1965年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画一覧 2

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年代別アニメ一覧

計測不能 1 1965年秋(10月~12月)アニメランキング1位
しずく(アニメ映画)

1965年10月1日
★★★★☆ 3.6 (5)
18人が棚に入れました
 1965年の草月アニメ・フェスティバル用に、虫プロが制作した短編アニメ。 ギラつく炎天下、大海をイカダで漂流中の一人の男。喉が乾き切った彼は、マストの帆布にたまったわずかなしずくを見つけた。男はこれ幸いとばかり必死にそれを飲もうとするが、小さなイカダは彼の動きによってバランスを崩しかけてしまい……。 原案、構成、演出、作画を、手塚治虫ひとりが一週間かけて担当。なお仕上げは、虫プロのアニメ現場のスタッフではなく、手塚のフォローを心がけた漫画部の方のスタッフがメインとなって行なった。その中には後年の特撮番組『サンダーマスク』などでも知られる、平田昭吾や成田マキホの名前も見える。

虚言癖 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

視点は面白いが、結末がありきたり

漂流した男の願望を、悲劇的、かつ喜劇的に描いた本作。

だた一つの願望をコミカルに描いた描写は面白く、
どこか性的な描写があるのは人の性をえがいたゆえだろうか。

メッセージ性をうたっているというよりは
ちょっとひねって面白く見れる作品を作りたかったのだろうを見て取れる。

全体的な構成はいいが、落ちが弱弱しい。
たった一つのことにとらわれた故に……。

予想できる範囲を越えなかったのは、期待した分少し残念だった。

アニメ的ではなく漫画的な作画は今の時代には合わないだろう。

視聴者層が変わってきている昨今、時代に合わせて
このような作品の作り手が現れてくることを願いたいものだ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

計測不能 1 1965年秋(10月~12月)アニメランキング1位
たばこと灰(アニメ映画)

1965年10月1日
★★★★☆ 3.7 (3)
13人が棚に入れました
1960年代からの、都内は草月会館で開催される、アニメーション作家たちの自作発表の場「アニメーション・フェスティバル」用に虫プロが出展した短編アニメ。 どこかの国のニワトリたちの厩舎。そこでは数え切れないほど多くのメンドリが卵を産んでいた。狭い室内に入ったメンドリたちを統括するのは、一匹のオンドリ。このオンドリは、ニワトリ小屋の持ち主らしい人間の代わりにメンドリたちを監督。その恩賞にただ一人、自由を与えられ、葉巻まで吹かしていた。今日も当たり前のように運び出される卵。この状況に怒ったメンドリたちは反乱を起こしてニワトリ小屋に立てこもるが……。 支配と搾取、自由などが主題。実質的なアニメ映像は手塚の元アシスタントだった異才クリエイター・月岡貞夫が、夫人の助力を得ながら、ほぼ一人で構想から制作までしている。本来はアニメ・フェス用の参加作品が少ないので、手塚が月岡に声をかけて誕生した作品。
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