1986年度に放送されたアニメOVA一覧 48

あにこれの全ユーザーが1986年度に放送されたアニメOVAを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月10日の時点で一番の1986年度に放送されたアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

73.1 1 1986年度アニメランキング1位
るーみっく・わーるど1 炎〈ファイアー〉トリッパー(OVA)

1986年3月21日
★★★★☆ 3.8 (14)
69人が棚に入れました
巨匠の女流漫画家・高橋留美子の短編コミックをアニメ化。同じ高橋原作のTVアニメ版「うる星やつら」を手がけてきたスタッフも多数参加している。ガス爆発に巻き込まれた女子高生の涼子と、児童・周平。涼子は戦国時代の日本にタイムスリップしてしまい、そこで戦っている少年・宿丸とその妹すずに出会う。周平の行方を捜す涼子だったが、宿丸の村が野党に襲われる。その騒ぎの中、涼子と宿丸は現代へタイムスリップした…。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

単話のSFとして非常に面白い。ヒロインに存在感があります。

 SFとして完成度の高いラブストーリーです。1つの非現実的な設定を広げて、話を構築するというところに力を感じます。無駄がない、とはまさにこのことです。
 コミック版…とほとんど変わらないと思いますが、いつ読んだのかすら覚えてないのであやふやです。

 で、ストーリーそのものの出来の良さを楽しむ類のアニメなだけに、あまりいろいろ書きません。
 印象では本作主役のヒロインは、高橋留美子キャラの中では断トツに感情移入できるキャラ造形だと思います。表情が豊かだし、存在感が珍しく生々しいのがいいと思います。
 あとは残酷表現も話の内容・レベルに合わせて描けるのも高橋留美子さんのいいところだ、というのがよくわかります。

 アニメの作り込みも作画・背景・演出、どれをとっても丁寧で完成度は高いです。

 SFとしてはある種のSF的な禁忌をあえて無視しているところがあります。が、SFストーリーではありますが、主眼はそこではないのであまり気になりませんでした。もちろん話の完成度が高いと言うのも大きいです。

 ストーリー的には単話完結の話としては相当なレベルで5を付けたいです。そして存在感のあるヒロインがいいです。ただOVAなので4.5にします。音楽はウーン。当時としての完成度はどうかしりませんが…という感じで3です。作画は丁寧な造りなので4、声優さんはヒロインが良かったですがあまり高評価を付けるほどでもないので、3.5とします。

 評価点ではザ・超女よりも低いですが、話はこちらのほうが圧倒的に面白いです。
 

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

なすびのままなのでwwwがぞういれちくり

高橋留美子作品です。

懐かしいですねぇ~
笑う標的でも書きましたけど再放送キボンヌwww

主人公は炎でトリップする訳ですけど・・・
うへぇ~~~~~~~^^;まんまじゃん!
にぃに~まんまにくまんだよ~

結構感慨深かったですねぇ。
るーみっくわーるど「炎トリッパー」「笑う標的」
は結構シリアス系、ホラー系の強い作品です。
人魚のヤツと同じ系統ですねぇ

初期は荒削りですけど響くものがちゃんとあります。
才能ってすごいですね~

なんで再放送してくれないんだろ~
最近HDリマスター版の再放送が頻発しているから
かなり期待していますのでホントやってくれないかなぁ・・・

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

フェイルン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういうのを配信して欲しい

高橋留美子のかなり昔の短編ストーリー「るーみっく・わーるど」の1つ。

昔のアニメなので割と時代を感じる制限の緩い女性の裸シーンはあるけど、あざとくはない。

高橋留美子なだけあって、得意の伝奇っぽさとSFが混じったラブコメか。
短編だが、伏線を張っていて、最後までには回収する良作。

令和の現在ではなかなか観る事が難しいかもしれんが、機会があれば是非とも観て欲しい。

原作はコミックの短編集に収録されている。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

72.3 2 1986年度アニメランキング2位
蒼き流星SPTレイズナー ACT-3 刻印2000(OVA)

1986年10月21日
★★★★☆ 4.0 (12)
55人が棚に入れました
85~86年に放送されたロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の新作OVA。TV版では描かれていない終盤の部分を、改めて制作した真の最終回というべき内容である。 地球へ侵攻した異星人グラドス。だが意外にも両者は起源を同じくした兄弟種といえる関係であった。これを知りながらも秘匿していたグラドスの支配者グレスコ、そんな父に対してル・カインは我を見失ってしまう。ル・カインにとってグラドスこそが優良種で、地球人という劣等種を管理することが自分たちの役目だと信じていたのだ。そんな彼は激昂して父を射殺。グラドスと地球の悲劇をこれ以上拡散させまいと、二つの惑星の間に生まれた美女ジュリアが持つペンダント=刻印が発動する。ル・カインとジュリアの弟エイジ、因縁の二人が宇宙で最後の戦いをはじめた……。 TV版の構想時にエイジの乗る主役SPT(巨大ロボット)のレイズナーは可変タイプの新型機レイズナーMk-IIへバージョンアップされる予定だったが、本作でもTV版の実際のラストを踏まえて強化型(ニュー)レイズナーが登場するに留まっている。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、原えりこ、堀秀行、横尾まり、塩沢兼人

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真の最終回!

で、ようやくこれで補完されました。。。TVのラストがここで終わる訳ですが。。。かなり強引というかご都合主義な終わりです。突っ込み所満載~。あ、でも「ザ・カール」はカッコイイです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

67.2 3 1986年度アニメランキング3位
湘南爆走族(OVA)

1986年9月10日
★★★★☆ 3.7 (20)
125人が棚に入れました
元祖ヤンキー漫画として人気を博した、吉田聡の描くコミックをOVA化したもの。茅ヶ崎界隈で一目置かれる走り屋集団「湘南爆走族」の二代目リーダー・江口洋助。腕っぷしも強けりゃバイクの腕前も天下一品という大した器量で仲間の信頼も厚いが、一方では通っている高校にて手芸部の部長も務めているというなかなか食えないヤツだ。そんな彼を敵視する、暴走族「地獄の軍団」の総長・権田は解散を目前にした「ハッスルジェット」のメンバーに対し、「湘爆」の名を騙って襲撃をかける。まんまと騙され、激昂した「ハッスルジェット」のリーダー真紫は「湘爆」との抗争に乗り出すが?
 ツッパリがブームとなっていた時期に満を持してのアニメ化を果たし、一般層にもアピールする人気シリーズとなった第一作目。洋助役には横浜銀蝿の翔が起用された。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

もちろん古臭いですけど、青春のエネルギーを感じる作品です。

 東リベが炎上した関連で、暴走族マンガの名作と言われている本作を確認しました。原作は読んでいます。かなり以前に大ハマりした記憶があります。
 手元に原作がないので、アニメをみました。いや、OVAの制作者はわかっていらっしゃる。面白いところを拾ってアニメ化したんですね。ほぼ評価が高い話ばかりです。

 湘南爆走族の原作は5巻くらいから絵柄も整理されて、ストーリーも暴走族ものとして成立して、どんどん面白くなってゆきますが、4巻くらいまでは絵がゴチャゴチャして話もハチャメチャな印象でした。

 1本目の本作は、4巻4話の「さあ、出発だ」と3巻3話の「横須賀ハッスルジェット」の2作です。この2作はあまり出来が良くない4巻までの中ではかなり出来が良い話で、その2話をちゃんと選択しています。

 原作は1982年から連載開始ということで40年前です。アニメも1986年の作品です。今見ると古さは隠せません。キャラの性格や行動が極端なので、リアリティ重視の現代のアニメになれているとデフォルメがきついです。ストーリー展開もちょっと唐突感はあります。

 キャラ達の言動は、高校1年生に見えません。そして、大人びているというより大人になろうとカッコつけている感じがします。
 そのカッコつけのカッコ悪さが、むしろカッコ良く感じるという不思議な感覚を持ちます。ジェンダー論から言えば旧時代の遺物の「男のやせ我慢」です。

 今の時代にこれをこのまま持ってくるのはどうかと思いますが、しかし、彼らからはエネルギーを感じます。そして、大人の模倣をしているが故の幼さが愛おしく感じます。

 シリーズ通してですが、基本的に一般人には手を出しません。彼らは自分たちが社会の迷惑をかけていることに自覚的です。それゆえなんでしょうか、スポコンマンガ・アニメのような構造になっている気がします。暴力の代替が原始スポーツだとすると当然かもしれませんが、本作の登場人物にはルールが存在します。筋も通します。学校では基本あばれません。

 そして、基本的に主要キャラは性善説です。悪人もたまにいますけどね。恋もするしバイトもします。それが爽やかな要素でしょう。
 ギャグも入っているのがいい感じの肩透かしというか息抜きにもなっています。

 作画が丁寧だし、場面場面の構図がどうやって人を見せたいかという意図が見えて、安っぽさがないのもいいですね。構図、大事です。そして走っているときの風の描写が丁寧なのも注目ですね。
 作中の風景描写で季節ももちろんですが、青春のただ中にいる事を強く感じます。

 構図と背景、風は原作の味にもなっていますので、そこを再現しているのはアニメ制作の丁寧さなんでしょう。

 総評すると、もちろんテーマも作画もキャラ造形もセリフもすべて古いです。古いですけど、青春時代を丁寧に描いた本作は、今はない思春期のエネルギーをものすごく感じます。
 そこが今の作品にはない魅力になっていると思います。

