大和撫子 さんの感想・評価
3.8
ヤマトの最後
史実を意識した演出が素晴らしく、実際に太平洋戦闘で沈没した戦艦大和を一番感じられる作品でした。
ストーリーは十分に面白いのですが、「宇宙戦艦ヤマト1」の感動を薄めてしまったのも間違いないです。
もっとも感動を薄めた分、また感動は返ってきますが・・・。
見終わった後は、ヤマトが終わった・・と余韻に十分ひたれました。
ちなみにこの作品から26年たった近年に復活編が制作。
大和撫子 さんの感想・評価
3.8
史実を意識した演出が素晴らしく、実際に太平洋戦闘で沈没した戦艦大和を一番感じられる作品でした。
ストーリーは十分に面白いのですが、「宇宙戦艦ヤマト1」の感動を薄めてしまったのも間違いないです。
もっとも感動を薄めた分、また感動は返ってきますが・・・。
見終わった後は、ヤマトが終わった・・と余韻に十分ひたれました。
ちなみにこの作品から26年たった近年に復活編が制作。
柴犬→柴猫 さんの感想・評価
3.7
1983年公開:恍惚の表情を浮かべる森雪を見ていたたまれない気持ちになったあの頃
ヤマトという作品で最も重要なテーマは愛です。
ここ一番のセリフでは愛という言葉が必ず使われます。
{netabare}『ヤマト』:我々は、戦うべきではなかった・・・愛し合うべきだった!(古代)
『さらば』:私はあなたの中に勇気と愛の姿を見せて頂きました。(テレサ)
『新たなる』:私はスターシアを愛しているのだよ。(デスラー)
『永遠に』:パンフレットに人類愛、地球愛、そして宇宙愛・・・とにかく愛という言葉がいっぱいw{/netabare}
この完結編でも最後は『愛』で締めくくります。
{netabare}裸で抱き合う二人の姿で・・・。{/netabare}
正直それが余計でした。
だからそのシーンを丸々カットした特別編が一番好きです。
敵キャラの印象がかなり薄く、何回観ても名前が覚えられませんw
(他の作品はデスラー、ズォーダー、スカルダートとスラスラ出てくるのに)
全体としては『永遠に』よりはずっと面白いと思うのですが、
如何せんネタになるような要素も多く、あまりいい評価はされていない作品です。
当時の私は『ヤマト熱』がすっかり冷めていました。
続編が作られる度にボロボロになっていくヤマトを見るのが辛かったのです。
それでもこの作品はヤマトの最後を見届けようという気持ちで映画館に行きました。
確かに最後のシーンで頭の中が『???』だらけになりましたが、
映画館を出る頃には清々しい気分になっていました。
『これでヤマトから解放される!』
しかしそれから10年も経たないうちに『復活編』の企画が持ち上がろうとは、
その時の人類はまだ知る由もなかったのです・・・。
Moji さんの感想・評価
3.6
ヤマトⅢ最終回での予告、作画枚数の多さとかなり力は入っていたようだ。
が、唐突な展開、先の見える伏線、ご都合主義は相変わらずなのでハラハラできない。
映画作品らしさは作画枚数くらいで、内容はヤマトシリーズで最低である。
SF的なことは「ヤマト」にとってはどうでもいいことだが、今回はひどすぎる。
本来、あの巨大質量が地球のそばを通っただけで地球滅亡である。
完結編なのでナンデモアリなのはわかるが、沖田艦長の復活には完全にシラけてしまった(熱狂的ファンにはたまらないのだろうが・・・)。
結末への盛り上がりも長々とやるので私はウンザリしてしまった(フタッフは感慨に耽っていただろうが・・・)。
リアルタイムで観ていれば感想が変わったかもしれないが、アニメ作品の多い現在では通用しない。
イムラ さんの感想・評価
4.7
<2021/6/13 追記>
CSで放送されてたので久しぶりに見ました
あらためて面白いですね。
アニメとして、そしてSFとしての出来が良い。
クラッシャーという稼業がカッコよい。
ただ一つ残念なところとして
本作(映画版)は原作に比べ少しストーリーが薄い感じがするのです。
原作の複数のストーリーの面白いシーンをつなぎ合わせたような気もする。
なんかぎこちないんですよね。
トラブルに巻き込まれていく必然性や
ゲストヒロインとの関係性や
キーとなるテクノロジーのヤバさや
そこら辺の掘り下げが物足らないからラストのカタルシスが物足らない
原作はそこら辺が丁寧によくできてる印象があって。
同じく宇宙海賊を敵に回す原作第2巻「撃滅!宇宙海賊の罠」なんかは物語にズンズン引き込まれました。
他にも第3巻「銀河系最後の秘宝」、第6巻「人面魔獣の挑戦」、そして第4巻「暗黒邪神教」と第7巻「美しき魔王」の話なんかは大好物でした。
タイトル安っぽいけど笑
でも総じて面白いですよ。
今のアニメにはなかなかない「スペースオペラ」としての面白さがあります。。
<2017/12/12初投稿>
昔映画館で観ました。
原作が好きで。
映画も好きでした。
そんな好きだった作品をうろ覚えでレビューしてみます。
ワープ航法が開発され普及し人類が地球から銀河の各地へ飛び出して数十年後。
極端なガス状のものを除くあらゆる惑星がテラフォーミングされ、いろんな恒星系の惑星に人は移り住み、無数の太陽系国家が形成された時代。
そこには犯罪以外のあらゆる荒事を生業とするクラッシャーと呼ばれる猛者達がいました。
元々はテラフォーミング作業を主業としていたクラッシャーは時代が移るに連れ、宇宙空間の巨大デブリの除去から要人警護、重要物の搬送、人探しなど仕事は多方面に広がり、比例して軍には及ばないものの強力な武力と高度な戦闘力を得ていきます。
そんなクラッシャーの一つ、チーム・クラッシャージョウが大暴れする痛快アクション・スペースオペラです。
クラッシャージョウは最高のSランクを誇る凄腕チーム。
若干18歳にしてリーダー、超腕っこきで技術も根性もある、ぶっきらぼうなイケメンの「ジョウ」。
パイロット兼リーダーの補佐兼後見人、全身の90%をサイボーグ化しているクラッシャー経験値∞の大男「タロス」。
紅一点で元王女とは思えないようなやりたい放題の「アルフィン」。
元浮浪児で15歳と経験は浅いがすばしっこいムードメーカーの「リッキー」。
こんな凸凹チームがとある大きな依頼を受けるところから物語は始まります。
ジョウのチームは受けた依頼を淡々とこなそうとしますが、そこには巨大な陰謀を背景とする巧妙な罠が。
彼らは騙され、窮地に陥っていきます。
そして、そこからの・・・!
