1969年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画一覧 6

あにこれの全ユーザーが1969年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の1969年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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年代別アニメ一覧

65.7 1 1969年冬(1月~3月)アニメランキング1位
長靴をはいた猫(アニメ映画)

1969年3月18日
★★★★☆ 3.6 (24)
95人が棚に入れました
フランスのシャルル・ペローの同名童話が原作。脚本に井上ひさしが参加。石川進、藤田淑子がそれぞれぺロ、ピエールの声を演じている。全編にあふれるユーモアとギャグが光り、「びっくりしたニャ」の主題歌も印象的。長靴を履いた猫ペロは、ネズミを助けたことから“ねずみを仕留めない罪"でボス猫に死刑を宣告されてしまう。それ以来、ペロはちょっとマヌケな3匹の殺し屋猫に追い回されていた。そんなある日、ぺロは二人の兄にいじめられている少年ピエールと出会う。家を出て町まで来た二人は、お城のローザ姫がおムコさんを捜しているという貼り紙を見つける。ペロは心やさしいピエールとローザ姫を結婚させるため、いろいろな作戦を計画。ピエールの真心がローザ姫の心をとらえ、あと一歩というところでお姫さまが、ライバルの魔王ルシファにさらわれてしまう。ペロのお姫さまを助ける大活躍が始まった!

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

びっくりしたニャン、びっくりしたニャン、びっくりしたびっくりしたびっくりしたニャン♪

ペローの童話「長靴をはいた猫」原作の1969年上映の劇場アニメ。
文部省推薦だけあって、明らかに子供向けアニメです。
基本ドタバタ展開で、どの登場人物もどっか抜けています。

この作品は原作にほぼ忠実なようですが、ラストが若干凝っています。
ラストの魔王城でのオールキャスト総出の追いかけっこは、何も考えなければ純粋に楽しめます。
子供が見ると相当楽しいのではないでしょうか。

なお、このアニメは宮崎駿氏がかかわっています。
そのためか、後のカリオストロの断片を少々垣間見たような気がします。

余談ですが、隣の部屋で嫁さんが、レビュータイトルの主題歌を口ずさんでいました。
何か気に入ったようですよ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

年を経てわかるようになった東映動画の力。

 新人だったパヤオ、その師匠である大塚さん、SHIROBAKOの杉江さんの元ネタであるスーパーアニメーター森さん、脚本は井上ひさし、といったスタッフが実は恐ろしい面々な古い作品。


 昔のディズニーのフルアニメーションもだが、昔は少々古臭いクラシックな作品としか思っていなかったが、年を経てアニメーターのわかりやすいだけじゃない凄さを知るようになってから見てみるとトンデモナイことをしれっとやってるんだなとわかってきた。論語の言葉ではないが、新しくなるほど酷くなっているとは一概に言えないが、古くても尊い物は永遠に尊いもんだ。コウモリが鳩に変わるシーンとか凄い。


 それにしても、ロリ姫を金に物を言わせたオッサンが嫁に強引に取ろうとするってプロットは「カリオストロの城」と同じやな。あと、お姫様がロリなのにボイスは意外と老けてるのは「太陽の王子ホルスの大冒険」と同じガッカリ感。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

極限まで贅肉をそぎ落とした主人公紹介

最初のセリフ2つでこの作品の質の高さを確信。ビビっと来ました。「お前はネズミを助けた」と怒りを覗かせる裁判長に対し、「月がとっても青かったからね」と返す主人公ペロ。この会話だけでペロのキャラクターがまるっと見えてくるのがすごい。ならわしやルールに囚われず己の欲求に従って行動できる正義感を持ち、危機的な状況でも悲観せずユーモアを発揮できる楽天的気質を備え、いかなるピンチも切り抜けられるという強い自信を秘めた性格がまざまざと浮かんできます。

実際その後の振る舞いは、家を追い出されたピエールに「世界は広いよ」とのんきな言葉を使って励ましたり、とっさの機転で幾多のピンチをかいくぐったりと、予感したキャラクター性を裏切りません。

極限まで贅肉をそぎ落とした、見事な主人公紹介です。

これほどまでスマートな導入を描いてみせた作品の本編が面白くないわけがない、というわけで、その本編も楽しい一本に仕上がってて、いいんですね。心に残るはやはり、スリリングな城内の逃走劇。来たるべきフィナーレに向けてキリキリとテンションが高まっていく逼迫感から、最後はやっぱり塔のてっぺんに限るよね的なクライマックスへと繋がるカタルシスがとても爽快。それこそ夜明けを迎えたような晴れ晴れとした余韻を残します。

主人公ペロの立ち回りも絶妙。最後にはピエールに主役の座を譲るのだけど、決して主人公格を失わないのよね。比較的イケてるとは言えない容姿の主人公が、図らずして若人の美男美女を引き立てる立ち回りは、なにやら寅さん第一作を初めて見たときの感触を思い出すものがあったりして、妙な安心感を覚えます。

