阻まれた。辛くも窮地を脱する鬼太郎。だがチンポが潜むらしい敵の本拠の豪華客船には、宿敵の大妖怪ぬらりひょんの影が……。これまでにも二度TVアニメ化されている『鬼太郎』だが、完全新作のアニメ映画はこれが初めて。ライバル妖怪・ぬらりひょんの設定など、物語はTVシリーズ第三期の内容にそのまま沿ったものになっている。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

劇場版ゲゲゲの鬼太郎第一作 1985年の「妖怪軍団」

1985年公開の劇場版ゲゲゲの鬼太郎第一作 通称「ゲゲゲの鬼太郎1985」 24分

原作 水木しげる 監督 白土武 脚本 星山博之 音楽 川崎真弘
配給 東映
OPDE 吉幾三

原作は1967年に少年マガジンに載った「妖怪軍団」です。
第四期の劇場版「大海獣」に登場する南洋妖怪たちの初出演かな?

鬼太郎 CV戸田恵子(二代目鬼太郎声優)
ねこ娘 CV三田ゆう子(うる星やつらの弁天など)
ぬらりひょん CV青野武(大ベテラン 宇宙戦艦ヤマトの真田志郎など)

ねずみ男「ユメコちゃんは妖怪ちんぽ様の船に捕らわれてる!」
鬼太郎(マチルダさんの戸田恵子)「ちんぽ・・・?」

相変わらず、というかアニメ版初登場のとんでも妖怪No.1ですね(笑)

テレビ版と同じ長さの劇場版ですが、東映はまんがまつりがあったので他作品でも多いです。
戸田恵子さんは当時は池田秀一さんの奥さんだったはずです。

鬼太郎シリーズ中最も筋肉質で正義感溢れる第三期の鬼太郎。
もちろん、原作改悪(大人の目では)で関係ないぬらりひょんが登場し、
原作にはいない「天童ユメコ」がヒロインです。

でも、全シリーズ中最大の人気を誇った第三期のパワーは絶好調。
子供向け鬼太郎としては優良作品です。
BGMは当時流行のフュージョンミュージック,
カッコいいのかダサいのか微妙です。

劇場版第一作という記念作として一応観ておくべき作品ですが、
大人でも首を傾げつつ楽しめる快作だと思います。

実はこの作品の前1980年に「地相眼」という劇場作品があることを発見。
カウントされていないので詳細不明です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
キン肉マン ニューヨーク危機一髪!(アニメ映画)

1986年3月15日
★★★★☆ 4.0 (2)
31人が棚に入れました
「週刊少年ジャンプ」で連載された大人気コミックがアニメ化された作品、その劇場版六作品目にあたる。1986年春の東映まんがまつりにて上映。 テリーマンの合衆国栄誉賞受賞にわきたつニューヨーク。そのニューヨークに暗黒ガスが現れる。暗黒ガスは人間や建物からエネルギーを奪い、テリーマンたち正義超人をも取りこんでしまった。そして、その暗黒ガスの中から、悪魔将軍の姿が現れる。 牛どんの食べすぎでおなかをこわし、遅れてきたキン肉マンはひとり、難から逃れた。そして、テリーマンたちを救うため、悪魔将軍との“摩天楼デスマッチ"に身を投じる!

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
キン肉マン 晴れ姿!正義超人(アニメ映画)

1985年12月21日
★★★★☆ 4.0 (2)
31人が棚に入れました
人気アニメTVシリーズの劇場版五作品目。江戸時代へタイムスリップしたキン肉マンが、朱天童子と戦う模様が描かれる。1986年正月の東映まんがまつりにて上映。 京都・太秦にある映画村で映画に出演していたはずのキン肉マンは、なんと江戸時代へタイムスリップしてしまう。そこには朱天童子という悪者がいた。朱天童子はマリ姫を渡さなければ、地球を滅ぼすという。それに立ち向かったキン肉マンは、朱天童子やその一味である四天王の前に敗北を喫してしまう。それを知ったテリーマンやロビンマスクたち正義超人の面々も江戸時代へとやってきて――。日本アルプスを舞台に、正義超人たちの派手な戦いが展開される!

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
重戦機エルガイム II フェアウェル マイ ラブリー+ペンタゴナ ドールズ(OVA)

1986年1月1日
★★★★★ 4.1 (6)
30人が棚に入れました
84~85年にサンライズ(当時は日本サンライズ)が制作したロボットSFアニメ『重戦機エルガイム』の再編集版OVA。本作はTV版の終盤部分を中心にまとめている。 絶対者であるオルドナ・ポセイダルが君臨してきた太陽系ペンタゴナ・ワールドだが、青年ダバ(カモン)・マイロード率いる反乱軍や、ポセイダル軍を裏切った高官ギワザたちによって乱戦状態へ陥っていた。そんな中、ついに正体を明かす真のポセイダル。敵に洗脳させられた義理の妹オリビーを救うために敵陣へ乗り込むダバだが……。 本作の巻末にも短編の新作映像が収録。レッシィ、アム、パメラたち本作のヒロインたちが女子プロレスを演じるというギャグテイストの内容だった。この脚本はTV版のシリーズ構成・脚本を務めた渡邊由自によるもの。