あとは観てのお楽しみですが、とにかくハラハラ、ドキドキしたのを覚えています。
クラッシャーはそのルーツからならず者と見られがちですが、実は厳しい掟に縛られ、犯罪に加担したとみなされるとクラッシャー業界から追放されてしまう。(と言いながら裏社会から巧妙に情報を入手したりなんだりするんですけど 笑)
そんな縛りがあるせいで追い込まれ感がさらに増していきます。
そして、クラッシャー達が使う装備などがまた子供心をくすぐる♪
・同サイズの宇宙船では銀河中でも最高性能を誇るミネルバ
・ミネルバに搭載された複座型戦闘機のファイター1とファイター2
・おなじくミネルバ搭載の汎用型戦車ガレオン
・防弾耐熱で、あらゆる物質を燃え上がらせるアートフラッシュを胸のボタンにあしらった多機能スペーススーツのクラッシュジャケット
・小型の小惑星を一瞬で消滅させる分子爆弾
・宇宙空間でも発砲できる無反動ライフル
・ライトセーバーやビームサーベルを思い起こさせる電磁メス
・口径により破壊力が異なる戦艦兵器のブラスター砲
・通常航行の加速によるGを無効化していく慣性中和機構
などなど。
声優も覚えてます。
ジョウは竹村拓、アルフィンは佐々木るん(他にどんな作品出演されてたかはすみません。知りません)
タロスは次元大介の人。リッキーは元祖のび太。
スピード感あふれるアクションとダイナミックな宇宙での戦闘が安彦良和クォリティで楽しめます。
書き忘れてました。
安彦良和の初監督作品です。
うろ覚えなので雑な感じになってしまいましたが、数年前に映画館でリマスター・リバイバル上映してたようです。
こういうの好きな方は是非お試しくださいませ。
nyaro さんの感想・評価
3.6
最近の背景が精密で人物が簡素な画面ではなく、背景が簡素でメカに気合いが入っている感じなのが古さを感じます。人物とメカは丁寧ですけど、当時の日本はアニメにまだ金をかけられなかったのか、動きは単調でした。だからでしょうか。瞳の動きで演技をさせていましたね。
安彦良和氏がキャラデザ、作画なのでガンダムっぽいのはもちろんですが、スタッフに河森正治氏とか板野一郎氏が入っているせいか、メカはマクロス感があります。キャラの鼻の下の影もマクロスっぽいです。そういう優秀なスタッフが集まったので、画面は綺麗でした…画面の止め絵だけは。というより妙に色が綺麗でしたね。宇宙もちゃんと黒かったし。
ストーリーはジュブナイルですから極めて単純です。宇宙空間や様々な星で主人公たちが陰謀に巻き込まれ窮地に立たされますが、大活躍で勝利ということです。小学生の時、原作が好きでよく読んでいたので、レンタㇽ屋で借りてみたら、内容の浅さに驚いたものでした、というレベルの内容です。ナウシカ以降でアニメ映画の意義が変わりましたからね。本作は旧時代の遺物でしょう。
スペースオペラって、宇宙を舞台にしたソープオペラ(安っぽいメロドラマの事)っていう意味ですので、その浅さが大事なんですけどね(今は違う意味とされています)。要は活劇です。
裸も出てきますのでターゲットはミドルティーンでしょう。今のラノベよりキャラ達は背伸びして大人の世界感はありますし、物語の組み立てもしっかりしていますが、その「大人の世界への憧れ」の単純さに違った意味での幼さがある感じです。
アルフィンの造形も非常にティーン受けするだろう非常に可愛い造形です。ただ、マスコットというかなんというか、彼女じゃなくても置き換え可能なキャラですよね。お姫様設定が全然活かせていません。ここも子供向け感がある原因です。ただ、アルフィンのデザインはいいですね。今見てもときめきます。ガンダムのメンバーにいたら大人気だったでしょう。
設定の説明不足も感じます。私は原作を何度も読んでいたので困りませんでしたが、要するにファン向けなんでしょうね。だから話の作りもジュブナイルの読者層であるミドルティーン向けなのでしょう。
せめて設定の緻密さの説明があればもう少し奥深さがあるんですけど。原作よりも更に子供っぽい原因はこの辺りでしょうか。
アニメ史的な位置付けとしては、当時のアニメの状況や著名なスタッフをエンドロールで楽しむとか、声優さんに歴史を感じるとかくらいしかないですね。当時としてはかなり出来がいい作品だと思いますけど。
私にとっては思い出深い作品ですが、本作を名作・秀作と強弁する気はありませんし、面白いかと言えばスペースオペラ好きならまあまあ面白いかもしれません、という感じです。
2022年2月現在、アマプだとレンタル料が発生します。DアニメにもネトフリにもUNEXTにもないみたいです。まあ、そういう作品です。
ゼルミナ さんの感想・評価
3.5
2020年4DXで鑑賞。
動きそうなシーンでは予想以上に動いていて好感。
当時から現在にいたるまで評価は高いが、物語の展開に今となっては辛い部分を感じた。
(ジョウがすごーく行き当たりばったりに見えてしまうんだよねーw)
まあ、これは作品の瑕疵では断じてなく、(「アリオン」のコメントでも書いたが)時代それぞれのテンポの違いというものだろう。
とはいえ、河森正治デザインのメカと安彦良和キャラが縦横無尽に動き回る本当に本当に素晴らしいアニメである。
アニメに一家言あると自負する若い方々にも是非ご覧になっていただきたい。うむ。
コルドバが回頭するシーンとか年甲斐もなく拳を握ってしまいましたわ。
つか、ハンター勢を筆頭に、出番が少ないメカも凝ったデザインに画も描き込まれていて、タメ息がでますな。
安彦キャラは世代的に刷り込みレベルで影響を受けてると思うのだが(笑)、ガキの頃はノーマークだったアルフィンの可愛さにやられました…19歳なのに飲酒&泥酔エピソードありという当時感よ。
特筆したいのは、著名な漫画家の方々による「スペシャル・デザイン」の存在感!
これはリアタイ視聴した子供のころより漫画の知識が格段にレベルアップしていたため、初見の様に面白かった。
今は亡き和田慎二先生(大ファン…)のキャラとか、普通に泣くわ!もう!
ちょっと油断するとハロが飛んでいくし(笑)、こういうお祭り感ってのは何で無くなっちゃったんだろう。惜しいなぁ。
余談だが、本作から逆算して宮崎駿の物凄さも見えてきてしまう気がする。(「風の谷のナウシカ」公開は本作の次の年。)あんなアニメーターは二度と現れないんだろうなぁ。(詠嘆多くてスマヌw)
◇fumi◆ さんの感想・評価
5.0
1983年公開の劇場用アニメ 公開版80分ノーカット版104分
原作 高橋留美子 監督 押井守 脚本 金春智子 制作 スタジオぴえろ
押井守氏の初監督作品は「うる星やつら」劇場版初監督は「うる星やつら オンリー・ユー」です。
監督降板(脚本が嫌だったのか?)を受けテレビ版監督の押井氏が急遽登板、
まったく進行していない状況で、脚本改編と絵コンテ作成を同時にほぼ一人で強行する、
それも、テレビ版の監督と同時進行、まさに「押犬大明神」と化していたという時期です。
脚本の人から文句が来るほど変えたそうですが、
この金春さんという人はテレビ版の「よっぱらいブギ」のみ執筆、
調子が悪いナツコさんのような回です。
「めぞん一刻」ではごく初期に2本執筆したのみということで、
ベテランの割にはあまり信用がおけなさそう。
おそらく、押井氏が不満だったのはこの設定の中枢であるエルについて。
宇宙人の王女「エル」が子供の頃した「あたる」と結婚の約束を果たすため、
地球に攻め込むというアイディアは、原作初期の「クラマ編」の焼き直し、
これではプライドの高い押犬としては、自分の黒歴史と思いたいでしょう。
ところが意に反してアニメは素晴らしい出来です。
傑作、いや名作級。
どうにも改変できなかった「エル」設定も含めて私には非の打ちどころがありません。
この時点での全キャラ登場のテレビファンのための特大ボーナス?