子供向けとしてかなり濃度の高い作品なので、どうしても激しく好き嫌いは生まれそうだけども、冒頭を筆頭とした人物描写の手腕も鮮やかで、ラストが一番盛り上がるという単純明快な面白さを見事に描ききった傑作と思います。

ダッシュの描き方は宮崎駿テイスト丸だし。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

63.3 2 1969年冬(1月~3月)アニメランキング2位
千夜一夜物語(アニメ映画)

1969年1月1日
★★★★☆ 3.6 (12)
58人が棚に入れました
バクダッドの水売り商人アルディンは奴隷市で一目惚れした女奴隷ミリアムを強引にさらってしまう。二人は互いに愛し合い幸せのひとときをおくるが、アルディンは富豪殺しのぬれぎぬを着せられ、二人の仲は引き裂かれてしまう。アルディンは監獄にぶち込まれるが、やがて看守長の手助けで脱獄を果たす。ミリアムの元へ急ぐアルディン。しかし、時すでに遅くミリアムはこの世を去っていた。自分を陥れたバドリーへの復讐を誓い、彼を追いかけるアルディンだったが、彼を待ち受けていたのは世にも不思議な冒険の数々だった…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメラマ第一作、芸術性の高いアラビアンナイト

虫プロが総力あげて制作したアニメラマ三部作の第一作目。
ちなみにアニメラマ三部作とは「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」
という三本のアート性の高い大人向けアニメ映画のことを指します

この作品は60年代のアニメですが、驚異的な出来で今でも十分通用するクオリティです
当時のことは知りませんが、相当鮮烈なイメージを残したんじゃないでしょうか
制作総指揮は手塚治虫、監督は山本暎一、美術監督にやなせたかし

とにかく豪華なキャスティングが凄い
青島幸男、岸田今日子、芥川 比呂志、加藤治子、橋爪功、小池朝雄・・・
友情出演に遠藤周作、小松左京、筒井康隆、大橋巨泉、立川談志・・・等々、多士済々
これほど恐ろしいメンバーが揃ったアニメは他にないでしょう。
上手い下手なんてもはやどうでも良いですw
まぁ下手な人結構いるけどおいそれと批判してはいけない気がするw

内容自体はアラビアンナイトの下敷きにしたもので
バクダッドの水売り商人・アルディンの数奇な運命を描いたものです
コミカルで見ていて結構面白いのですが、一つの物語としてまとまりに欠ける
ワンシーンワンシーンは非常に面白いのだけど、2時間通して見るとイマイチです
別段複雑なストーリーではないのだが、技巧に凝りすぎ、そして詰め込みすぎているんですよねぇ
娯楽性はあるものの、素直に面白いとは言いづらい

ただ実写を使った演出だったり、凄まじくエロティックな抽象描写だったり
鮮やかな作画、躍動感溢れるキャラの動き・・・諸々が凄い
芸術性もかなり高い作品なので、単純にストーリーだけでは語れない凄さがある
キャラのやりとりもコミカルで、好きな人は結構好きなんじゃないかな
まぁアニメラマの作品はどれもかなり官能的なシーンが多いのですが
この作品もエロティックな描写が目立つので、おすすめはしづらいです
キャラデザも結構アラビアンな感じで濃いですしw
アニメラマ三部作の中では、比較的視聴しやすい部類ではあると思います

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

アガパンサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

古いはずなのに新しい

ところどころ実写映像やジオラマが出てくるのが新鮮でした。当時の技術でも描けるはずのシーンでわざとそれをやっており、臨場感を出しているのだなと。

ペラドンナと同様、相変わらず発想が自由です。女がヘビになり男を食べようとするとか・・・

物語はちょっと長すぎてダレてしまったような気がしますね。でも全体のつながりや構成はしっかりとつながって完結しています。

いまのアニメーターに足りないものは「自由な発想」ですね。「何でもあり」と言われる時代と言われるぐらい、彼らは「自由に発想」しているはずなのに、おかしいですね・・・

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

camuson さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

印象度:55

1969年に公開された劇場用アニメ。
アニメラマ3部作DVDから。

本邦初の劇場用大人向けアニメになるのでしょうか?
実写やジオラマとアニメーションとの合成など実験的な手法も盛り込み、
いろいろと気張っているのはわかります。
しかし、とにかく、エロ、殺し、金、酒などを放り込んでおけという雑な感じがしないでもなく、
まったくもって、まとまりがないです。

その上、豪胆な内容に比して、キャラクターの絵柄は丸っこい手塚絵なので、
今の感覚だと、垢抜けず、違和感があります。

これまでのアニメは子供向けがメインで、
現代アニメのようなスマートでシャープでスタイリッシュな絵柄のアニメが、
そもそも存在しなかったところからのスタートゆえと言うことなのでしょう。