 今みて楽しいアニメという点で評価すると70点…甘めにつけてです。ただ、胸に何か余韻があるアニメでした。


なお、青春のエネルギーと暴走行為についてです。

 青春のエネルギーの使いかたですね。尾崎豊までは日本にあった、反抗がこの作品には色濃く感じられます。
 原作者の吉田聡は60年生まれ。1969年に東大安田講堂で「暴走族」が組織化され警察の取り締まり対象になったのが1972年ですから、原作者は子供時代に安保闘争の挫折とそのエネルギーの行き場の1つとしての暴走族の発生をモロに見ている世代です。

 暴走族は今では想像が出来ないくらいに破壊的で、一般人が被った被害はすごかったらしいです。ただ、80年代の中盤には暴走族の軍隊的な上下関係が時代にあわず、廃れていったようです。都市のチーマーや路上では走り屋になったみたいです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

暴走族☓爆走族 拘りです。

原作は吉田の代表作暴走族漫画。略称は『湘爆』
少年KINGに1982年から1988年迄連載された作品。

1987年実写劇場版は江口洋助/織田裕二/清水美砂
のデビュー作でその他杉浦幸/杉本彩/翔/竹内力
「噂の刑事トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)
等も出演している。
OVシリーズ一期には声優として浜崎あゆみもいる。
本作はアニメOVA第1作目。アニメはOVA12作迄有る。

湘南海岸を舞台に、「暴走族」と「湘南爆走族」との
抗争や登場人物やグループを中心に友情や恋愛等
を描いた作品で、ギャグやコメディの割合が多い。

不良・ヤンキー・暴走族漫画の原点ともいえる作品。
後々の同ジャンルの作品に多大な影響を与えている。


1作目はメインの「湘南爆走族」登場人物5人の出逢う
シーンやライバル?「地獄の軍団」との抗争・・解散
を決意した横須賀最大の暴走族「ハッスルジェット」
と「湘南爆走族」との潰し合いを画策し筋の通らない
漢としてのプライドを捨てた権田の葛藤を描く・・

「漢」の生き様のような任侠?暴力や暴走しか手立てを
知らない荒くれ者にも「誇り」がある! という感じの
作品かな。其処にギャグやラブコメを多く含んでる。

1作目は漫画と違い世界観重視の印象付けが主な内容。
シリアスで漢くさい作品になってるようです。

江口 洋助(第1作声優:翔※横浜銀蝿)他。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

mknsmn さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

残された走り屋たち

一作目「残された走り屋たち」。

当時中学生だった私は湘南爆走族(湘爆)にハマっていて、この作品を学校に行く前に必ず見て登校していたのを思い出しました。
影響されて自分なりにリーゼントにして行き、「それオールバックやろ」って言われたのが懐かしいです。まあ古い作品なんで湘爆を知らない世代がもういっぱい居るんじゃないでしょうか。
不良ツッパリマンガの中でも彼らは『ロックンローラー』と呼ばれる種族で、もう絶滅危惧種です。。
ロック=音楽?と思いますが、『音楽』の部分を彼らは『バイク』にしています。それが『ロック』なら表現方法なんて何でもあり!「楽しけりゃそれがロックロール」?なのでしょう、だってこのマンガ楽しいし、おもしろいのですから。

30才以上で見たことないって人にはオススメ。
なにか忘れたものを思い出させてくれる、そんな作品。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

66.9 4 1986年度アニメランキング4位
戦え!!イクサー1 ACT-II イクサーΣの挑戦(OVA)

1986年7月23日
★★★★☆ 3.7 (17)
67人が棚に入れました
1985年のOVAを代表する一作品『戦え!!イクサー1』の第2幕。 地球の女子高校生・加納渚の助力を得て異星人クトゥルフの一陣を退けることに成功した美少女戦士イクサー1。だが渚に戦いを拒まれてしまうイクサー1の苦悩をよそに、敵は侵略を着々と進めて宇宙要塞ノバを前線基地とする。このノバの指揮官こそ、先の戦いでイクサー1と渚の動かす巨大ロボット・イクサーロボに倒されたコバルトの恋人セピアだった。セピアがイクサー1打倒を臨む一方、クトゥルフはさらなる対イクサー1用の刺客を準備していた。それがイクサー1の能力をはるかに上回る美少女アンドロイド・イクサー2と彼女の分身というべき巨大ロボット・イクサーΣだった。その攻撃にイクサー1はどう戦うか。 本作の監督は前作と同じく平野俊弘が担当。今回より登場するイクサー2は特撮番組『人造人間キカイダー』のライバルキャラ・ハカイダーを意識したもの。

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

因縁の鎖を断ち切る、熱く滾った愛!

お決まりの?ライバル登場。イクサー1の2話となります。
概要の説明は1話の方で。

イクサー1の妹分イクサー2というキャラ、そのイクサー2の搭乗するイクサーΣとの対決です。
イクサー1とイクサー2の生身での戦闘はもちろん、イクサーロボ同士の大迫力な戦闘に目が離せません。
イクサー1とイクサー2と渚がとにかく叫ぶ叫ぶ。ちなみにイクサー2を演じているのはあのアンパンマンで有名な戸田恵子さん!やはり声が凛々しい。


何が熱いって、ついに渚が地球のため戦うことを覚悟する瞬間です。
イクサー1におけるロボット戦は二人で一つにならなければ力を発揮できません。そのため、この2話にてついにロボが覚醒するのです。

イクサー1と2、同族であるがゆえ争わなければならない二人の姿は物悲しさを誘います。



相も変わらずエログロ入り混じった興奮の止まない映像が続きますが、陰鬱さを熱さで吹き飛ばしてくれるのがイクサー1の魅力です。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

rzv500 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

当時はがんばっていたんです!

第2弾です。今回の目玉はライバルの登場!で、監督の趣味で特撮ヒーロー「キカイダー」のオマージュです。燃える展開!完結篇の第3弾へ期待感が膨らみます。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

66.1 5 1986年度アニメランキング5位
吸血鬼ハンターD(OVA)

1985年12月21日
★★★★☆ 3.6 (67)
294人が棚に入れました
西歴一万二千九十年、最終戦争後の遥かなる未来の地球は、貴族と呼ばれる吸血鬼が君臨していた。辺境の村ランシルバに弟ダンと二人暮らしの少女ドリスは、小竜狩りの後、吸血鬼に血を吸われた。その吸血鬼を倒さぬ限り、一生呪われた存在になることを恐れたドリスは、一人の吸血鬼ハンターをやとう。名はD、貴族と人間の混血児ダンピールだ。左手は人面。村八分にされたドリスらを夜、農場で貴族である伯爵の娘ラミーカや麗らが襲い、彼らはDの存在を知る。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ぜひリメイクを・・

キャラクター原案が天野喜孝氏というので視聴しました。
が、DVDジャケットの繊細な雰囲気とはまったく別物で、
荒削りな感じの作画にちょっと違和感。
他の登場人物のキャラデザも、
残念ながら個人的には好みではありませんでした。
それでも、物語の内容はなかなか興味深く、
中盤からは惹き込まれました。

舞台となるのは、遥か未来の12090年。
気が遠くなるほどの未来ですが、そのわりには・・・
マカロニウェスタンばりの雰囲気です。
人類は「貴族」と称する吸血鬼達によって支配され、
彼らの「食料源=家畜」として隷属させられているという時代。

永遠に続くはずと繁栄した吸血鬼も、
長い歴史の中で種族的衰退と精神的退廃に陥り、
絶対的な支配者の座から降りようとしていたところ、
反旗を翻した人類から追われる立場となり、
元々吸血鬼ゆえの超絶的な力で人々を脅かすため、、
超人的な能力を用いて吸血鬼を狩る吸血鬼ハンターの力を必要としていた、
という背景をベースに、
「貴族」と人間との間に生まれた「ダンピール」でもあり、
「貴族」と人間の業を負った吸血鬼ハンター「D」の、
孤独な激闘の旅を描いた物語です。

人間を善者と断定せず、吸血鬼側のほうも
ただただ悪者として描いていないところには好感持てたし、
観終えたあとの印象も良かったです。

1985年の作品なので、今ではもう貴重で懐かしい感じのタッチで、
それもまたダークな雰囲気に一役買っていて魅力ではありますが、
この空気感をそのままに、できたら今の技術でリメイクしていただくと、
もっともっと魅力が増し、評価の上がる作品になるのではと思います。

ちなみに、音楽は若かりし頃の小室哲哉氏。
主題歌はTM NETWORKが歌っています。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 12

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

OVAとしての品質はとても及第点とは言いがたい。

この作品が発表された時代では、伝奇小説として夢枕獏氏と菊池秀行氏の両巨頭がこのジャンルを牽引していた。その後者の代表作と言われるのがこの作品からなる「Dシリーズ」だ。この製品のパッケージでも使われているが、その小説も天野喜孝氏をイラストレーターとして幾つ物のヒット作品を排出してきた。だが、この作品は表紙こそ天野氏だが、現実のキャラデザは天野氏のそれとはかけはなれ(一応近づけようと努力はしたのか)、ストーリーは良いもののOVAとしての品質はとても及第点とは言いがたい。
それを言えば、2,000年に作られた作品はストーリーも新たに選定し直し、キャラデザは言うまでもなく、メイン音声を英語にすると言う大胆な試みまで敢行した。こちらは個人的に好評を博したと感じている。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OVAとしてはかなり早い時期の作品だったかと