いや違います。
この作品こそがテレビの延長の「うる星やつら」本編本道の大作。
スピンアウト的位置の「ビューティフルドリーマー」のほうがボーナスです。
押犬に騙されてはいけません。オンリー・ユーこそが見るべき作品です。
諸星あたる CV古川登志夫 カイ・シデン ピッコロ大魔王
ラム Cv平野文
三宅しのぶ CV島津冴子 フォウ・ムラサメ ダーティペアのユリ
面倒終太郎 CV神谷明 流竜馬 キン肉スグル 冴羽リョウ
テン CV杉山佳寿子 魔法のマコちゃん ハイジ 白鳥のジュン
錯乱坊 CV永井一郎 磯野波平 猪熊滋吾郎 八宝斎
サクラ CV鷲尾真知子
メガネ CV千葉繁 一堂零 レレレのおじさん ねずみ男
ラン CV井上遥 セイラ・マス おそ松
お雪 CV小原乃梨子 ドロンジョ コナン 野比のび太
弁天 CV三田ゆう子 ハットリ・シンゾウ ネコ娘
クラマ姫 CV吉田理保子 早乙女ミチル クララ 神崎メグ マリア・フリード
レイ CV玄田哲章 岩鬼正美 海ぼうず 多数
エル・ド・ローゼンバッハ CV榊原良子 ハマーン・カーン 竜崎麗香
ロゼ CV丸山裕子 ロボタン キノッピー
ラムの美しさは際立っていますが、同様にラン、弁天、お雪も超絶美しい。
見なきゃ損。
いや、お願いですから見てくださいレベルの個人的名作です。
押犬も心を入れ替えて自分が作った名作を認めなさい。
まったく未見の人はテレビ版1話からどうぞ。
ato00 さんの感想・評価
4.0
80年代を代表するラブコメ。
本作品は、その最初の劇場版です。
TV版は全話見た自信が無いので評価しませんが、とんでもないキャラが次々に出てくるので、当時面白おかしく見たものです。
TV版は、たいしたストーリーはないので、各話バラバラで見ても問題はあまりありません。
この劇場版はTV版のノリと変わりません。
この作品の基本は、宇宙規模で繰り広げられるドタバタラブコメディーで、展開がスピーディーです。
主人公のあたるがビリビリするお約束で、最終的には落ち着くところに落ち着きます。
メインヒロインラムちゃんは、わかりやすく表現すると「とある魔術の禁書目録の’御坂美琴’」と「To LOVEるの’ララ’」を足して2で割ったようなキャラクターです。
でんでん虫 さんの感想・評価
3.8
・映画というよりテレビスペシャルというべき内容
・ギャグは面白かったが物語全体では楽しめなかった
■映画らしい所が無い
映画にはたいていインパクトの強いものやオーバーなくらいの演出があるものだが、この作品には印象に残るシーンが無かった。どれも中途半端というか、古いだけなのかもしれないが「目に焼き付いて離れない」というようなシーンが残念ながら無い。
■物語にメリハリが足りない
物語の起伏が今一つ感じられない。「笑」と「悲」を区別して、もっとラムに感情移入出来るようにして欲しかった。主人公のあたるが他の女のことでヘラヘラと笑っている一方で、ラムが悲しむというのがこの作品のポイントなのだから、その辺の陰と陽をはっきりと出すべきだった。
■テーマやメッセージが分からない
うる星やつらのアニメは少ししか見たことが無いのでよく分からないのだが、今作はおそらくいつものラブコメと大差ないと思う。一体この作品を通して何が言いたかったのだろうか。やっぱりラムが一番好き?綺麗なバラには棘がある?わざわざ映画にする意味が分からない。
製作した押井監督ご自身もこれが失敗作と仰っているようだが、私もこの作品は映画としては失敗だと感じざるを得ない。
剣道部 さんの感想・評価
5.0
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
「大長編ドラえもん」シリーズの第4作。ムー大陸、アトランティス大陸の両者を冷戦時の2大超大国に見立てた物語に、バミューダトライアングルの要素や日本海溝、マリアナ海溝など海底に関する情報が盛り込まれた作品(Wiki参照)。
映画ドラえもんの中でも、かなりダークでシリアスな作品。ドラ泣き必至です。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ムー大陸やバミューダトライアングルといった、ゴシップ的な話題から、海底人エルとの出会い。友情。そこから、核戦争をモチーフにした、キナ臭い話が展開する。最終的には、またゴシップ系に流し、夢ある話で閉じる。
このあたりの構成の上手さは、勿論、素晴らしい。
ただ、本作一番の魅力は、間違いなく「バギー」ちゃんにあって。
彼(ゲストキャラ)がほぼ主役になり、ヒロインが静ちゃんという珍しい構図。ドラえもんやのび太達の影は若干薄くなったが、所々で彼ららし、、、。
いや、ごたくを並べるのはやめましょう。
単純にね、泣いたんですよ、珍しく、本当に。
幼い頃だったけど、好きになった女の子のために命をかけ、最後にネジ1本になってしまったバギーちゃんを見た時にね。シンプルに感動しました。
視聴から20年以上経ち、一度も再視聴してないけど、あのシーンがありありと浮かぶ。
そんなアニメ、そうそうないです。今や、前クールの最終回すら、怪しいのに(笑)
{/netabare}
ASKA さんの感想・評価
4.3
旧ドラ映画の海底鬼岩城です。
子どもの頃に見て以来記憶に残った映画です。
海底をキャンプで楽しむ内容ですが、怖いシーンもあり泣けるシーンもあり、
名作の一つですね。ひみつ道具も活躍します。
ちあき さんの感想・評価
3.5
子供の頃何度も観ていたドラえもんの長編アニメ映画。
その中でも本作の印象は「怖い」でした。
恐らく、「戦争」「冷戦」といったテーマが奥底にはあるのだと思います。
武器って人の恐怖心の表れなのかもしれませんね。
大人になって観るとやはり思い出補正されているのは否めません。が、子供と一緒に楽しめる作品です。
またドラえもんのアニメ映画では、武田鉄矢氏が手掛ける歌がとても印象的で、作品の良さを更に引き立ててくれます。本作は「海はぼくらと」
ポロム さんの感想・評価
4.0
原作未読
キッズステーションが懐かしい名作特集してくれるので楽しみに録画して観ました
最近のアニメを観てるとCGや映像綺麗だったり確かに楽しめるんですけれども、
昔の名作と聞くと好奇心がくすぐられるのと
まだ自分が生まれてない時代に思いを馳せてみたり、回顧したりしたいなぁって思っていたので嬉しいです
舞台が新宿や吉祥寺でよく背景に出てきますが昭和感が半端ないです
昔は繁華街や商店街も今と変わらず賑やかだろうなってふと思いました
作画はタイトルロゴから時代を感じたりとツッコミどころ多かったけれど、綺麗だと感じた。
キャラデザが凄くリアルだな・・と思ってよく見ると、
AKIRAで有名な大友克洋さんで、幻魔大戦の後に自身の漫画を映画化した「AKIRA」を監督したそうで、超能力の表現や大規模な都市破壊シーンなどに「幻魔大戦」の影響が見られる(Wikipediaさんから)と書いてありました。
以前AKIRAを観たのでなんとなく影響を感じた。
<感想 観ていて思ったことをよく考えずに書いています
メモ的に残してるので飛ばしてOKです 予めご了承ください>
{netabare}原作を見ていないので何とも言えないですが、
映画版では主人公が良い意味で平凡。
ある日特殊能力(超能力)に突然目覚めたとして、善悪さえ曖昧な悩み多き思春期の男子高校生(東丈)は、その能力を正しく使えるのだろうか?
