1970年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画一覧 10

あにこれの全ユーザーが1970年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の1970年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

73.6 1 1970年春(4月~6月)アニメランキング1位
あしたのジョー(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (156)
771人が棚に入れました
東京・山谷のドヤ街に、ふらりと1人の少年が現われた。矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、その動きから天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げんと奮闘する。しかしジョーは、ドヤ街の子供たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句、自分に向けられる段平の情熱を利用して犯罪に手を染め、警察に逮捕されて鑑別所・少年院へと送られてしまった。ある日、少年鑑別所のジョーあてに、「あしたのために」の書き出しで始まる段平からのはがきが届く。その内容は、左ジャブの打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。時間と体力を持て余していたジョーは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のパンチの切れが、今までと比べ物にならないほど向上してゆくのを実感する。

声優・キャラクター
あおい輝彦、藤岡重慶、仲村秀生、西沢和子、西尾徳、小沢かおる、肝付兼太、広川太一郎、牛崎敬子、桑原たけし

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

だけど~ひゅるるる~♪

昭和のスポコン代表作のひとつ、ボクシングといえばやっぱりあしたのジョーですよね

伝説の力石戦は目が離せません

作画とか音楽とかはもう時代が時代だから抜きにして、思いっきりのめり込んで見れます

たまにはスポコンもいいものだなぁ~

投稿 : 2024/12/14
♥ : 41
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作はもはや文学作品

このアニメ作品語る前に、
(あしたのジョー)イコールスポ根物という評され方に、
物凄い嫌悪感をおぼえる、
同時期連載及びアニメ化された(巨人の星)こそスポ根ものだが、
(あしたのジョー)はこれらと全く対極に位置する、
スポ根という言葉の定義や各々の捉え方にも拠るが、
あしたのジョーをスポ根一言でかたずけられるのは悲しい、
{netabare}
主人公の丈だが、
出生孤児院孤立無縁唯一自由のみ求め幼少時孤児院脱走繰り返し、
物語始まったドヤ街に流れてきた頃(推定10台後半)になるまで、
どのような形にせよ我が身一つでサバイバルしてきた事は想像できる、

ヤクザ相手の大立ち回りドヤのガキ引き連れ詐欺所業も生きるため、
投獄されても自由を求め抗い続ける様は、
檻に捉えられた野生の獣と同じ、野獣である。

少年院脱走一歩手前で宿敵元プロボクサー力石と遭遇、
完膚なきまで叩きのめされる、
まさに憎いあんちくしょうで、
自由のみ求めてた丈に力石をぶっ倒すという情念が生まれる、

丈にとってのボクシングは同じ土俵で力石徹を叩き潰す手段であり、
以降必然的にボクシングに対峙してく訳だ、

高度成長期アメリカに追いつけ追い越せな国策的精神論、
時代に沿ったであろう根性で富を掴め的なものではない、
丈のそれはもっと根源的な本能、闘争本能というべきものである、

力石と対決する為のボクサーになる方法からして、
プロボクサーにケンカを売り、倒す事で既成事実を作り、、
プロテストでもレフリー構わず相手を叩きのめし、
プロになってからも野獣、野生的側面失わずそれを本質とし、
その戦い方は不可能を可能にする殺し屋、ケンカ屋と評される、
{/netabare}
何それしたいから何それになりたいから、
富や栄光がどうので「頑張る」ではなく、
内なる闘争本能根源とし闘いたいから闘ってる、
{netabare}
物語は一つの岐路を迎える、
力石を倒す一点のみ目的だった丈だが闘いの末力石が死ぬ、
目的失い放心しするも丈はリングに帰る、
顔面打てなくなりドサ廻りに落ちそれでも何故、
ボクシングにしがみ付くのか?
{/netabare}
「燃えているような充実感はいままでなんどもあじわってきたよ…
 血だらけのリング上でな
そこいらのれんちゅうみたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない
ほんの瞬間にせよまぶしいほどまっかに燃えあがるんだ
そして あとにはまっ白な灰だけがのこる…
 燃えかすなんかのこりやしない…
  まっ白な灰だけだ
そんな充実感は拳闘をやる前にはなかったよ
 負い目や義理だけで拳闘をやってるわけじゃない
 拳闘がすきなんだ
 死にものぐるいで噛みあいっこする充実感が
 わりと おれすきなんだ」