 コレが出た頃って、後のOVA乱発されたカオスな時期では無かったと思うんですよね。
同時期の作品見てみるとラピュタとかアリオンとかの頃みたいですが、あそこら辺の大作と比べちゃいけません、念の為。
確かバイファムとかの芦田豊雄が噛んでた記憶ですし、絵的にも天野義孝感は全くない氏らしい柔らかいキャラなんですが、私は特にダメとは思わなかったですね。ヒロインのドリスの少女らしさは逆に出てた気もします。
個人的には古いOVAの中では好きですね。原作1巻のお話です。
もっとも絵的に今の若い方に勧められるかと言うとアレですが・・・

 菊池秀行ってエロじゃね?と勘違いされてる方いらっしゃるのならば、コレは大丈夫ですのでご安心を。当時の朝日ソノラマからの作品は大丈夫ですので。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 6

66.1 5 1986年度アニメランキング5位
メガゾーン23 PARTⅡ(OVA)

1986年4月26日
★★★★☆ 3.7 (38)
153人が棚に入れました
省吾がB.D.に敗れ去り、何処へともなく去って半年後。軍に智美の殺害容疑を掛けられたという理由もあり、新たな友人のライトニング率いる暴走族「TRASH(トラッシュ)」の元に身を隠していた省吾は、半年ぶりに由唯に再会する。その頃、街では軍に支配されたバハムートにより軍の広告塔と成り果てていたイヴを通して、人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。しかし、実はバハムートは完全には軍の管理下に落ちてはおらず、本来のイヴとも呼ぶべきもう一人のイヴ(軍によって作り出されたものではない、以前同様のイヴ)が現れ、7Gのオペレーターである省吾に対し、自分にコンタクトして欲しいとの呼び掛けを続けていた。省吾は半年間自分を待ち続けた由唯のわだかまりを身と心で解いて想いを伝えると、本来のイヴに会う為、そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知る為、TRASHの助けを借りる。その頃、デザルグは本格的なMZ侵攻を開始していた。MZ側の一部が極秘裏に試みていた平和的接触も空振りに終わり、迎撃に出た最新鋭艦FX-101とその護衛部隊も、デザルグの圧倒的な戦力の前には為す術もなく壊滅してしまう。

声優・キャラクター
矢尾一樹、川村万梨阿、塩沢兼人、宮里久美、千葉繁、速水奨、日比野朱里、榊原良子、西村朋紘、坂本千夏、井上和彦、塩屋浩三、二又一成、銀河万丈、岡和男、橋本晃一
ネタバレ

涼宮ハルカスキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「秘密く・だ・さ・い」のイントロは破滅へのカウントダウン

これも当時VHSをレンタルして視聴しました。シリーズの中で一番好きです。

とりあえず作って売ればOKという第一作と違い、本作は本気のスタッフで作られています。

例えば、キャラデザ・総作画監督に梅津泰臣氏を起用したところ。当時から既に氏の独特な切れ味のあるキャラクターを感じることが出来ます。(もっとも公開時は、パート1とは全然キャラデザが違うと賛否両論でしたが…)

あと、ラストの都市崩壊のシーン。これはアニメ史上に残る素晴らしい破滅シーン。これまで人類滅亡シーンと言えば、TVマクロス「愛は流れる」や劇場版「愛・おぼえていますか」などが有名でしたが、今回、これらを越えてやろうという意気込みが感じられる熱のこもった作画です。

そして、ここで流れる宮里久美の「秘密く・だ・さ・い」。
この曲の出だしには、チッチッチッ…という規則正しいリズムが流れますが、これはまさに人類滅亡へのカウントダウンです。
この曲をバックに破壊されていく1980年代の東京の姿は、当時をリアルに生きていた人にしか分からない感動があります。

最後に、個人的に気に入っているのが、
{netabare}戦闘シーンで出て来る敵の「ぐちょぐちょ触手メカ」。これはかなりグロでショックを受けました。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラデザ変化にご注意

パートⅡはサブタイトルが、
(秘密ください)なのですが、
く・だ・さ・い、とドットが入るのが特徴です。
当時そういった手法などが流行りました。
そんな軽いタッチに相反して、
1からキャラデザが劇画調に一変します。
主役は1から引き続いていますので、
最初は戸惑うかもしれません。
この作品の核って、地球とシステム(人口知能)の葛藤で
それは1,2,3通じてのベースであり
主人公はそれに翻弄されながら、
自分の目指す道を探しています。
(現代の成熟されたアニメからすれば、青臭い)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

PARTⅠから比べて・・・

キャラが別人になっちゃってますがストーリーは継続されてます。PARTⅠでの謎の一部が解明されてますね。意外と?しっかりSFしてます。個人的にはこのシリーズの曲というか歌に思いいてがあるので音楽評価は高評価になってます。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

63.5 7 1986年度アニメランキング7位
装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル(OVA)

1986年7月5日
★★★★☆ 3.5 (28)
129人が棚に入れました
 PS(パーフェクト・ソルジャー)である恋人・フィアナの生命維持に必要なヂヂリウムを入手すべく奔走するキリコ。そんな折、彼女はかつての敵国バララント陣営の特殊部隊に誘拐されてしまう。奪還のために敵の地上戦艦に単身乗り込むキリコだが、PSを独自開発していたバララントの真の目的は彼自身だった。かくしてキリコと、新たなるPSニーバによる凄絶なバトリングが開始される!

声優・キャラクター
郷田ほづみ、弥永和子、富田耕生、千葉繁、川浪葉子、政宗一成、広瀬正志、銀河万丈

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

一番話題にも上らないボトムズのOVA

冒頭でストライクドッグが実は量産化されてたりしてたのが判ったり、バララントもPS研究してたのが判ったり、軽量化ソルティックみたいに装甲はぎ取ったスコタコのライトカスタムが出てきたり、ボトムズオデッセイ買って喜んでたオッサンらが待ち望んでた地上戦艦対ATが見れたりで、かなりボトムズ好きに擦り寄った作品にも関わらず、話題にも殆ど登らないですね。
私も他の話は何度も見たのに、これは1回しか見てませんw

あれだな。ニーヴァが顔濃いからだな(汗)

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

夢咲ヒロ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

普通に良く出来てる

装甲騎兵ボトムズ自体、全く見た事ない状態で本作を視聴したが、良く出来てる。
主人公キリコの戦う意味や世界観などが言葉の説明があまりなくても伝わってくるし、キャラが生きて見えた。
このサイトの感想欄によると、本編はこれ以上に面白いらしいので是非見てみたい。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし


最終話におけるクエント消滅からキリコとフィアナがコールドスリープに入るまでエピソードだが

本編ほどなぞめいてるものもなく、盛り上がりも少ない。

本編のつまみ程度に観て欲しい。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

62.5 8 1986年度アニメランキング8位
天使のたまご(OVA)

1986年3月8日
★★★★☆ 3.4 (91)
423人が棚に入れました
ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。

声優・キャラクター
根津甚八、兵藤まこ
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宗教+少しの忍耐

 初見でした。70分の作品。
 廃墟のような街に住む一人の少女。彼女は一つの卵を抱えていた。その町に一人の青年が現れて、彼女と出会う。あらすじはこんな感じです。
 短めの作品なんですが、セリフがあるのは多く見積もっても全部で5分といった程度で、映像と宗教的なシンボルを使ってストーリーを進めていきます。シンボルをスルーしないように気を張っていたので、非常に疲れました。考察する内容が多かったので、ゆったりと進んでくれたのは非常にありがたかったです。一部のシーンでは、忍耐が必要でしたが、概ね退屈することはありませんでした。

対象年齢等:
 子供は耐えられないでしょうから、思春期以上を推奨します。ただし、最低限の知識として、ストーリーの外観を構成するノアの方舟の概要は知っておく必要があります。ノアの方舟自体は有名ですので、ある程度は知っていると思うのですが、「船を造った」程度ではなく、「大陸を見つけるために鳥を飛ばして」というエピソードまで必要です。これ以外にも旧約聖書と新約聖書から象徴物が出てきますので、基礎知識が乏しいと楽しめないかもしれません。これから視聴する方で、基礎知識に不安がある場合は、手塚治虫のマンガ版旧約聖書で十分ですので読んでおくといいかもしれません。もちろんググる程度でも構いません。少なくとも丸腰はやめておきましょう。時間を無駄にしてしまいます。



 ここからはざっくりですが考察です。個別に記載していきますが、相互に関連性をもっていますので、個々の内容にとらわれず、俯瞰していただければと思います。


世界観①太陽:{netabare}
 作中では、目を模した太陽が登場します。この太陽は、弧を描いているのではなく、上昇と下降で表現されてたように見受けられます。少女の過ごしてきた時間に関して、青年と少女の間で会話が行われていますが、それに関するテーゼであったように思います。つまり、時間が進行しているのではなく、停滞しているのだということの表現です。時間が進んでいなかったからこそ、少女は少女のままで、長い時間たまごを保護していられたのでしょう。これらは、この世界が時間的に発展性がないことと閉塞的であることの表現であり、ノアの方舟の閉塞感を強調するものでもあると言えます。魚なども閉塞感を描く象徴物だったと思います。{/netabare}