最初のシーンではその大いなる力をくだらない事に使ったりしていて
その力から逃げようとしていた。精神力が足りないからじゃないか?と思ったけれども果たして私もその力に目覚めたとして正しく使えるのだろうかと考えてしまった。
何より大切なお姉さんの存在(若干シスコンぽく描かれているけれども、このお姉さんが達観していて良く出来た人物だと思う)が道を付けてくれたように思う
NYに助けに行ってる間に姉が危機に面して特殊能力に目覚めるも逝ってしまうのがどれだけ丈にとって悔しかっただろうか
幻魔に追い詰められ服を破かれ必死にこの状況をどうにかしようとする姉の姿は不謹慎ながらも色気を感じてしまった
特に描写でお気に入りなのが涙の描き方と、能力を使ってる時に出る体の周りに光るオーラが凄くグッときてしまう
姉を亡くし絶望に落ちた丈は復讐に燃えるも周りに諭され、一人行動するシーンの森が燃える描写と動物が逃げるシーンが映画のバンビ感半端ない。
1つ思ったのが、大友先生動物のデザイン可愛すぎるよ・・
バンビ・・じゃなくて、鹿がたまらなく可愛い・・
幻魔が鹿を手にとって足から裂こうとした時は
「やめてーーーー!可愛い生き物をいじめないでーー」と本気で思った。そしてもう、声に出してた
主人公が動物を助けて動物に囲まれて孤独から脱出し、自分の進むべき道を見つけるシーンを観て自分の中の何かがハジけた
・・動物を連れてる男性に弱いのかもしれない!(←どうでもいい気づいたことw)
今まで平凡だなーと思ってた東丈が急に可愛く思えてきた。
ラストはあまりにもあっけなかったけど、原作では絶望的なシーンで物語の幕は閉じていたらしいので少しモヤモヤするけど良かったかも。
ところで・・中盤のルナ姫が映画版の作中に突然のイメチェンしていて別人になっていて混乱しちゃったけど、あれは一体・・{/netabare}
主題歌の「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」がとても良い曲です
壮大なメロディーにローズマリー・バトラーのパワフルな歌声に心動かされます。
今も聴きながら余韻に浸ってレビューを書いていました。
キリン さんの感想・評価
4.1
古い作品のアニメ映画です。
小学生の頃に何度か夏休みにTVで放送していたのを
観た記憶があります。
それを25年ぶりくらいでしょうか
改めて視聴してみました。
簡単に言えば
宇宙を破壊しようとしている『幻魔』を
なんとかしないといけないストーリーです。
ま、世界中の超能力者を集めて頑張るんですが、
ごく普通の少年が能力に目覚めて・・・
みたいな感じです。
今でこそ新鮮味に欠ける内容と思われるかもしれませんが
私にとっては、超能力をここまで現実的な描写で
アニメにしたのは、これが初めてでした。
仲間にソニーという名前の
アーノルド坊や(分かるかな~?)
みたいなクソガ・・・じゃなくて子供がいるんですが、
昔は、けっこう好きなキャラだったのに
今観ると、なんか腹立つキャラです。
原作は平井和正先生と
石森章太郎(石ノ森章太郎)先生の共作です。
1967年の『少年マガジン』で連載スタートらしいので
全然、私も産まれる前の作品です。
私の近所のレンタルショップだけかもしれませんが
本作品のDVDは『石ノ森章太郎コーナー』ではなく
『大友克洋コーナー』に置かれています。
絵を見ればお分かりと思いますがキャラデザ担当なので。
他にも監督はりんたろう監督
美術は男鹿和雄さん
声優も大御所メンバー
昔の作品を観ると、いつも思うんですが、
錚々(そうそう)たるメンバーに驚かされます。
子供の頃って、エンディングクレジットを
そんなに注意してチェックしていませんでした。
絵ばっか観てましたね。
真っ黒のバックに白字のエンドロールなんかは
片目つむって人差し指を目の前に出し
指の先端が字にぶつからないように
避けながら進む
ぶつかったら“死ぬ”という
命懸けの縦スクロールゲームをしていましたので
名前チェックどころではありません!
なんとなく『タツノコプロ』って言うのを憶えた程度です。
きっと現在のアニメスタッフも
何年後かに観たら
「凄いメンバーで制作してたんだ!」
ってことになるんでしょうか。
色々忘れていましたが
音楽は何年たっても
バッチリ憶えてましたね。
とても印象的な音楽でした。
大友先生ファンなら、一応は観ておきたい作品ですね。
satoshi さんの感想・評価
4.1
このアニメは、20年以上前に製作されおり「ヒーローズ」や「X-MEN」等の超能力モノの先駆けの様な作品です。当時としては最高の制作スタッフを取り揃えており、現在でも第一線で活躍されています。今見るとストーリー、演出等、稚拙な部分が多少含まれております。※興行成績はアニメ映画として「クラッシャージョウ」「宇宙戦艦ヤマト 完結編」「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」を上回り首位でした。
momomax さんの感想・評価
3.0
「アオイホノオ」ドラマ24(金曜深夜テレビ東京)に現在嵌ってます!
(* ̄∇ ̄*)すっごく面白いですよ!
島本和彦氏による日本の学園青春漫画が原作。
大阪芸大時代の作者や庵野監督他現在活躍のクリエーターが出てくるし
1980年代のアニメや漫画も楽しめます!
ドラマがきっかけで、このアニメを見付けて視聴。
(評価はあえてしてません。)
日本SF大会のオープニングアニメーション
DAICON 3(1981年度)・・・ドラマの冒頭で使われています。
全編観られてすっきり。
DAICON 4(1983年度)・・・2年で物凄いレベルアップ!!
アニメーションへの愛情や情熱が感じられます。
凄い才能ですね~~!!