丈自らが語った有名な一節だ、
(おいらにゃ獣の血が騒ぐ、)尾藤歌う寺山修司の詩は、
こうしてみると丈の本質を見抜き実に的を得てる、

原作者はちばてつや氏と高森朝雄氏であり、
高森朝雄は梶原一騎の別名、
当時(巨人の星)(柔道一直線)等々で売れっ子原作者であり、
今もスポ根の代名詞的存在として認知される氏であるが、
あしたのジョー連載誌(少年マガジン)には巨人の星もあり、
変名には単一的イメージ回避な理由もあった、

加え梶原一騎物というのは語り口や説明事等氏独特の癖がある、
ただ丈以前も以降も幾多梶原作品は存在するが梶原節の顕著さで言えば、
(あしたのジョー)は物凄く薄い、いい意味で梶原物らしくない、

これは、もう一人の原作者ちばてつや氏の筆力構成力さることながら、
丈のみならず登場人物全般においての表現力のたまものであり、
本能情念のまま真っ赤に燃え上がり後には真っ白な灰だけが残る、
そんな最終回に至るまでの、
ちば氏の原作脚本改変(改善)に至っては有名な話である、

梶原一騎氏とちばてつや氏の融合による奇跡的化合物、
ここに漫画でも劇画でもない、
ある種文学とも称される作品としての原点がある、

主人公しかり作品の成り立ちしかり、
スポ根ものという概念から越脱したものがあきらかに存在する。

話をこのアニメに向けると、
当時虫プロによりアニメ化された(あしたのジョー)であるが、
デジタル技術満載の現代のアニメと簡単に比較すべきものではない、

総合監督は出崎統氏だが作画監督は杉野氏、荒木氏等数班体制、
それでもアフレコ毎回間に合わず、
夜中近所外注叩き起こし塗画頼んで廻らざるおえない等、
地獄的スケジュールの中手作り感満載であったらしい、
班違いからくる画の統合性欠如を修正する暇もなかった、
こんな事は容易に想像がつく、

まあ小学生だった当時は画の違い等さして気にもならなかったが、
後に何度も見返すうち、
比較的纏まった絵は杉野氏かな?
荒削りだが時として情念発露にも観えるのは荒木氏だろうか?
そんな妙な楽しみ方を見つけたりもした、
事実手書きでしかありえないとてもいい線や画もある(主観)、

ごく一例だが、
力石戦決着場面は50話ラストに描かれるが、
翌51話の始めにも同場面は流れる、
アッパーカット放つ事により決着するまでの、
ラストの攻防一連の描き方、
これが50話終と51話始点では同じ場面ながら、
演出から作画に至るまで全くの別物で、
纏まりで言えば51話の方が丁寧だが50話ラストのそれは、
作画どうのデッサンどうので一蹴できない、
ラフな中にも構図も演出も絵も情念発露な感じ抜群で、
丈自身の情念とシンクロする様な描写は個人的には大好きだ、

音楽については初期オープニングやエンディングのせいで、
ともすれば演歌的なイメージのみで語られるが、
BGMで数パターン後にボーカル入りも作られた数種の力石のテーマ、
ジャズやロックも加味された名曲だし、
ラテン的なカーロスのテーマも大好きだった、

後半になり絵も落ち着いてきてカーロス登場くらいから、
アニメが当時連載中だった原作に話が追いついてしまう事象が起きる、

雑誌連載同時アニメ放映な場合、
同じ週一でも数ページ連載な雑誌とCM込みでも30分枠のアニメとでは、
どうしてもアニメの方が進話が早いのは今も昔も変わらず、
話を膨らませたり流れの速さを調整したりというのは、
主に各話担当の脚本の妙に依る処大だがその点、
(巨人の星)の様にボール一球投げるのに数週間?
と揶揄される様な事もなく、
登場人物の人となりも壊さずおおむねうまく熟してる様に感じる、
がしかし追いついてしまった以上仕方なし、