特典の座談会で、
キャラクターデザインのやなせたかし氏(アンパンマンで有名)が、
あっけらかんと、
何をやればいいのかわからなかったと語っていたのが興味深かったです。
ホントに手探りだったのでしょう。

シンドバット役の青島幸男は飄々としていて悪くなかったです。
あと、音楽は時代を反映したヒッピー風から、
壮大なものまで幅広くカバーしていて良かったですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 3 1969年冬(1月~3月)アニメランキング3位
怪物くん(アニメ映画)

1969年3月18日
★★★★★ 4.5 (2)
23人が棚に入れました
怪獣ブームを背景にした藤子不二雄の傑作モンスターコミック、その初めての劇場アニメ版。宇宙から来た砂魔人。魔人は地球征服の手始めに、怪物ランドの王子・怪物くんの打倒を企む。体を細かい砂細胞に分裂することも合体させることも可能な魔人を前に窮地に立つ怪物くんだが……。砂魔人事件も解決したある日、ここは怪物くんの友人ヒロシくん学校・大中小学校。そのヒロシくんのクラスに、ちょっと風変わりな転校生・ハニワくんがやってきた。だが彼は並外れて道徳意識が強く、それゆえ不良たちから殴られてしまう。だがその夜、恐ろしいことが起きて……。テレビアニメ第22週目の前半「砂魔人をやっつけろ」と第3週目の後半「怪物くんとハニワ魔神」を編集した内容。EDには夏期シーズンの副主題歌「怪物くん音頭」が用いられた。「春休み 東映まんがまつり」の一プログラムとして上映され、併映は『長靴をはいた猫』ほか。

計測不能 3 1969年冬(1月~3月)アニメランキング3位
ひみつのアッコちゃん サーカス団がやってきた(アニメ映画)

1969年3月18日
★★★★★ 5.0 (1)
12人が棚に入れました
赤塚不二夫の人気少女漫画を原作にした、東映動画(現・東映アニメーション)の魔女っ子路線2本目のTVシリーズ。その『ひみつのアッコちゃん』TV第一シリーズの、その劇場版の第一弾。 鏡の精から魔法のコンパクトをもらい、何にでも変身できる小学生の加賀美あつ子(アッコ)。そんな彼女のクラスに、山西サーカスの少年団員・守が転校してきた。同サーカスは猛獣の曲芸で有名だったが、守の父の団長はライオンの調教中の事故で死亡。今は母がサーカスを支えるが、守はすっかり猛獣恐怖症になっていた。そんな事情を知ったアッコは天使に変身し、守を励ますが。 TVシリーズ第3話「サーカス団がやってきた」のブローアップ版。「春休み 東映まんがまつり」の中で、長編作品『長靴をはいた猫』などといっしょに上映された。

計測不能 3 1969年冬(1月~3月)アニメランキング3位
人のくらし百万年 マニ・マニ・マーチ(アニメ映画)

1968年12月29日
★★★★☆ 4.0 (2)
9人が棚に入れました
貯蓄増強中央委員会が東映動画(現・東映アニメーション)に依頼して制作した、貯蓄啓蒙のアニメ映画。 太古の人々は必要な時にだけ食物を捕っていた。だが食料を貯えたり、今後のために農作物を育たり、畜産をしてておけば便利だと、やがて気がつくようになる。そして各土地の産物が決まっていき、暮らしの集落である村が散在し始めると、今度は人々は物々交換の意義を見いだすようになった。さらに交通の複雑化も背景に、物を購入する貨幣の概念が芽生え始める。 太古からの人類の歩みを追いながら、物を貯え、増やすことの大切さを語りかけたアニメ映画。日米合作の実写特撮映画『ガンマ第3号宇宙大作戦』と同時公開された。作画監督は、のちの魔女っ子アニメ路線で大活躍の高橋信也。テーマ音楽は冨田勲が担当。

計測不能 3 1969年冬(1月~3月)アニメランキング3位
ひとりぼっち(アニメ映画)

1969年3月18日
★★★★★ 5.0 (1)
9人が棚に入れました
擬人化したリスを主人公に据えた、交通道徳を教える教育アニメ。 孤独でワガママなリスの少年ケン。彼は下校中の歩道では技と危ない歩き方をし、帰宅後は玩具のレーシングカーを衝突させていた。そんなケンは夢の中で、不思議なリスの少女ジュンと出会う。初めて友人ができた思いのケンは、現実の中でジュンとの再会を約束。やがてジュンが本当にケンを訪ねてくるが、しかし彼女の姿は、ケン以外の誰にも見えなかった……。 アニメの制作は東映動画(現・東映アニメーション)。脚本の柴田夏余は『ゲゲゲの鬼太郎(第二シリーズ)』『タイガーマスク』などでもメッセージ性の強い印象的な挿話をいくつも執筆しており、本作もそんな柴田の作家性がよくできた一編と評価される。併映は東映動画の長編アニメの名作『長靴をはいた猫』ほか。
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