ノアの方舟と鳥:
 ノアの方舟は、堕落した人間を洗い流し、新たな世界を作り出すためのものですので、そもそも希望を担っています。しかし、船内の食料が限られているなど、閉塞感や絶望感が並立されているというのも捨て置けません。そんな状況の中で、ノアは「大地を見つけらたら戻って来い」と鳥を放ちます。これは本作ではなく、旧約聖書の話。
 鳥が戻ってこないというのは、①大地を見つけられなかったという「絶望」②大地を見つけたけれどもまだ戻ってきていないという希望の「可能性」を内包しています。鳥が戻ってきたというのが「希望の成就」です。この「希望」「絶望」「可能性」という3種類が、本作の大きな柱として存在しています。


たまご:{netabare}
 ノアの方舟と鳥の解釈と同様です。たまごが孵らない段階では、絶望とも言えるし、希望の可能性を孕んでいるとも言えます。このたまごに対する視点が、青年と少女の間で乖離しており、それがのちの展開に多大な影響を与えます。{/netabare}


少女:{netabare}
 少女にもかかわらず、たまごを抱えている妊婦の姿が、処女受胎をイメージさせます。彼女の羽織っているマントとも合わさって、聖母マリアを象徴していると思われます。聖母マリアは、神の子イエスを生みますが、生むまでは聖「母」ではないと言えるでしょう。この少女はあくまでも、聖母になり得るという「可能性」側の存在です。
 この少女は、閉塞的な世界においては大人になれません。先に述べた時間的な停滞に加え、現実を見ようとせずに希望にすがる精神性によるものです。ただし、大人になれる要素は抱えています。ボトルに入った赤い液体(血)を流す様は、生理を表現していたのだと思います。また、彼女は血と同じ赤いジャムのようなものを食べていました。手づかみで食べる様もセクシャルに描かれています。{/netabare}


青年:{netabare}
 青年は、男性の象徴であり、救済者でもあります。
 彼は登場時に、戦車に乗っており、その矛先は少女に向いています。この戦車は男性器を模しているようですし、攻撃的なアプローチを含みます。つまり、少女を大人にする男としての存在です。
 また、大きな十字架を背負っており、これはイエスをイメージさせ、何らかの救済を起こすであろうと想像させます。{/netabare}


少女と青年:{netabare}
 少女は青年の「行為」によって、処女を喪失し、大人になります。彼女は聖母になれる可能性を有していましたが、聖母マリアの子イエスが他に存在していた以上、あくまでも可能性に過ぎなかったということなのでしょう。「大切なものはお腹の中に入れておかなければ失くしてしまう」という青年の忠告にもかかわらず、少女がたまごを手放してしまったのは、マリアとイエスという母子の関係性に基づく「信頼」が背後にあったとも解釈できます。いずれにせよこの二人は、新世界のアダムとイヴにはなれませんでした。
 ただ、処女を失った少女は、新たなたまごを手に入れることが出来ました。この旧世界の破壊と新世界の創造は、救済者たる青年がいなければ実現し得ないものです。少女の石像化は、石化が解けるかもしれないとも、神格化(別の聖女化)したとも取れました。どちらか、またはその他の解釈なのかは分かりませんが、希望を担った可能性の少女が、絶望を経て、再度希望を担った可能性側に回帰したように思いました。{/netabare}


世界観②多段階構造:{netabare}
 少女と青年の項で書いたことの根拠になるのですが、少女と青年が見ていた方舟は、他の方舟の中に内在していたものだとエンディングで明かされます。つまり、一つのストーリーが「絶望」の終わりを迎えたとしても、新たな「希望」「絶望」「可能性」という枠に戻されてしまうということです。この新たな世界の太陽がどのようなものかは分かりませんが、時間が進む通常の世界(ノアの方舟が大地を見つけられた世界)に到達するまでは、「希望」に至ることはなく、「絶望」と「可能性」の狭間から脱することは出来ないのではないでしょうか。これがエンディングとオープニングのつながりに表現されていたのだと思いました。{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

作者や他人に答えを求めない。自分で考えらる人向けでしょう。

 押井守です。気をつけてください。
 
 始めの手の移り変わりはすなわち老いですよね。その後、トリの卵。そして機械の太陽。人が沢山彫像として並んでいます。

 舞台はヨーロッパのイタリア的な都市。人なのか彫像なのかわからないものが、魚の影と戦っているだけで、他に人影はなし。

 暗く不安定な映像。画面がいつも揺れています。影と水、そして光。心をかき乱します。たまごを持った少女は、一人街をさまよいます。どうやって生きているのかわかりません。ジャムを食べている映像はありますが、食品もそう手に入ると思えません。

 つまり、死または虚無というイメージが強く付きまといます。そこに現れる十字架にも似た武器らしきもの持った青年。冒頭にも出ていました。

 青年はモノを食べている=生きている雰囲気がありません。少女は青年になつきます。
 少女はたまごを大事にお腹で温めます、といっても真剣にそれをかえそうという雰囲気でもありません。大事にしている、それだけです。

{netabare}  青年はトリを探しているといいます。そして、化石になったトリを少女は青年に見せます。青年は少女を眠らせると、考えます。というより何か悩んでいたのでしょうか。少女が寝がえりを打ち、たまごから離れると、青年はたまごを奪い、割ります。

 そして少女は、悲しみ草原を彷徨い、やがて川に落ちます。少女は成長した姿になります。
 少女が寝ている、たまごを「奪い」そして「壊れる」、少女が泣く、成長する…つまり性行為があったと考えられます。たまごに棒状のものを突き立てるのだから疑いようはありません。そして、少女は死んだのか違う世界にいったのか。あるいは受精…でしょうか。考えすぎか。

 青年が海岸に近づくと機械の太陽が現れます。そこにたまごを抱えた少女の彫像が見つかります。冒頭の繰り返しということは、次の誰かの数日の夢または生命が始まるのでしょう。つまり少女のたまごの中には次の人の命がはいっていたのかもしれません。{/netabare}

 さて、ノアの箱舟は、鳩がオリーブをくわえて戻ってきて、陸地が現れたことを知ります。本作で青年が説明する話では鳩は戻ってきません。世界に人類はいない、ということでしょう。つまり、なんらかの虚構、青年=神で神が孤独を紛らわせるために作った夢。神ではなくノアの箱舟の最後の1人で、本来陸地が戻れば存在したかもしれない人々への追憶なのでしょうか。

 とレビューらしきことを描いてみましたが、いや、正直わかりません。まったくです。ただ、少女が夢とは考えたくないですね。やっぱりあの数日はそこにいたのでしょう。

 ここからはメタ的な話です。これを商業的にやったらそりゃあ、干されます。うる星も攻殻もパトレーバーも面白いかといわれれば、エンタメ的には面白くありませんし。

 こういう作品が作られる下地があったほうが、そりゃあ、日本のアニメ文化のためにはいいと思います。だとすれば、そういう理解をスポンサーに貰えればいいですがまあ絶望的でしょう。
 クラファン(当時はもちろんないでしょうが)とか、自分で資金を調達して作るアニメでしょうね。

 文学的な何かに触れたい、あるいは触れた気になって見たい、考察できる深みがある、あるいは深みがあるように見える作品に触れたい人にお勧めです。

 私的には、時間が経っても記憶によみがえり、ふと考えてしまう映画やアニメを文学的な良作と定義していますが、この作品は微妙でした。少しだけエンタメに迎合したのかもしれません。個人的な感想です。

 ただ、映像美としては一見の価値はあります。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 3
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

考えることが好きなあなたへ

1986年のアニメ映画。

天野喜孝がキャラクターデザインを担当。
ファイナルファンタジーのパッケージ絵で有名な人です。
そのキャラクターデザインのまま、登場人物が動きます。
風になびく髪や、水に出来た波紋の表現が美しいです。


もの悲しく暗い世界。
常によどんでいて雨が降り続ける町並み。
そこで、何かの卵を大切そうに守る少女。
少女は、大きな武器を抱えた男と出会う。

そして尋ねる「あなたはだあれ?」

セリフが少なく、間が多い。
話す内容も、ノアの方舟や、シューベルトの「魔王」の変形版のような、抽象的な逸話。

明らかに哲学的なテーマがこもっており、かなり難解なストーリーです。
考察するのが好きな人に向いていると思います。


↓私の考察はこちら↓
{netabare}
まず、色に着目です。
子供の色は「赤」、大人の色は「青」。
これは、冒頭でキャラクターが白黒になったことにより気がつきました。

少女は赤い服を着て、赤い食べ物を食べている。
これは少女がまだ子供だから。
しかし、赤い水を捨て、集めているのは青い水。
ひたすら青い水にこだわるのは、大人になろうとする意志の表れだと思います。

一方、男は青い服を着ています。
これは、彼がすでに大人になっているから。
しかし、赤い夕焼け空を眺め、赤い機械から現れ、持っている武器には赤い石がはめ込まれている。
子供の夢に対する期待が、赤という色に現れているのでしょう。
そこに出現する青く巨大な球体=現実。