特撮自主制作映画
『DAICON FILM - 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令 』も見付けて視聴しましたが、ドラマの裏づけとれます! (^w^)
ドラマ「アオイホノオ」当時を知る方は特に楽しめます!
お薦めですよ!!!
---追記---
ドラマ24「アオイホノオ」
テレビ東京の影響なのか!?
↓
↓
10月24日(金)から10月30日(木)
TOHOシネマズ日本橋での「第27回東京国際映画祭」にて
特集上映企画「庵野秀明の世界」で全42作品が開催される。
ドラマ内でやった『じょうぶなタイヤ! SHADOタイヤ』(1980年)
とかやるのですね~。
予定が合えば観てみたいな。
yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
4.7
DAICON3 OPENING ANIMATION
DAICON4 OPENING ANIMATION
僅か5分の2つのアニメーション。
30年以上前に制作された古いアニメーション。
一般的な意味において、
現在の我々の視聴に値するものなのか?
だが、私にとっては事情が異なる。
ドラマ「アオイホノオ」の洗礼を受けた人間にとっては事情が異なる。
そう、「アオイホノオ」を観た我々は知っている。
この作品が「記念碑」であることを。
新たな時代の到来を告げる「記念碑」であることを。
DAICON3 OPENING ANIMATIONが、
情熱(80%)
野心(15%)
保存食(3%)
サッポロポテトバーベキュー味(1%)
牛乳(1%)
で錬成されていることを。
DAICON3 OPENING ANIMATION
を視聴した後に、
DAICON4 OPENING ANIMATION
を観て頂きたい。
2年という歳月がどれほどの進化を促したのか?
その答えをしかと確認してほしい。
エミールさんのレビューにリンク貼ってありますので、
気になる方はそちらからどうぞ。
ついでと言っちゃなんですが、
この場を借りて、ドラマ「アオイホノオ」のレビューをします!
まず、一言断っておきたい。
私は普段まずドラマは観ない。
いや、ドラマに限らず実写の物は映画だって観ない。
つまり、私が実写のドラマを観るということは、
ほんっっとーーーーに、異例なことなのである。
おそらく一番最近に観た実写作品は
「ヴィドック」(2001仏)であろう。
そんな私がなぜ、このドラマを観るに至ったのか?
まだ「週刊ヤングサンデー」(以下ヤンサン)がありし頃、
私は毎週購読していた。
そこで出会ったのだ、漫画「アオイホノオ」と。
臭ってくるほど暑苦しい情熱、野心、青春。
この暑苦しさが80年代という時代にピッタリなのである。
不定期連載ということもあって、
連載される号を楽しみに購読を続けていた。
が、不幸は突然にやってくる。
ヤンサン休刊!
この悲しい出来事以来、
週刊漫画雑誌の購読という行為自体を止めてしまった。
アオイホノオとの縁も切れてしまった。
そして、月日は流れた・・・
ある日、新聞のテレビ欄に目が留まる。
ドラマ24「アオイホノオ」・・・?
え?この「アオイホノオ」って、あの「アオイホノオ」なの?
アニメじゃなくて、ドラマになるの?
・・・とりあえず、一話だけでも観てみるか。
度肝を抜かれた!
す、すごい再現力!
暑苦しさ!80年代っぽさ!
漫画以上に漫画チックな演出!
うひょーーー、最高じゃんこのドラマ!
キャスティングもすげーいい!
これ観て以来、
安田顕演じる庵野秀明こそがオリジナルの庵野秀明と思えてならない!
そして、豪華なゲスト陣。
多数のご本人がチョイ役として出演!
応援メッセージの発信者の大物ぶり!
この作品は、
ある漫画家の若き日の自伝であり、
アニメ史の同時代の証言でもある。
まだ完結していないようであるが、
既刊の漫画は全館購入予定。
漫画読んだら、追記するかもしれません。
ちなみに、評価は、ドラマ「アオイホノオ」の点数です。
涼宮ハルカスキー さんの感想・評価
4.6
あまりに有名な作品で、アニメファンなら誰もが知っていなければならない古典的作品です。(と、老害である私は言い切ります)
ですが、昨今の若い連中が観ても、作画の凄さに気付くことがあっても、どこに価値があるのかを見出すことは難しいでしょう。
この作品を当時視聴できた自分は本当にラッキーでした。
登場人物についての考察は以下のページに詳しく書かれていましたので、興味のある方は是非ご覧になりご自身の知識と照らし合わせてください。
↓
http://d.hatena.ne.jp/grips0087/20120615/1339760877
(オタクの『基礎教養』とはどこまでなのか?をDAICONアニメ見ながら考えた)
ただ、上記ページを含めてDAICONを評論している人達が全く言及していない(?)と思われることがあるので、1つだけ言わせて欲しい。
{netabare}女の子が剣に乗ってサーフィンする姿、これは1981年のTVアニメ「ゴッドマーズ」に出てくる「バラの騎士」のオマージュだ。
DAICON IV公開当時、あまりにも当たり前過ぎて、しかも本作品の内容の濃さから判断するとここにゴッドマーズが入り込む余地はないかもしれないが、あの時代を生きてきた人達には、あれは「バラの騎士」にしか見えない。
{/netabare}
野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.7
戦争もの。
80分くらい。
そういう時期なんで。
お姉さんが意外と可愛い。
泣ける。
かなり有名な作品なんで、レビューもさぞ多いんだろうと思ってたらまさかの7件。
7・・・阪神の和田監督じゃないんだから、この数字は少し寂しい。
意外と言えば意外だったが、テーマがテーマだけに今までみたいに好き勝手書くわけにもいかず正直難しい。言葉も慎重に選んで書く必要がある気がする。こういうところもレビューの少なさに影響してるんだろうか。
知らない人のほうが少ないだろうけど舞台は第二次世界大戦後期の広島。
原爆投下後も逞しく生きていく主人公の姿を描くお話。
原作本が割りと小学生とかにも広く読まれていた(今は知らん)から、このアニメもおそらく下は小学生からと幅広い層に向けて作られたものだろうと思うが、特に原爆投下のシーンでは、そこまでやるんだってなくらい力を入れて作られてるように感じる。
このシーンだけ抜き出した動画とか見れるけどどうせなら全部見ましょう。
これはお子様が見てもガクブルもので恐怖しか残らんだろう。勿論それも狙いの1つなんだろうが。
ある程度大人になって見てみると恐怖より怒りのが勝ってくる。
原爆投下からの一連の展開を見ると、くたばれアメリカ人と思うし、てめーらは比較的安全なとこにいて勝てもしない戦争をグダグダ引き伸ばしたボケ共にも腹が立ってくる。
言葉が悪いのは百も承知だが、見てる時はそう思ってしまう。
日頃チワワのように温厚と噂される自分ですらこう感じるのだ。
多分、大勢の人が怒りまたは悲しいという感情を抱くのではないだろうか。
戦争もので思い出すのは、ほたるの墓だがこちらも短いながらも良作。