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
装甲騎兵ボトムズ クメン(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (5)
29人が棚に入れました
「ガンダム」と並ぶサンライズ(当時は日本サンライズ)の代表作『装甲騎兵ボトムズ』の再編集ビデオ。本作ではTV版の第2部である「クメン編」を中心にまとめられた。 長き百年戦争が終結。悪徳の街ウドを脱出した青年キリコ・キュービィは三ヶ月がかりで別の大地へたどり着く。そこは内乱の続くクメン王国だった。百年戦争が終わりを告げてもクメンでは新型の人型兵器アーマード・トルーパー(AT)をはじめとする各種様々な兵器が流入され続けていた。熱風と毒虫が支配するクメンの密林。そこでキリコは、王国政府軍の傭兵基地アッセンブルEX-10の一員となって戦いをはじめるが、彼はやがて自分の運命を変えた女性=フィアナの影を敵の中に見出す……。 本作のオープニングとエンディングは前作の再編集ビデオ「ウド編」と同様に模型のジオラマを活用した新規制作のもの。ストライクドッグやベルゼルガなどクメン編のATの立体物も登場している。

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

着地するとき膝が曲がるの、かわいい(笑)

 戦いの場所が移ったことで、戦闘シーンのバリエーションが増えて益々カッコいいですアーマードトルーパー!

 wikiでも言及されていますが、ベトナム戦争を題材にした映画たちの影響をめっちゃ受けています。パーフェクトソルジャーというのは、ガンダムシリーズでの強化人間とは違うのでしょうか。

 ラビドリードッグめっちゃカッコいいですね!ATは基本的に色が一色ですが、これは単純に作画の効率のためでもあるでしょう。しかし、リアリティ(こっちが先行した考えとして存在したかもしれませんが)も高まっているし、単純に色も含めてモビルスーツよりカッコいいです(笑)!

 P.S.(パーフェクトソルジャー)ローラーダッシュのときの音、大好きです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
魔法の天使 クリィミーマミ カーテンコール(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.9 (4)
24人が棚に入れました
スタジオぴえろ制作の“魔女っ子"シリーズの1作目としてTV放映された『魔法の天使クリィミーマミ』のスピンオフOVA。大人に変身できる魔法を手にした小学生・森沢優が、アイドル歌手・クリィミーマミとしてデビュー。周囲の人たちの交流や芸能界での騒動、そして優が大好きな幼なじみの俊夫との恋模様を描いたTVシリーズから、アイドル・マミのミュージッククリップとして制作されたのが本作だ。テレビシリーズ中の曲に加え、サイドストーリーとなるOVA『永遠のワンスモア』『ロング・グッドバイ』で披露された曲、さらに本作用に作られた4曲を加えた12曲を収録している。その新曲用のクリップとして新たに映像も制作された。

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
キャプテン翼 危うし!全日本Jr.(アニメ映画)

1985年12月21日
★★★★☆ 3.3 (5)
21人が棚に入れました
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載されたサッカーマンガの金字塔、そのアニメ化作品、劇場版第二作。1986年正月の「東映まんがまつり」で上映された。 前回、全日本少年選抜チームに敗北を喫したヨーロッパ選抜。彼らがその雪辱を果たすべく、来日した。だが全日本選抜は、岬は行方不明、三杉は心臓病により出場時間が限られるなど、主力の大半を欠いたチーム状態だった。しかも、試合中にシュナイダーのシュートによって若島津、森崎、二人のゴールキーパーが負傷してしまう。苦境に立たされた全日本。そこへ、新技をひっさげ、日向が現れた――。

声優・キャラクター
日比野朱里、鈴置洋孝、橋本晃一、山田栄子

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
機甲界ガリアン PART I 大地の章(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.3 (6)
19人が棚に入れました
1984年に放映された異世界ロボットアニメの傑作『機甲界ガリアン』のTVシリーズ前半を再編集したOVA。 クレセント銀河の惑星アースト。そこに突如として現れた謎の覇王マーダルは各地に侵攻を開始した。平穏なボーダー王国も滅ぼされてしまう。それから十数年。王国の忠臣アズベスによって育てられた少年ジョジョは、実は亡国の王子ジョルディ・ボーダーだった。自分の素性とマーダルに挑む運命を聞かされたジョジョは、地下の空間に眠る鋼鉄の巨人ガリアンに遭遇。覇王を倒す救世主としての力を求めるが。 TV全25話の内、第1話「伝説の始まり」から第13話「ジョジョの悩み」の映像を主体に構成。巻末には高橋良輔監督が語る「ガリアン・ワールド」秘話という内容の特典映像がついている。

計測不能 13 1986年冬(1月~3月)アニメランキング13位
機甲界ガリアン PART II 天空の章(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.4 (5)
19人が棚に入れました
1984年に放映の異世界ロボットアニメの傑作『機甲界ガリアン』。そのTVシリーズ後半を再編集したOVA。 自分の母=フェリア妃がマーダル城の壁面で仮死(冷凍)状態のレリーフにされていると知ったジョジョは、改めてマーダル打倒を決意。母を救おうと誓う。だが激戦の中でジョジョの養父アズベスは倒れ、しかしジョジョの陣営「白い谷」の面々も次第に戦力を貯えていく。だが仇敵マーダルの覇道の真意。それははるか彼方の外宇宙にあった。 TV全25話の内、第14話「ああ、ものいわぬ母」から最終話「伝説の光芒」までの物語を主体に構成。タイトル「天空の章」の題名が示す通り、覇王マーダルは、はるか宇宙の惑星ランプレートが故郷の異星人だった。彼なりの「正義」と文明的に衰退する同胞を救いたい「理想」。その真実が若い主人公ジョジョの純粋さとぶつかり合う強烈なドラマが、凝縮された物語枠の中で改めて語られる。
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