子供は、夢を持ち、大人にあこがれます。
その夢の象徴が「鳥」。
「あなたはだあれ?」という問いかけは、「あなたはどういう夢を叶えたの?」という意味で使っているのだと思います。

そして、少女が男に見せた秘密(夢)は「巨大な鳥の化石」。
彼女は、卵が成長し、その鳥が育つ、つまり思い通りの夢が叶うことにあこがれています。


一方、男は自分の夢に未練を抱きつつも、現実を知っています。
夢に向かって行動しても、待っているのは子供の頃に思い描いていたものとは違い、辛い現実であることもある。
それが、「卵は割ってみないと、中身がわからない」という言葉。

そして、まがまがしさすら感じられる「巨大な鳥の化石」を見たとき、男は悲しそうな顔でつぶやきます。
男「知っていたよ。きっとそうだと思っていたよ」
この言葉には「叶わない夢を見ていると思っていたよ」という意味がこもっていると思います。


卵という夢の起点。
それを壊してしまえば、いざ現実を知ったときに辛い思いをせずに済む。
そのため、少女が語った夢が叶わぬものだと知って、男は卵を割ったのでしょう。


また、存在しない魚を追いかけている人々。
彼らは、大人になってからも、いつか逆転することを夢を見続け、ただひたすら日常を生きている、そんな大衆を表現しているのではないでしょうか。

冒頭部分。
少女の小さな手。何かをやさしく包み込むように扱っています。
そして男のごつごつした手、何かを確かめるような動きをしつつも、卵を握りつぶすような動作。


つまり、このアニメは、子供の純真無垢な夢と、大人の現実的な考えの対比を描いた作品。
そう解釈しました。

…人の夢の起点を叩きつぶすような行動。
ひょっとしたら、髪の色が同じである、少女と男は、親子関係を象徴しているのかもしれませんね。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/04
♥ : 29

59.7 9 1986年度アニメランキング9位
アウトランダーズ(OVA)

1986年12月16日
★★★★☆ 3.2 (11)
73人が棚に入れました
セント・エバスキュレーゼの王女、カームに指揮された生体メカ戦艦が地球を襲う。地表に降り立ち、剣で戦闘する王女カームの強さは生半可ではない。戦場を撮影していた哲也は、ひょんなことからこの王女に惚れられ結婚する羽目に。二人は、カームの父の皇帝のもとへ結婚の承諾を受けに行くが、当然猛反対にあう。怒り狂う皇帝に対してカームが取った大胆な計画とは……。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

微妙・・

Wikipediaを見ると色々設定が有ったようだけど?
基本はドタバタラブコメ風で・・可也薄っぺら^^;

同年代の作品と比べても色々・・可也陳腐かも??
80年代アニメのテイストに軽く触れる程度の気持ち
で視ると・・そこそこ楽しめるかも?だけど・・
それはそれで・・普通に80年代のメジャーなアニメ
視たほうが楽しめるだろう・・と思うと可也微妙・・

ヒロインが平野文さんで・・うる星の劣化版と感じる
人もいそう・・

兎に角・・出逢いから蛋白でお座成りで・・こういう
ノリ嫌いじゃないぜって人でも・・あまり評価は・・
されないかも??

OVA1話なので 最後まで視ることは可能かなw
此れは酷い・・と言うほどのものでもないと思うので。

キャスト
カーム - 平野文
若槻哲也 - 岩田光央
バティア - 横尾まり
ナオ - 神谷明
モモ - 土井美加
ポン・ボン・ホン - 篠原恵美
皇帝 - 外山高士
ゲオバルディ - 内海賢二
プログレス - 寺島幹夫
牢番 - 真鍋譲治

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

80年代エログロSFファンタジー

最近の転生ものやファンタジー系ライトベルは80年代の空気感が漂ってくる。

人気声優すぐ起用したり、エロを入れてみたり、ブラックでシニカルな内容だったりとまさに80年代の空気感である。

時代は繰り返されるとはよく言ったものだが、これによってまたアニメがマニア化してオタクの消費物になることだけは避けて欲しい。

せっかく最近はオタク層が増えて広がりを見せたのだから、それこそ文学的で実写では映像化が難しいようなアート的な表現ができるようにならないとまた縮小してしまう。

まあ、否定はしませんけどね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

時代を感じますね

これを見てると昔懐かしのアニメの乗りを思い出してしまいますね。石原に文句言われる前の作品だからエログロシーンがある。宇宙帝国の王女様がいきなり底辺カメラマンと恋に落ちるのはうる星と同じパターンでしょうか。声優も同じ人だからダブって見えてしまうw

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

58.5 10 1986年度アニメランキング10位
うる星やつら アイム THE 終ちゃん(OVA)

1986年9月1日
★★★★☆ 3.1 (11)
58人が棚に入れました
 ファンの集いやオフィシャルファンクラブなどの活動も盛んに行われたテレビアニメ『うる星やつら』。当初、オフィシャルファンクラブは「うる星やつらファンクラブ」として発足したが、後に同作品の製作会社であるキティ・フィルムのファンクラブ「キティアニメーションサークル(通称・KAC)」となった。その第一回目のイベント「KACオープニングツアー」で公開されたフィルムが本作である。劇中に登場する大財閥・面倒家が所有する偵察衛星・終ちゃんが捉えた映像という設定で、新作映像とテレビアニメ本編映像を交え、ストーリーを振り返る総集編的な内容となっている。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自分探しに旅立つ終ちゃんの物語♪

1986年秋。ファンクラブ向けに製作された総集編。

牛丼並盛300円早い安い美味い♪
今・・すきや280円・・時代を感じる?

相変わらずメカデザは気紛れに総力戦?

面倒財閥が総力と叡智を方向けて造り出した・・
自動修復機能を持つ、通信偵察記録衛生108号終ちゃん
を軸に、ちょっとコアな人向けの名シーン?や印象的
なカットを抽出して脈絡なく繋いだ感じw

ランちゃんを見る龍之介の視線が可愛い♪

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なつかしい映像集

面堂終太郎の話ではありません。
通信偵察記録衛星S-108(終ちゃん)の友引町の記録です。
故に「うる星」初心者にはナンノコッチャです。
DVDレンタルあり「了子の9月のお茶会」「アイム THE 終ちゃん」の二本立て。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
蒼き流星SPTレイズナー ACT-2 ル・カイン1999(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (9)
44人が棚に入れました
サンライズ(当時の社名は日本サンライズ)が85~86年に放送したSFロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』のTV版を再編集したOVAの第2弾。 異星人グラドスの本格的な侵攻を受けた地球の人々は、国家という垣根を越えて侵略者に対抗。だが抵抗むなしく地球はグラドスの手に堕ちた。それから3年。グラドスの脅威を地球に知らせるべく奮闘したかつての少年少女たちは、散り散りになりながらも各地でグラドスの圧政に屈せず反攻の機会をうかがっていた。地球人とグラドスの混血である少年エイジもまた敵になびくフリを装いつつ、ついに愛機であるSPT(巨大ロボット)レイズナーで反撃を開始。だがグラドスの総督府で指揮を執る総指揮官グレスコの一子ル・カインは地球人の抵抗を是とせず、凶暴で破壊的な集団=死鬼隊を送り出す……。 本作はTV版の第2部(第26~37話)を中心に再構成。構成と演出はTV版の第1話から演出を手がけていた谷田部勝義が担当している。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、原えりこ、堀秀行、横尾まり、塩沢兼人

rzv500 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

TV後半の再編集。。。

特にないなぁーーーー(笑)x2 全てはactⅢの為に!

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
蒼き流星SPTレイズナー ACT-1 エイジ1996(OVA)

1986年10月21日
★★★★☆ 3.9 (8)
43人が棚に入れました
アニメ作家・高橋良輔がOVA版『装甲騎兵ボトムズ』に続いて制作したSFロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』。そのTV版を再編集したOVA版の第1弾が本作である。 西暦1996年、火星に少年少女たちも含めた地球の調査団が到着する。だがそこへ異星人グラドスの攻撃隊が出現。グラドスは同じ星の大国同士で衝突している地球の好戦的な性質を認め、宇宙進出を阻止せんと攻撃してきた。これと前後してグラドスと地球の間に生まれた少年エイジが火星に降り立ち、地球側へグラドスの脅威を警告。エイジは故郷である地球とグラドスの戦いを回避させようと努力し、ついに彼の意思は地球の少年少女たちの理解を得る。しかしエイジは兄同然のグラドス人ゲイルとの戦いを避けることができず……。 本作と次巻のACT-2は完全新作のACT-3『刻印2000』の発売に先がけてリリース。このACT-1の構成は、TV版でも演出を手がけた今西隆志が担当している。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、原えりこ、堀秀行、横尾まり

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
るーみっく・わーるど2 ザ・超女〈スーパーギャル〉(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (8)
36人が棚に入れました
漫画家・高橋留美子の短中編の通称「るーみっく・わーるど」の一編をOVA化したシリーズ第2弾。 宇宙の犯罪者を追うスペースパトロールの美女マリス中尉。任務を終えてようやく休暇を得られると思ったのもつかの間、怪力の彼女はパワー抑制ギプスを着けずにいたため、組織の管理する宇宙船を傷つけてしまう。かねてより生活能力の無い両親のために仕送りを続けていたマリスだが、今回の一件でさらにお金がかさんでしまう。「みんなビンボが悪いんや」と嘆くマリスに与えられた次の任務は……。 本作は前OVA『炎(ファイヤー)トリッパー』に続いて制作されたが、内容は一変してギャグとアクションのテイストが増加。原作が短編ゆえ、45分の長さにするためマリスの生い立ちなど、アニメ版独自のエピソードを盛り込んでいる。

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高橋留美子論です。連載よりも単話が向いている気がします。

 高橋留美子さんは筋金入りのオタクだそうで、本作はそれを全開にしたビキニアーマーの半裸美少女が日常から宇宙空間まで勢いで駆け抜けるストーリーです。

 ストーリーは…うーん。テーマ的意図があるとすれば、能力がありすぎる流浪の民…ドラゴンボールとか鉄腕バーディーとかを思い出す設定がどう効いているかですねえ。また、女子プロレスでは稼げる世界ではなくなってゆく映画「ハスラー2」のような悲哀もなくはないです。ただ、それはストーリーを作るための舞台設定かなあ、という気もしますがどうでしょう?