アニメ版の丈はカーロス戦後ふらりと旅立つ訳だが、
「奴はまた帰ってくる、奴があしたのジョーであるかぎりな」
そんな丹下段平の言葉は一種願いにも感じた、

後に(あしたのジョー2)として段平の予言は実現するも、
1~2の間には10年以上の歳月が要される、

出崎氏と杉野氏の黄金コンビによりあしたのジョーが、
(あしたのジョー2)で帰って来れたのは、
(宇宙戦艦ヤマト)の再放送から発したアニメブームの到来、
アニメ雑誌や再放送或いはアニメ映画化の慣例化等、
ジョーファンのみならずアニメ文化としての、
一大ムーブメントがあったればこそだろう。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 29

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

今となっては評価するのも恐れ多い

ストーリーもさることながら

出崎監督演出技法が現代のアニメに

大きな影響を与えていることは周知の事実です。

セルとフイルムの時代で毎週放送の79話…

当時の虫プロスタッフの皆様に頭が下がります。

作画の評価は同年代作品との相対的な評価。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

66.1 2 1970年春(4月~6月)アニメランキング2位
チキチキマシン猛レース(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (19)
101人が棚に入れました
11台の個性的なレーシングカーとそれぞれのドライバー達が、荒野や峡谷、砂漠、雪山などのバラエティに富んだコースで繰り広げるカーレースを、1話完結で描く。

日本語版作成にあたっては、オープニング曲を作り替え、日本向けのキャラクター名を設定し、吹き替えでも声優によるアドリブの多用や、オリジナルではほとんど言葉を話さない犬のケンケンに台詞を与えるなど、大幅にアレンジされている。

声優・キャラクター
野沢那智、大塚周夫、神山卓三

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

めっちゃ面白い。

アメリカのハンナ・バーベラ制作によるショートアニメ。

かなり古い作品にも関わらず、高得点を付けざるを得ないかなり面白いギャグ作品。

昔はテレビ東京系の「マンガのくに」という放送枠でたびたび再放送されていたと思います。最近だとカートゥーンネットワークとかで観られることがあるのでしょうか。

基本的には放送時間中で毎回11台のマシンがレースを行い、優勝を争います。コースはスタート地点とゴールは決まっていますがかなり自由度があるオープンコースで途中には山あり谷あり、岩に塞がれたり池があったりと難コースです。

そんな中で作中ヒール(悪役)として愛機00(ゼロゼロ)マシンに乗り、他の車に対して数多の妨害工作を行うブラック魔王(CV:大塚周夫)とその部下(?)である犬のケンケン(CV:神山卓三)が主役といって良いでしょう。

そしてもう一人の主役がレースの実況アナウンサー(CV:野沢那智)です。作中でアナウンサーはブラック魔王たちに対して敵意を持っており、00マシンが先行したり妨害工作が実を結ぶとあからさまに悔しがります。

また作中で紅一点のカーナンバー5番プシーキャットのドライバーであるミルクちゃんにはアナウンサーは贔屓を隠しません。

毎回レースのスタート時には「エントリーナンバー1番、ガンセキオープン…」と出場車両の紹介がありました。

カーナンバーと車両名(カッコ内は特長):

1. ガンセキオープン(岩を素材としたオープンカー)
2. ヒュードロクーペ(幽霊屋敷をモチーフにした謎の車)
3. マジックスリー(陸海空に対応可能な多目的車)
4. クロイツェルスポーツ(実は車ではなくただの飛行機だが機銃装備)
5. プシーキャット(パラソル装備の優雅なオープンカー)
6. タンクGT(その名の通り砲撃可能な「戦車」)
7. ギャングセブン(マフィアが乗るような黒塗りのセダン)
8. ポッポSL(軽便鉄道の蒸気機関車のような感じで普通の車輪を装備)
9. ハンサムV9(オープンコースを走るのに向かないフォーミュラーカー)
10. トロッコスペシャル(木造車で車輪がノコギリ)
00: ゼロゼロマシン(おそらくエントリー全車中で最高性能)

普通に走れば勝てそうなゼロゼロマシンがあえて先行して妨害工作を行ない他の車の反撃にあったり自滅するというのが定番のストーリーなのですが、そのハチャメチャなレースぶりは面白いこと請け合いです。

なお、ネタバレなので書きませんが最終回の順位は意外な形で決着します…。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