ストーリーも80分ちょいの中によくぞここまで詰め込めたなと思うくらい濃い目の内容。
只、ガキの頃見るよりもある程度大人になってからこそ見るべき作品だと個人的には思う。
でもま、機会があるならこっちより原作本のが明らかにいいから出来たらそっちで。
いやこっち先に見て興味沸いたら原作本でもいいかもしれない。
どっちにせよお勧め。
keylove さんの感想・評価
3.3
思う出しレビューになりますが、ある意味では大切な作品だと思いますので、書いておきます。
舞台は1945年、終戦間近の広島市。ゲンの父で下駄の絵付け職人大吉は、反戦思想の持ち主。こうしたことから、中岡家の家族は町内会長の鮫島や近所から「非国民」扱いされ、様々な嫌がらせを受けた。
以上wikiからの引用です。
現代のアニメを観てる人からすれば(自分もですけど)これはつまらない作品かもしれません。
でも、この問題定義というか、テーマはすごいと思います。
まさに終戦間近の広島。
つまり誰もが知っている原爆投下直前のお話です。
これは週間少年ジャンプで1972年に掲載されたらしいですが、アニメとか映画とかいう次元を超えていますね。
火垂るの墓もそうだけど、これは日本の歴史。
そして、世界の歴史ですよね。
たしか、文部科学省推薦だった気がするのですが、うなずけますね。
世界で原子爆弾(核爆弾)を投下されたのは日本だけです。
それは今の時代でも塗り替えられることなく、唯一の被爆国です。
そのことを忘れている、もしくは気にしない日本人が多数いる時代だからこそ、こういう作品と言うのは受け継がれるべきだと思います。
これが泣けるからだとか、描写がリアルだからとかそういうのじゃなくて、あくまできちんとした歴史を認識しておくという意味で必要だと思います。
戦争のことを否定したりするのは、こういう場にはふさわしくないと思いますが、このアニメ作品を観れば、そういう気持ちが湧くのはたしかです。
こんなに悲惨なことがつい数十年前に現実に日本で起きたということを、本当にリアルに描いている作品です。
ただ単にグロだとか作画が古いとか声優さんやキャラなど、今のアニメ作品と比べることなく、日本人として、心に刻むためにも、観ておいて損はないと思います。
ですので、ストーリーには高得点をつけました。
これはノンフィクションとも言えますから。
興味がある人はぜひ観てください。
ろき夫 さんの感想・評価
4.5
はだしのゲンとは
原作者自身の原爆の被爆体験を元にした作品で、これはそのアニメ映画です。
小学生の時、平和教育の時間に御覧になられた方もいるのではないのでしょうか?
最近、YouTubeでこの作品のとあるワンシーンをたまたま見つけまして。
それは丁度、広島の町に原爆が投下されるシーンでした。
凄まじい轟音と閃光。
あらゆる生命が失われたその瞬間が生々しく、途方もない恐ろしさをもって表現されます。
幾重にも重なった荒い線で描かれた絵。その中に、この作品に携わった方たちの感情をひしひしと感じ溢れる涙を抑え切れませんでした。
でも、こんな言葉なんかじゃ伝えられない。そんな焼けつくような映像でした。
これがきっかけではだしのゲンを視聴することにしました。
この作品には1と2があるのですが、1は原爆投下前後のエピソード。
2は戦後、少し成長したゲンのエピソードです。
両作品、話が続いているので一気に観たほうが良いかと思います。
ゲンやその仲間たち、彼らを見守る大人。必死に生きる彼らの姿は私にとって生涯忘れえぬ程の感動を与えてくれました。
小学校の頃図書館で読んだ原作とは全く違う印象を受けました。
この作品に込められているのは説教くさいメッセージなんかじゃ決してない。人間である彼らの生き様なんです。
現在、平和教育のためにこのアニメを児童に鑑賞させることはほとんど無いそうです。
表現の過激さが原因ということもありますが、時代考証に多少誤りがあるそうで。
致し方ないですが、実に残念なことだと思います。
またこの作品は当時の時代背景・人間の様子を考察するきっかけを私に与えてくれました。
あれから、関連する本をいろいろ読むようになりました。
最近読んだモノでおすすめなのが
『原爆投下は予告されていた 国民を見殺しにした帝国陸海軍の「犯罪」』(著:古川愛哲)
という著書です。
原子爆弾投下時の政府の対応と福島原発事故時の政府の対応にみられる共通性について言及しています。
タイトルからも分かるように、この著者の観点には政府批判への極端な偏りが見られるので
内容を鵜呑みにするのも危険ですが、的を射た部分もありとても考えさせる内容に違いは無いです。
原爆と原発。日本人はどうやら原子力と腐れ縁なようです。
ついこの間まで、原発についてそんな真剣に考えたことなんてありませんでした。
自分が考えてもどうしようもない問題だとスルーしていたので。
でも、はだしのゲンや数々の著書に触れて、少しずつ考えるようになりました。
やっぱり政府の役人たちだけに丸投げしていい問題でもないですよね。
私と同じようにあまり原発に対して意識したことのない方には是非触れて頂きたいです。
■最後に
はだしのゲンという作品をきっかけに
こういう風にまだ自分が変わっていけることを嬉しく思いました。
この出会いを大切にしたいです。
読んでいただきありがとうございます。
ガムンダ さんの感想・評価
4.0
「ゴルゴ13」と言えば殺し屋の代名詞として一般知名度の高い漫画作品です。
ターゲットに対して何の感情も抱いていないハードボイルド。
ただただ金で依頼を受けて殺しをする殺し屋です。
どことなく「ブラックジャック」にも通じますが、BJはハードボイルドに徹し切れなかった作品です。
それに対してゴルゴはどこまでも乾ききったハードボイルドです。
ターゲットの生に意味などなく、ターゲットの死にも意味などありません。
苦手な方は要注意です。
さて、この映画のエピソードはある男から恨みを買ったゴルゴ13ことデューク東郷が付け狙われるエピソードになっています。
私はハードボイル好きなので楽しめましたが、「これがハードボイルドだああ」みたいな臭い演出が過ぎます。
この辺は少し古いと言うか、現代ならむしろ「普通」に潜む裏社会みたいな描き方をした方がブルっと来ますよね。
それから {netabare}「これを使って」とか言ってラリーカーみたいな車を渡{/netabare}された時は爆笑してしまいました。 {netabare}目立ってしょうがない{/netabare}
当時は真面目だったんでしょうが、今日の感覚で言うと滑稽に映ります。
敵側のターゲット(つまりゴルゴ)のコード名が「G」なのも笑っちゃいます。
「Gを発見した」「やれ!」とか(笑
今だったら「G」だけは避けますよね。
私はリアルタイム世代ではないのですが、あの「ゴノレゴ」の元ネタとして終始ニヤニヤしてしまいました。
それから「シティハンター」のOPのヘリに狙撃されるシーンの元ネタもこれだったんですね。
でも本当なら機関砲ではなく対戦車ミサイル一撃で回避や反撃の余地などないですよね・・・。
何よりかっこよかったのはオープニングでした。
音楽もこれぞハードボイルドって言うベタベタでムンムンな感じでカッコ良かったです。
と言うわけで万人向けではありませんが、一見の価値はあるかと思います。