 高橋留美子さんは世間知らずのオタクが才能だけで漫画を描いているようにも取れますが「人魚の森」「めぞん一刻」があるからややこしい。この2作は読み取れるものはいっぱいあります。ただ、それにしてもご本人はあまりテーマ云々は意識していない気がします。

 人間の情念というか抑圧というかもちろん愛情(嫉妬・独占欲)もですが…何か心の中の負の要素によって感情のままに動くキャラに面白み(ギャグ、コメディ)も悲哀(人魚の森)もドラマ(めぞん一刻)も見つけ出せるというか。
 読み取り手の経験や知識、思想などの蓄積によって物語の深さが変わる包容力があるとも言えます。包容力とはつまり、極端な設定・舞台・キャラを置くけど、キャラの言動や内面が自然というか、キャラが自然に動いているといえるかもしれません。(うる星の中盤以降はその限りではないですけど。あれはキャラ芸に堕した気がします。らん馬もそうかな)

 舞台、設定、キャラの配置が絶妙で、その中でメインキャラを動かすことに長けていることで作劇しているので、暗さ~明るさ、悲哀~ギャグという調整ができるのでしょう。

 要するにテーマ性を見出せなくはないですが、それは観客の個人的な体験に委ねられているので、むしろ、極端な設定だけどナチュラルな物語そのものをぶつけてくるのが高橋留美子さんの特徴ともいえるかもしれません。

 と考えたとき、私にとっては「うる星やつら」よりもこういう単話完結で勢いでつっぱしる作品のほうが面白い気がします。彼女の漫画的面白さは連載作品として全体の物語の進行も素晴らしいですが、連載だとしても1話1話の中の面白さが秀逸な気がします。

 で、アニメですがストーリーは「プロジェクトA子」などのオタク向けOVAと変わらないじゃないか、ともいえますが、圧倒的に面白いです。前後半に別れて、メインヒロインの背景を描いたあと、民族としての悲哀に結びついて行くプロセスがしっかり物語になっていました。

 キャラデザについて、顔はヒロインがうる星やつらの「ラン」、ライバルが「おユキ」です。身体のキャラデザ・作画は高橋留美子さんの身体の書き方を良く表現していて、乳房が上について、肩が丸くて、胴が短い、太ももが極端に太くて長いという感じです。
 ただ、旧うる星やつらよりも若干ですが、リアルよりの生々しさを感じます。
 そしてビキニアーマー好きすぎるでしょう。女性作家だけに照れがなく遠慮がありません。

 SF表現はマクロスとか逆シャアに近い年代ですから、そういう感じです。

 ということで、1話完結のOVAとしてはかなり出来がいいと思います。40分程度の話で、設定が読み取れて、ここまでの密度でいろいろぶち込んで、整理整頓が付いて、しかも面白い、というのは大したものです。
 映像もかなり出来がいい回の旧作の「うる星やつら」という感じで、見ごたえがありました。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

枯れていなかった頃の高橋留美子

グラマラスなキャラクターにビキニアーマー+お色気という、今まで続く日本のオタク向けアニメの黎明期の作品。

ちなみにグラマラスなキャラクター、ビキニアーマー、お色気というのはアメリカンコミックやイタリアコミック、フランスコミックにもこれよりもずっと前から存在し、「バーバレラ」や「レッドソニア」などSFやファンタジーの古典では当たり前となっている。

どの国も考えることは同じというわけである。

アメリカではかのアメコミの大家スタンリーが制作した、MARVELとは別に現代のポルノ女優兼ストリッパーが変身して悪と戦う女性スーパーヒーロー成人向けアニメ「ストリッパネラ」(「バーバレラ」の現代版)なども存在し、ストリッパーだろうがポルノ女優だろうがなんでもスーパーヒーローにしてしまうアメリカの寛容さはすごい。

さて、今はすっかり勢いを失ってしまった高橋留美子先生ですが、当時は超絶売れっ子ってだけでなく、キャラクターにも日本人特有の筋肉質ではなくぽっちゃり型の寸胴体型をこうも色気のある線で描けてた時代があるのです。

日本の女性は欧米の感覚からすると童顔(ロリータ)で背が低く、胸や腰やお尻のあたりがメリハリのないのが特徴とされ、

所謂アメコミのグラマラスとは違う意味になります。

これは少女漫画ではあまり描かれないのが、面白いんですよね。童顔ではあるものの、体型は胸や腰あたりを強調するのはオタク向けの絵柄のみなんですよね。

アメコミだと、男女問わず、胸から腰あたりは強調される絵柄が好まれるし、タイツやハイレグなどのお色気キャラも当たり前のごとくコスプレされます。

文化の違いなんでしょうね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
装甲騎兵ボトムズ ウド(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.7 (5)
32人が棚に入れました
21世紀に入ってもなお新作が作られるサンライズ(当時は日本サンライズ)の代表的ロボットアニメ『装甲騎兵ボトムズ』。そのTV版シリーズの第1部である「ウド編」を1本にまとめた再編集版ビデオ。 バララント銀河を二分した百年戦争の末期。ものごころついた時から戦場にいた寡黙な青年キリコ・キュービィは、作戦の内容も知らされないままある任務につく。そこで彼は謎の女性と遭遇。だがこれを機にキリコの運命は一変し、自分の所属するメルキア軍から追われることに。やがて百年戦争が終わりを告げる一方、キリコは地下シェルター都市ウドへ逃げ延びる。しかしそこでも彼は戦いの硝煙から離れられることなどなかった……。 本作のオープニングとエンディングのタイトルバック映像には『ボトムズ』をTV放送当時より支持していたモデラー集団「MAX FACTORY」による立体物を用いた新作映像を使用。それらの模型は1/35スケールのものが数多く使われた。

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見ず嫌いだった自分を叱りたい

 「装甲騎兵ボトムズ」というタイトルは知っていたのですが、細かいストーリーは全く知りません。当然テレビシリーズも未視聴の状態で、この総集編を見たことはご了承ください。

 "ガンダムシリーズと比べて地味な作品"という印象を昔は持っていましたが、今回しっかりと視聴して思ったことは、「全く引けを取っていないな」というものでした。

 ガンダムシリーズと比べると確かにアーマードトルーパーのデザインは地味かもしれませんが、今の年齢になって見てみると断然こっちの方が好きですね。主人公の搭乗機だけが特別強かったりデザインが明らかに目立つものでない、という点も逆にカッコいいと思います。

 そして最も興奮したのはローラーダッシュです。マジでカッコいいです!最新のCGを使ってハリウッドで実写化してほしいとさえ思いました(それはそれで色々不安ですが・・・www)。今頃になって僕の中で急にボトムズブームが来てます。

 ストーリーは、今作だけではあまり全貌が見えていませんが、続きがものすごく楽しみです。やっぱりテレビシリーズも視聴するべきですかね。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
ギャル・アニメ・シリーズ CALL ME トゥナイト(OVA)

1986年7月28日
★★★★☆ 3.3 (7)
30人が棚に入れました
バンダイビジュアルの新ブランド=C.MOON(16歳以上の視聴者を対象とする作品)のひとつとして制作されたセクシーホラーOVA。制作当時の流行を反映し、テレクラ風俗やスプラッター映画を取り入れた内容となっている。女子高生の夏目ルミにはテレクラ「マドンナ」のオーナー・スーコというもう一つの顔があった。そんな彼女をテレクラで指名してきた青年・杉浦。何やら性的な秘密のあるらしいオクテの杉浦だが、実際にルミが喫茶店でエッチなことを行うや、彼は興奮して不気味な怪物に変化する。しかし怪物に変身しても杉浦はおとなしい。そんな彼のためにルミは教育をはじめ、エッチなものへの耐性を付けさせようとする。だがルミのテレクラ商売を知った不良娘のおユキが杉浦に興味を持ち……。本作の実制作はAICが担当。キャラクターデザインは後に『機動戦士ガンダムUC』などを手がける高橋久美子。

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

男は怪物なの~よ~ 気を付けなさ~い~♪

ギャル・アニメ・シリーズとはオトナ向けのアニメ、ということで企画されたアニメです。オトナ向けというのは、つまりそういうことです。

しかし全く売り出そうという気概が感じられない内容でした。すごく当時の流行を取り入れようとしてるのは伝わるのですが。

テレクラのオーナーで女子高生(!)のルミの元に、性に関することで悩みを抱える青年がやってきました。
さっそくルミが青年に手ほどきをしようとすると、なんと彼は怪物に変貌してしまったのでした。そう、彼の悩みとは興奮すると怪物になってしまうことだったのです!