元祖電波ソングに乗せてクソッタレどもが繰り広げるドタバタコメディ

アニメ制作:Hanna-Barbera Productions(アメリカ合衆国)
1放送回/2話 全17話(日本語版も同じ)
オリジナル:1968年CBSネットワーク
日本語版初回放送期間
1970年4月6日 〜7月27日
日本語版主題歌
「チキチキマシーン猛レース」
チキチキマシンチキチキマシン猛レー〜〜ーーース!
作詞:水野礼子
作曲・編曲:橋場清 

設定監修:赤塚不二夫
ナレーション:野沢那智

『トムとジェリー』で有名な「ハンナ・バーベラ・プロダクション」の制作。
この作品で登場したキャラは今でもグッズで現役活躍していますね。
グッズやゲームは知っていても元ネタの本作品を観ている方々は少ないのではないでしょうか。
私は再放送組ですけど、外遊びから帰宅して夕食までの間の絶妙な時間帯(私の地域では夕方6時半〜)で放送されていたのことも私達の世代の多くが視聴していた要因です。
私の幼少時代は他のアニメでは年齢に数年差がつけば話題が合いませんでしたけど『トムとジェリー』やこの作品に関しては前後5歳程度までは共通の話題にできましたね。
地域によっては初回放送から10年近くに渡り再放送をしていたみたいです。

もう視聴してから相当の年月が経っており、各話ごとのエピソードの記憶は薄れていますけど、当時放送されていた{netabare}ギャグコメディアニメ{/netabare}では群を抜く面白さでした。
個人的には(再放送)同時期に放送されていた『元祖天才バカボン』や『ダメおやじ』(一部地域ではPTAが騒いで小学生の視聴が禁止されたとか)を凌駕しています。
極端な話し、{netabare}シュール度とクイック展開{/netabare}なら今期(2016秋アニメ)放送されている『WWW.WORKING!!』は足下にも及ばないどころか本作品の方が遥かに面白い。
本作品と次期作品を合わせて当時の私の中では『パタリロ』登場までの約5年間脳内トップ1でした。
{netabare}本作品のOP曲でも電波ゆんゆんですけど、次期作品『スカイキッドブラック魔王』のOP曲は電波ソングとしてトップクラスでしょう。{/netabare}
こちらの詳細は『スカイキッドブラック魔王』でレビューしますけど、{netabare}本作品のOP曲は米国版のアレンジとはいえ神OPには間違いありません。{/netabare}
このアニソンを作られた方々は神です!

本作品の基本ストーリーは{netabare}自動車レース{/netabare}ですけど、{netabare}展開される内容が過激で濃いゆえに多数の登場キャラもすべて立ってしまった異色の出来栄えです。
現代で同じような設定のアニメを制作するならBPO覚悟が必要なシーンも多々ありますからね。{/netabare}
現代の国産ギャグアニメの監督、シリーズ構成クラスを担当している年代は本作品の影響を確実に受けていると思いますし、それほどインパクトが強い作品でもあります。
当時はキューティーハニー(エロと言えないが当時の基準では卑猥)の放送時間が所謂大人帯の夜8時以降にされたようにエロには厳しかったですけど、今ならヤバイようなナンセンスギャグは隆盛でした。この当時のアニメがもうほとんど再放送されない原因の一つとして放送コードの問題もあるようです。
{netabare}制作スタジオはB級映画を意識して作ったそうで、ストーリーはアメリカンブラックジョークの王道ですけど内容が【イカサマ上等】ですので教育上は問題があるかな。{/netabare}

{netabare}ブラック魔王&ケンケンコンビは姑息なことをしなくても勝てるんですけど、悪役キャラを主役に据えた演出はお見事です。
個人的にはガンセキオープン推しでした。
当時の心境は曖昧ですけど、シュールな展開の中でマイペースな緩さが何ともいえず好きだったのかな。{/netabare}
私事余談ですけど、教師に説教された後に{netabare}ケンケン笑いをして{/netabare}往復ビンタを食らったのは内緒です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あまり覚えてないけど・・・

