1986年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画一覧 6

あにこれの全ユーザーが1986年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月22日の時点で一番の1986年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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年代別アニメ一覧

67.1 1 1986年秋(10月~12月)アニメランキング1位
11人いる!(アニメ映画)

1986年11月2日
★★★★☆ 3.6 (74)
415人が棚に入れました
少女漫画としても、SFとしても評判が高い萩尾望都の代表作をアニメ化。宇宙船という密閉空間の中で、サバイバルを行うことになった異星人たちの対立や葛藤を描くSFサスペンス。同時上映は新井素子原作の「扉を開けて」。遙か未来、惑星シベリーヌ出身の少年ダダは、3年に一度行われる宇宙最高峰の大学“コスモ・アカデミー”の入学試験に臨んでいた。最終試験は、10人の受験生たちがひとつのグループになり、漂流する宇宙船の中で53日間サバイバルを行うというもの。しかし、集まった受験生たちは11人いた!

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「直感は狂わない 狂っていては直感ではない……」  【ねこ's満足度:70pts】

宇宙最高峰の大学『コスモ・アカデミー』の入学試験に臨む全宇宙の受験生達。
超難関な試験の最終課題は、10人一組になっての宇宙船でのサバイバルでした。
決められた期間力を合わせて様々な困難に立ち向かい、
最後まで一人の脱落者も出すことなく無事試験を終えることができれば合格というもの。
ところがいざ始まってみるとなぜか受験生は11人いて……。

1人多いことで受験生達は冒頭から猜疑心を持ちます。
どうして1人多いのか。その多い1人は誰なのか。いったいなにが目的なのか。
さらには次々と起きるトラブルによって、彼らは徐々に相互不信に陥っていきます。
その上、主人公ダダには思い出せない過去の記憶がありました。
宇宙船内という密閉された中でのサスペンス要素に加え、ダダの記憶に関するミステリー。
90分が短く感じるほどテンポよく、軽快に物語は進んでいきます。

声優陣は神谷明、田中秀幸、古川登志夫、玄田哲章、故・鈴置洋孝、若本規夫、TARAKO
といったいまや重鎮といってもいいほどの超豪華な顔ぶれです。
ところがヒロイン(?)役のフロルだけは、当時のアイドル河合美智子が担当。
この子の演技がとても残念なことに……。
さらに挿入歌も歌ってるんですが、この歌唱力がまたまた残念なことに……(笑)。
昔から映画のこういうキャスティングってあるんですね。
唯一にして最大の欠点がこのキャスティング。ホントに残念でした。

しかし、それ以外は中弛みもなくおおむね満足。
最後までドキドキしながら楽しむことができました。
さすがは知る人ぞ知る傑作、といったところでしょうか♪

投稿 : 2025/02/22
♥ : 33

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

古典ですね。当事はこれで十分です。

まだ、それほどアニメが社会的な地位を得ていない時代に、
大きくロードショーされた作品。
(原作が少女マンガだったので、少し恥ずかしかった記憶がある)
当事はこれで十分ですし、
プロットはしっかりしているので、
懐かしく見る分にはなにも問題はない。

宇宙最高峰の入学試験に臨んでいた各星を代表する
エリート学生達。
(その中には時期国王等がいたはず、、)
その最終試験は宇宙船に10人で乗り込み、
暫く共存生活を行うと言う物、、
だが、現場には1人多い「11人いた!」
王道というか、完璧なプロットです。
今でも、落ち(11人目の正体)や
主人公などの絡みを思い出せますが、
ほとんどがネタばれになるほど、、精密に仕組まれていた。
(しまった! レビュー書いていたら、もう一度見たくなってきた)

ちなみに作画の評価が低いのは、このタッチが好きでないからだけです。
(器量のない私を許してください)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 7

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

SFマンガの名作。古典で素養です。フロルが魅力的でした。

 萩尾望都氏の作画があまり好きではなく、映画版の本作しか見ていません(マンガも一応は目は通してますけどね。じっくり読んではいません)。90分程度の話ですが非常によくできたSF作品です。設定・世界観はSFですが、心理劇、ヒューマンドラマの要素が非常に強いです。

 本作を見て思い出すのが「宇宙兄弟」の宇宙飛行士の試験ですね。「宇宙兄弟」が本作の影響を受けているというよりもそれだけ本作の設定がSF的にリアリティがあるということでしょう。「氷菓」の摩耶花がコスプレしたフロルとは本作の登場人物です。アニメ版だと恰好が違いますけど。