女の子が性的なアピールをするたび、突如画面に出現する怪物(元青年)。やたらとそのグロテスクな外見に手が凝っているもので、そっちに気を取られてしまいます。

一応別の男と交わるシーンはあるものの、青年は最後の方まで変身しっぱなしで。
結局これは性に劣等感や恐怖心を抱いている男たちへの激励がテーマだったと言えます。
女の子と関係を持てずに化け物になってしまうというのは、警告とも取れます。

とりあえず、もう少し別の表現はなかったかなーと思いました。
でもすごくシュールで笑えるので、笑い飛ばす目的なら最高のネタアニメだと思います。エログロナンセンスのグロとナンセンスに優れたアニメです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

テレクラって何?となる時代が来るのかな

【電話はよりココ最近LINEですねの時代より】
アニメには、古くなりにくさが重要であるという人がいたがその言葉が身にしみた作品だった。

まず、テレクラって?と今後ますますなっていくなと観ながら思ってしまった。

でも、青少年をワクワクさせるエロは変わらない・テレクラは廃れてもそこは変わらないので、廃れないのかなと

懐かしいよな気がしたアニメだった。

それにしても、作画監督:高橋 久美子さんなんだね 知ってる!!ってなりました。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 2

maki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

なんだこりゃ・・・w

時代を感じる内容

うーん結局何がしたかったのかいまいち伝わってこず
他の人の解説をみて理解はできたけど面白かったというと・・・?


男がオナニーに使ってるキャラが一番かわいいじゃねーか!こっちをメインにしろよ!www

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
バイオレンス・ジャック/ハーレムボンバー編(OVA)

1986年6月5日
★★★☆☆ 2.9 (6)
30人が棚に入れました
漫画家・永井豪の代表作のひとつである『バイオレンス・ジャック』をアニメ化した初のOVA。キャラクターデザインは『装甲騎兵ボトムズ』などのアニメーター谷口守泰が手がけた。 隕石群の落下が引き金となって日本全土の地殻変動を誘発した結果、大地震が発生。地震で荒廃した日本は覇者スラムキングによって征服されつつあった。一方キングは、自らが宿敵と見定めた謎多き大男バイオレンス・ジャックの行方を追う。そんな中、キングの右腕であるハーレムボンバーは、自分の統治地域ハーレムオペラの郊外でジャックらしき大男が現われたという情報を得る。ジャックを狙って出撃するハーレムボンバーだったが。 本作は原作漫画の基本設定を踏襲しつつ、隕石が地震を誘発させたことなど、アニメ独自の要素を投入。物語もアニメオリジナルの内容で、ハーレムボンバーたちは本作用の新キャラクターだった。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

OVAという枠だからできる限界

3作あるが、とにかくエログロである。そういうアニメが好きな人には堪らないだろう。

80年代にバイオレンス、エロブームがあったので当然のごとくその韻を踏んでいる。デスメタルとか。。退廃した日本社会とか。

原作がマッドマックスより10年前に作られているのが嘘のようである。

いや、マッドマックスがパックったのか。。。AKIRAの世界観はジャンジローメビウスだし。。

北斗の拳はマッドマックスだし。。と元ネタを探すといろいろ面白い

投稿 : 2025/01/04
♥ : 4

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

原作は知らんが

北斗の拳にしか見えなかったが、どうやらデビルマンの流れをくむ作品らしい

ネタバレなのかわからんが主人公のバイオレンスジャックは不動明、ただデビルマン自体、ヒロインが頭串刺しにされる作品(名前忘れた)しか見たことないからよくわからん。

エログロがあるが、二話三話よりはマシかな。

いろいろ調べたらアニメオリジナルストーリーらしい。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 0

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
重戦機エルガイム II フェアウェル マイ ラブリー+ペンタゴナ ドールズ(OVA)

1986年1月1日
★★★★★ 4.1 (6)
30人が棚に入れました
84~85年にサンライズ(当時は日本サンライズ)が制作したロボットSFアニメ『重戦機エルガイム』の再編集版OVA。本作はTV版の終盤部分を中心にまとめている。 絶対者であるオルドナ・ポセイダルが君臨してきた太陽系ペンタゴナ・ワールドだが、青年ダバ(カモン)・マイロード率いる反乱軍や、ポセイダル軍を裏切った高官ギワザたちによって乱戦状態へ陥っていた。そんな中、ついに正体を明かす真のポセイダル。敵に洗脳させられた義理の妹オリビーを救うために敵陣へ乗り込むダバだが……。 本作の巻末にも短編の新作映像が収録。レッシィ、アム、パメラたち本作のヒロインたちが女子プロレスを演じるというギャグテイストの内容だった。この脚本はTV版のシリーズ構成・脚本を務めた渡邊由自によるもの。

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
魔法のスター マジカルエミ 蝉時雨(OVA)

1986年9月28日
★★★★☆ 4.0 (8)
29人が棚に入れました
アニメ会社ぴえろ(当時はスタジオぴえろ)による魔法少女アニメの名作『魔法のスター マジカルエミ』の新作OVA。 誰かの手でめくられていくアルバム。そこには在りし日の少女・香月舞や美少女スター・マジカルエミの写真が貼られていた……。夏休みのある日、舞は魔法の力を手に入れてエミとなった自分のことを考えている。いつかはエミも消えてしまう、これを舞は自分でも知っているのかはたまた違うのかは誰にもわからないが、今の彼女は母の陽子の言葉にもうわのそら。あやとりに夢中のまま、舞は陽子に頼まれたおつかいに出かける。公園で同級生の男子・武蔵と出会って遊ぶ舞だが、夕立が降ってきて……。 本作はTV版のスタッフが再結集して制作。TVシリーズの後日談ではなく、途中の一編ということを意識した作品だが、情緒ある心理描写に力が注がれたほか、背景美術にも広がりが見出せるよう工夫がなされた。

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
装甲騎兵ボトムズ クメン(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.8 (5)
29人が棚に入れました
「ガンダム」と並ぶサンライズ(当時は日本サンライズ)の代表作『装甲騎兵ボトムズ』の再編集ビデオ。本作ではTV版の第2部である「クメン編」を中心にまとめられた。 長き百年戦争が終結。悪徳の街ウドを脱出した青年キリコ・キュービィは三ヶ月がかりで別の大地へたどり着く。そこは内乱の続くクメン王国だった。百年戦争が終わりを告げてもクメンでは新型の人型兵器アーマード・トルーパー(AT)をはじめとする各種様々な兵器が流入され続けていた。熱風と毒虫が支配するクメンの密林。そこでキリコは、王国政府軍の傭兵基地アッセンブルEX-10の一員となって戦いをはじめるが、彼はやがて自分の運命を変えた女性=フィアナの影を敵の中に見出す……。 本作のオープニングとエンディングは前作の再編集ビデオ「ウド編」と同様に模型のジオラマを活用した新規制作のもの。ストライクドッグやベルゼルガなどクメン編のATの立体物も登場している。

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

着地するとき膝が曲がるの、かわいい(笑)

 戦いの場所が移ったことで、戦闘シーンのバリエーションが増えて益々カッコいいですアーマードトルーパー!

 wikiでも言及されていますが、ベトナム戦争を題材にした映画たちの影響をめっちゃ受けています。パーフェクトソルジャーというのは、ガンダムシリーズでの強化人間とは違うのでしょうか。

 ラビドリードッグめっちゃカッコいいですね!ATは基本的に色が一色ですが、これは単純に作画の効率のためでもあるでしょう。しかし、リアリティ(こっちが先行した考えとして存在したかもしれませんが)も高まっているし、単純に色も含めてモビルスーツよりカッコいいです(笑)!