幼稚園くらいだったかに見ていたアニメなので
詳しくは覚えていないけれど
キャラが個性的でとても楽しくみたのは覚えてます
歌なんかは特に鮮明に覚えてますね

チキチキマシンーチキチキマシンー
猛レーーースぅぅぅぅぅうぅうぅぅー

トムとジェリーが好きな人なら
楽しく見られるんじゃないかな

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

65.1 3 1970年春(4月~6月)アニメランキング3位
昆虫物語 みなしごハッチ(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (36)
183人が棚に入れました
平和なミツバチの巣が悪いスズメバチの大群におそわれた。女王様はわずかの供を連れて逃げ、とり残されたハッチは、親切なシマコハナバチのおばさんに育てられた。あの日、おばさんが買物に出た留守に、いいつけを破って外の探険にでかけた。途中カマキリに襲われたりしたが、おばさんの心配をよそに無事家にたどりついた。やがてハッチは、おばさんから自分がおばさんの本当の子供でないこと、ミツバチの子はミツバチでなければ育てられないことを教えられた。ハッチは本当のママをさがし、ミツバチの王国をもう一度つくるため、やさしいおばさんに別れを告げ、大空に飛びだした。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「本当は怖いタツノコアニメ?」

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
一見、キャッハウフフのお花畑的な世界が繰り広げられそうな絵と設定ですが、違います。内容はかなりハードです。昆虫を人間に置き換えた社会風刺。徹底して描かれる弱肉強食の世界。回によっては、内容的に問題があって、放送が飛ばされたエピソードもあるみたいです。

勿論、素直に感動できる回もありますし、「いや、シンプルに親子愛を描いた名作子供向けアニメだよ」と言う方も多いでしょう。それも正しい解釈だと思います。

でも私は、「社会風刺」とかよく分からなかったあの頃から、幼心にも「怖さ」の方が勝っていた気がします。「本当は怖いグリム童話」的な感じです。

そんな迷いが、このレビュータイトルです。

このアニメが「子供向け」なのか「ホラー」なのか、気になる方は視聴してみて、御自身で決めてみるのも良いのではないでしょうか。

【視聴終了(レビュー) タイトル遊びw】
{netabare}
このアニメ、タイトルだけ並べてみても、「スゴさ」「味」が伝わると思います。1話から順に並べてみます。気になるタイトルはありますか?(以下、「」内は、剣道部の呟きですw)。

負けるなハッチ
行け行けハッチ

「おっ、{netabare}ここまで2話は良い感じで子供向けっぽいよ~♪{/netabare}」

悲しき対決
サムライアリの襲撃
飛べよみにくき天使

「もう、{netabare}タイトルがエヴァっぽいw{/netabare}」

泣くなハッチ
ママと呼びたいの
傷だらけのバレリーナ
闘え弱虫野郎(前)
闘え弱虫野郎(後)

「いや、{netabare}弱虫野郎って、文字通り虫だしなw{/netabare}」

坊や泣かないで
やさしき繭娘
灯火よいつまでも
涙こらえて
花のミツバチ娘
花園の暴れん坊

「あれ?{netabare}時代劇だっけ(笑)?{/netabare}」

夕焼けに鳴る鐘
めぐりあいの子守唄

「もはや、{netabare}純文学(笑){/netabare}」

悪者じゃないんだ
大ぼら大将の冒険
ハニーの剣
憎しみよさようなら
ガラスの中のママ
海を見たカゲロウ
老兵スズメバチ
スズ虫はもう鳴かない
盗まれた王子
鳴くなアーリン
この空のどこかに
太陽のママ
広い世界が呼んでいる
ひとりぼっちの熊王
炎の中のいのち
栄光のアリ塚(前)
栄光のアリ塚(後)
愛のコンサート
さよなら子供達
ゆずり葉の歌
パパとママの真実
勇気をもって立ち上がれ
十二匹の子供達
それでも飛ぶんだ
悲しみはママだけ
雨のお玉が池
嵐の中の友情
飛べよハッチ
牧場の城
闇に光る涙
雪山のかなたに
森の忍者虫(前)
森の忍者虫(後)

「この辺、{netabare}ゲストキャラがどんな昆虫かも想像つくし、良いタイトル多いよね♪{/netabare}」

陽陰の虫野郎

「これが{netabare}噂の放送中止回。同和問題を扱ったために、主に関西地方で放送が飛んだとか。ちなみに、絵コンテは我らが富野由悠季氏ですw{/netabare}」