ketano さんの感想・評価
3.1
{netabare}
話を盛り上げようとしてるのは、わかるけど、ゴルゴ13のイメージと違ってしまったような気がします。
ゴルゴ13を求めると、この映画はちょっと受け付けないような気がします。
ゴルゴ13って設定じゃなければ。。。TV版の方がゴルゴ13だった。
{/netabare}
横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.0
私(無用ノ介)の創造主でもある、さいとう・たかを先生がお亡くなりになりました。
合掌。
なんと言っても代表作は、ゴルゴ13。
{netabare}
と同時に、先生は時代劇の大家でもあります。
「セットで再現不可能な舞台も、絵なら描くことができる」みたいなことを言っていました。
つまり、時代劇は劇画にもっとも適した題材であると。
ゴルゴ13もまた同じ。読者を世界旅行に連れて行ってくれます。
主人公も先生もスタッフも、全員が超S級のプロフェッショナル。
絵良し、キャラ良し、設定良し、ストーリー良しの、まさにモンスターです。
と、劇画を褒めちぎる原作派が、この作品を見ると、違和感が半端ないです。
なので、
{/netabare}
この映画の評価はいたしません。悪しからず。
ストップモーション・バージョンが、最も原作の雰囲気を表現しているので好きです。
観る漫画なので当然ですけど。
再放送しないかなあ。
イムラ さんの感想・評価
4.3
<2021/9/23 初投稿>
たぶん本放送で見た気がするなー、とWiki調べたら
1983年にフジテレビで単発のスペシャルで放送されてたんですね。
1時間強の映画サイズ×全3話で完結。
本稿ではその3回分をまとめてレビューします。
もともと小学生の頃から本作の原作漫画(※)が好きで、何度も繰り返し読んでいました。
(※)あだち充作「ナイン」全5巻 1978-1980年に少年サンデー増刊号に掲載
「ラブコメ×肩の力が抜けた平凡な主人公×高校野球」というあだち充の方程式の嚆矢です。
それ以前も同氏は高校野球ものを描いていますが雰囲気は当時よくある劇画調熱血でした。
ナイン連載開始の前年に終了した「ああ!青春の甲子園」は(原作者付ではありますが)週刊少女コミック連載なのに熱血メインで肩に力入りまくり。
肩の力が抜けた「あだち充メソッド」の始まりは間違いなく「ナイン」だと思います。
というわけで物語紹介
青秀高校への入学を控えた5人の男女が春に出会うところから物語は始まります。
登場人物
・新見克也
主人公。100m走の中学生新記録保持者。
でもそれ以外は普通。
普通に優しいし。
普通に正義感強く。
普通にヘタレ。
普通に思春期なので女の子にムラムラもする。
でも優しさは普通以上かな。
とある理由から青秀高校では陸上部ではなく野球部に入部。
漫画復刻版ではかのイチローがあとがきを執筆していたのですが
「克也の『俊足・粘って出塁するタイプの1番センター』という立ち位置が堪らない」というようなコメントしてました。
ちなみに最終巻の最終戦では克也くん。
0-0が続くひりひりするような投手戦の中、死球出塁からなんと{netabare}パーフェクトスチール{/netabare}決めました!
{netabare}パーフェクトスチールとは二盗、三盗、本盗すべて盗塁で1点取るという離れ業!{/netabare}
これは普通じゃない!
そりゃイチローも堪んないでしょう。
CVはアムロ・レイ、安室透、サボ、星飛雄馬の人
・中尾百合
ヒロイン。
青秀高校では野球部のマネージャー。
監督はお父さん。
黒髪ロングの美人。
思いやりもありおしとやかな大和撫子。
でも話すと案外普通だったり
ニックネームは「百合ちゃん」「百合っぺ」
・・・「百合っぺ」って時代だなぁ
水ダウで「〇〇っぺというあだ名の人、今はもういない」説とかやって検証してみてほしい。
というかですよ。
CV:石原真理子(1話)、倉田まり子(2話)、安田成美(3話)っておかしいでしょこれ 笑。
本レビューで声優評価高いのはほかの皆さんが凄いから。
あ、でも確か倉田まり子さんは割とちゃんとしてたような記憶があります。
・安田雪美
もう一人のヒロイン
明るいショートカットの女の子。
青秀高校の陸上部・短距離のエース。
とにかく明るくて可愛い普通の女の子。
この子のエピソードは普段明るい分、じんわりきました。
このキャラ造形はこの数年後に発表され大ヒットするあだち充作品「みゆき」の「妹の方のみゆき」の原型のような印象あります。
CVは坂本千夏さん
・唐沢進
克也とは中学時代からの親友。
中学時代は柔道部で県大会優勝の猛者。
仲良しだけあってヘタレなところもほどほどに優しいところもむらむらしやすいところも内面は二人よく似ている。
克也と同じ理由で青秀高校では野球部。
5番ライト。
西武ライオンズのおかわりくんポジション。
おかわりくんより煩悩多そう。
打率は悪いです。
美術部の高木さんとのエピソードは秀逸
CVはヤン・ウェンリー
・倉田進
中学時代、全国優勝経験もある野球部のエース。
サウスポー。
クレバーな頭脳と精緻なコントロール、回転の良いファストボールが武器。
とにかく沈着冷静で誠実、穏やか。
でも登場の仕方は最悪。
青秀高校でも野球部で無事エースになりました。
よかったよかった。
CVはマ・クベでブンドルでブラスター・キッドでRの人
そしてこの5人に後輩や年上のライバルキャラなどが加わって普段はのんびり、時々ちょっと切ないラブコメが野球とともに繰り広げられていきます。
その後のタッチやみゆきなどのあだち充漫画の原型ともいえる作品ですが、肩の力の抜き方がまだ試行錯誤している感じでたどたどしいです。
でも自分はそのたどたどしさが結構好きでした。
好きなあだち充作品BEST3の一つなんです。
kuroko85 さんの感想・評価
3.7
まだ、私が蒼くてそこまで捻じ曲がっていなかった頃に、
「あだち充」という方のブームがそれなりにきました。
私は根っからのアニメ好き、漫画好きでしたので
ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンと手当たり次第に
手を出していましたが、優先順位は上記記載順で
サンデーからのブームは何故か乗り切れませんでした。
その筆頭が高橋留美子女史で、
あだち充氏はそれなりに喰いついた方だと思います。
私が喰いついた順は「ナイン」「陽あたり良好」
「みゆき」「タッチ」だったと思います。
この「ナイン」はあだち氏の初期作品だけに
垢抜けていないというか、
昭和フォーク時代の青春と言うイメージでした。
架空の町で各スポーツにおいて
全国クラスの実力を持った3人の男子が
とある高校に入学するところから物語は始まります。
陸上の中学記録保持者の新見、柔道の中学県優勝の唐沢、
そして中学野球での有名人倉橋の3人です。
3人が入学した高校の野球部は連敗記録を更新しており、
廃部直前の状態でした。
偶然見た野球部の練習試合で、敗戦後に涙を流す美女を見て、
新見は野球部への入部を決めます。
それにつられるように唐沢も入部するのですが、
何故か野球の倉橋だけは入部していなかった!