 P.S.(パーフェクトソルジャー)ローラーダッシュのときの音、大好きです。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
機甲界ガリアン PART III 鉄の紋章(OVA)

1986年8月5日
★★★★☆ 3.6 (9)
28人が棚に入れました
異世界ロボットアニメの傑作『機甲界ガリアン』を、原点のTVシリーズとは全く別の世界観・新規の登場人物設定で描いた外伝的な完全新作OVA。 戦国の世界を平定した覇王マーダル。だがその王子ハイ・シャルタットは、封印されていた怪異な機械の巨人「邪神兵」に取り付かれてしまった。狂気に駆られたハイは父マーダルを殺害し、邪神兵の僕として暴走を始める。錯乱した兄を止めるべく、第二王子のジョルディ(ジョジョ)は、もう一つの鉄の神「鉄巨人」を召喚。二つの鉄の神の大地を揺らす戦いが始まろうとしていた。 TVシリーズの真価と言えた、番組終盤の惑星ランプレートがらみのSF設定を完全に割愛。さらに本作のマーダル王は、TV版の仇役マーダルの名とジョジョの養父アズベスの面影を混交してキャラクター設定された。他にもTVでは重要なサブヒロイン・ヒルムカが、マーダルに恨みを抱く鳥人族の娘として登場するなど、大きな設定の変化が見られる。また主役ロボの鉄巨人(ガリアン)も、TV版とはかなり印象の異なる、ファンタジー風の鎧武者調にデザインされた。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

TV版を改善したOVA

TV版終盤の「超展開」を最初からメインストーリーに設定して、TV版序盤のジョジョの「仇討ち」展開を無かったことにしたOVA。ついでにガリアンのデザインが変更されて、たぶん普通の人はこっちの方がカッコいいと思うようになっています。

初期型→重装改のイベントもなくなって話が単純になってます。ナンバリングはⅢですが、ⅠとⅡはTV版の総集編で本作を観るために視聴の必要はありません。

TVシリーズもⅠもⅡも無視して、これだけ観るんで良いんじゃないでしょうか。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 10

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
装鬼兵M.D.ガイスト(OVA)

1986年5月21日
★★★★☆ 3.8 (6)
28人が棚に入れました
メカデザイナーとして活躍してきた大畑晃一が原案・絵コンテなどを務めたバイオレンスSF。M.D.とは“MOST DANGEROUS=最も危険な"の意味。欧米で大ヒットを飛ばし、アクションシーンなどを追加した完璧版や続編も作られている。惑星ジェラで敵対する二つの陣営両方から恐れられる男、冷酷非情の戦士M.D.ガイスト。彼は自分の所属していた正規軍の手で幽閉されていたが、事故で姿を地上に現す。だがガイストは正規軍の戦艦を敵から救い、勝利へ導く。その真意は…?

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジェノサイバーと一緒にどうぞ

ジェノサイバーと同じ監督でグロアニメなので
昔のセル画のグロアニメが見たい方におすすめです

世界は北斗みたいに世紀末のような世界で
そこで弱肉強食の中に
Zガンダムのヤザンみたいな強面男が狂人のように破壊していきます

正義と悪ってのが無い感じなので
世紀末アニメとしておすすめです

投稿 : 2025/01/04
♥ : 1

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
傷追い人(OVA)

1986年7月5日
★★★★☆ 3.5 (7)
26人が棚に入れました
原作・小池一雄、作画・池上遼一による大ヒット青年劇画のOVA化。その第一弾。 女性ニュースキャスターの日下夕湖は、現代のブラジルに日本人のガリンペイロ(金鉱掘り)がいるという情報に関心を抱いて同国に赴く。そこで彼女が会ったのは、リオ・バラキと名乗る青年。なりゆきから当初は彼を憎む夕湖だが、ある事件を契機に心を開く。そして実はバラキこそ、夕湖が捜していたガリンペイロだった。バラキの本名は日本人・茨木圭介。彼には凄絶な過去があった。 バンダイビジュアルの前身的組織ネットワークからリリースされたOVA。同社の当時の新レーベルで15禁作品路線「C.MOON」の第一弾として発売された。内容は原作の第一巻(第一章)部分のアニメ化。監督(脚本も兼任)の竹内啓雄以下マッドハウス周辺の実力派スタッフ勢が、精緻な作画で知られる劇画家・池上遼一のビジュアルをきわめて丁寧にアニメ映像に置換している。

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
魔法の天使 クリィミーマミ カーテンコール(OVA)

1986年1月1日
★★★★☆ 3.9 (4)
24人が棚に入れました
スタジオぴえろ制作の“魔女っ子"シリーズの1作目としてTV放映された『魔法の天使クリィミーマミ』のスピンオフOVA。大人に変身できる魔法を手にした小学生・森沢優が、アイドル歌手・クリィミーマミとしてデビュー。周囲の人たちの交流や芸能界での騒動、そして優が大好きな幼なじみの俊夫との恋模様を描いたTVシリーズから、アイドル・マミのミュージッククリップとして制作されたのが本作だ。テレビシリーズ中の曲に加え、サイドストーリーとなるOVA『永遠のワンスモア』『ロング・グッドバイ』で披露された曲、さらに本作用に作られた4曲を加えた12曲を収録している。その新曲用のクリップとして新たに映像も制作された。

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
アーバンスクウェア 琥珀の追撃(OVA)

1986年11月28日
★★★★☆ 3.5 (6)
23人が棚に入れました
OVA隆盛期のラインナップ内では希少な本格派ハードボイルド・アクション・アニメ。神戸で売れないライターをやっている松本良は、ひょんなことから手に入れた手紙のために、女子大生の田村由紀とともに殺人事件に巻き込まれ、殺し屋に追われることに。刑事の望月は捕らわれた良を救うべく、単身で殺し屋たちに立ち向かっていくが? アダルトな雰囲気のキャラクターデザインには、『うる星やつら』などでおなじみの高田明美が起用され話題に。

計測不能 11 1986年度アニメランキング11位
魔女でもステディ(OVA)

1986年9月5日
★★★★☆ 3.6 (5)
22人が棚に入れました
小説家・岬兄悟の原作と漫画家とり・みきのキャラクターによる早川書房のコメディSF小説『魔女でもステディ』をOVA化。原作小説が刊行された1985年の翌年に本作は発売されている。 22歳の熱血青年・関ひさしは、変態上司の杉山良太郎につきまとわれるロクでもない会社務めのサラリーマン。だがそんなしがない彼のもとに突如として美女が出現。ひさしのベッドに現れた美女=麻美は彼が理想とする100点満点のスタイルだった。予想を超える珍事に胸躍らせるひさしだが、これを機に彼の生活環境は一変。はたして麻美の正体は……? 本作の制作は亜細亜堂が手がけ、同社の小林治が監督を担当。キャラクターデザインも原作小説と同じとり・みきが務めている。

イムラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

怪作SF

<2019/6/17追記>
そうそう。
思い出しました。
小説の表紙絵、挿絵は"とり・みき"さん。

本作のあにこれサムネの絵がそれですね。
懐かしい。
と言ってもとり・みきさんの漫画とか記憶にないけど。
この方、ゆうきまさみさんと仲よかったり、火浦功さんとかの昔の日本のSF作家(の中でもラノベの走りのような)と仲よかったり。
オタクの元祖のような人という印象があります。

火浦功と言えば未来放浪ガルディーンってアニメ化してないのかな。
肩の力抜けてて面白かったのにな。

<2017/10/14初レビュー>

※これを観ようと思う人は少ないだろうと言う前提でネタバレをそのまま書いてますので一応ご注意ください。

子供の頃読んで衝撃を受けて、その衝撃だけ頭に残ってて中身忘れてるのにたまに思い出す。
そんな小説や漫画、アニメ、ドラマとかってないですか?
この作品は私にとってのそれです。
子供の頃に読んだ小説でした。

タイトルも思い出せず。
中身もその衝撃以外思い出せず。

ところが最近、突然
「作者の苗字が岬兄なんとか・・・だったな」
とか思い出しました。
ホント急に。
パッと閃く感じで、こう・・・。

いったい何から連想して思い出したのか全く分からないのですが。

せっかく思い出したので忘れないうちに早速ネットで検索。
見つかったら嬉しいですね。
見つかりました。

あらすじを読んで「そうそう。こんな感じ」
いろいろ思い出しました。

しがないサラリーマンが主人公。
「ある朝目覚めたら隣に自分の理想の女の子がまっぱで寝てました。」

よくある妄想もの。
思春期なら堪らないと思います。

でもそれはまるっと忘れてました。
なぜなら衝撃だったのはそこではなかったからです。
本題はここから!

二人は間髪入れずに相思相愛になり付き合いだします(省きますがそうなってしまう理由があります)。
付き合ったらそりゃエッチします。

衝撃だったのはその後。

二人はエッチすると合体します!

日本語変じゃね?
「エッチ=合体」じゃん

いえいえこれで正しい日本語なのです。

エッチで二人は必ず燃え上がり、絶頂まで達した二人は寝ます。
寝落ちです。

で、眼が覚めると一人になってます。
二人が一人に。
人格も混ざって。
ついでに正真正銘の両性具有になって。

初めて読んだ時、頭がついていかなかったことを今でも思い出します。

その世界観はプラトンの唱える「アニマ・アニムス」

まさに怪作!

ネットで検索したら過去にOVA化されてたそうです。
このアニメ観たいな。
できれば小説ももう一度読んでみたいな。

そう思ってしまい、取り敢えずレビューを書いてみました。

投稿 : 2025/01/04
♥ : 22

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ある意味実験的アニメ?

あまりにも気になり過ぎて通販でVHSを購入して鑑賞。

冒頭でヒロインが生まれたままの姿で主人公と一緒になるオープニングの衝撃度たるや「1+2=パラダイス(ワンツー・パラダイス) あっちも以下略」に通ずるものがありました。

しかし、そんな甘いシーンは長くは続かず、グロいシーン等、思わず頭をポカーンとさせられる場面の連続で観終わった後に不思議な感覚になりました。

まさに実験的アニメといったところでしょうか。

高橋美紀(ダンバインのシーラ王女で有名)さんの歌には思わず脳味噌がとろけそうになりました^ ^

投稿 : 2025/01/04
♥ : 5
12
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