魔の虫食い草
ママは海の彼方に
ひとりぼっちの三匹
雪山の太陽
南の国の子守唄
父の星・母の星
悲しい友情
大海の一葉
美しき生命
幸せはママの願い
底抜け三匹の虫野郎
もう一人のママ
燃えろ朝焼け
悲しき母子草

「まあ、{netabare}ずっとなんだけど、子供向けアニメのタイトルじゃないだろw 日活かw{/netabare}」

いつわりの花園
まぼろしの吸血鬼
愛の裏切り者
美しきいけにえ
愛の対決

「いつの間に、{netabare}少女漫画? おそろしい子!(笑){/netabare}」

ハッチ故郷に帰る
夕焼けの兄妹
忘れな草に願いをこめて
愛は戦いの果てに
森は呼んでいる
はばたけ親子蝶
死の池からの脱出
輝ける生命
パパはひとりぼっち
炎の中のママ
涙の中でありがとう
飛べ!ママを信じて
五匹のスズメバチ野郎
怒りの矢
ハッチにつづけ

「この辺は、{netabare}いよいよラストっていうクライマックス感が伝わりますね~。{/netabare}」

たくましき母の愛
ママは涙のかなたに(前)
ママは涙のかなたに(後)
ママに抱かれて(前)
ママに抱かれて(後)

「なんか、{netabare}ようやくほっとできるタイトルが並びました(笑){/netabare}」


、、、ね? スゴいでしょ(笑)?

このアニメ、確かに母親と再会できた感動は強いんだけど、如何せん、それまでに乗り越えてきた数多の試練と、ゲスト昆虫達の死屍累々の印象の方が強くてね(汗)

まあ、ご都合主義のテンプレ萌えアニメに飽き飽きしている方は観てみるのも良いかも。この時代のアニメって、今より攻めているの多いしね。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

憎いヤツだよスズメバチ

「みなしご」って、今じゃ使っちゃいけない言葉でしょうかね?(゜-゜)
ちなみに、ハッチはみなしごじゃありません(゜-゜)
ちゃんと、八代亜紀・・・じゃなかった、お母さんに会うことが出来ます(´ω`)
 
母を捜す冒険の旅の途中で、様々な仲間を作り、敵対した相手とも協力して更に
強大な敵と戦う・・・
後の作品や、ゲームのシナリオなんかに影響を与えていないとはいえないでしょうね(´ω`)
 
主題歌はイイですね(゜Д゜)
演歌とロックが融合したような、カラオケで熱唱できる歌です(゜Д゜)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

REI さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初めて泣いたアニメはこれ

原作は無くて、タツノコプロの代表作。

蜂の子ハッチが、母を求めて昆虫の世界を旅する物語。

当時、両親が共働きで、保育園に預けられたり、一人で留守番だったりと
ちょっと両親の愛に飢えていて、ハッチが母を探す姿に共感したのかも・・・

リメイクも出ているので、子供の情操教育には良いアニメ?

全てのアニメに携わる人に感謝を!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

63.0 4 1970年春(4月~6月)アニメランキング4位
ばくはつ五郎(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (10)
23人が棚に入れました
『タイガーマスク』『0戦はやと』などで知られる漫画家・辻なおきの原作による、青春学園ものアニメ。青空高校新聞部の新部員・大石五郎は運動神経抜群の熱血漢。その優れたスポーツ能力を評価され、新聞部と掛け持ちで多くの運動部でも助っ人で大活躍する。そんな五郎の活躍をハラハラしながら見守るのは、男まさりな新聞部部長・三枝まゆみと、五郎の子分を自称する同じく部員の輪島一平。そんな3人の前に、今日もまた学園を騒がす事件の予感が…。アニメ製作は『サザエさん』などで知られるエイケン(当時T.C.J)が担当した。

声優・キャラクター
中山輝夫、杉山佳寿子、小宮山清、上田敏也、細井重之、矢田耕司、栗葉子、松岡文雄、市川治、勝田久、納谷悟朗

KANO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ば〜くはつ五郎は、ばくはつ五郎は、イカしているんだよ〜♪