 この作品は岩手の座敷童の言い伝えそのものです。あとは子供を産めない、両性具有(というより性未分化)など、いろいろな人間がいて、それがヒューマンドラマに役立っています。視点はどうしても女性性を否定するフロルに行きますね。フェミニズムな主張が表現されています。

 地球にある道具や美術品などが語られています。明言されませんが人類文明の宇宙での広がりを感じさせます。この辺の言葉にしないで分からせるストーリーテラーとしての上手さは、SFに対する深い造形があればこそでしょう。
 逆に無理があるのが手術のシーンで本当にお前がやっていいのか?とか、爆破のシーンでそれ計算とか大丈夫なの?と思ったりしました。

 まあ、そういう設定がどうこうという話は置いておいて、やはりタダ、フロルを中心としたヒューマンドラマの話の組み立ては上手いです。名作と呼ばれるだけのことはあります。フロルの試験を受ける動機と結末に魅せるドラマがありました。そこの余韻もなかなかです。話それ自体も上手いですが女性の生き方に訴えるものがありました。萩尾氏は、フロルを描きたかったのかなと思われる魅力的なキャラでした。

 何より「11人いる」という題名、設定、テーマ、ストーリーが面白かったですね。日本のSFマンガのもう古典と言っていいでしょうね。古いという意味でなく、素養=見ておくべき作品、つまり名作ということです。

 アニメの作画はもちろん86年ですから古いしSF的な見せ場は少ないですが、ですが80年代の作品に時々あるような破綻もなく、丁寧で見やすかったです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 5

64.2 2 1986年秋(10月~12月)アニメランキング2位
タッチ2 さよならの贈り物(アニメ映画)

1986年12月13日
★★★★☆ 3.6 (32)
201人が棚に入れました
人気漫画家あだち充の80年代における代表作『タッチ』をアニメ化した劇場用シリーズ第2作。キャストなどは同時期に展開されていたTV版と同様である。急死した弟・和也に代わり、野球部へ入部することとなった明青学園の高校生・上杉達也。一方その幼なじみの少女・浅倉南は代理として出場した新体操で優勝を果たし、一躍脚光を浴びる。スターとなった南に少なからず戸惑いを覚えつつも、達也は甲子園の夏を迎える。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、日髙のり子、井上和彦

計測不能 3 1986年秋(10月~12月)アニメランキング3位
扉を開けて(アニメ映画)

1986年11月1日
★★★★☆ 3.4 (7)
46人が棚に入れました
 斬新な文体でSF界に革命をもたらした新井素子の同名小説を原作にしたヒロイックファンタジー。萩尾望都原作「11人いる!」と同時上映された。根岸美弥子は、月に左右される超能力を持つ女子大生。彼女は、同じく月に能力を左右されるテレポーター斉木杳ともに、同級生の山岸桂一郎を調べる計画を立てていた。彼もまた、自分たちと同じ能力を持っているのではないかと思ったからだ。しかし、3人が揃った瞬間、時空が歪み、3人は異世界へと運ばれてしまう。気がつくと、目の前には大きな扉がそびえ立っていた。美弥子はそっと扉を開けて…。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

異世界で繰り広げられる「扉を開く」ための物語

原作はSF小説家として有名な新井素子さんの一作。


主人公の根岸美夜子、そして斉木香、山岸桂一郎の三人は超能力者。
ある日その能力のため異世界への扉を開けてしまい、そこでの戦争に巻き込まれる・・・というのがあらすじです。


美夜子が訪れた‘中の国’の神官ラディンに伝説の女王の生まれ変わりとして祀り上げられ、国を救うため戦うことになります。


中世的な世界観と現代を生きる少女の組み合わせは今見ると使い古されたものですが、
壮大なファンタジー世界やキャラクターの心情が色濃く描写され中々見応えあるものでした。


異世界の住人では中の国の神官ラディンと東の国の姫ラ・ミディン・ディミダが魅力的でした。

一方はミステリアスで紳士的だが妖艶な雰囲気の男、もう一方は‘鬼姫’と呼ばれるほど勇猛果敢なおてんば姫。

特にディミダ姫は一人称が“わらわ”で中世の姫様って感じが堪らないです。後半の活躍もめざましい。



この作品は異世界で軍勢を率いて戦うただそれだけでなく、あくまで美夜子達の精神的葛藤や成長がテーマであるということが特徴的です。

後半からは彼らの超能力者故の苦しみも描かれ、誰もが感じたことがある疎外感や孤独感に共感することもあると思います。

{netabare}ラディン亡き後川辺で涙する美夜子のバックで挿入歌が流れるシーンが印象的です。 {/netabare}

タイトルにもある「扉を開く」ことの意味は多面性があって考えると面白いです。



作画はリアル調で表情が豊かに描かれていて見応えがあります。音楽もファンタジーチックで引き込まれる迫力があります。

声優陣は井上和彦、平野文、野沢那智、勝生真沙子、島田敏、池田勝など。
また端役で立木文彦、坂本千夏、深見理佳、貴家堂子(←一番驚きました)などが出演と豪華の一言です。

