ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.0
感じたままを解釈するアニメーションだそうです
ロシアのノルシュテインという作家さんの作品です。
昔から見たかったんですよね。これと霧の中のハリネズミ。
世界の名作アニメーションと言う話になると、必ず名の上がる作品です。
先日ふと思い出して、どっかに無いかなと思ってたら某サイトに有りました。
30分弱の作品ですが、多分どんな方でも退屈で見てられないとは思わないと思います。絵と音楽に引き込まれます。
なんかいい。
なんかいいんです。私のつたない知識では言葉に出来ない。
いいとしか言えない。
心地いいって言葉も違うと思います。
ただ、そこに30分間の物語を求めると混乱すると思います。
私も混乱しました。部分部分は判るんですよ。狂言回しらしきオオカミの子供が子守歌の歌詞の通りに子供をさらっちゃうとか、戦争に亭主をとられ帰って来ない(WWⅡの様です)とか、現代風の服装なんですが雪の公園からナポレオン帽被った夫婦に子供が連れ去られちゃうとか。
ロシアの歴史のモチーフにしてるのかなと一瞬思いましたが、じゃオオカミの子供は何?とか。何故詩人から奪ったのは詩らしきものなのに赤ちゃんに代わってるの?とか。
視聴後、解説が何処かに無いか探しちゃいましたもん。
どうやら高畑勲監督がこの作品の解説本を出されてるようが、どうもストーリー自体は無いという解釈で良いみたいです。詩を読む感覚でいいみたいですね。故に”話達の話”らしいです。
ホントにそれでいいのかなとも思うんですが、私の頭では言葉に出来ない。
説明できない自分がもどかしい。
何か似た感覚と問われると、タルコフスキーの映画見終えた後に近いかなと。
もしかして、意味不明と混乱してるだけなのにバカと言われたくないが為に いい って言ってない?
と思われるかもしれませんが、そんな事無いです。是非他の方にも見てもらって感想聞きたいです。