本作のレビューを書くのは、私で2人目ですが
私も殆ど覚えてません(^^)
OP曲の走り部分とラストの歌詞だけです。

勿論リアタイでは無く、再放送ですが、私の地域では当時全盛期の「夕焼けニャンニャン」と同時期に放送していて、「今日は夕ニャンとばくはつ五郎見なあかんから帰るわ」と言う、日常会話が成立していた事は覚えがあります。

うろ覚えですが、内容は転校生の大石五郎くんが、新聞部(今は無いんかな?)に入部して、五郎くんはスポーツ万能の熱血漢で、他のスポーツ部の助っ人に入り、「爆発だ〜!」と叫びゾーンに入ったりが有った様な無かった様な、ある時は理不尽な相手に対して、「爆発だ〜!」と叫び、暴れて殴る蹴るが有った様な無かった様な?

「ば〜くはつ五郎は、ばくはつ五郎は、イカしているんだよ〜♪」今も稀に脳内を弄るインパクトかつ意味不明な歌詞(^^)楽しみに観ていた筈なのに全然覚えていない…

どなたか詳しくレビュー書ける方はいらっしゃらないだろうか〜?

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
赤き血のイレブン(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (3)
31人が棚に入れました
埼玉県の新生高校に元サッカー日本代表で メキシコ五輪銅メダリストの松木天平が赴任する。現役時代には「ゴ-ルの猛虎」と呼ばれた松木はサッカ-部を設立し、生徒達に友情とチ-ムワ-クを教える事を目指す。これに対し玉井真吾は第2サッカ-部を設立し松木に勝負を挑む。この勝負に敗れた玉井は松木の人柄に感銘を受けサッカー部に加わり、己れの赤き血をこのスポ-ツで燃やす事を誓うのであった。松木の厳しい指導の下で着実に実力を付けた新生高校イレブンは、全国大会出場を目指し埼玉県予選に出場するが、そこには並居る強敵たちが待ち構えていた。

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
いたずら天使チッポちゃん(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★★ 5.0 (1)
16人が棚に入れました
天界から人間世界にやってきた可愛い天使を主人公とする、帯放送枠のギャグコメディアニメ。 藤野カン太郎とピン子の兄妹は、両親が経営する食料品店「マルフジ」を手伝っていた。そんな二人の前に、雲の合間から足を滑らせて人間界に落ちてきた、天使のチッポが登場。まだ子供で背中の羽根が小さいチッポは天界に帰ることもできず、そのまま藤野家の家族になる。人間界についてよく知らないチッポは純真無垢。だがとてもイタズラ好きで、今日も町に騒ぎを巻き起こす。 フジテレビ18時代の帯アニメ『そばかすプッチー』『ピンチとパンチ』に続く、ギャグコメディアニメ路線の第三弾。制作は同じフジテレビの子会社フジテレビエンタプライズで、スタッフも前二作とほぼ同様。受験勉強や教育ママゴンの登場で息がつまる現代児童、そんな彼らのストレス解消を意図した人気番組だったが、フジテレビエンタプライズが共同テレビに吸収合併されるのを契機に終了。そのまま本路線の終焉も迎えた。

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
動物村ものがたり(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2)
14人が棚に入れました
 動物村に起きるさまざまな事件をユーモラスに描いた、短編テレビアニメシリーズ。 劇場アニメ分野から、帯枠のテレビアニメ分野に活躍の場を移した横山隆一のおとぎプロ。そのおとぎプロが1960年代前半に約4年の歳月をかけて自主制作した全100本のアニメシリーズ。原作、脚本、演出、キャラクターデザインは、横山隆一がメインもしくはほぼ一人で行なっていたと言われる。横山は当初『五万匹』の題名で作品制作を進めたが、完成後、特に放映枠の獲得に至らなかった。そのため作品は3年ものオクラ入りになったそうで 、結局、T.C.J.(現エイケン)が完成したフィルムを再構成して本作『動物村ものがたり』の題名と仕様で、1970年から一回15分の時間枠で放映した。放送環境に関する現存資料の乏しい作品で、一説では数話分のエピソードをまとめて一回の中で放送したと言われる。