※美夜子を演じる藤本恭子さんは本職でないため違和感がありますが、棒読みでなく抑揚のある声で悪くはないです。
むしろアルタリア役の荒勢さんが棒気味で気になりました。


この映画は同時上映された、同じくSF小説家として有名な萩尾望都さんの「11人いる!」が好評だっただけに比較するとやはり詰め込みすぎな印象があります。

しかし、画面から魅せられる美しさがありました。
なによりジャケット及びポスターの見事なデザインに心を奪われました。
お気に入りの一作です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 7

計測不能 3 1986年秋(10月~12月)アニメランキング3位
強殖装甲ガイバー(アニメ映画)

1986年12月13日
★★★★☆ 3.1 (9)
32人が棚に入れました
漫画家・高屋良樹のライフワークともいえる変身ヒーローコミック『強殖装甲ガイバー』。その初のアニメ化作品が本作である。実制作はスタジオライブによって行われ、アニメーターの渡辺浩が手がけた初監督作品でもあった。 平凡な高校生の深町晶はふとしたことから奇妙なカプセルを拾ってしまう。中から飛び出してきた怪異な物体に包まれて川へと落下する晶。その傍ら、彼のガールフレンドである瀬川瑞紀に怪物や謎の男たちが迫った。だが川から現われた別の怪人が怪物=超獣化兵(ゾアノイド)を撃退。男たちの正体は秘密結社クロノスの一員で、カプセルは結社が作り出した人間を強化させる「ユニットガイバー」だった。ユニットガイバーで怪人=ガイバーIへ殖装(変身)する能力を得た晶。彼とクロノスの戦いが始まる……。 劇中に登場するもう一人のガイバーことガイバーIIは原作と異なり女性キャラクターへ変更。本作はOVAとして発売された同日に一部地域で劇場公開もなされている。

計測不能 3 1986年秋(10月~12月)アニメランキング3位
GREY デジタル・ターゲット(アニメ映画)

1986年12月13日
★★★★☆ 3.6 (7)
28人が棚に入れました
代表作『軽井沢シンドローム』で1980年代に一世を風靡した漫画家・たがみよしひさのSF漫画のOVA化。26世紀、人類が地上に分割された各統治国歌町(タウン)ごとに生きる時代。それらの町では徹底した階級社会が築かれ、下層階級民(ピープル)は上部階級市民(シチズン)に支配されていた。民の出自の者が市民となるのは困難だが、トループスと呼ばれる戦士として他の町と交戦し、勲功を上げた者には市民への道も開かれていた。歴戦の青年トループスグレイは自分の部隊が全滅しても生き残り、敵に容赦ない攻撃をすることから死神との異名を持つ。市民に憧れて戦い続けるグレイだが、戦死した仲間の思い出、そして戦友の女戦士ノーヴァとの心身の絆の中で、何かが変り始める!? 葦プロダクション制作の80分の長編作品だが、アニメ映像の制作は、本作の監督・出崎哲率いるアニメ会社マジックバスが主体となっている。

計測不能 3 1986年秋(10月~12月)アニメランキング3位
お月さんももいろ(アニメ映画)

1986年9月28日
★★★★★ 5.0 (1)
6人が棚に入れました
松谷みよ子による同題の創作民話をもとにした、人形アニメーション映画。昔、土佐の月灘に、祖父と二人暮らしの海女の娘・おりのがいた。彼女はある日、高価そうなももいろ珊瑚を拾う。そのことを知った庄屋はおりのを呼び出し、その珊瑚は土佐藩の秘密の品なので奉行に差し出すように命じた。だが実は、おりのは病気の祖父のため親切な山の若い猟師・与吉から薬をもらい、そのお礼にとももいろ珊瑚を渡していたのだった。弱ったおりのは海に潜って、別のももいろ珊瑚を探そうとするが……。米国ランキン・バスとの合作でも有名な、人形アニメーションのスタジオ、ビデオ東京プロダクションが制作。脚本と監督は同社の諸作に関わり、名作『おこりじぞう』の監督職も務めた河野秋和が担当した。
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