そんな設定で物語は進んで活きます。
あだち充の作品って男女間の微妙な精神の揺れを軸に進めるのが
通例ですが、設定自体は結構荒唐無稽で、
この話も恋のライバルとして、甲子園の優勝投手が出てきます。
ヌンサ さんの感想・評価
4.5
例によって、スーパーロボット大戦シリーズで予備知識だけは持っていました。もちろん、テレビシリーズも未見です。
全体的に富野由悠季監督の"コメディサイド"が大爆発している作品でした、最高です。キャラクターがとにかくカワイイ(老若男女問わず)。中でも、やはり女性キャラクターのカワイさは異常です。もうものすごい破壊力で、僕は一瞬でやられましたよ、ええ。どのくらいの破壊力かというと、エルチとラグが"オレの嫁リスト"に登録されるくらいです(笑)。どっちも好きです。
この作品自体は、内輪ネタがあったりでスベリ気味な部分もありましたが、やっぱり面白いです。
富野監督のバイオグラフィを見ていると、これだけ短いスパンで次々と名作を生み出していた事実には驚かされます、改めてですが。
タマランチ会長 さんの感想・評価
5.0
この作品を知らずしてファンタジーを語ることなかれ。
質の高いアクション、寓話、こんな作品なかなかないです。宮崎駿の活劇と同等のドキドキ感が得られます。
悪役トルビーの声は池田秀一。これがまたよい。
大ボスのククルックは日本昔話の常田富士男。
ヒロインは島本須美。
これで面白くならないわけがない!
監督の故村野守美は知る人ぞ知る実力派。虫プロ出身の実力者と言えば、真崎守、坂口尚など素晴らしい人材がいるけど、アニメではこの人がおそらく一番だろう。この非凡な才能を埋もれさせたアニメ界の罪は重い。この手のファンタジー作品を作らせたら、今の深夜アニメなんかぶっちぎるくらいのクオリティーが保障できたかもしれない。
とにかく、これ読んだ人は一度観てみましょう。かなり面白です。
頭のなかJET!!! さんの感想・評価
5.0
手塚治虫の原作の映画だけあって やはりストーリーがしっかりしています。
子供向けの映画なんでしょうが、大人が見ても楽しめる むしろ大人の方が楽しめるかも知れない映画となっています。
ユニコがとっても愛らしい!!そしてユニコ意外にも可愛らしいキャラクターがたくさんでてきて ついついクスッて笑ってしまうようなシーンがところどころにちりばめられています。
みてて飽きませんでした。
大人がみたらそこまで怖くないかもしれないけれど 不気味な魔女や生き人形など子供にとってトラウマになるようなシーンがあります。
だけど子供にみせたいですねえ
いろんな人に見て欲しい!!
自分のお気に入りの映画となりました
◇fumi◆ さんの感想・評価
4.3
1983年公開のアニメ映画 48分
原作 魔夜峰央 監督 西沢信孝 脚本 田波靖男
日本のコミック史の1ページを飾る大傑作「パタリロ」の唯一の劇場版が、
このあにこれにおいてレビューどころか点数をつけたものが一人もいないとは嘆かわしい。
花とゆめ系列で現在も連載が続いているこの作品は既刊98冊(他に番外編もあり)の歴史的作品である。
この世の人々にBLというジャンルがあると言うことを知らしめた挑戦的なコミック。
そして、しびれるほど面白い作品であります。
テレビアニメはゴールデンタイムにて49話放送。
この劇場版「スターダスト計画」は終了後の作品で、原作の「スターダスト」のアニメ化です。
パタリロ・ド・マリネール8世 CV白石冬美 10歳 マリネラ王国の国王
ジャック・バルバロッサ・バンコラン CV曽我部和恭 エージェント
マライヒ CV藤田淑子 絶世の美少年
タマネギ部隊 CV野島昭生 古川登志夫 古谷徹 三ツ矢雄二 塩谷翼 塩沢兼人 井上和彦 神谷明
残念ながらタマネギはちょい役ですが、代わりにパタリロご先祖様が活躍します。
1時間にも満たない中編ですが、バランスの良いストーリーと美しい作画は名作の香り高い逸品です。
当時のアニメ誌での評価は「ドラえもんと比べると劣る」だそうです。
そうするとガンダムより上なのか?
冨野さんが好みそうなストーリー展開、この作品が逆襲のシャアの元ネタかも知れません。
とにかく評価無しとかありえませんよ。
男性が見てもほれぼれするBL薔薇シーン、切れ切れのパタリロギャグ、不必要なものはそぎ落とした完璧な作画。
これは傑作です。
短めであると言うことを考慮すれば万人にお勧めできる素晴らしい作品です。
本当はテレビ版全話観るべきだと思いますが、お試しとしてこの劇場版の視聴を強くお勧めします。
パパんがパン!!君はバラより美しい。タマネギ部隊集合!母上、ご健勝で何より。エコエコアザラクエコエコアザラク!!!!!!!!
fuzzy さんの感想・評価
3.6
楽しめるかな
流石に作画は1980年代のものなのでそれ相応
パタリロというより
妖怪始末人トラウマのファン
あちらも誰かアニメ化してくれないかな
作画は。。っと書いたものの
原作の雰囲気の絵にはなっているかと。
とはいえギャグ漫画なので、筋は取ってつけたもので
あとはパタリロワールドでしょ?っと思いきや一応話もちゃんと練れてる感じでよかった。
子供の頃観たうっすら記憶でしたが
やはりパタリロ、バンコラン、マライヒの声はこれだなぁと本編観て思う。
くだらないギャグの数々もテンポ良くて◎
あ、古川登志夫さんタマネギ部隊で出てましたね。
新しいアニメ観て、あれはダメこれはダメとばかり言ってる割にこちらは楽しめてのでやはり古いんだろうなぁ自分の感覚😅
opは80年代のいかにもなPOPSで吉田拓郎さんみたいな味のある声。。
って見たら唄:魔夜峰央って。。。先生。。笑
タマランチ会長 さんの感想・評価
2.8
熱烈なイルカファンだった私は、ベータのビデオソフト(当時12800円)を購入してまで観ました。当時中学生でしたから、ものすごく思い切った出費でした。
このアニメの楽曲がよい。
「恋はカラフル」
「不思議なサイエンス」
「君のマーチ」
「まどろむ夕べ」
「夢想家(ドリーマー)」
どれもイルカの楽曲の中でも素晴らしい曲。作画とか、動画は当時の水準からすればかなりすごい。
その他に、
「サラダの国から来た娘」
「小さな空」
など、イルカのヒット曲もプロモーションビデオっぽく流れる。とてもいい出来栄え。ファンにはこたえられない。
でも、ストーリーは無いに等しく、テーマは小学生かというくらい陳腐なテンプレ。よく動く昔のアニメを見たい方はどうぞ。