声優・キャラクター
白石冬美

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
日本誕生(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
 長命の河童を主人公に据えながら、日本人の文化の歩みを語る歴史ファンタジー。30分枠、週一回の形式で全5話が放映された。 古代の中国南部。そこには若いオス河童・リューファが住んでいた。彼はある日、遠い島国・日本出身で、大陸に漂着してきたメスの河童コザラに出会う。彼女との縁からやがて九州に渡ったリューファは、その地に稲作の仕方と鉄器の製法を伝えた。そしてこれが日本の文明に大きく影響。次々と新たな文明の扉を開いていく日本民族を、河童たちは悠久の時の中で見守るのだった。 放送局の日本テレビ側から打診されたアニメで古代史を語る企画に虫プロが対応。演出家の山本瑛一が自ら脚本を書いて、制作した。山本は古代史を巡る、多様な学術論を積極的に研究。実写映像も柔軟に用いて、ドキュメンタリー性の強い歴史ファンタジーにまとめあげた

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
おたのしみアニメ劇場(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★★ 5.0 (1)
11人が棚に入れました
 本アニメは、1970年からCX系で放映されていたスタジオバラエティーショー番組『祭りだ! ワッショイ!』内の一コーナーとしてオンエアされた(なお本コーナー名を「歌謡アニメ劇場」と記述する資料本もある)。都会の無味乾燥で、人々の個性を消しさっていく日々。そんな都会に幻滅を感じた少女は彼方に旅立つ。その目的地は故郷そのものではなく、少女時代に彼氏に向けた恋する日々の思い出だった(「希望」)。この「~アニメ劇場」コーナーは番組内でも特に人気の企画の一つ。毎回、当時のヒット曲に乗った、その曲のイメージに合わせたさまざまな趣向を凝らしたアニメが画面に登場した。 アニメ制作は、鈴木伸一率いるスタジオ・ゼロ。石ノ森章太郎や赤塚不二夫、さらには園山俊二など一流の漫画家たちが直接アニメ制作に携わり、それぞれ個性的な映像を見せていた

計測不能 5 1970年春(4月~6月)アニメランキング5位
ぺネロッピー絶体絶命(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2)
9人が棚に入れました
 米国ハンナ・バーベラ・プロダクション制作の美少女サスペンスコメディアニメで、日本でも大人気の『チキチキマシン猛レース』からのスピンオフ編。
 イギリス名門ピストップ家のお嬢様ペネロッピー。彼女はその愛らしさにも関わらず、世界中での冒険が好きな元気娘だ。だがそんな彼女の命を狙い、ピストップ家の莫大な財産横取りを企むのは怪人マントメガネ。その正体は、普段は同家の忠実な執事だ。マントメガネの計略によって窮地に陥るペネロッピーだが、それをいつも救うのは心優しき七人のならず者「リトルギャングス」。こうして怪人の悪計は、今回も水泡に帰すのだった。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323662 から抜粋

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%8D%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E7%B5%B6%E4%BD%93%E7%B5%B6%E5%91%BD

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

みんな集まりゃまあまあなんとか危機一髪に間に合うじゃんか

…というOPも懐かしい、ハンナ・バーベラ(アメリカ)制作のショートアニメ。
『ぺネロッピー危機一髪』としても知られているかも。

カーナンバー5番はプシーキャットのドライバー、ミルクちゃんとカーナンバー7番はギャングセブンのトラヒゲ一家7人衆による、『チキチキマシン猛レース』のスピンオフ作品です。

ただし日本語版は別の制作スタッフが作成しているせいかキャラクター名はチキチキマシンから変更(ミルクちゃん→ぺネロッピー/トラヒゲ一家→リトルギャング)となっています。

チキチキマシンで本作の富豪設定があったかどうかを覚えていないのですが、あんな金のかかりそうな道楽レースに出場している時点であっちの世界でも富豪なのかもしれません。

さておき、父親を亡くし莫大な遺産を相続するぺネロッピーは、その財産を狙う怪人「マントメガネ」に狙われることになります。

各話の基本的な展開は: のんびり過ごすぺネロッピー → マントメガネ一味による誘拐・殺人のピンチ → リトルギャングによる救出劇 という固定フォーマットです。

マントメガネの正体は視聴者には明かされているのですが、狙われる側は把握しておらず「気づけよ!」とツッコミを入れつつ毎回危険な目に合うぺネロッピーを鑑賞する作品です。

はっきり言いますが、『チキチキマシン猛レース』の方が面白いですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10
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