セシウス さんの感想・評価
3.4
レジェンド達が作った名作
原作は未読です。大昔妹の持っていた絵本を読んだことがあります(笑
宇宙戦艦ヤマトを作ったメンバーが古典劇の名作を現代SF風にアレンジして作成したことで当時話題になっていたそうです。私はリアルタイムで見ていたはずですが強烈な印象を残したOP曲以外は記憶になかったので、改めて見てみました。
主人公のチルチル・ミチル兄妹が仲間たちと共に青い鳥を探して様々な異世界を冒険するストーリーで終盤を除いて基本的には一話ずつエピソードが完結する形になっています。チルチル・ミチルは普通の子供なので、人間化したペットと仲間の精霊たちが冒険を助けるはずなのですが、びっくりするくらい役に立ちません(笑
以下メンバー紹介。
飼い犬(嗅覚と高い忠誠心で一番役に立つ)
飼い猫(青い鳥探しに反対でいちいち妨害してくる)
火の精(たまに役に立つ。濡れるとハゲる)
水の精(美人だがあまり役に立たない)
砂糖の精(全く役に立たない)
パンの精(分裂するが全く役に立たない)
ミルクの精(太っているが全く役に立たない)
時の精(タイマーとしてだけ役に立つ)
光の精(美女。全裸。頼りになるが滅多に同行してくれない)
冒険する異世界での話は童話っぽく教訓に満ちていますがそれほど重くなくコミカルで楽しいものになっています。それでも幸福の国編や未来の国編などは心に残りました。 主人公たちの障害となる敵役は夜の女王ですが、最初はそれほど敵意をもって接してくるわけではないので、緊迫感はありません。何より作中一番外見は可愛いです(声は美輪明宏さんなので恐いですが)
作画はさすがに古く、色々な世界を訪問する割には、昼か夜か、街か自然かくらいしか違いがないのでやや物足りなく感じました。回によっては激しく作画が崩れます。
声優は前述の美輪明宏さんをはじめ伝説級の人ばかりです。アムロ・レイや孫悟空、諸星あたるの中の人が演じています。
ミュージカル風でもあるので劇伴曲はよく出来ていると思います。そして何より40年たっても忘れらないインパクトあるOP曲、そして本編と全く関係ない昭和風バラードのED曲と音楽は色々な意味でスゴいです。
2クールありますが、思った以上に楽しめました。子供と一緒に楽しめる作品だと思います。また、ミチルはアニメの全妹キャラ最強レベルで可愛いので、妹萌えしたい人にもおすすめできます(笑